東京・秋葉原で2008年6月、17人を無差別に殺傷したとして、殺人罪などに問われた元派遣社員加藤智大被告(27)の初公判が28日、東京地裁(村山浩昭裁判長)で開かれる。加藤被告側は殺傷の事実は認めた上で、刑事責任能力などについて争う方針。
 検察側は責任能力について、起訴前の精神鑑定結果から、事件当時、加藤被告に完全責任能力があったのは明白だと主張するとみられる。
 一方、弁護側は、被告が犯行当時、何らかの精神障害のため、心神喪失か心神耗弱の状態だった疑いがあると訴える方針。
 弁護側はこのほか、負傷者1人については殺意がなく、殺人未遂罪は成立しないと主張。取り押さえようとした警察官に対する公務執行妨害罪の成立についても争う。
 公判期日は8月までに22回指定され、被害者や目撃者ら計42人の証人尋問などが予定されている。
 加藤被告の起訴は裁判員制度施行前だったことから、審理は裁判官のみで行われる。 

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