和菓子魂!

季節を彩るさまざまな和菓子たちをご紹介します。 老舗の名物から、新感覚の和菓子、あんぱんまで。

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以前にご紹介したふわふわの餅菓子『きよめ餅』に対して、
不思議な形態をしたカラフルな干菓子がきよめ餅総本家には存在します。
麻の紐で結ばれており、パステルカラーの五色の輪っかの干菓子は愛らしく、
それこそオリンピックのシンボルマークを思い出す人も多いでしょう。
その名前は『藤団子』と言いますが、〝ふじだんご〟ではなく、〝とうだんご〟と読みます。
熱田の名物として知られる伝統菓子ではありますが、
今でこそ新しく思える、ポップで可愛い手土産にぴったりの和菓子というイメージでもある。
菓子の名前自体は音読みしますが、文字通り、藤の花房をイメージしたもので、
その色合いからしても、春にこそ味わいたい干菓子のひとつと言えましょう。
ということで、藤の花に因み、かつては紫色だけであったかもしれませんが、
現在は緑、紅、白、黄、紫の五色になっています。

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漆黒の和菓子の代名詞的存在として、全国的にも知られる澤田屋の『くろ玉』。
風林火山の赤と黒の包装紙で、そのコントラストがあまりにも鮮烈な印象を残します。
そんな澤田屋が3年前に発表した新作の姉妹品が『キャラ玉』です。
澤田屋では看板商品の『くろ玉』にちなんで、黒いシュークリームがあったりなどもするのですが、
洋菓子にもかなり力を入れているからこそ、世に生み出されましたのが、
『くろ玉』の黒に対して、茶色くて、丸っこい『キャラ玉』なのです。
そもそも『くろ玉』が、黒糖羊羹とうぐいす餡の珍しい組み合わせなのですが、
もともとは甲府において、多くの和菓子屋さんでも作られている郷土に根付いた和菓子なのです。
ここに登場した『キャラ玉』もまた非常に意外な組み合わせであったのが、面白さの一つ。
そのネーミングからも想像がつきますように、キャラメルを使っているのですが、
中心に隠れておりますのは、何とサツマイモ餡なのです。

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金沢に立ち寄ります時には、いつも事前に予約の連絡をする𠮷はし。
昨年はちょうど都内の桜が散って、北陸の桜が満開になった時期にお邪魔して、
今年は少し早く、都内の桜もまだ咲き揃わないうちに金沢に入ったのです。
ほんの10日間ほどのずれではありますが、それでも和菓子は同じものが出てこない。
だからこそ、時期を刻むようにして、毎年少しずつズラして訪ねてみるのです。
今年はきんとんが2種類、まずは緑と黄色に染め分けた『菜の花』のきんとん。
とにかく、舌触りの良さ、このみずみずしさに蕩けそうになってしまうのです。
同じく夜桜を思わせる小豆あんのきんとんそぼろに、
愛らしい型抜きの桜の花を咲かせた『宵 桜』も、これまた口どけがいい。
金沢の生菓子の魅力と言えば、白小豆粒あん、蓬入りのあんこだが、
今年の春もまた大いに楽しませてくれるのです。

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生菓子『 欅 』と『こぶし』
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国立にあります一真菴が地元多摩地区のオススメということで、
立川髙島屋に登場していたので、早速買いに行ってきました。
というのも、桜餅は道明寺、長命寺の両方を作っていらっしゃいまして、
このあたりは、一幸庵の流れを汲むお店に共通するところ。
まず、道明寺製の『桜 餅』は、細やかな道明寺の餅にみずみずしい粒あん。
大納言小豆の粒が大きく、食感を残していて、非常に優しい味わいながら、
しっかりと小豆の風味を引き立てていきますのが、印象的です。
餅も真ん丸というよりは、楕円形のややスマートな餅になっております。
これに対し、長命寺タイプの『桜 餅』は、薄皮ながらもちもちとしており、
さらりとしたこしあんが巻き込まれるようにして包まれています。
よくある二つ折りではなく、ローリングして細長い形になっています。
これにもうひとつ茶色い長命寺タイプの桜餅があるのです。

