和菓子魂!

季節を彩るさまざまな和菓子たちをご紹介します。 老舗の名物から、新感覚の和菓子、あんぱんまで。

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最後は、同じく「京のごちそう展」で販売された長久堂の生菓子。
一時的に生菓子の販売をお休みされていましたが、
ここ最近になって、真逆と言っても良いほどに精力的に生菓子を発表。
24節気を追いかけて、次々に登場する生菓子は飽きさせないものがあり、
構造もこれまでにない斬新なものもあって、次は何が出てくるのか、
そんなワクワクさせられるような楽しみも出てきました。
さて、今回登場しましたきんとん『桃花流水』は、
見た目には、淡い紅色と淡い水色に染め分けたきんとんで、
パステルカラーの色調の中に、見事な世界観を生み出しているのです。

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本当にありがたいことに、東京に居ながらにして、
京都髙島屋のイベントで販売された生菓子を味わうことができまして、
あまりの幸福感に、この先が恐ろしくなってしまうほどです。
さて、続いては千本玉壽軒の早春の生菓子は、どちらも雪が銘につく。
いやあ、淡い緑色と白い色が混じり合った、きめ細やかなきんとん。
そこに比較的鮮やかな赤い花が咲いていて、イメージ的には『岩根つつじ』の意匠に似て、
でも、白いきんとんそぼろが混ざっていることで、クリスマスを想像したり、
銘を伏せておくと、食べる側それぞれに、思い浮かべる世界は違うはず。
いやあ、あまり早春の生菓子で、この配色はないので新鮮でした。

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東京に住んでおりますと、どうしても羨ましいなあと思いますのが、
やっぱり京都の和菓子を総なめしたいという欲望が叶わないことでしょうね。
圧倒的な表現力を持ちます生菓子を、じっくりと見つめてみたいのです。
素材として同じであっても、味は過去に味わった生菓子と同じであっても、
色合いを変えて、銘を変えて、表現されていく世界観は、見事なものです。
ちょうど2月の終わりに、京都髙島屋で、京のごちそう展が開催されていて、
いろんな老舗の限定の生菓子が登場していたので、
もう広告媒体を見ているだけでも、指を咥えて、いいなあって思っていたのです。
そしたら、何と、わざわざ京都から差し入れしてくださって、
そりゃもうテンション上がってしまいますよね、ありがたい限りです。

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これまた素敵な和菓子に出会ったなあというところですが、
麩焼きせんべいに求肥餅を挟んでいるという構造の銘菓です。
そぎ種や薄種で挟んでいるものは多く見かけますが、
麩焼きせんべいで挟むものは、それほど多くはないと思います。
高知県の右城松風堂の『秋水餅』が求肥と羊羹を挟んでいて、
非常に面白い組合せでございましたが、こちらもまた印象深いひと品。
久しぶりに久留米に立ち寄って、吉金菓子舗の『いつもじ』であったり、
阿わやおこし本舗の『あわやおこし』であったり、順番に回って、
西鉄の久留米駅を越えた先で、偶然に見つけた和菓子屋さんに立ち寄ったのです。
そこで出会いましたのが、この『塩屋の娘』でした。

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映画「月光の夏」の舞台となった鳥栖は、交通の要所でもあり、
熊本、鹿児島へと南へ抜ける路線と、佐賀、長崎と西へ抜ける路線が交差する。
そんな鳥栖に久しぶりに降り立ちまして、特に菓子屋を探すわけでもなく、
時間を潰そうと歩いてみたところ、早速目に入ってきたのが、
明治22年に創業した水田屋だったわけですが、ここにも名物最中がある。
いやあ、本当にあれこれといろんな最中をご紹介してきましたが、
よくもまあ、これだけいろんな最中が存在するものだなあと思いますよね。
今回再会しましたのは、愛らしいスズメの最中です。

