バンギャル(ビジュアル系バンドファンの女子)歴16年。K-POPや宝塚など他ジャンルの追っかけ現場を描いた新刊『バンギャルちゃんの挑戦』が話題の漫画家・蟹めんまさんに、応援する醍醐味(&葛藤)について聞きました!

蟹めんまさん
漫画家。バンギャルとしての活動を描いた漫画『バンギャルちゃんの日常1~3』(KADOKAWA)が累計10万部を突破。ブログ(http://ameblo.jp/menmanomanga/)にて、最新話を随時更新! 最新刊『バンギャルちゃんの挑戦』(KADOKAWA)が発売中。
──今日は蟹めんまさんに、人はなぜ“追っかけ=応援する”のかをうかがいたく。
「人によるので一概には言えませんが、アイドルもタカラジェンヌさんも、もとは普通の人だったと思うんです。その人たちが努力してデビューし、大きくなる姿を見ていたいというか。どのジャンルの追っかけの人も口を揃えて『もっと早くにハマりたかった』と言うので、やっぱり“過程”が見たい人は多いと思います。あとは、バックボーンやストーリーから好きになることもありますね。私自身、女の子のアイドルにそこまで興味がなかったんですけど、『バンギャルちゃんの挑戦』の取材で行ったライブで横にいた男性が『可愛い!』と号泣しているのを見て。気になって後々ネットでそのアイドルのことを調べたら、苦労しながらも頑張っているエピソードを知って、つい感情移入してグッズを買ってしまいました」
──追っかけ仲間同士のつながりもあるんですか?
「追っかけのコミュニティに属すること自体が楽しいです。追っかけになると、日々レベル上げをしているような気になるんですよね。そのジャンル独特の作法を覚えるごとに、レベルが1上がったみたいな(笑)。以前、マキタスポーツさんがおっかけ活動のことを『ユーキャンの講座みたいだ』と表現していましたけど、本当にその通りで。自分に追っかけのきっかけをくれた人は『師匠』って呼びたくなりますし、新規さんが来たら今度は自分が作法を教えて……と。そういう部活っぽさも楽しいです」
──なるほど~。追っかけに終わりはないんでしょうか?
「悲しい話ですけど、対象の解散や引退のため終わらざるを得ない、ということはありますね。『バンギャルちゃんの挑戦』がきっかけで好きな対象が増えて、楽しいことも多くなった分、ちょっと怖いんですよ。解散や脱退があると、仕事や家事が手につかなくなるんで。熱愛発覚や結婚報道もなかなかダメージが大きいですね(笑)。自分自身の失恋だったら落ち込んでいても慰めてもらえるけど、『○○さんの熱愛が発覚したから、もう今日は会社休みたい……』みたいな気持ちは、何も追っかけているものが無い人にはなかなか理解してもらえません。なので追っかけ対象に何かが起こると、その悲しみだけでなく、世間に対して気丈に振る舞わなければというプレッシャーも背負うことになるんです。それにあまり騒ぐと世間に『○○のファンは怖い』と思わせちゃいますからね。葛藤が多いです……」
──追っかけの方にとって、平穏に応援できる状況は、とても貴重でありがたいことであると……。
「そうなんです! 何十年も続いているグループやバンドは本当に奇跡ですよ。自分の推しもそうあってほしいです」
実録!追っかけ①
対象に迷惑がかかってはいけない
何かと過激な行動が取り沙汰されることの多い追っかけ。だからこそ、対象に迷惑がかからないよう徹底するのは、演歌ファンのおばあちゃんも一緒。
実録!追っかけ②
布教活動に全力投球
目の前に「興味がある」という人が現れたら、何としても引きずりこまねば! という使命感がわく。めんまさんもそんなファンの布教により宝塚にハマった。
実録!追っかけ③
追っかけられるうちに……
解散や結婚のほか、K-POPアイドルなら「兵役で活休」、宝塚トップなら「退団」は避けられない。だからこそ、活動中の遠征やグッズ購入に火がついてしまう。
※コマ画像はすべて『バンギャちゃんの挑戦』より抜粋
※本記事は毎月25日頃、各店舗で配布している『VVマガジン』最新号からお届けしております




コメント