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まだ桜が咲き始めたばかりだというのに、一炉庵では次の季節へと移り行く。
そう、桜が満開になった時には、皐月の 生菓子が並ぶのです。
というわけで、桜が咲きだす前に、春の生菓子を愛でるべく、本店に駆け込んだ。
まずは、毎年のように味わっております生菓子『花の宴』を今年も注文。
薄い羊羹で瓢箪型のあん玉をくるりと巻いて、漆黒の美を放つ。
その上に可憐な桜の花を咲かせ、紅白にねじった結び紐が添えられている。
さあて、その艶のある黒い面を見つめておりますと、
まるで満開に咲き誇る桜の花が、黑い漆器の盃に映り込んでいるようにも見えます。
そんな美しさの奥に隠れておりますのが、青えんどう豆のあんこ。
静かな春の趣の中に、味わとしても楽しませてくれるのです。
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春が盛りを迎えようとしているはずの3月の終わり。
でも、今年はまだ桜の開花宣言はなく、やや遅め。
和菓子の世界は、すっかり春めいて、もう春爛漫です。
青山の骨董通りにある菊 家の生菓子は、これまた素敵な取り合わせ。
この3個セットで、「花だより」と題されたあたり、これまた良いのです。
ピンクの桜の型押しの生菓子『佐保姫』は、二重に重なるようにして、
薄紅色の練切のところどころに、黄色い何かが見える。
そう、これは杏子の果肉が混ぜ合わせられていて、
意外なところで楽しませてくれるのが、菊 家の生菓子です。
なお、『佐保姫』は、以前にも京都の生菓子をご紹介して触れましたが、
桜色に山を染めていく春の女神さまのことでございます。
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富山駅の土産売場で見つけましたのは、珍しい梨の和菓子。
もちろん、ないことはないのですが、りんごなどに比べて少ないのは事実。
そもそも鳥取県ならば、梨のイメージが定着していますし、
全国の生産量一位の千葉県であれば、梨が使われているのも納得かと思いますが、
富山県で梨というのはピンと来ないかもしれません。
ですが、呉羽では幸水や豊水などの梨が多く生産されており、全国有数のブランド梨なのです。
その梨をフルに活用していますのが、呉羽の和洋菓子店、瀧味堂でしょう。
それこそ愛らしい梨の形をしました最中『くれは梨もなか』が銘菓として親しまれ、
最近では、梨の形をした和三盆糖の干菓子『梨の雅』も登場しています。
そんな中で、非常に涼やかでオススメなのが、琥珀干菓子の『梨の雫』です。

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伏木の引網香月堂の本店を訪ね、そう言えば・・・・と思い出したのは、
こし村百味堂の銘菓『千代くるみ』 という胡桃を糖蜜でくるんだ干菓子。
松任にある彩霞堂の『千歳くるみ』を直前に食べていたこともあり、
確かよく似た菓子が、このあたりにもあったような気がすると思い出したのです。
そしたら、引網さんとは同級生らしく、すぐ近所だということで連れて行ってくださいました。
これまでにも触れておりますが、北陸では胡桃を使った菓子が非常に多く、
小松の行松旭松堂の『雪花糖』などもそうですし、他の地方に比べて散在しています。
加賀の白山麓で採れる胡桃が非常に良質だったこともあり、昔から重宝されていたのです。
滋養があることもあり、数少ない植物性油脂を得られる食べ物ということもあり、
高岡藩より徳川将軍家に衣がけした胡桃が献上されていたという話から作られたのだそうです。
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いつものように日光を訪れたある日のこと。
今日こそは和菓子を完全に忘れて、観光に徹するという約束だったのですが、
老舗の羊羹たちや『宮前だんご』は我慢しましたものの、
帰り道に坂を下っていきますと、ずっと気付いていなかったのですが、
人形焼の文字を見つけて、それもよくある土産販売店の匂いのしない雰囲気で、
思わず、ふらりと立ち寄ってみたのですが、これまた素敵なお店でした。
というのも、日光彫の老舗、三島屋の若旦那さんがお始めになったというお店なのです。
存在感のある店構えの左脇に、併設されている人形焼専門店です。
いやあ、『日光人形焼』というのが、またしっくり来ると申しますか、
新たな名物になりそうな予感がして、早速買い込んだのです。 
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千本玉壽軒のこの時期の生菓子を頂くのも実は久しぶり。
薄紅色(ピンク)というよりは、紅白に近い色合いのきんとんに惹かれ、
薯蕷の香りの高さとともに、じっくりと味わい尽くした春の日。
桜のきんとん一つを取りましても、さまざまな表現があって楽しいのです。
淡いピンクひと色に染め上げるものもあれば、緑との染め分けであったり、
こうして、白いきんとんのそぼろとやや赤いそぼろを混ぜ合わせたものもあります。
写真ではピンク色に見えますが、もう少し濃い色合いをしていて、
それが淡い桜色がたくさん折り重なって、ぷわっと塊で見えた時に、
やや濃く見えるようなそんな色合いであったり、夕陽が射した時の桜の表情であったり、
とにかくシンプルながら、綺麗だなあと惹き込まれました。
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春は和菓子がいっぱい。
桜色の和菓子がたくさん溢れてくるにつれて、気持ちも華やぐもの。
紫野源水では、『桜の有平糖』に追われて、とにかく大変な時期。
ある意味、和菓子屋さんにとっては、桜を愛でる暇などなく、
ひたすらに菓子を作り続けなければならなかったりしますので、
その分、大切に味わって行きたいなあとも思うのです。
そんな超多忙な3月の終わりに、生菓子をお願いしたのです。
きんとん製の『咲き分け』は、薄紅色と緑色に染め分けて、
やや細めのきんとんそぼろを、こしあんを芯にして、さらりとした口どけ。
すぐに潰れてしまいそうなほどに柔らかく、みずみずしいきんとん。
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『爛 菊』(手前)と『夢 月』
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最近ふと思いますのは、焼饅頭たちがあまり日の目を見ないこと。
そもそも蒸饅頭もそれほど脚光を浴びなくなっていますが、
こうした茶色系の焼菓子たちは、地味という理由だけで気付いてもらえない。
アイキャッチの良いカラフルな色目だけが、どうしても愛でられるところがある。
だが、不思議なのは、洋菓子のクッキーやフィナンシェ、マドレーヌたちは、
普通に手土産や贈答品需要に溶け込んでいて、日常的に触れられている。
なのに、和菓子の焼菓子たちは、ほとんどメインに出てくることもなく、
いつもショーケースの隅っこに追いやられているようなイメージだ。
もっと焼菓子を再評価しても良いのにと思うこの頃なのです。
そんな折、赤坂の塩 野の焼菓子を総なめしてみた。
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なかなか桜が咲いている時期に京都に行くことはできず、
春真っ盛りの生菓子を味わう機会には恵まれないのです。
そんな折に、わざわざ京都から持って来てくださって、
出町ふたばの『桜 餅』を、久しぶりに味わうことができたのです。
こんな嬉しい差し入れはなく、ありがたい限りでございます。
もう『名代豆餅』でお馴染みなのですが、季節の餅菓子を味わえる機会はなかなかない。
粒のやや細かい道明寺の餅生地に、豆餅にも入っているこしあん。
上下を山桜の葉の塩漬けで挟みまして、まさに王道の関西風桜餅。
ふっくらとして、つぶつぶ感にうっとりしてしまう春の味覚。
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4月になれば、大きな夏蜜柑をくり抜いて、寒天ゼリーに仕上げた『夏柑糖』が始まる。
そう、あの老 松の看板商品であり、誰もが待ち焦がれる菓子だ。
もちろん、体験教室などがあるように、生菓子にも力を入れていますが、
京都においては、果実菓子というジャンルでは大きな存在感を示しています。
それは『夏柑糖』があまりにも有名だからということはありますが、
もう一つ忘れてはなりませんのが、この『橙糖珠』でしょう。
まあ、砂糖漬けした菓子や蜜漬けしたものは、たくさんありますが、
こんな美しい姿で留まっている菓子は、どこを探してもないでしょう。
もはやもともとの果実よりも美しいと思います。

