侘助雑記

エレカシを中心にメモします

「SONGS」、観ました。
前回この番組に出たのが2015年1月25日なので、約2年半ぶりの登場。

ゲストは爆笑問題の太田光。
ほんとに、なんてステキな人選なんでしょうか。


以下、画面のテロップを並べてみました。ほんとに並べただけですが、トークはこんな内容だったということで。

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同期の二人が30年を振り返る
太田が驚いた宮本の行動とは?
初対面で太田が感じた宮本の魅力
デビュー半年のライブ ステージで爆発した不満
太田が自ら語る若き日の爆笑問題
「このままでは売れない」宮本のターニングポイント
とがっていた若手時代 メジャーとどう向き合うか
テレビから流れた自分の歌 そのとき宮本は?

「今宵の月のように」演奏

周囲の声から生まれる 新たな可能性
太田が捨てたこだわり
太田がうらやむ音楽の魅力
30年歌い続けて代表曲に ”ファイティングマン”

「ファイティングマン」演奏

太田光が語るエレカシの魅力とは?

「風と共に」演奏

最後に告白! 宮本の一番の願い
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トークコーナーで先に待っていたのは宮本さん。そこに太田さんを迎え入れるわけなのですが、みなさま、その時の宮本さんの笑顔をご覧になったでしょうか。あの100%心を許し切った目じり下げまくりの笑顔。心許し度合で言うと、ここ最近のMAXじゃなかったかなーと思うような笑顔で。

冒頭は、エレカシの簡単な紹介VTRが流れ(ナレーションは渡邊佐和子アナウンサー)、いよいよ二人のトークがスタート。

かっこいい曲を書こうとするが周囲には”ドーンと行こうぜ”を期待される(15種類くらいの”ドーンと行こうぜ”、例えばレゲエの”ドーンと行こうぜ”)の話や、
合宿に行った時、コンビニでハブラシを買っていたら「奴隷天国」が流れてきて、こりゃ売れないなと思ったとか、
太田さんの方からは、音楽のことを羨ましく思うのは、名曲は聴けば聴くほど良くなる、お笑いのネタはそうもいかない、という話などなど、
お二人のお話がひとつひとつ面白かった。
とがっていた二人が、それぞれ大衆に向き合うようになる話も興味深かったです。
「(大衆を相手にしないと)面白くないでしょ」という宮本さんの言葉、その言い方も含めてほんとにかっこよかった。

かつてあったNHKの音楽番組「ポップジャム」での二人の出会いの話があって、VTRで「はじまりは今」が流れていたので1998年だと思うのですが、
この番組で、呼んでもいないのにMC席に乱入してきて、太田さんはそれが予定調和じゃないのが面白くて、毎回、来い!来い!と思って待ち構えていたそうです。
それを、じーっと目をつむって聞いている宮本さんがなんとも言えない表情で。
太田さん、「ポップジャム」の頃はそんなふうにエレカシのことを見てたんだなあ。いい話だ。

曲は「今宵の月のように」、「ファイティングマン」、「風と共に」の3曲を披露。
「ファイティングマン」を地上波でやるのは珍しいかったですね。四方を破れた金網で囲まれた、けっこう作りこまれたセットでした。

そして、番組の終盤に語られた「太田光が語るエレカシの魅力とは?」。

太田光「エレカシの曲ってこう……何て言うんだろうね…歩いている感じがすんだよね。ちょっと変な表現かもしんないけど。 30年間、ちょっとずつちょっとずつみんなで歩いてきたっていう。エレファントカシマシって、時には立ち止まったり、途方に暮れたりしながらもでも一歩一歩歩いている……リズムなのかな。
それが、俺らも、こうポーン!と行けないタイプだから。たまにほら、それこそスーパースターみたいにデビューした時からパーンと行っちゃう人いるじゃん、マッハのスピードで。
でも、(宮本さん指して)違ったんでしょ。おそらく俺らもブランクがあったり、トラブルがあったりしながらも、ちょっとずつ歩いてきてるっていうそのテンポが、こういう曲を聴いてるとすごく元気づけられるし、『よし、俺のやってることは間違ってないんだ』ってそういうふうに思える曲ですよね。そういうところが好きですね」
2017.07.13 NHK「SONGS」