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佐賀県は焼物の宝庫と言っても良いでしょう。
唐津に立ち寄った僕は、そこから在来線に揺られて、伊万里へ向かう。
もちろん、陶磁器巡りをしているわけではなく、和菓子旅。
どこに行こうとも、そこには必ず和菓子があるわけです。
伊万里焼と言えば、そりゃもう素人でも知っているくらいメジャーです。
そもそも佐賀県に焼き物の名所が多いのは、秀吉の時代に遡ると言います。
佐賀藩の藩祖である鍋島直茂がが朝鮮出兵に参加した際に、
朝鮮半島から多くの陶工を連れ出し、有田で優良な磁土が発見されたことで、
陶器が作られるようになり、その技術が伝播したというわけです。
つまりは、有田こそが日本における磁器の発祥地と言えるのです。


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春になりますと、当然のように塩 野に通う日が多くなる。
それは決まって、桜の干菓子を手土産にする機会が増えるからだ。
やはり、琥珀の干菓子で、あそこまで楽しませてくれる店は少ない。
八重桜、吉野桜、山桜と3種類の桜を作り分けていて、
それを箱に詰めてみたときの美しさと言ったら半端ないのです。
というわけで、女性受けは間違いないですし、本当に桜みたく、風に舞いたくなる。
そうなれば、当たり前ですが、それだけで終わって帰ってくるはずはなく、
必ず生菓子を連れて帰ってきてしまうわけで、ついつい買いこんでしまう。
バレンタインが終わって、ひな祭りを見据えた時期でしたので、
ちょうどひな祭りの和菓子がたくさん登場していました。
この時期からいろんな和菓子屋に『桜 餅』が登場するわけですが、
珍しく、塩 野では関東風と関西風の両方の桜餅を作るのです。

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最近は、広島県や愛媛県などを中心にして、
瀬戸内のレモンケーキが大変脚光を浴びておりますが、
他にはないレモンケーキを群馬県で発見して、すっかりファンになってしまったのです。
中目黒と池尻大橋の間にあるパティスリー1904 ディズヌフソンキャトルのレモンケーキも、
黄色いキャンディ包みで大変アイキャッチがよく、レトロ感もあって人気なのですが、
同じく鮮やかな黄色い個包装が、どこかで見たようなキャンディっぽさ。
それだけでも十分に懐かしさを感じさせ、レモンケーキの昭和感を代弁する。
しかし、こまつやの『レモンケーキ』は、卵形の焼菓子にレモンホワイトチョコでコーティングという、
定番のレモンケーキのスタイルとは全く違って、それが何よりも個性的なのです。
どこか、角ばった他とは違った見た目の『レモンケーキ』になっていて、
スポンジとレモンのチョコレートの間に、自慢のバタークリームがたっぷり。
これが何よりも特徴的なのです。

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バレンタインが終わって、ホッとできる束の間の休息。
いつものように六本木のミッドタウンに参りまして、虎 屋の生菓子を購入。
パッと目に入りまして、凄く興味惹かれましたのが、薯蕷饅頭『月ヶ瀬』。
真っ白な薯蕷饅頭のセンターに、水色の線が一本スーッと入っているのです。
シンプルな意匠ではありますものの、この抽象的な世界をどう解釈するか、
これまた非常に面白いところではないかと引き込まれたわけです。
菓銘にある月ヶ瀬は、奈良県の地名でございまして、梅の名勝地として知られます。
三重県に流れる名張川の渓谷沿いに、美しく咲く白梅を表現した薯蕷饅頭で、
一本の水色の線は、まさにその渓流を現し、その両岸に白い梅の花が咲き誇るのです。
いやあ、ここまで味わう者に情景の想像を委ねた菓子も少ないような気がします。
時期的には、白雪の中を流れる川のイメージの方がすぐに想像しやすいでしょうが、
いずれにしても、この青と白のコントラストは、美しく映えるのです。