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この春先に、金沢を訪れますと、さまざまな春の和菓子が出迎えてくれます。
生姜煎餅『柴 舟』でお馴染みの柴舟小出にお願いしましたのは、
ちょっと時期的には遅いのですが、東京に持ち帰りたいと『うぐいす餅』を作ってもらいました。
こんもりとして、両サイドはちゃんと指でつまんで遅くなっていて、
理想的な『うぐいす餅』の形に整えられています。
薄くて、柔らかい求肥の餅生地は、これまた浅い緑色に染められていて、
小豆こしあんを包んで、表面には青大豆の黄な粉をまぶしてあります。
あんこの玉がやや大きめで、その腰高なフォルムがとっても愛らしくもあります。
やはり春の訪れを告げる季節の餅菓子は、しっかりと味わっておきたいですよね。
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2006年4月から和菓子を担当させて頂き、ちょうど10年目の年度が終わるとき、
僕にとっては、夢のような三日間が実現致しまして、また涙を流してしまいました。
これまで多くのご主人たちに出会い、そして、最近では多くの若旦那たちに出会い、
会社の中にいるよりも、遥かに人との出会いに恵まれ、幸せ者だと思っています。
もちろん、10年も和菓子を担当させて頂きますと、たくさんの出会いがある一方で、
暖簾をたたまれるお店もありましたし、お世話になったご主人がお亡くなりになったり、
とっても悲しい別れも、一方ではいくつか経験致しました・・・・。
もう二度と食べられなくなった和菓子もありますが、それでもずっと、ずっと覚えています。
どこかでその菓子のことをご紹介したいと思いますし、復元してもらいたいとも思いますほど。
これだけの出会いを頂き、いろんな刺激を頂き、素直に和菓子を楽しみ、
和菓子をたーくさん味わい、勉強させてもらいましたことは、僕にとっては最大の財産です。
まだまだ研鑽を積んで、しっかりと学んでいきたいと思います。

