全詰連会長のブログ

全日本詰将棋連盟の会長です。 詰将棋の普及と発展を目指して頑張ります。

ニュース

詰将棋一番星

新しく「詰将棋一番星」というサイトがオープンしました。

http://homepage3.nifty.com/1banboshi/index.htm

古図式に関する情報が非常に詳しく出ています。
特筆すべきは表紙の写真が添えられている事で、初代宗桂の伝慶長版50番本には「西村家本」という題と写真が出ています。

西村家所蔵の本が門外不出というのは知る人ぞ知る話です。
この方(サイトに出ていませんので一応匿名とします)は実際に西村家まで足を運んだ上で、写真を撮らせて頂いたり中身を見せて頂いている訳です。
生半可な情熱ではここまで出来ないのがお分かり頂けるでしょうか。

また様々なエピソードに関する記述も豊富です。
「象戯大矢数」では、無住僊良という名前の4番目の文字が、それまで使われていた「逸」ではなく「良」の古字である事が判明する経緯まで書かれています。

古図式を研究する者にとって、この「詰将棋一番星」と「詰将棋博物館」は非常に重要な位置づけとなるでしょう。
必要があればネット上でそうとうな所まで詳しく調査が出来る事は間違いないでしょう。


全国大会レポ2

さて先日の大会に先立って幹事会が開かれました。
正式な議事録がまだ来ておりませんが、大きな事は書いておきましょう。

まず人事ですが、ご存じのように今年から門脇芳雄元会長から柳田明新会長になりました。
同じく副会長には北村憲一さんが新任となりました。
この他に詰棋書保存委員会の磯田征一さんが辞任。
『詰棋書保存委員会としては「古今詰棋書総目録」の完成を以て一応の成果を見ました。この先は容易ではないのでここで解散としたい』
との事でした。
確かに詰将棋図書館などの建設は現実的には無理で、ネット上では大橋光一さんがHP「詰将棋博物館」を開いており、既にほとんどの作品を見る事ができます。

その他に近藤真一さんが久しぶりに大会にお見えになったのは嬉しい出来事でした。
大きな病気をされて体調を崩していたそうで、なんと30kgも痩せたそうです。
詰パラの講読も止めていたが、再開される由。
幹事にも名前だけは連ねていたのですが、どうするかお聞きした所、継続にかなりの意欲を見せられておりました。
まあ本格的な活動は体調が戻られてからでしょうが、一番の明るい話題でしたね。

また門脇氏は「四百人一局集」の出版に臨まれる決意を表明されました。
何より多くの作家には参加表明をお願いしたいとの事です。

あと大きな所では常任幹事会の設置があります。
今までは年に一度の幹事会だけで動いていましたが、新しく常任幹事会を設置する事を私から提案し了承されました。

構成は次の5名。
・会長…柳田明
・副会長…北村憲一
・事務局長…猪股昭逸
・パラ編集長・全国大会担当…水上仁
・前会長・書籍部・データベース担当…門脇芳雄

大きな案件は今まで通り幹事会で決めるとして、小さな事や急ぎ決める必要がある事は5名からなる常任幹事会で決めたいという事です。
この方がよりスピーディで現実的と言えるでしょう。

とりあえず今回はここまで。
次は雑談として大会でのエピソードもお話ししましょう。

名古屋大会へ

行ってきました名古屋全国大会へ。

正式な発表は後日あるでしょうが、私が受付名簿をのぞいた所では参加人数は97名だったようです。

心配された「どうぶつしょうぎ」も初めて指す人もいたのに、意外に強かったようです。
特に終盤になると指し手も早くなり切れ味も増したようで、詰棋人恐るべしですね。
ゲストとして来て頂いた女流棋士の北尾まどか初段と藤田麻衣子1級の解説も素晴らしく、見事に場内を盛り上げて頂きました。