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松浦潟を臨む景勝地・虹ノ松原に因んだ『松原おこし』。
最初に麻生本家をご紹介しましたが、同じ国道沿いに脇山商店があります。
そして、この『松原おこし』誕生にはこんな伝説がございます。
恐らく朝鮮出兵ではないかと思いますが、太閤秀吉が、
虹ノ松原を通りかかって休息した際に献上した菓子が始まりとなっています。
鏡大宮司の娘が、干飯に黒糖を混ぜたものを献上したことで、
大変喜ばれたという逸話があり、これをもとに創製されたのが、
虹ノ松原の銘菓として親しまれている『松原おこし』なのです。
麻生本家と大きな違いは、生姜が入っていませんので、
ストレートな黒糖風味を楽しむことができます。

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昨年末に新商品として登場しましたのが、チョコレート菓子『好蘭堂』。
イベントと関係なく、新商品が次々に出てくるので、最近は目が離せないのですが、
今回は発売のご案内が出て、すぐに物凄く興味が湧いていたところで、
ちょうど年末に大垣に行く機会がありまして、ありがたく出会えたわけです。
バレンタインを見据えて、この時期に登場したあたりは、
凄くタイミングが良いのですが、初見で思い出したのは、ソーシソンという焼菓子。
いや、というよりも、そのままと言っても良いかもしれません。
新入社員時代に洋菓子を扱っていました時に、凄く慣れ親しんでいただけに、
いやあ、もうね、『好蘭堂』を見た時、まず懐かしいと思ったのが感想です。

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唐津に参りますと、『松露饅頭』以上に目に入ってきますのが、
独特の形状に放送された、この『松原おこし』ではないでしょうか。
景勝地・虹ノ松原をモチーフとした銘菓が根付いているのですが、
『松原おこし』がまず三角形に包装されているのが、ポイントなのです。
誰が見ても、富士山のように山の形をしているのですけれども、
これは虹ノ松原を一望できる鏡山を表現しているのです。
そのため、山型に積み上げるようにして、型紙を当てて、
これをそのまま包装しているのですが、まあ、包む作業を見ているだけでも、
何だか、いいなあ、この間合い・・・・と思ってしまうわけです。
駅構内などでも見かけますが、いくつか製造している店があって、
地味に食べ比べることができるのが、また面白いものです。

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おこしと言えば、大阪と江戸下町のイメージが強いとは思いますが、
意外と、九州北部にもおこしは広く分布しておりまして、
有名なのは諫早の森長の『黒おこし』は有名ですし、
博多にも兜 屋の『黒田おこし』というのがありまして、
唐津の虹ノ松原にも名物のおこしを作る店が複数あります。
というくらい、馴染みがある存在なのかもしれませんね。
そして、城下町の久留米においても、おこしがありまして、
交差点の角に店を構える阿わやおこし本舗の『あわやおこし』は、
特に存在感がありまして、ぜひ味わってもらいたいところ。

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九州の要地である久留米を久しぶりに訪れましたら、
随一の老舗として名高かった翠屋主水が既に廃業し、跡形もなく消え、
その目の前で、ただ、ただ茫然とするしかなかったわけです。
いやあ、あまりのショックで・・・・とにかく気を取り直して、
大好きな銘菓『いつもじ』で有名な吉金菓子舗を訪ねたのです。
ここでまたもや全国変わった最中選手権じゃないですが、
本当に、さまざまなものをモチーフにした最中が全国にはあるわけです。
そして、ここでも面白い最中に出会ったわけですが、
その名も『タイヤ最中』ということで、工業製品の最中は、
山口県の小野田の『せめんだる』以来じゃないだろうか。