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今年の春のお彼岸も、あれこれといろんなおはぎ、牡丹餅を食べましたが、
春は『牡丹餅』、秋は『おはぎ』(萩の餅)の呼称の区別は、
ちょっとした論争になって来たりもしますが、春と秋で呼び方を変えているお店は、
実は意外と少ないもので、このブログでも、春に「おはぎ」を紹介しますと、
間違ったことを書いていますとお叱りを頂くこともございます。
そこはご紹介します和菓子屋さんの呼び方に合わせさせて頂いております。
確かに、春はあの小豆のあんこがぼってりとしている様を、
大輪の花を咲かせる牡丹の花にたとえて、『牡丹餅』と呼ぶなど、諸説あります。
しかし、あまりにも『おはぎ』という呼び方が一般的になってしまい、
春と秋に関係なく、お彼岸には一斉に『おはぎ』という呼び名であるところが多くなっています。
逆に仙太郎のように、年中『ぼた餅』と称しているお店もありまして、さまざま。
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今年は長命寺の桜餅が誕生して300年を迎えるということで、
あちこちで桜餅が特に注目されているのですが、
そこでちょっとアイデアを乗せて、変わり種の桜餅が登場するのは見逃せないのです。
先日、日本橋三越で実演に立たれるという話を聞いて、最終日にお邪魔しまして、
そこで関西風の道明寺タイプの桜餅と、関東風の長命寺タイプの桜餅があり、
まずは基本をしっかりと押さえつつ、そこに長命寺タイプではありますものの、
焼き皮がグレーになっている『夜桜餅』という創作の桜餅がございました。 
いやあ、考えればすぐに出てきそうなものですが、意外にないなあと・・・・。
夜桜を銘にしたり、表現している生菓子や羊羹はあちこちで見かけますが、
桜餅ではこういうのなかったなあと、さすが!と思いつつ、あれこれ購入。
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いやあ、長崎から『寒 菊』がやって来ると聞いて、
一気にテンションが上がってしまうのは、恐らく限られた和菓子ファンのみだろう。
そうでなければ、長崎県民以外では、まず知るはずのない銘菓だ。
不定形な扁平な形をしていて、その表面は真っ白に塗られているという外観。
恐らく糖蜜で包まれていることは想像がつきますが、
果たしてどんな菓子なのか、見ただけでは分からないと思います。
ここで一口食べてみようかと思いますと、なかなかの硬さ。
前歯で齧りますと、意外にも軽く割れて、サクッと砕けていきます。
その断面を確認しますと、焦げ茶色をしていて、密度の高さを確かめる。
次第に何度も噛みしめているうちに、この菓子にハマってくるのです。
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菓子の名前が、その土地の名前と同じ。
それはまさに和菓子が、その土地に育てられて守られてきた証。
以前にもご紹介しましたが、塩釜にある『志ほがま』という押物の菓子は、
この地なればこその銘菓であることは間違いないのです。
随一の老舗、丹六園と同様に、洋菓子にも力を注ぎながら、
『志ほがま』を守り続ける梅花堂もまた忘れられない菓子屋の一つです。
ここで味わえますのが、こしあん入りの『鹽万壽』です。
板チョコレートのように型押しされた『志ほがま』と同じ生地ですが、
丸い型押しにして、その芯にこしあんを据えた生落雁のような菓子です。

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春、それは和菓子の季節。
その時にしか味わえない菓子は、見逃しちゃいけない。
虎 屋でも茶寮で提供しているメニューには、この時期だけのものがある。
ちょうど横浜への配達を終えて、そごうに立ち寄りました時、
そうそう、『よもぎ餅』の季節だなあと思いながらも、
いつも次の予定が詰まっていて、ゆったりとお茶する余裕などなかったのですが、
食べられなくなる前に、どうしても味わっておきたくて、
どうにか時間を見つけて茶寮に入ったのです。
ちょうど夕方に近い時間だったこともあり、売り切れているかなあと思いつつ、 
席に座って、迷うことなく、注文するわけです! 
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久しぶりに福島に訪れたのは、日曜日だったこともあり、
菓子屋をめぐるにしても、たぶんどこも本店は空いていないだろうなあと、
残念な気分でいろいろと携帯で検索してみると、やっぱり定休日。
行きたかった餅屋もシャッターが閉まっていて、菊 屋もダメだろうなあと思ってたら、
奇跡か、定休日のはずなのに営業していたんですよね。嬉しい!
もちろん、福島駅のエスパルで売られているのは知っているのですが、
本店で買うのが一番楽しいものですし、嬉しいものなのです。
菊 屋の大きな金文字看板を発見して、その下に暖簾が揺らめいているのを見て、
一気に足早になっていったのは、言うまでもないのです。
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以前にも、日本全国巡りますと、それはもうさまざまな最中が存在します。
こんなものまで最中皮になっているの?と思ってしまうのですが、
これまたいろんな最中に会いに行くのも楽しいもので、
一度、どこかで全国の最中を集結させてみたいなあと思うほどです。
今回は浜松からの帰り、三島で寄り道をしました時に、
駅構内の土産売場で見つけてしまった『猪最中』です。
藤江屋分大の『めで鯛もなか』のように魚であったり、
ハマグリやサザエなどの貝殻もモナカになっていたり、
仙台には『くじらもなか』がありますし、ここで猪に出会うとは思わず、
おいおい、こんな最中まであるのねえと思わず呟きつつ、手に取ったのです。
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金沢の生菓子を関東で味わう機会がありますのも嬉しいこと。
まだ金沢は桜はもう少し先の話ではありますが、生菓子はもう春めいている。
何とも美しいパステルカラーの緑色の練切に、愛らしい桜の花を咲かせるは、
『吉野桜』という生菓子ですが、これがとっても女性的で目を引く。
口どけの良いさらりとした舌触りで、きめ細やかで、和三盆のようなまろやかな甘み。
そう、その中心で心を捉えて離しませんのは、何と黄身あん。
まるで菜の花が咲いているような緑と黄色の彩色が美しいことはさることながら、
外側の練切の柔らかい甘みに対し、じんわりと広がってくる甘みの対照。
ふと穏やかな気持ちになるような、そんな気がするのです。
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毎年必ず塩釜を訪れ、あの日を思う冬の日。
今年も本塩釜の駅からすぐのところに、いくつか菓子屋があるのですが、
あの日の津波は、まさにそんな店たちの一階部分を冠水させたのです。
塩釜に本店を構える菓匠榮太楼も、支店を含めて7店舗が津波の被害に遭いました。
それでもその年のうちに営業を再開し、現在に至るまで菓子を作っています。
榮太楼と聞けば、日本橋の榮太樓總本鋪からの分家なのではないかと思うのですが、
明治42年に齋藤家の11代目・齋藤栄太郎が和菓子屋さんを創業したそうで、
その初代の名前から屋号も榮太楼になったのでしょうね。
それはすぐに想像がつくところではないかと思います。

