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青森といえば、りんごという代名詞的存在。
当然、和菓子においても、りんごが使われる率は高い。
地元の名物には、意外なものもあれば、王道も必要なのです。
そんな青森名物のりんごを看板にしているのが翁 屋。
もう翁 屋といえば、隅から隅までりんごの和洋菓子がズラリと並びます。
もちろん、一部はりんごとは関係のないものもあるのですが、大半がりんご。
個人的にはそれほどりんごに惹かれることはなく、
どちらかと言えば、自分が弱っている時に登場する果物のイメージ。
風邪を引いて寝込んだりすると、よく見舞いに登場しますよね。
でも、紅玉りんごを活かした菓子は、これまた素晴らしいものです。


翁屋新町店HP画像
以前、『紅玉羹』をご紹介しましたが、やはり看板は『薄 紅』。
りんごを皮ごと輪切りにして、砂糖でじっくり煮詰めた後、乾燥させていく。
あまり他では味わうことのない、りんごの和製グラッセ。
逆に言えば、蒸したり、焼いたりしているわけでもなく、
あんこなどと組み合わせたりしているわけでもないシンプルな果実菓子なので、
素材が命であり、全くもってごまかしが利かないのです。
よく言われますのが、りんごの菓子の割に、高価な印象。
でも、そこにはちゃんとした理由があり、食べたことがある人は気づいていると思いますが、
りんごの中心部分のみを使用していて、ヘタの部分などは使っていないのです。
しかも、しっかりとした味わいを引き出せる小ぶりの紅玉を選り、
輪切りにした時のサイズも揃えなければならないので、かなり厳選されるはず。 

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そんなことを想像して、この『薄 紅』を味わいますと、
紅玉の深みのある甘酸っぱさが引き立ってくるように思いますし、
まさにりんごの果肉をじっくりと噛み締められる無二の菓子ではないかと思うのです。
青森ならでは、青森だからこそ、これだけ贅沢にりんごを使って、
そのりんごを活かして、でも、飾りつけずにシンプルに勝負してくる潔さ。
それができるのもまた翁 屋以外にはないのではないでしょうか。
表面に阿波和三盆を振りかけた『特選薄紅』もありまして、
さらに奥深いりんごの領域に踏み込んでみてはいかがでしょうか?
このお菓子もまた冬から春にかけて味わいたくなる菓子の一つです。
やんわりと薄紅色に染まるりんごの愛らしさ、その花が咲く晩春に、
じっくりと噛み締めて、青森へ思いを馳せたいと思います。

薄 紅 1 枚 税込200円~

◆ 新町店/ 青森県青森市新町1-8-2 TEL: 017-722-4343
◇ 販売店/ 青森県内支店及び売店、三越・髙島屋各店 他
  ※ 店舗によってはイベントのみでの出品の場合もありますので、ご注意ください。
  ※ 店舗によって単品販売はせず、内容量、サイズが異なります。