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さて、旭川から札幌に戻りまして、北海道2日目は、
定休日で訪問がかなわなかった札幌の和菓子屋さんを数軒回る。
菊水駅から病院を越えて、保育園を右手にさらに進みますと、
餅菓子の聖地でもある札幌の銘店のひとつ、舎かたやまがあります。
北海道では一般的な平べったい大福餅ではなく、
こちらの大福は、どれもこんもりとしたフォルムで、
何よりも大きくて、食べ応えがあるお餅なのです。
こちらも冬場には、『いちご大福』が作られ、大変人気なのですが、
今回は、定番の『豆大福』から頂くことにしました。

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都内ですと、虎ノ門岡埜栄泉の『豆大福』が最も大ぶりかと思いますが、
かたやまの『豆大福』は、それよりも遥かに餅生地が、コシたっぷりで、
重量感があるのは間違いなく、圧倒的な食べ応えなのです。
頬張りながら、餅生地の弾力に、もう全身が笑い出してしまいそうだ。
やはり、こちらも赤えんどう豆ではなく、黒豆の大福餅。
まろやかな黒豆の芳しさは、はっきりとした豆の香りを放つえんどう豆とは違う。
個性があれば、逆にそれに合うように気を使えば良いので、
比較的容易かも知れませんが、角が取れておりますと、
逆にまとまりを保とうとすると、実に没個性的になって、印象に残らない。
それだけに、この餅生地の存在感は、非常に絶大に感じるのです。

『こんぶ大福』
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一方で、『よもぎ大福』もまたふんわりと大ぶりな大福。
厚みのある餅生地と粒あんが並行して、口の中に飛び込んでくる上に、
よもぎの香りをはっきりとではあるけれども、
でも、パワフルではなく、丸みのある香りにして届けていく。
そして、ショーケースの中をあれこれと見回して、目に飛び込んで来ましたのは、
同じく薄い緑色をしている『こんぶ大福』でした。
もちろんワカメや昆布、青海苔などを羊羹にする和菓子屋さんはありますし、
昆布の消費量の高い富山県では、昆布をおはぎなどにも使います。
しかし、昆布の生産地として有数の北海道では初めてでした。
細かく繊維状にした昆布を練り込んだ大福がちょこんと座っていたのです。

口に含みますと、まさに昆布の旨みがじわじわと浸透して来ます。
まるでおぼろ昆布をまぶしたご飯を食べているような気分になる。
しかし、そこにこしあんが滑り込んで来て、口の中は一時的に渋滞を起こすのだ。
されど、それは違和感などではなく、旨みと甘みの連動に慣れていないだけ。
いやあ、富山県の餅屋さんで経験している味わいだけに、
この餅生地の食べ応えが、最後まで昆布の旨みを喉の奥に残していき、
いやはや、これこそ北海道だからこその大福とも言えましょう。

豆大福よもぎ大福こんぶ大福 各1個 税込130円

◆ 本 店/ 北海道札幌市白石区菊水5条2-2-1 TEL:011-815-3901
◇ 販売店/ 本店のみ
    ※  8月中旬に本店で製造・販売されていた餅菓子になります。