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山形を訪れて面白いなあと思いますのは、ずんだ餡の呼び方。
東北最大の都市、仙台で『づんだ餅』という呼称が一般的であることもあり、
全国的にはずんだ、もしくはづんだ餡と言われています。
ただ山形では、地域によってその呼び方は異なりますようで、
それこそ山形市内では、「ぬた」と呼ばれているのは以前にもご紹介しましたが、
置賜地方では「じんだん」と呼ばれていて、地域性がよく出ている。
こういうところもまた和菓子の面白いところで、郷土文化が色濃く反映されているのです。
そのため、山形駅の土産売場を物色していますと、ずんだも、ぬたも、じんだんもあって、
県産品であることは変わらないので、共存していながら、呼び方は入り乱れている。 
なので、東京から来た僕にとっては、違うあんこなのか?という疑問が生まれるのです。
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ちょうど神田まで参りましたので、そうなれば、必ず立ち寄るささま。
淡路町からずっと駿河台下まで歩きまして、その日は次々にお客様がいらっしゃる。
もうすぐ桜が咲くこの頃になりましたら、やはり『桜 餅』は外せません。
でも、3月の生菓子で、僕の心を捕らえて離しませんのは、
凄く地味ではありますけれども、情景がふわっと広がっていく『磯つたひ』です。
色目だけで生菓子を選びますと、間違いなく出遅れそうですが、
その銘がこの菓子の世界観をグッと押し広げてくれるのです。
小豆こしあんに上新粉を合わせたそぼろで、北海道の大納言小豆の粒あんを包み、
型押しして蒸しあげた村雨製の生菓子で、その表面には白い糖蜜で紋様が描かれています。

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宇都宮に参りまして、駅ナカで偶然生菓子を発見しましたもので、
是非濱田屋本店を拝見したいなあと思ってお連れ頂いたのです。
そこで生菓子を全部選びましてお詰め頂いておりますと、
眼に入ってまいりましたのは、和菓子職人としての技術力を評価した賞状。
そこに千本玉壽軒の屋号が出ていまして、塩芳軒のご主人の名前もあり、
もしや京都で修業されたのかなあとお話を伺いましたら、
もう一気に話が繋がりまして盛り上がってしまいまして、
いやはや、世間は狭いものですねえと笑いつつ、店を後にしたのです。
となれば、生菓子も非常に楽しみになってしまいます!

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今年の日本橋髙島屋で開催された大近江展でも、
百貨店の常設売場でもお馴染みの叶匠壽庵やたねやが登場していました。
その叶匠壽庵では、石山寺のお店でのみ提供されている名物餅が登場していたのです。
いやあ、久しぶりに見たなあと、思わず初日に買い込んでしまったのです。
日持ちがしませんので、お取り寄せするわけにもいきませんで、
今回は実演販売で登場しておりましたので、非常にラッキー。
箱を開けますと、一面に粒あんが埋め尽くされていて、お餅がどこにいるのか見えない。
そこでヘラを刺して探ってみますと、どうやら餅に当たったらしく、
ぷよ~んとした弾力を指先に感じて、切り込んでみるのですが、
どこが餅の分かれ目か判別できないので、端から掬い上げてみるのです。
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もう何度か登場しました日光羊羹街道。
その中腹、鬼平の羊羹本舗よりやや坂上、三ツ山羊羹本舗の斜向かいあたりに、
緑色の屋根と看板が目印の老舗、𠮷田屋羊羹本舗があります。
日光に参りますと、両サイドに並ぶ羊羹屋の水ようかんを食べ歩くのがポイント。
それぞれに色合いも微妙に違いますし、舌触りも違いますので、
そこをじっくりと食べ比べてみるのが、何よりの楽しみであったりします。
いずれのお店でも箱に切り分けられた五本入りで販売されていて、
それぞれに買い集めて、自宅で各店のものを並べて味わっていくのが一番。
ということで、『日光水羊羹』を味わうわけですが、
𠮷田屋羊羹本舗と言えば、ブランドカラーは緑色です。
店内にある暖簾はもちろん、包装紙も緑色ですので、分かりやすいでしょう。
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三英堂公式HPより
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松江はさまざまな和菓子に触れることができますが、
結構見逃してしまっている菓子も多いはず。
というのも、『山 川』や『若 草』などの代表銘菓が目立っていたり、
上生菓子の実演や茶席体験などは触れることが多いかとは思うのですが、
その季節にしか味わえない菓子もたくさんあって、興味深いものです。
まだ厳しい寒さの冬に、松江を訪れたならば、
三英堂の生菓子『四ヶ村』は絶対に見逃したくはない銘菓の一つ。
というよりも、生菓子のうちの一種類が、冬の代表作として定着していることが、
何よりも凄いなあと思いますわけで、余計にその姿を拝みたくなりますよね。
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青森といえば、りんごという代名詞的存在。
当然、和菓子においても、りんごが使われる率は高い。
地元の名物には、意外なものもあれば、王道も必要なのです。
そんな青森名物のりんごを看板にしているのが翁 屋。
もう翁 屋といえば、隅から隅までりんごの和洋菓子がズラリと並びます。
もちろん、一部はりんごとは関係のないものもあるのですが、大半がりんご。
個人的にはそれほどりんごに惹かれることはなく、
どちらかと言えば、自分が弱っている時に登場する果物のイメージ。
風邪を引いて寝込んだりすると、よく見舞いに登場しますよね。
でも、紅玉りんごを活かした菓子は、これまた素晴らしいものです。

