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祇園ちご餅











今年はそれほど暑くなることなく、東京は涼しさに甘えたまま。
京都はいつも祇園祭が近くなると、汗がダーッと浮き出してくる酷暑になる。
いやあ、これはアカン!!朦朧とする・・・・のが例年ですが、今年は涼しい夏。
毎年祇園祭の宵山に八坂神社で執り行われる献茶会に顔を出すのですが、
もうね、あの八坂さんの前で待ち合わせるのが耐えられんのです。
角っこにあるローソンで涼みながら、みんなが揃うのを待って最後に飛び出す。
今年はそんな必要はないかもしれない・・・・が、急に暑くなるかもしれませんね。
さて、7月16日、菓匠会に名を連ねる鶴屋吉信、末 富を初めとする菓子屋が揃って、
ひとつのテーマに沿ったお菓子を展示し、生菓子とお茶を頂くのです。
工芸菓子ばっかりじゃ面白くないのですが、生菓子や羊羹などもあって、
こじんまりとしていながらも、なかなか興味深く拝見させて頂いています。
三條若狭屋 ちご餅小林











そんな京都が最も暑い頃に、最高の盛り上がりを見せる祇園祭。
たくさんの和菓子が脚光を浴びますが、こちら三條若狭屋の代表銘菓『祇園ちご餅』もその一つ。
かつて御稚児さんの御位貰いの儀式があって、八坂神社の楼門の茶店で、
御稚児さんたちが一同に味噌だれのお餅と飲み物を振る舞ったという話がありまして、
これが厄を除き、福を招くと言われて洛中で大変な評判になったのだとか。
大正初期に、二代目ご主人・藤本如泉氏が御稚児さんの世話役をしていたこともあって、
かつての味噌だれの稚児餅の話を聞いて、求肥餅を使って創作したのが、現在の『祇園ちご餅』です。
細長い求肥餅の中に、白味噌あんを包み、氷餅を塗して竹串を刺していますので、
そのまま取り出して、手で持って食べることができる、食べやすさがポイントです。
柔らかい餅生地に、氷餅が時折シャリッと砕けていい食感を与えてくれ、
白味噌あんが意外にもスッキリとしていて、暑苦しさを感じさせません。
ちなみに、本店で抹茶もしくは、コーヒーと頂きます『祇園ちご餅』は、
出来たてですので、非常に求肥餅がふわふわしていて、これまたオススメです。

DSC_0058
なお、二條、三條、七條といくつか若狭屋という菓子屋さんがありますが、
もともとは福井県若狭高浜出身の初代が江戸時代に創業した本家若狭屋の流れを汲みます。
残念ながら、本家は既に廃業してしまっていますが、こちらの職長だった初代・藤本茂弘氏が、
明治26年に若狭屋茂弘の屋号で分家して創業したのが始まりです。
現在のご主人、藤本知靖氏が4代目となりますが、初代からずっと飾り菓子を得意としていて、
今年のひろしま菓子博でも、工芸菓子を出品されていらっしゃいました。
個人的には本店長の高橋さんとも本当に長いお付き合いなのですが、
いつもお電話しますと、「三條若狭屋でございます」という独特の節回しで、
(文字では表現できないのが、非常に残念です・・・・)
受話器にお出になるので、その声が聴きたくて、
FAXで注文せずに、わざわざ電話しちゃったりしていたりもしました・・・・・。
と言って、イタズラ電話はいけませんよ(笑)

工芸菓子











なお、『祇園ちご餅』のその包装形態に見慣れていると全く気付かないかもしれませんが、
3本入包みは祇園祭の粽(ちまき)に似せてありまして、赤色、黄色、白の3色の短冊がついています。
包みを開ける前に、ちょっとひと息、その包装を見てもらいたいところです。
ちなみに、先述の味噌だれの餅は八坂神社の側にある二軒茶屋 中村楼で味わうことができます。

祇園ちご餅 3本入 税込388円

◆ 本 店/ 京都府京都市中京区三条通堀川西入ル橋西町675 TEL: 075-841-1381
◇ 販売店/ 京都髙島屋、京都大丸、京都伊勢丹及び京都駅構内の土産店、
          日本橋髙島屋、新宿髙島屋、名古屋髙島屋 他