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岩見沢を出発して、次なる目的地は、深川。
たぶん、北海道の地名としては、凄くマイナーな気がする。
特急が停車し、廃線の危機とも言われる留萌線への乗換駅でもある。
わざわざこの駅に降り立つのは、もちろん名物とされる和菓子があるからだ。
その名は、『ウロコダンゴ』という不思議な名前。
深川の駅を降りてみますと、はっきり申し上げて何もない。
これは乗り遅れたりなどすると、とんでもないことになってしまうと思い、
まずは時刻表を確認して、駅前通りを真っ直ぐ歩き、
右手に『ウロコダンゴ』の看板が見えてくるので、すぐに分かる。




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そもそも海に近いわけでもなく、どうしてこの名前がついているのか。
聞いてみれば、今、まさに廃線が心配される留萌線が開通した1910年に、
高橋商事の創業者である高橋順治氏が製造し始めたと言われておりまして、
北海道のお菓子としては、なかなか古い歴史を持つわけです。
初代が新潟県出身だったこともあり、新潟県の雪椿にちなんで、
当初は「椿団子」という名前だったそうです。
新潟県の阿賀野あたりの郷土菓子にある『椿  餅』をもとにして、
同じ外郎生地で仕上げているところが、共通しています。

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この三角形のギザギザの形は、新潟では見かけたことがないですが、
椿の葉にMITATETANOKA、当初からこの形であったとも言われています。
これが本当の話なのか、深川駅長が椿さんだったということで、
大声で売り出されるのも微妙なので、『ウロコダンゴ』という名前になったそうで、
それは留萌からの貨物列車には、ニシンがたくさん積まれていて、鱗だらけだったのだそうだ。
米粉と小麦粉、砂糖に、こしあんや抹茶を加えた外郎と同じ原材料でシンプルなもの。
ただこのギザギザの形に型抜きしていきますので、当然歯切れが出ますわけで、
それはそれで、切り落としのようにして売り出されているのです。

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もっちもちして、シンプルで、何気ない味わいで、
単なる外郎だろ!と言われちゃったら、何にも意味がなくなってしまいますが、
やはり深川という留萌への分岐点にあってこそ、この不思議な名前。
緑、黄色、赤色とカラフルなグラデーションのパッケージも印象的で、
深川の土産菓子として、ずっと愛されてきたのです。
海から遠い地にも、海を匂わすニシンが溢れる光景は、
もう今は見ることができなくなってしまったわけですが、
『ウロコダンゴ』という名前とこのお菓子だけは、ずっと残っているのです。

ウロコダンゴ 9個入 税込680円

◆ 本 店/ 北海道深川市5-8-5 TEL:0164-23-2660
◇ 販売店/ 旭川駅、深川駅など道央土産売店 他
    ※  販売店舗によって、内容量・サイズが異なります。