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3月3日の雛祭りに毎年お作り頂きますのは、愛らしい10個の生菓子。
普段の上生菓子の半分くらいの大きさで、ひと口で頂けるくらい。
そう、行徳の京 山ではお馴染みのミニ生菓子ですが、
雛祭りだからこそのこのサイズがちょうど良いものです。
まずは黄色と薄紅色の二層の羊羹を、小豆こしあんを白あんで包んだ餡玉にまとわせて、
お雛様が対になって、ちょうど箱の中央に収まっています。
本紅で染めた桃の花、抹茶の練切製の芽吹きの蕨があって、
どれもみんな可愛らしい、そのままの形をした生菓子たち。
みんなでシェアするつもりが、小さくて食べやすいこともあって、
複数個食べちゃったりしますと、もう取り合いになってしまいますね。
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豊後竹田の老舗、但馬屋老舗の引き出しの多さには感嘆するものがある。
代表銘菓『三笠野』や『荒城の月』といった半生菓子だけでなく、
上生菓子、焼菓子、棹物もありますし、干菓子でもちゃんと魅せてくれること。
特に軽い食感の『岡の雪』は忘れがたいひと品でもあります。
あの岡城から眺める景色は、格別なものであり、ふと想像するのです。
昨年の夏、久しぶりに訪れたときには、その目の前には美しい緑が広がっておりました。
蒸し暑い夏、時折吹き抜ける爽風に酔いしれて、時間を忘れて佇んだものです。
残念ながら、冬に岡城を訪れたことはないのですが、
景色は一変し、すっかり物寂しい風景に変わっているのでしょう。

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すっかり春の陽気になってきた朝、護国寺にある群林堂へ。
言わずと知れた『豆大福』の名店として知られ、
〝東京三大大福〟などと三本の指に数えられる名店です。
そんな群林堂で、『豆大福』を求めるのはもちろんですが、
やっぱり季節の生菓子も見逃しちゃあならないのですよ。
端午の節句には、列がどこまで行っても途切れないほどの行列になったりしますが、
できる限り、週末ではなく、平日を狙ってまいりますと、
意外と並ばず、すんなりと買うことができますので、
いつも平日の午前中にお邪魔してみるのです。