「歩いている感じ」と表現した太田さん。エレカシのことをこのように言った人はあんまりいなかったんじゃなかろうか。そしてこれほど言い得た人もいないかもしれません。
私は太田さんの話を聞きながら、泣けてしようがなく、太田さんそんなこと言ったら宮本さん泣いちゃうと思いながら画面見てたんですけど、「時には立ち止まったり」のあたりで、カメラがちょっとずつ宮本さんにクローズアップしていって、目をつむって神妙に耳を傾ける宮本さんの表情を見ると、さらに泣けて泣けて、
太田さん、さっきまであんなに笑かしといて、今さらそんな感動的なこと言うの反則だーーと思いながら、太田さんの一言一言をかみしめるように聞いたのでした。

過去にすがらず、現役でい続けること。新曲を出し、シングルを出し続けること。
ライブを続けること。歌い続けること。途切れなくやり続けること。

コンサートで見るエレカシのステージは、ものすごい疾走感だけど、
俯瞰して振り返った時、その来し方、粘り強くやってきたひとつひとつの積み重ねは、時間をかけないとなし得ないすごいことなんだなあと……30周年を迎えて重々わかったつもりでいたんだけれども、今回のこの太田さんの「歩く」という言葉によって、本当に尊く、重みのあることなんだとあらためて気づかされた次第でございます。


番組Twitter。

今回の「SONGS」も、本当によかった。
50過ぎの男二人の対談。ご両人とも本当にチャーミングで、それぞれ豊かな人間力が溢れかえっていました。

ロッキングオンのサイトにもこんな記事。
rockin'on.com/エレカシ・宮本×爆笑問題・太田の対談を観た。ふたりの共通点と揺るぎない哲学とは?


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7月18日の「うたコン」も見ました。
この番組は初めて見たんですけど、最初のあの時代劇の寸劇コーナーに、もしや出てきたりするのか?! と一抹の不安がよぎりながら、不安といいつつ浪人役だったらかっこいいけど、とあらぬ想像が一人歩きしてるうちに寸劇は終わり、出演者がステージに一堂に会し、エレカシは一番左側の司会者(谷原章介さん)に近い立ち位置でした。
演奏は4人だけで、宮本さんはハンドマイク。
身をよじらせ全力の歌唱で、全力過ぎてそのNHK然としたコンサバな番組の空気とは明らかに異質なモノを放ってました。SPICEのインタビューで、この曲のことを「キレイキレイにはしたくない」と語っていた宮本さんでしたが、それが際立つ「風と共に」だったような気がします。



1988年渋公の上映会@Zepp Tokyoに行ってきました。

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フロアにはパイプ椅子が並び、それを囲むように左右、後ろに立見席。
スクリーンはステージいっぱいのサイズで結構大きく、音響もすごい迫力で、本編が始まった時は、ちょっと音が大きすぎるかなと思ったけど、いつのまにか内容に入り込んで夢中になって観ていました。

バンドのたたずまい、ステージング、MC、会場の雰囲気……今とは全然違うけれども、根っこのところは全然変わってない。客の五臓六腑を打ち震わす絶唱、全身全霊の歌声は全然変わらない。

宮本さんはまだギターを弾いてなくて、感情の持っていき場を持て余し、靴まで脱ぐ(笑)。
お客さんに、セットに、その演出に毒づき、イライラをつのらせ、しかしその全てのエネルギーが歌に乗っかって凄みを増していくんですね。

この上映会が決まった時は、行こうかどうしようかな……くらいの感じだったのですが、これはやっぱり行っておいてよかった。
ツアーで「現在のエレカシ」の凄みを体感できている今、1988年のこの映像を見れてよかったです。
この上映会、伊作さんも天国からうれしそうに見てたんじゃないかな。

rockinon.comにはこんなレポも。
エレカシ「伝説」の渋公ライブ、大スクリーンで観る壮絶パフォーマンスに震えた


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◆「風と共に」配信開始
iTunesレコチョクで配信が開始されたそうです。
CD予約しているのにダウンロードしてしまいました……

