日本の大型水族館の先駆けで、年間100万人以上が訪れる神戸市立須磨海浜水族園(神戸市須磨区)の新園長に、NPO法人「日本ウミガメ協議会」会長の亀崎直樹さん(53)が4月1日付で就任する。現職は大手予備校講師で、ヒレをなくしたウミガメに人工ヒレをつける計画を立ち上げるなど「ウミガメ博士」として知られ、「幅広い意味での『教育』に取り組みたい」と意気込んでいる。

 昭和32年開園の同園は、50年あまりがたった今も年間137万人(昨年度)が訪れ、多くの人に愛されている。指定管理者制度で平成22年度から管理運営を民間会社にバトンタッチ。亀崎さんが初の民間出身園長として公募で選ばれた。

 愛知県出身の亀崎さんは、京都大学大学院で博士号を取得後、ウミガメの保護活動にかかわり、日本初の産卵のインターネット中継や、ウミガメの人工ヒレ計画を立ち上げた。NHK連続テレビ小説「ウェルかめ」の監修もつとめるなど、柔軟な発想でウミガメと海の魅力を伝えてきた。

 「須磨海浜水族園は日本有数の歴史があり、生物学研究の場としても機能してきた伝統がある」として期待をふくらませ、海洋生物研究者のための賞創設や、外来種として駆逐される生物を水族館で引き取る「海のホスピス」構想など夢を広げる。亀崎さんは「『海洋都市神戸』を世界中に発信したい」と話している。

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