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FullSizeR (3)
年の暮れにまた寂しい知らせが届いてきた。
2月末で平安神宮近くにある𠮷水園が暖簾を畳むというのだ。
和菓子の世界では、このような知らせが増えている一方で、
次代を担う若旦那たちが一生懸命盛り上げようと奮闘している。
でも、和菓子はその店だからこその良さがあったりする。
代替えなど利くはずもなく、ただただ喪失感が残るのです。
いやあ、春にはさまざまな別れがあるとよく申しますが、
個人的にもいろんな別れがございましたが、二度と会えないということはありません。
されど、菓子屋が廃業してしまうという知らせは、
もう二度と、味わえなくなってしまうということで、虚しさだけが残る。
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FullSizeR (42)
城下町の松本は、知る人ぞ知る飴菓子の聖地でもあります。
以前、山屋御飴所をご紹介しましたが、その手前にも飴屋の飯田屋があります。
ちょうど本店に伺った時は、お祭りの準備をする日だったそうで、
休業日でもないのに、シャッターが半分おりていて、ちょっとガッカリしたのですが、
それでも諦めきれずに、顔をのぞかせて、「すみませーん!!」と呼び掛けてみる。
誰もいないのかなあ・・・・と思いつつ、しばらく待ってみると、ご主人が登場。
「お休みですか?」と聞きましたら、そんなことで今から開けるとこだったらしい。
こちらでは『あめせんべい』を目当てにして参りましたもので、
やっぱり松本まで来て、これを買わずに帰るのはちょっと寂しくて・・・・。
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今年も横浜髙島屋の味百選にて、巌邑堂、引網香月堂、佐藤屋が並んだ。
3年前にワカタクが生み出されるきっかけとなった場所。
ということで、それだけ思い入れもあるのです。
新たな年度が始まるのを跨ぐ会期だったこともありまして、
僕もそわそわして、とっても落ち着かない一週間でございましたが、
今回は引網香月堂の新作焼菓子『よごと』が一番のお気に入りとなりました。
あれだけの短時間で、よくぞここまで完成させたなあと思いました程で、
生菓子であれば、基本的に同じ容器に収まりますので、
菓子自体の名前やデザイン、味わいのみを考えればよいところもありますが、
この手の菓子はどんな包装形態で提供するかまでを考えなければなりません。
そこまで完成されていたことが、何よりも驚きでありました。
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もう春はすぐそこまで来ている・・・・!!
近くの公園に咲く紅梅を見つめて、春の足音を感じつつ、
まあ、新しい年度が始まるということもあって、別れもあり、出会いもあり、
毎年のことながら、心は寂しさと喜びを合わせて、複雑になるのです。
さて、この時期の京都航空便で必ずお願いしますのが老 松。
嵐山にも店を構えていますが、北野天満宮の近くに本店があり、
やはり、北野天満宮と言えば、菅原道真ゆかりの梅の花ですよ!
当然のように、この時期の梅を和菓子でたっぷりと味わいたいと、
いつもお願いしているのですが、今年も梅尽くしと凛とした『椿 餅』の組合せ。
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いやあ、京都航空便の生菓子で今回ビックリしましたのは、
亀屋良長の『うぐいす餅』が見た目には普通なのですが、
食べてみたら、驚くしかないような取り合わせだったのです。
薄紅色の練切製の生菓子『桃の花』が白あんを芯にしており、
これもあまりないなあと思っていたわけですが、
青黄な粉をまぶした、いつも見掛ける『うぐいす餅』に驚嘆することになったのです。
まず、餅生地は卵白を加えたふわふわの雪平生地になっているのですが、
その淡い緑色が、色染めではなく、これがピスタチオを練り込んでいるのです。

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函館本線の八雲駅からしばらくのところにある永井製菓。
以前にもご紹介した『でんぷんせんべい』も製造しているのですが、
ご当地煎餅でもある『やくもせんべい』が何よりも有名ですよね。
とは言いましても、北海道物産展などに登場するわけではありませんし、
八雲の本店も正面から見た場合には、暖簾もなければ、看板もない。
店舗の左側面に、縦長の大きな看板が掲げられていますが、
逆側から見た場合には、ほぼそこが菓子屋であることに気付くのは難しいと思います。
ってな具合ですので、まあ、知っている人は非常に少ないと思うのです。
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いつでも本店前は二重、三重に蜷局を巻くように行列ができている出町ふたば。
定番の人気商品は、絶妙なバランスの『名代豆餅』なのですが、
季節の餅菓子も充実していることは見逃してはならないのです。
ちょうど12月に本店を訪れました時には、冬至ということもありまして、
やっぱり柚子の餅菓子を買わずに帰るなんてことはできないのです。
京都では水尾の里の薫り高い柚子が非常に有名ですが、
この水尾の柚子の果皮を細かく散らして、淡い黄色に染まった餅生地に、
いつもとは違って、さっぱりとした甘みの粒あん。
そう、『名代豆餅』ではこしあんでお馴染みですので、
粒あんの餅菓子があるということも知られていなかったりします。
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冬に山形新幹線に乗りますと、車内広告で見かけますのが、
啓翁桜という桜の名前なのですが、 ふと思い出すドラマがあります。
TBSで放送されていた草彅 剛と今井美樹主演の素敵なラブストーリー「冬のサクラ」。
物語自体は、韓流ドラマのような雰囲気を醸し出していましたが、
真っ白な雪景色に、淡いピンク色の桜の花が咲く光景は、とっても印象的でした。
もちろん真冬に、それも雪国の山形で自然に咲くわけはないのですが、
適切な温度管理によって、冬場に桜を開花させているのです。
こうして、卒業式などに間に合うようにして枝桜として出荷されています。

