フィギュアスケートGPシリーズ第1戦・NHK杯。
私は昨夜、NHKで「2010NHK杯フィギュア『エキシビション』」の一部とそれに続く「サンデースポーツ」を見た。

男子は、世界選手権王者・高橋大輔がショートプログラム、フリーともに1位で、圧勝。
4回転ジャンプを決めたうえ、得意のステップと表現力で観客を魅了した。
終盤は下半身がへばったのか、ミスが出た。
が、出場メンバーのなかに敵はいない。

昨季世界ジュニア選手権を制した15歳の羽生結弦は順位を一つ上げて4位。
冒頭の4回転ジャンプは完璧。
きのう、やはり昨季世界ジュニア選手権を制した15歳の村上佳菜子は3位。
二人とも次世代の「日本の星」。
今後、羽生結弦が高橋大輔を追いかけ、村上佳菜子が浅田真央を追いかける展開。
「フィギュアスケート王国」は崩れそうもない。

なお、成績を反映し、サンデースポーツには高橋大輔と村上佳菜子がゲスト出演。
高橋大輔は、浅田真央と性別は違っても切磋琢磨の関係。
互いに頂点に立つための練習を続けてきた。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

村上佳菜子は、中京大中京校の制服は浅田真央のお下がり。
尊敬する先輩が通った道をなぞっている。

私には、両人が不調の浅田真央を気づかっているように思えた。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

                       ◇

そういえば、先ほど浅田真央がエキシビションに登場した。
8位だったのに…。
本音は辞退したかったのでないか。

浅田真央は責任感の塊である。
気の毒になるほど、こうした大会における自分の“重さ”を分かっている。
興行面と放送面に大きな影響を及ぼすことを…。
彼女が出場・出演しないと、会場に詰めかけた観客が納得しない、番組を見るファンが納得しない。
動員数や視聴率が左右される。

浅田真央は、国民の注目と期待が集中する。
人気者の苦悩はいかばかり。

私は数年前から浅田真央を応援している。
とはいえ、素晴らしいスケーティングを見られるだけで幸せな気分…。
彼女自体が可憐で美しい。
非常に魅力的である。
勝つに越したことはないが、競技の結果はそれほど問わない。
ファンを自認する。

しかし、浅田真央は冬季五輪(オリンピック)での金メダルを悲願としている。
それを叶えられないと、自らが納得しない。
ゆえに、私は彼女に何とか表彰台の頂点に立ってもらいたい。

そこで、きのうのブログ「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」で、その問題に触れた。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

素人の私が知恵を絞ったところでどうにもならないと分かっていても、ついつい考えてしまう。

今回の不調はもとをたどれば、ジャンプの修正のせいだ。
そして、それはオリンピックで栄冠を目指すために取り組みはじめたことだ。
この子はどうしても五輪で勝ちたいのだ。
ならば、そこにフォーカスすればよい。
最後にベストの状態に持っていく。

浅田真央が五輪に勝つためには、競技において「抜く期間」をつくることだ。
彼女はいつだって真剣勝負であり、決して全力投球を怠らない。
自分に厳しいだけに、傍から眺めていて痛々しい。
五輪と五輪の間に3シーズン。
捨てる大会を決める。
それ以前に、捨てる年(シーズン)を決める。
捨てるという表現が不適切なら、「備える」と言い換える。
どうか、背負った荷物を思い切って放ってほしい。
自分が押し潰されかねない。
滑れるよう、身軽にしなければ…。

もう一つ。
浅田真央が五輪に勝つためには、生活において「抜く時間」をつくることだ。
彼女はストイックであり、いつも全身から緊張感を漂わせている。
表情も非常に硬い。
それは心身の硬さにつながる。
ピーンと張り詰めた状態。
どうか、くつろげる時間をときどき織り込んでほしい。
リラックスが欠かせない。
先は長く、コリをほぐさなければ…。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

私自身は、浅田真央は十分すぎるほど周囲と国民に応えたと考えている。
もう人のために滑らなくてよい。
自分のためだけに滑ってほしい。

私は、浅田真央という類まれな人格と才能が、自らの呪縛から解放されることを切に願う。

出たくなければ、大会を欠場するさ・・・。
やりたくなければ、練習を中止するさ・・・。
それでいいじゃないか。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

◆書き加え1(11月26日)

フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ最終戦(第6戦)が始まろうとしている。
「フランス大会」。
日本女子のエース・浅田真央が登場する。
ファンの期待、国民の注目が俄然高まる。

私は、現在の「浅田真央」についてシリーズ記事をアップしている。
観戦そして応援の参考にしてくだされば幸いである。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

◆書き加え2(11月28日)

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月28日「惨敗・浅田真央は輝きを取り戻せるか?」はこちら。

◆書き加え3(12月11日)

⇒2010年11月29日「浅田真央、ジャンプの修正か改造かの判断」はこちら。

⇒2010年12月1日「浅田真央はソチ仕様に工事中、勝てなくて当然」はこちら。

⇒2010年12月2日「浅田真央のリップサービス…マスコミ対応」はこちら。

⇒2010年12月4日「浅田真央、惨敗後インタビューの残酷と地獄」はこちら。

⇒2010年12月11日「浅田真央がかいた汗の量」はこちら。

Copyright (c)2010 by Sou Wada

人気ブログランキング←応援、よろしく!

SMBC20101117