NHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」。
私は、自分が通った道をなぞっている錯覚に陥る。
何とも懐かしい。
これほど思い入れというか共感を持って見入ったドラマはほかにない。

私はフリーランスのプランナーとして極貧生活と戦っていた。
営業活動が実り、ようやくまともな仕事が入るようになった。
そして、顧客から認められ、仕事が増えていった。
一人でこなし切れず、自宅でアシスタントに手伝ってもらった。
水木しげる(村井茂=向井理)と同様、家族の生活が滅茶苦茶になった。

水木しげるは自宅だったので、有り金をはたいて改築に踏み切った。
私は間借りだったので、都心に仕事場を借りた。
いずれも大勝負である。

すると、さらに仕事が増えていった。
アシスタントの人数が多くなった。

水木しげるは人気作家になったので、経済的な不安は遠のいたかもしれない。
しかし、私は注文の多いプランナーにすぎない。
売り上げは伸びたものの、アシスタントへの支払いも膨らんだ。
月末は頭が痛かった…。

アシスタントを使いながら企画の品質を維持する、いや向上させるのは大変だった。
そうでなくては、あっという間に顧客が離れる。
水木しげると同様、気合いを入れて仕事に取り組んだ。
眠る時間はろくに取れない。
私は仕事場に泊まり込んだ。
自宅に戻れない…。

さらに仕事が増えていった。
アシスタントを食わせるために働いている気分だった。
私は次第にわけが分からなくなっていった。
殺到する注文と急増する人件費に悲鳴を上げた…。

水木しげるは「株式会社水木プロダクション」を旗揚げした。
売れっ子漫画家は分業制を敷かないと仕事を回せない。
数名、それ以上のアシスタントを抱える。
私が味わった金銭的な苦労と無縁だったのだろうか?

                      ◇◆◇

「ゲゲゲの女房」に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年5月8日「ゲゲゲの女房…蘇る前妻との初デート」はこちら。

⇒2010年5月19日「松下奈緒、ゲゲゲの女房を好演する」はこちら。

⇒2010年5月20日「ゲゲゲの女房、小銭入れが空っぽの極貧」はこちら。

⇒2010年5月30日「ふすま一枚の地獄…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月6日「ゲゲゲ原稿料を払ってもらえない」はこちら。

⇒2010年6月8日「松下奈緒と向井理が好演…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年6月12日「松下奈緒 ゲゲゲの女房 人気シーン」はこちら。

⇒2010年6月14日「ゲゲゲゲラが出た…私は初校で校了」はこちら。

⇒2010年6月17日「ゲゲゲ、人気ラーメン店の行列が消えた」はこちら。

⇒2010年7月5日「向井理の好演、村井茂の名言…ゲゲゲの女房」はこちら。

⇒2010年7月15日「ゲゲゲ水木しげる、少年マガジンデビュー」はこちら。

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