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佐賀県で出会った創業350年を超えるという超老舗の飴。
何気なく玉屋百貨店の売場をブラブラしておりましたら、ふと目に入ってきたのです。
それまであまり思い出すことなく過ごしていたのですが、
不意にそんなところで再会しまして、いやあ、懐かしいやん!と思って手に取り、
よくある飴玉とは違って、ネチネチとした真っ白な飴で、
これを噛みながら、じっくりと甘みを得るのがいいんだよねえと思い出しつつ、
早速、東京まで連れて帰ったわけです。
冬場は気温が低いので、飴もしっかりと固まっているのですが、
真夏にはソフトになってきますので、ある意味、食べやすくなります。 
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いつも鎌倉の豊島屋の本店にお邪魔します折に、必ず目にしていたお店。
実はオープンする3ヶ月くらい前から気になっていて、
浪花家の看板が掲げられてオープン間近になった時には、もしや、もしやと思い、
ワクワクしておりましたら、いよいよ鎌倉浪花家がオープンしたのです。
面白いもので、上野の岡埜栄泉が鎌倉に移ってきたと思えば、
今度は麻布十番の浪花家総本店から暖簾分けして鎌倉に独立開業と、
鎌倉は出店ラッシュとなっていて、非常に熱いのです!
やがて、なかなか定休日だったりもして、実はお伺いできぬまま、
ようやっと暖簾がかかっている時間帯にお邪魔できたのです。
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残念ながら飛行機が苦手な僕には、奄美大島は非常に遠く、
実はまだ伺ったことがないのですが、そんな島国にも菓子はもちろん存在します。
偶然にも博多で見かけて、これは!!!と購入したわけです。
そう、行ったことはなくとも、噂には聞いていた『ガジャ豆』です。
一度聴いたら、その名前は絶対に忘れませんよね。
ガジャって、何?? 擬声語??などと思いつつ、
その焦げ茶色の不思議な豆菓子を迷いもなく東京まで持ち帰ったのです。
まあ、どんな味がするのかも想像つきませんし、
こういう郷土菓子には興味が沸いてきて止まらないのですよ。
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先月の終わりに、慌ただしく、山形を巡りました時のこと。
米沢に降りて、どうしても上杉家のお殿様たちにご挨拶をしたくて、
雪道をゆっくりと歩いて、上杉神社に向かう余裕もなく、タクシーに乗り込む。
すると、その途中で気になる看板が目に入ってくるのです。
それが丸十餅店だったのですが、前回訪れたのは、4年くらい前のことで、
永井屋菓子店と松島屋にお邪魔しただけで、餅屋の存在に気づいていなかったのです。
でも、よく考えれば、米沢もまた素晴らしい城下町ですから、
和菓子屋さんはあちこちに点在しているのです。
今まで気付かなかったのが不思議なくらいなのですが、タクシーの運転手さんに、
あれこれとお餅の話を聞きながら、まずは上杉神社へ参拝。
上杉景勝と直江兼続の銅像を見つめて、すぐさまタクシーに乗り込み、
『しぐれの松』で知られる松が岬の松島屋へ向かってもらい、
その帰り道に、丸十餅店にも寄ってもらったのです。

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年末から年始にかけて、何度か名古屋に行く機会があり、
いつも納屋橋を渡って、いつも泊まっているホテルへと歩いていくのですが、
さすがに夜遅くに歩いておりますもので、気づかなかったのです。
そしたら、昨年末から営業をしていないようだという噂が聞こえ始め、
1月終わりには、新聞報道でも休業しているというニュースが流れて、エッ!?と思ったのです。
以前は、それこそ多くの百貨店や駅ナカの土産販売店などにも出品していた名古屋の名物饅頭。
ところが、ちょうど10年前に、大きな問題が起こりましたのをきっかけに、
発送での出品なども取りやめ、ドンドン土産販売店から撤退していったのです。
そうしていると、立派な工場と旧本店も解体して、柳橋の交差点に小さく店を構えて移転。
こじんまりと、地道に歩んで行かれることにされたんだろうなあと思っておりましたら、
今回の休業してしまうというお話を聞きまして、まあ、大変驚いたわけです。

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たまたま立ち寄った札幌三越で見つけたのが、これまた凄い飴。
赤い袋に、黒い飴が入っているのですが、思い出すのは仁丹。
その飴の名前は『塊炭飴』と言いまして、そのまま。
まさに炭の塊の飴というわけで、あまりにもリアルなわけです。
その黒さと言ったら、黒飴のような黒褐色ではなく、完全な黒色。
どうやって、そんな色合いを出しているのかと思えば、
やっぱり食用の竹炭を着色料として使用していて、これだけ真っ黒なのです。
石炭に似せた飴を、まさに炭で色つけして再現したわけで、そりゃあ、リアルよ。
にしても、石炭を飴にしてみよう、菓子にしてみようという発想が面白い。
もちろん、夕張などが有名ではありますが、炭鉱の町であったのでしょうね。
でも、申し訳ないのですが、赤平を知らなかったのです。

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銀座松屋のバレンタイン催事に、和菓子屋の若旦那たちが参戦。
これまた革新的な楽しい日々が続いたそうで、いやはや外から拝見していても嬉しい限り。
以前に彩雲堂の6代目・山口周平さんが初めて実演で披露した生菓子に、
マーブルのカラフルな模様が印象的な『彩 雲』というのがあったのですが、
これが素敵な形でバレンタインの生菓子になって登場していたのです。
販売のショーケースには、まるでジェラートのように三色のあんこが盛られていて、
そのディスプレイ自体が物凄く気になってしまったわけです。
ワカタクのメンバーを含め、お馴染みの若旦那たちの挑戦ということで、
初日にお邪魔したのですが、その日は生菓子を既にいっぱい自宅に抱え込んでいて、
生菓子をスルーしてしまいましたので、再び週末に訪問して、生菓子たちをゲット。
紫、オレンジ、緑をメインにいずれも3色が渦を巻くようにして、輝く宝石のよう。

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