きのう、このブログのページ・ビュー(PV)が1万を超えた。
これまで7〜8千に達することはあったが、初めてのこと(おそらく)。
大勢の読者に感謝したい。
通常は2〜3千くらい。

さて、浅田真央に関する一連のブログはかなり前に記した。
来週水曜日まで6回にわたり続いている。

私はたいてい1〜2週間分の記事(原稿)を書き溜めて割り振り、妻などにアップを頼んでいる。
ゆえに、たまたま時間が取れてブログを書くと、他のブログと順序や内容が前後するといったことが起こりやすい。
きょうのブログはそれ。
お許しいただきたい。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

グランプリ(GP)シリーズ「フランス大会」が開催された。
最終戦(第6戦)である。
これに浅田真央が出場した。
私などはコンディションが戦えるレベルに達していないのなら、やめたほうがいいと思ってしまう。
何せ世界最高峰の実績を有する選手である。
猛烈な努力の末に確立した自らのイメージやブランドを壊しかねないからだ。

しかし、浅田真央と佐藤信夫コーチは、現時点の技量と状態を把握する最良の機会として公式試合を位置づけている。
結果は、ショートプログラム(SP)7位からいくらか巻き返したものの5位。
SP3位の今井遥は6位。
村主章枝は8位。
今回の日本女子で一番上だった。

浅田真央はフランス大会で復調のきっかけをつかめるかという声が上がっていた。
どうして世間はこうせっかちなのか。
私自身は、彼女が本気で矯正に取り組んでいるとすれば、ずっと先のことと考えていた。
長らく続けてきた自分の滑りやジャンプを変えるリスクは大きく、2014年ソチ冬季五輪(オリンピック)の金メダルを見据えた大胆な決断である。

また、輝きを取り戻せるかという声も耳にした。
私は噴き出してしまった。
そもそも浅田真央は輝きを失っていない。

案の定、NHK杯(開幕戦)に続いてフランス大会も惨敗。
が、それでよし。
出なければ失態は避けられるが、自らの意思で出たわけだから…。

他のスポーツと同様、フィギュアスケートは「心技体」のそれぞれがベストに達し、しかも調和が取れていないと勝てない。
とりわけ選手が緊張するジャンプは、どれか一つがほんのちょっと不十分か不安定なだけで、バランスを崩して失敗したり転倒したり…。
非常にデリケートだ。

                       ◇

浅田真央は私の地元にある「新横浜スケートセンター」でも練習を行っている。
私がときどき出かける「新横浜ラーメン博物館」のすぐ先。
ご存知、佐野実の「支那そばや」が出店する。
浅田真央の練習は、入場料か何かを払えば、私でも見られる?
一般人が入ったら集中できないので無理かなぁ。

浅田真央はいま「ジャンプ」を一からやり直している。
それはジャンプ・コントロールの変更を意味する。
跳ぶタイミングと跳び方を変えている。
後者は、不要な上下動をなるべく抑える。
流れるように美しいジャンプに不可欠である。

ついては、その土台となるスケーティング自体のブラッシュアップも図っている。
佐藤信夫コーチは、滑りの“エッジ音”に耳を傾ける。
選手にもそれを大切にさせる。
浅田真央は滑りがスムーズになり、スピードが増してきた。
これを得意なジャンプに生かそうと悪戦苦闘しているところ。
気が遠くなるほど滑り込むしかない。
時間が必要だ。

私がもっとも恐れるのは、勝つための妥協である。
おそらく浅田真央はアスリートで人気ナンバーワン(国内)。
世間から寄せられる勝利への期待は恐ろしく大きく、それに押されるようにして短期間でまとめる・・・。
滑りとジャンプの見直しを中途半端で終えることこそ最悪!
浅田真央と佐藤信夫コーチはじっくりと取り組むべき。
まして年末に開催される「全日本フィギュアスケート選手権」に間に合わせようとする必要はさらさらない。
結果を気にせず、たくさん失敗したらいい。

私は思う。
人気者の宿命として勝ちながらの矯正を考えたくなるが、それをやったら選手生命を縮めかねない。

浅田真央が好きな言葉は「日進月歩」。
この子は早くも、矯正後のさらなる成長に思いを馳せている。
向上心の塊。
が、焦りは禁物。

                       ◇

12月9日から中国で開催されるグランプリ(GP)ファイナルへの日本女子の出場者は以下のとおり。

中国大会(第3戦)もロシア大会(第5戦)も優勝の安藤美姫。
こちらは余裕。
NHK杯(開幕戦)が3位、アメリカ大会(第4戦)が優勝の村上佳菜子。
中国大会もロシア大会も安藤美姫に次いで2位の鈴木明子。

出場6選手のうち、日本勢が3人を占める。
立派だ。

                      ◇◆◇

フィギュアスケート女子・浅田真央に関するブログは以下のとおり。

⇒2010年11月27日「浅田真央、得意なジャンプが壊れる恐怖」はこちら。

⇒2010年11月25日「浅田真央を引き受けた佐藤信夫コーチの胸中」はこちら。

⇒2010年11月23日「浅田真央、ソチ五輪栄冠への長いトンネル・・・」はこちら。

⇒2010年11月21日「浅田真央が流した悔し涙の価値とは?」はこちら。

⇒2010年10月26日「浅田真央の敵、キム・ヨナの敵はだれか?」はこちら。

⇒2010年10月25日「浅田真央を気づかう高橋大輔と村上佳菜子」はこちら。

⇒2010年10月24日「浅田真央、北島康介が最高の教科書…五輪金メダル」はこちら。

⇒2010年10月3日「浅田真央はしっとり大人の“女”へ…20歳の変身」はこちら。

⇒2010年7月3日「浅田真央新コーチ人選、ソチ金メダル条件」はこちら。

⇒2010年4月16日「妹真央を兄大輔が気遣う春の園遊会」はこちら。

⇒2010年3月30日「銀・浅田真央は金・荒川静香より凄い!」はこちら。

⇒2010年3月28日「笑顔がこわばる浅田真央…フィギュア表彰台」はこちら。

⇒2010年3月4日「あきれた浅田真央と高橋大輔の言葉!」はこちら。

⇒2010年2月28日「浅田真央敗因分析、ソチ金へ新コーチ」はこちら。

⇒2010年2月24日「浅田真央と荒川静香、金メダルの苦闘」はこちら。

⇒2010年2月21日「浅田真央、金メダル極秘練習全記録…NHKスペシャル」はこちら。

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