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全国いろんなところに参りまして、既に知っている和菓子屋を探した時、
ほとんど、もしくは全く同じお店の名前なのに、実は違うお店。
ってことがよくありまして、しかも、凄く近い距離で営業していたり、
もっと凄いところだと、隣り同士であったりして、
まあ、知らない旅人にとっては紛らわしいってことになるのですが、
これも逆に捕らえてみますと、のれん分けなのか、どっちが本家なのか、
いろんな事情を推察しつつ、双方に立ち寄ってみたくなるのは必至。
前回は館林にて、三桝屋総本店と三桝家総本舗のお話をしましたが、
その前に立ち寄っていた足利でも、同じようなお店があります。
『古印最中』で有名な香雲堂本店ではなく、香雲堂という店もあるのです。
店名としては、本店の二文字があるか、ないか。

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足利からの帰り道、城下町の館林に降り立つ。
館林と言えば、あの犬公方で知られる5代将軍・徳川綱吉ゆかりの地であり、
側用人・柳沢吉保が生まれ育ったところでもあるのです。
特急が停車しますものの、城下町と申しましても、非常に穏やかな街。
実は、『麦落雁』で有名なもうひとつのお店を訪ねようと思ったのだ。
駅から真っすぐに歩いていきまして、たぶんこの道だったと記憶だけを頼りに、
携帯の電源が落ちてしまっても、慌てずにただ歩いてみる。
それが和菓子旅の醍醐味であり、迷っても戻ればいいやくらいのゆったり感。
まあ、不思議と鼻が利くようで、全く迷わずに、三桝家総本舗を発見する。
久しぶりに訪れて、銘菓『麦落雁』を手に取る。

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青森の百貨店で、バナナの形をしました最中を発見。
その店の名前を見ますと、甘栄堂ということで、弘前の甘栄堂かと思ったら、
何と、青森市内にも同じ屋号のお店があると知ってビックリ。
どちらがのれん分けなんだろう?などと思いながら、
その疑問の解決は、次に青森に参りました時に持ち越しまして、
ここでも北国に根付いているバナナ最中『芳香バナナ』を味わってみようと連行。
弘前でも旭松堂やいなみや菓子店の『バナナ最中』が有名ではありますが、
こちらもバナナの形をした最中皮に、白あんが挟まっている。
そして、多くの誤解を生みますのは、バナナが入っているのではないかということ。

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いつものように時間さえあれば、必ず立ち寄りますのが鍵善良房。
とにかく好物の『くずきり』を食べておきたくて、閉店間際に滑り込み。
今回は運良く、2月12日までの祇園大茶会の協賛で期間限定で味わえる、
それも『温かいくずきり』を初体験することができたのです。
『くずきり』と言えば、氷水に泳いでいて、あの氷が器と当たる音、
カラン、コロンという音が、何よりも素敵なのですが、今回はそれがない。
しかも、蓋を開ければ、湯気が立ち、温かい海をくずきりが泳いでいる。
いやあ、葛は冷やすと白濁してしまいますので、
葛饅頭などは冷蔵庫に入れないのが鉄則ですが、『くずきり』は涼感が大事。
でも、『温かいくずきり』となれば、それほど白く濁らず、半透明。
しかも、普段よりもつるんと柔らかく、これまた美味。

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また素晴らしい老舗がその歴史の幕を閉じようとしている。
たまたま京都の菓子屋のご主人から教えて頂きまして、
「マジで!?」と思いながら、2月に京都に行く予定がありましたので、
最後に噛みしめておきたいと伺ったのでした。
ご主人は、和菓子の世界では高い技能者として知られ、
有平糖や工芸菓子、生菓子と、どれも見逃すことはできない。
あの川端康成が愛した銘店としても知られており、直筆の年賀状が飾られています。
弟さんが紫野源水として独立されておりますが、本家源水はこちら。
観光名所として多くの人が立ち寄る二条城のすぐ近くにあり、
堀川通りから一本入ったところに店を構え、江戸後期の創業。

