■話はあちらに飛び、こちらで転び…

 「ゆるゆると何にも決めないで話すことにしてます。どうぞ気楽におつきあいを」

 タレント、永六輔さん(76)とフリージャーナリスト、矢崎泰久さん(76)のコンビによるトークライブが、東京・千駄ケ谷のサイクルスクエア北参道で開かれた。半世紀のつきあいになる2人の掛け合いはいまや至芸の域。打ち合わせなしのライブ感にあふれたトークが繰り広げられた。

 ゲストに迎えた歌手、小林啓子さん(62)の歌から、ミュージシャン、北山修さんの話題が広がる。そこへなぜか「のりピー逮捕」の話題を持ち出す永さん。いきなりの脱線に会場は「???」に包まれるが、飄々(ひょうひょう)と「(北山さん作詞の)『花嫁』を歌って」とリクエスト。小林さんのアカペラを追うように「花嫁は容疑者になって、訴追でゆくの~」。場内爆笑。

 「いま有名なJALなんですけど…」「こないだ競馬場にいったら9頭転びましてね…」「4億円、持ってみたいね」なんて時事ネタが次々繰り出され、話はあちらに飛び、こちらで転び…ハチャメチャぶりがじつに楽しい。いきなり客席に話し始め、座っていた月刊誌「創」の篠田博之編集長を引っ張り出して「この雑誌でも僕らの対談を連載しているので、本屋さんで見かけたらぜひ、立ち読みしてください。あ、違うか(笑)」。変幻自在の対話で、約80人の観客をとりこにしていた。

 このトークライブは、競輪とオートレースの振興法人「JKA」の会長に2人の友人、下重暁子さんが就任したのを機にスタート。JKA本部などで12回行われてきた。これまでの話をまとめた本「ふたりの秘密」(ソニー・マガジンズ)も刊行されている。(篠原知存)

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