ヴィレヴァントップ画像

自分の身を守るために貝殻を背負っている海辺の生き物「ヤドカリ」。彼らにとって貝殻は、いわば“家”。しかし、誰もが快適な家を借りられるとは限らない……。

 

そもそも、自然の産物である貝殻は、種類や個体によって内部構造が異なっているため、自分の体にフィットしたものを探し出すのは難しい。さらに最近では、環境変化によって貝殻の数が減少し、ペットボトルや缶を住処にするものまで現れるほどだという。ヤドカリは今、とにかく“宿ナシ”を避けるべく必死なのだ!

ヴィレヴァン画像1

住まい探しのプロ「SUUMO」は、そんなヤドカリを“地球上で最も難しいお客さま”と見立て、快適な「新しい住まい」を提供することで救いの手を差し伸べた。しかも、東京海洋大学増殖生態学研究室との共同プロジェクトというから、生半可なものではない! その熱量は9月30日公開されたウェブ動画から、ひしひしと伝わってくる。

 

<動画>

プロジェクトサイト


ヴィレヴァン画像2

開発された新居は、地球にやさしい片栗粉製。形状は繭型の形状にデザインを採用したことで、軽量で丈夫なものになったという。そのフォルムは、繭型の曲線美と緑色の光沢とが相まって、見た目にも美しい仕上がりになっている。

 

また、内部構造にも工夫を凝らしている。通常の貝殻より室内を広くすることで内部の快適さを確保しながら、ヤドカリのやわらかい腹部を傷つけることも防止できるという。

 

今回、人類以外の顧客に住まいを提供したことについてSUUMOの担当者は、「よりよい住まいを求めて住み替えを続ける。誰かが出た住まいにまた誰か新しい人が入る。ヤドカリの引っ越しは実は人間の住まい探しととても似ている」とコメント。

 

もし、このプロジェクトが続行されれば、多くの“宿ナシ”に怯えるヤドカリが救われ、海辺のあちこちで快適な新居を求める引っ越し風景が見られるかもれない。それと同時に、ヤドカリの貝殻に付着して共生する同居人「イソギンチャク」の引っ越しも盛んになりそうだ。


【関連リンク】

プロジェクトサイト