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京都に上る途中で、浜松に降り立ちまして、
バレンタインのイベントで真っただ中の遠鉄百貨店をひと巡りして、
やはり立ち寄りますのは、巌邑堂でございます。
ひとまず、いろんな計画の現時点でのお話をしておきたく、
3ヶ月ぶりにお邪魔したわけですが、ここでも和菓子は連れて帰る。
『豆大福』はあるかなあと思っていたのですが、
この時期は『草 餅』に手を取られるそうで、店頭にはなかったのですが、
春のイベントではお馴染みの『桜 餅』や『草 餅』と再会しつつ、
意外にも初対面の『うぐいす餅』もしっかりとチョイス。

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『うぐいす』と『桜 餅』
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最後は駿河台下のささまに立ち寄る。
もう『桜 餅』が出ていて、淡い紅色の道明寺を二つ折りにして、
あんこを包んでいて、今年も再会できたのを喜ぶ。
そして、逆に昨年は出会えなかった『うぐいす』をたっぷりと堪能。
こんもりとした、ぷっくらとしたフォルムが愛らしいわけですが、
ぴよ~んと伸びる柔らかい羽二重粉で仕上げた求肥餅で、
たっぷりと北海道産の小豆を使用したこしあんを包み、
表面には芳しい青きな粉をまぶして、早春の味わいに恍惚とする。
ささまのうぐいす餅を味わうのは、かなり久しぶりな気がする・・・・。

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休憩し過ぎだと怒られそうですが、休日の神田散歩ですからね。
バレンタインを目の前にして、さすがに混んでいるんだろうなあと思いつつ、
近江屋洋菓子店でもお茶するのが、神田巡りのルーティンになっておりまして、
その日は女将さんにご挨拶すべく、ひょっこりお邪魔したのでした。
冬場ということもあって、やっぱりイチゴちゃんがいっぱい。
いつもの『苺サンドショート』だけじゃなく、パイもありまして、
さらにはぼってりと大きなイチゴをチョコレートコーティングしたシンプルなものもあり、
とにかく、これがたまらんのですわ・・・・チョコが溶けた瞬間に、
ジュワッとイチゴの果汁が弾けまくって、想像するだけで幸せになるでしょ?


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その日は、朝から神田界隈を順番に回っておりました。
いつものルートでございますが、『揚げまんじゅう』で有名な竹むらで休憩。
と申しましても、休憩するのは早過ぎな本日の一軒目。
でも、店内に入って席に座らないわけにもいかないわけで、
となれば、当然、何かを注文しなきゃ!ということになりますわけで、早くも休憩。
1月の半ばを過ぎますと、鏡開きと申しまして、お鏡のお餅をさげて、
おかきにしたり、雑煮やお汁粉にしたりなどして楽しむわけですが、
今年はそんなことをする暇もなく、一月が終わってしまいましたもので、
ここでふと思い出すようにして、餅入りのお汁粉を頼むことにしたのです。

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年明け最初の越後屋若狭の生菓子は、おめでたく竹と梅。
これまで『寒紅梅』をご紹介したことはなく、この色合わせは美しかった。
まずは挽き茶色に染められた練切に、小豆こしあんを包み、
細い若竹模様に型押しした鮮やかな生菓子『若 竹』。
松竹梅とよく申しますが、意外と竹は菓子で表現されることは少なく、
迎春の和菓子は、松と梅を題材としたものが多いのです。
ということもあって、初めて『若 竹』を知りました時には、
次こそは1月の生菓子にお願いしたいなあと思っていたのです。

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北海道の代名詞的存在の六花亭。
バレンタインやホワイトデーでは、『ストロベリーチョコ』が定番ですし、
何よりも『マルセイバターサンド』があまりにも有名ではありますが、
個人的にいつもリピートしてしまいますのが、この『大平原』です。
ちゃんと北海道展の六花亭のブースにも出ているのですが、
『霜だたみ』や『チョコマロン』よりも、多くの新商品よりもあまり目立たず、
隠れたファンに愛されているマドレーヌなのですが、これが好き。
先代のご主人が生み出した焼菓子なのですが、そこまで広がらず、
最近になって、ポンポン食べられるミニサイズが出てから知られるようになりましたね。