DSCN8020 

北尾まどか女流初段(左)と
藤田麻衣子1級




DSCN8031 
対局の様子は鈴木康夫さん作成のソフトで
場内へ大きく映されました。




これも地元準備委員の皆さまのお蔭です。
どうもありがとうございました。
DSCN8042

 最後に地元実行委員が並びました。
マイクを持っているのは元水信広さん。





その前に30秒で次々と問題が替わっていく「詰将棋解答競争」がありました。
3手詰が10題、5手詰が10題、7手詰が10題の3ラウンド。
初手だけを記入して、合っていると1点、無解答0点、間違っていると−1点。
(この−1点というのがクセ者でした)
私は各8問正解だったのに、3手と5手でよく分からないのに適当に書いて−4点分を食らってしまいました。
書かなければ計24点だったのに、結果は20点。
でもよく考えてみれば、横浜大会でやった「ミニ解答選手権」でこのルールを言い出したのは私だったっけ…(^^;

一人一言も「一人30秒」と言われたにもかかわらず長く話してしまう人が続出。
どうなる事かと思いましたが、どうにか集合写真まで時間内に終える事が出来ました。(^^)

私もカメラを持っていったのですが、なにしろ自分で撮るヒマがありませんでした。
どなたかお手持ちの写真を分けて下さる方がおられましたら、お送り下さるようお願い申し上げます。

さて大会に先立って全詰連幹事会も開かれました。
決まった事や継続審議など色々ありますが、まだ整理が付いてない事もありまして、詳しくは後日に書かせて頂きます。

平成20年度の看寿賞発表

詰将棋の年間最優秀賞「詰将棋看寿賞」が先行発表されました。

詰将棋パラダイスHPです。

http://www005.upp.so-net.ne.jp/tsumepara/contents/4appre/kanju/kanju08.htm

勿論私は選考委員長ですので経過も全部分かっているのですが、なにしろ編集長からキツく口止めされておりましてねぇ。(笑)

詳細は間もなく発売される詰パラ7月号に18ページほど書きました。
どうぞジックリお読み下さい。

 



「日輪」は完全作!?

詰パラ5月号の全詰連の頁に載った『伊奈正夫氏「日輪」に余詰』の記事に対して、パラ編集部に驚くべき指摘が来た。

「日輪」は昭和36年に伊奈氏が発表された準煙詰(詰め上がりに1枚余分な駒が残る)で、盤の周辺32ヶ所を全部回るという作品。
ところがその後多くの作家が詰め上がり3枚になる煙詰で32ヶ所を回る作品を目指したが、なかなか実現出来なかった。
その達成には、昭和54年に七條兼三氏が完全周辺巡り煙詰を発表するまで、何と18年も待たねばならなかったのだ。

伊奈正夫氏作「日輪」137手詰(昭和36年1月号)

日輪87金、98玉、88金、99玉、98金、同玉、
99香、89玉、85龍、79玉、88龍、69玉、
68と、同と、79金、同と、59金、同玉、
77馬、49玉、67馬、39玉、29金、同玉、
56馬、19玉、79龍、28玉、68龍、19玉、
59龍、28玉、48龍、19玉、39龍、18玉、
29龍、17玉、16と、同玉、38馬、15玉、
14と、同玉、47馬、13玉、25桂、12玉、
  69手目途中図                                 11桂成、同玉、12歩、同玉、13桂成、11玉、
12成桂、同玉、23と、11玉、12と、同玉、
56馬、22玉、23歩成、31玉、32と、同玉、
21龍、同玉、22歩にて69手目。(下図)

ここで作意は22同玉、24飛、11玉、14飛以下。
しかし14飛と寄る所では55馬以下の余詰があったのだ。


ところが「本作は70手目22同玉と取らずに31玉と逃げて135手詰の完全作ではないか?」という指摘が来た。
70手目31玉、11飛、22玉、12飛成、31玉、41と以下作意に還元して135手詰になるというのだ。
調べてみると全くその通りであった。

よく考えればお分かりだろうが、これは余詰不成立の指摘ではない。
作意に対しては間違いなく余詰が成立している。
しかしこの余詰のために70手目22同玉が(早詰となるので)結果として変化になり、正しい逃げ方は31玉になるというものだ。
急いで調べてみた結果、70手目31玉の逃げ方なら余詰は無いようだ。
よって「日輪」は135手詰の完全作として改めて煙詰史に残る事になった。

ご指摘頂いたのは斎藤博久氏。
ご慧眼には感服いたしました。

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