◆「風と共に」のSPOT公開
エレファントカシマシ「風と共に」SPOT
渋公上映会が始まる前にいろいろCM的な映像が流れる中、突然この「風と共に」のスポットが流れて、思わず前のめってしまいました。
何がいいって、これライブ映像がはさまってる。今回のツアーのですかね。ほやほや映像ですね。すばらしい。

◆SPICEのインタビュー記事
今朝、通勤電車の中で、e-plusからメールが来て、エレカシのインタビューの案内だったんですけど、そこに載ってた抜粋記事をちらっと読んだだけで、朝から泣きそうになってしまいました。

新曲「風と共に」、47都道府県ツアー経過、30年やって気付いたこと――エレファントカシマシ・宮本浩次、語る(SPICE)

ロングインタビュー。ただでこんな濃いもの読めていいんだろうか。すごくいい記事です。赤線をたくさん引きました(引けないけど気持ちだけ)。


シングル発売が近いせいか、話題が盛りだくさんで追いついていくだけでせいいっぱいです。。
もうすぐ「SONGS」!

松本に行ってきました。
少しですが、印象的だったシーンをメモします。

「新しい季節へ、キミと」
イントロで客席をあおる→ 2階3階を見上げて前髪の隙間から笑顔

デーデMC
《金があればいい》→「若い時は軽い気持ちで言ってた。だんだん重くなってくる」

どこかのMC
「(村山さんヒラマさんは)助さん格さんのように」

「桜の花、舞い上がる道を」MC
10個下のプロデューサーから
「宮本さん桜の曲を作ってくださいよ」
「いやいや、クリスマスとか桜とか、季節の歌なんて…」等々、
上手を向き、くるりと向きなおって下手を向き、宮本さん落語のように一人二役を大熱演。

ベスト盤の宣伝コーナー(舞台のぎりぎり前に出てきて)
「30周年30曲3000円プラス消費税さんぱにじゅうし」
「翳りゆく部屋を入れるのは反対されたけど…エレカシの曲でいい曲いっぱいあるじゃないか、と。会議にも出たりして私が選びました。」
「(ペンを握って、うーーん!とりきみながら、空を見つめて言葉を考える仕草しつつ)一曲ずつ私の解説が入ってるんです!」

「3210」
メロディーにのせて
「28年前に松本城を見に来ました
美しい美しいお城
芥川龍之介に憧れて河童橋にも行ったんだぜー」

短い静寂の後。一気に吸い込む息。「RAINBOW」。
ジャケットを脱ぎ、ネクタイ(細い)を緩め外そうとしながらの熱唱(なかなか外れず、首からよじれて垂れ下がったネクタイまでかっこよかった)
エンディング。鳴り止まない拍手の中、大の字で天を仰ぎストップモーション。息切れがとまらない。

「やさしさ」
最初のドラムに合わせて「ドンドンドン」と歌う。
ギターソロの時、アーアーアーとコードに合わせて歌う。抑えた、かすれたようなか細い声で。
曲終わり。ドラムセットの前、後ろ姿でそのまま動かない。
首を右にかしげ、しばらくじっとたたずむ。

「風と共に」MC
「加藤久仁生さんのアニメーションが素晴らしい。曲のグロテスクな部分も感じ取ってもらっていて」

「風と共に」
ていねいに、時に叫ぶように歌う。美しいメロディーを浴びて心が洗われるような錯覚。絵空事でなく、目の前の現実をちゃんと照らしてくれる歌だなあ(エレカシの歌はどれもそうだけど)と聴きながらあらためて思う。

「夢を追う旅人」
後半、入り込み、入り込み過ぎて感極まり?? 締めのタイミングを間違える。
持ち直そうとトミに掛け声かけてやり直すがうまくいかない。
袖に行って、アコギを手に取って、ギター一本で歌い直す…がコードがおぼつかない。
足元からくずれうなだれて「間違えてしまいました!」