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鹿児島を訪れました折、明石屋の本店をチェックしました後、
ホテルに戻る前に、やはり山形屋に立ち寄って、地元コーナーを物色。
あまり鹿児島の和菓子って露出が少ないだけに、
小まめにチェックしておかないと、情報として入って来ないのです。
ということで、じっくり見ておりますと、丸ボーロをよく見かける。
パッと目につきましたのは、あんパンのパッケージに見える包装で、
3種類の丸ボーロが楽しめる川畑菓子舗のものでした。
『丸芳露』という表記では、佐賀の北 島があまりにも有名で、
鶴 屋もあって、全国的には佐賀銘菓としての知名度が圧倒的です。
隣りの福岡や長崎でもよく見かけますが、鹿児島でも出会いました。

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年明けに訪れた金沢で、これまた拾い物をしました迎春菓子。
都内など多くの百貨店では、森 八の『千 歳』が見受けられ、
袱紗包みにしたような、その餅の形状と和三盆まぶしの紅白の餅菓子として、
比較的知られる存在でもありますが、他の和菓子屋にも存在するのです。
つい先日も『紙ふうせん』で知られる菓匠髙木屋でも作られており、
ちょうど味わうことができたばかりで、高岡の大野屋でも見かけました。
そんでもって、あの『加賀八幡起上りもなか』で知られるうら田で、
これまた『千 歳』を発見しまして、早速買い込んでみたのです。
求肥餅にこしあんを包み、紅白あるのは同じなのですが、
和三盆糖をまぶしているのではなく、氷餅をまぶしています。

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2018年正月の歌会始の勅題は「語」ということで、かなり抽象的な表現が目立ち、
あれこれといろんなことを考えて味わう年明けではありましたが、
その中でも、ある程度分かりやすい世界観の中で、見事な表現力を見せたのは、
名古屋の老舗・両口屋是清の『竹取物語』でございました。
お得意の村雨で攻めてきたのは、もちろん言うまでもないのですが、
この美しさには誰もがため息を漏らすことでしょうけれども、
随所に竹取物語の魅力を散りばめており、とにかく凄いなあと見つめてしまったのです。
年明けにテレビ番組で紹介されたこともあって、一気に火が付きましたが、
この手のこんだ棹菓子は、たとえ注文が舞い込んできたとしても、
拵えるのは、なかなか手間のかかるものだなあと慮りながら味わっていた。

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冷たい風が吹きすさび、顔に粉雪が当たってくる函館。
翌日、五稜郭を見るべく、真っ白に染まった雪道を車で走り、展望台へ。
春になれば、桜が美しく、観光名所としても知られる五稜郭。
榎本武揚の名前を知らしめた場所でもありますが、
やはり新選組ファンとしては、土方歳三の最期の時を追いかけてみたくなる。
幸いにも優しいタクシーの運転手さんが、景色を見渡している間、
待っていてくださるというので、ありがたく、戊辰戦争最後の激戦地を見渡す。
そして、反対側には、白く煌く津軽海峡を望む。

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これまた素敵な頂き物。ありがたい限りでございます。
まさに知る人ぞ知る日本橋の名店、ときわ木の存在をする人はかなり少ないはず。
と申しますのも、永代通りや首都高に囲まれて、ほとんど目立たず、
ビル街の裏通りにひっそりと佇んでいるので、まあ、普通は気づかないでしょう。
ただこちらには江戸を代表する銘菓『若 紫』がありまして、
しかも、かなり前から予約期間に連絡しておかないと入手できないという代物。
その銘菓の存在こそが、静かに生きる老舗の名前を声高に知らしめたのです。
いやあ、さすがに『若 紫』は久しく味わっていませんけれども、
本店を訪ねますと、優しく教えてくださる生菓子も味わっておきたいところ。

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