日本で「マニフェスト」の必要性と重要性を熱心に説いたのは菅直人でなかったか(不確か)。
私はこのブログで「政権公約」と訳しているが、「選挙公約」に留める向きもある。
選挙のたびにコロコロ変わるからだろう。

が、菅直人は、マニフェストは選挙用のスローガンでなく国民への約束であると語っていた。

にもかかわらず、与党として迎える今回の参院選でマニフェストにきわめて消極的になってしまった。
衆院選でない?
そんなことは理由にならない。
菅直人は内閣発足時に参院選で国民の負託を得ると語っている。
ならば、マニフェストは重大。
国会でやり込められるのが嫌なのだろう。
結局、マニフェストを政権獲得のための道具くらいにしか考えていなかった。
欺瞞…。

有権者が政治家と政党の言葉を信じられないとしたら、だれにどこに一票を投じていいか決められない。
マニフェストは信憑性が失われた。
民主党政権の罪は重い。
私たちは参議院で単独過半数を与えるべきでない。

昨夏の衆院選における民主党のマニフェストを高く評価した団体があった。
リアリティ(実現可能性)をろくに検証していない。
まさか情緒で採点したわけであるまい。

⇒2009年8月18日「カネで1票を買う…選挙戦スタート」はこちら。

⇒2009年8月19日「有権者を愚弄する選挙戦…党首胸算用」はこちら。

                      ◇◆◇

第22回参議院議員通常選挙に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年7月4日「迎合と組織票で民主党勝利…参議院選挙予想」はこちら。

⇒2010年7月6日「民主党マニフェスト、詐欺の手口は巧妙化」はこちら。

⇒2010年7月7日「ワーキングプアから単なるプアへ…民主党公約」はこちら。

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三菱UFJ20100713