第2部の最後あたり?MC
うつむき、指先を髪に差し込んだまま、じっと考え(長い長い間)……「いろんなことがありました。いろいろ思い出しました。密度の濃い時間になったと思います」

見上げて上の階のお客さんに手を振る総合司会。
うれしそうに何度も何度も。
かつてホールの2階席を埋められなかったエレカシ。2階も3階も4階もあふれるお客さんの姿がどれほどうれしかっただろう。

ストーンズ風の挨拶
宮本さんがメンバー一人一人の腕を上げて客席にアピールしながら舞台中央に呼び込む。
肩組んでお辞儀。
さらに舞台のぎりぎり前まで進んで再びお辞儀。会場からの割れるような拍手と歓声をじーっと浴びる6人のみなさん。

アンコール
出てきたミヤジにアコギが渡される。(なんと?なんと!?)
男椅子に座ってスタンバイ。
「おはようこんにちは」をワンフレーズ歌う。
それから少しコードを弾いて「弾き語りの歌です」
「涙」
コード迷って詰まる。
「練習してないんで…」と言ってコード練習して、再開。

「花男」
歌い終わって、去るとき、泣きそうな表情。笑顔でごまかそうとするけど、笑顔になりきれないぎりぎりの顔。


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「夢を追う旅人」のエンディングがグダグダで、本人は相当落ち込んでたけど、あれは、かなり歌、その世界に入ってたからじゃないかなあと思う。
思いというか魂というかそういうものが、現実の進行を超越してしまったというか
「涙」をやったのは、失敗しちゃったお詫びなのかな~とちょっとそんな感じもありました。
「涙」、聴けてうれしかったです。

曲と曲のちょっとした隙間に、ふと思いをめぐらす宮本さんの姿がありました。
過去の思い出ががよぎる瞬間も多かったんでしょうか。MCで伊作さんの話、佐久間さんの話もしていたし…
多分、松本公演がそうだったというわけじゃなく、このツアーはずっとそんな感じなんでしょうね。
最後の宮本さんの表情はかなりキテた感じがしたなあ。ぐっときちゃってた気がします。
松本公演……なんというか、素朴なあったかさがあったんです。ほのぼのするというか。そういうのも、きっと宮本さん感じとってた気がします。


以前は、MCをすると消耗するから、と言っていたのが嘘のような長尺のMCコーナー(しかもドカンドカンうける)、素敵な笑いのセンスで、エレカシというバンドのチャーミングが全開です。

本当にあの総合司会…しゅっと終わろうとすればしゅっと終わってただただかっこいいだけで終われるのに、絶妙な笑いを放り込んでくる(笑)
ガストロンジャーのご当地連呼、生命賛歌の後ろ歩き等々…
笑いを狙ってるわけでもないんでしょうけど、きっと「かっこいい」ということじゃなくて「全力でやる」ということが一番にあるからなのかな。
一生懸命→なぜか笑いにまみれる→結果ただの「かっこいい」を超える。
私の中ではこういう図式が成立しております。

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翌日は八王子にも参加しましたが、この日も絶好調、エンターテナーぶりもますます磨かれて、すばらしいコンサートでした。
「八王子はお城を見に来たことがあって、熊の鳴き声かと思ったら、トラクターの音だった」というシュールなMCがあったり、快心のライブだったんでしょうか、最後宮本さんがご機嫌でニッコニコでした。ストーンズ風の挨拶の時にはトミと石くんの肩にぶらさがり、足を空中でぶらぶらさせて子供みたいでした。

エレカシが大好きで今まで見てきたけど、嗚呼こんなにもすばらしかったのか……と今更ながら驚いてしまうほどエレカシの魅力満載の今回のツアー。
着々とお客さんのココロを一つ、また一つとわしづかみにしていると思います。そりゃわしづかまれますよあんなすごいものを見せられたら。

野音のことも気になりますが……今はツアーが大盛況で嬉しい限り。
渋公上映会、SONGS、シングルリリースと、まだまだ話題の尽きない7月ですね。


※松本はとっても素敵な町でした。今度またゆっくり行きたいです。マサムラという洋菓子店のベビーシューがとっても美味しかったです。

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