私は先月上旬から節煙に取り組んでいる。
1日2〜3箱が1日1箱のペースに落ちた。
すでに禁煙を成し遂げた人に笑われるが、ここまで来るのはつらかった。
当初は頭がぼんやりし、同時にイライラした。
頑張ってよかった…。

しかし、デスクワークが増えると、すぐに本数が増える。
節煙に成功したと自信を持って言い切れる状態に達していない。

実は、私は世情に疎くなっており、タバコの値上げを知ったのはわりと最近である。
横浜・港北ニュータウンの大型複合商業施設に足を運んだとき、タバコ売り場にカートン予約受け付けのポスターが掲示されていた。
この張り紙が節煙中の私にまとめ買いをしなさいと訴えてくる。
心が揺らいだ。
40年以上のヘビースモーカーにとり、禁煙はもちろん節煙は非常に難しい。

今回は値上げ幅としては大きい。
しかし、禁煙に踏み切れるほどでない。
中途半端で、やめるにやめられない。
こう述べると、「他力本願だから、おまえはダメなのだ」と笑われるだろう。
それも承知している…。

鳩山由紀夫前首相だったか、当時の閣僚だったか、1箱千円くらいにすると言い放った。
私は、この暴挙に拍手を送りたい気分だった、Mなので。
すぐにトーンダウンし、6〜7百円にする。
もぉ〜。

民主党政権はタバコ値上げの理由として、国民の健康を挙げた。
が、実際には税収の落ち込みを恐れ、どこかに吹き飛んだ(ただし、政府は減収と試算している)。
2009年衆院選マニフェストと同様、約束をコロコロ変える。
1箱千円にしてくれたら、タバコをやめざるをえなかった。
家族3人の夕食の材料費が浮く。

私は「マールボロ・ライト」を吸っている。
1箱 320円。
これが 440円に…。
1日1箱のペースでも月間3千6百円、年間4万4千円の負担増加。
立派な金額だ。
値上げ分で、大画面・高機能液晶テレビが購入可能。

タバコ代の3分の2近くが税金である。
1日1箱のスモーカーは、年間10万円前後を払うことになる。
この一部は、例えば国鉄の膨大な借金の返済に回されるらしく、腹立たしい。
なぜ自民党政権は最悪の事態に陥った国鉄をずっと放置したのか?
日本航空(日航。JAL)の経営破綻がとても可愛らしく見えてくる。

⇒2010年1月22日「日本航空、破綻の原因と今後の再建」はこちら。

⇒2010年2月10日「稲盛和夫、初のリストラへ…日航再建」はこちら。

以下に、「節煙への挑戦…だれも褒めてくれない」と題する2010年9月21日のブログを収める。

                      ◆◇◆

私は若い頃、フリーランスのプランナーだった。
仕事の締め切りに追い立てられて年中無休、わずかな睡眠時間のほかはデスクワークだった。
喫煙の本数がどんどん増えていき、猛烈なヘビースモーカーになった。
右手でシャープペンシルを走らせ、左手でタバコを吸う「チェーンスモーカー」である。
1日5箱百本。
人差し指と中指の間がヤニで茶色に染まった。

ところが、1990年代後半、講師の仕事が軌道に乗ってからは本数が減った。
やがて年間2百回近く公開セミナーや企業研修を引き受けるようになった。
短時間の講義でなく、朝から夕まで、しばしば夜まで、ときに深夜まで。
遠距離移動を含め、1年中飛び回っている感じ。
講師の仕事では休憩時間にしかタバコを吸えない。
また、仕事の終了後、そして仕事の切れ目は、ベッドに倒れ込んでいた。
1日2箱40本。

私はサードキャリアに挑もうと、還暦前年の2010年からセミナーや研修の講師を降りた。
いまはちんたら「転職活動」を行っている。
平たく言えば、失業中。
原稿(図書)を執筆したり、自分商品を開発したり…。
久し振りにデスクワークが主体の生活に戻った。
すると、再び喫煙の本数が増えはじめた。

1日3箱60本に達すると、翌日がつらくなる。
気分が悪い。
老いによる体力の低下、体調の悪化も響いている。

これはいかんと、9月上旬から「節煙」を心がけるようになった。
挑戦かなぁ。
そして、苦しみながらも1日1箱20本のペースに落とすことができた。
4日でなくなった1カートン(10箱入り)が、いまは10日もつようになった。

だれも褒めてくれないが、私としてはかなり頑張った。
ちょっとした油断で喫煙の本数が増えるので、何とか維持していきたいと考えている。
が、正直、自信がない…。

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