宮城県石巻市清水町の南部かつみさん(46)宅で3人が死傷した事件で、死亡した長女美沙さん(20)と、知人で同市立女子商業高3年大森実可子さん(18)らの刺し傷がいずれも体の前部に集中し、傷が深いことが11日、県警への取材で分かった。

 凶器の刃物は事前に用意され、全長約40センチもあったことも判明。石巻署捜査本部は抵抗したり、逃げたりする間もなく強い殺意を持って刺された可能性が高いとみており、同日、南部さん宅で現場検証した。

 重傷を負った、姉妹の知人男性(20)は事件直後、次女沙耶さん(18)の元交際相手だった同市の解体工少年(18)(未成年者略取、監禁容疑で逮捕)に刺されたと県警に話していた。捜査本部は、少年から殺人容疑でも事情を聞く方針だ。一緒にいた同県東松島市の無職少年(17)(同)についても殺傷にかかわったか調べる。

 発表によると、少年2人は10日午前6時40分頃、玄関から南部さん宅に侵入。大森さんと南部さん姉妹、知人男性と沙耶さんの娘(4か月)の5人は、2階東側の1室に一緒に寝ていたとみられる。

 友人らによると、大森さんと知人男性は日頃から姉妹の相談を受けており、この日も相談にのるために居合わせたとみられる。

 司法解剖の結果などから、美沙さんは左胸と左腹部に数か所、大森さんは腹部、知人男性は右胸にそれぞれ刺し傷を負っていた。

 少年2人は、2階にいた沙耶さんを連れ出し、約6時間にわたり、知人から借りた乗用車2台を使い、石巻市や東松島市などを逃げ回った疑いが持たれており、10日午後1時過ぎ、石巻市内の知人宅を出たところを逮捕された。刃物はこの際、血痕が付いた状態で押収された。知人宅には少年2人と沙耶さんのほか、複数の知人が一緒にいたという。

 一方、大森さんが通っていた石巻市立女子商業高校は11日、臨時学年集会を開き、3年生125人が黙とうをささげた。

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