『木の根饅頭』
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浜村海岸から米子方面へと車を走らせて、
その途中で立ちよった道の駅で見つけたのが、
あまり見かけたことがない木の根本舗の『ゴーヤの砂糖漬け』であった。
同行していた友人が先に見つけたのだが、だいたいの野菜が砂糖漬けになる中、
あの苦味のあるゴーヤも、砂糖漬けになっちゃうのかと手に取る。
そもそも沖縄県のイメージが強い野菜であるわけですが、
それが島根県で作られているというのも、何だか面白いものだ。
もちろん各地で栽培されてはいますが、最近出来上がったものなのか、
かなり前から作られているのか、その辺りも含めて興味惹かれる。
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というわけで、さらに西へと車を走らせて、
田園風景が続く国道沿いに、木の根本舗を発見するわけです。
お店の向かいには、木の根神社がありまして、
お菓子屋さんの駐車場から振り返って、門前銘菓だと知るわけです。
そして、大きな看板が出ているように、『木の根饅頭』が名物だと分かる。
まさかのモチーフを知った時には、思わず吹き出してしまいそうになった。
そう、この木の根神社には、男性の大事なアソコそっくりの松の根が祀られていて、
ずっと夫婦円満や子宝祈願にご利益があるということで、
さまざまなところから参拝に来るという有名な神社なのだそうだ。

『はまなす』
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そして、そのご神体を真似て作られたお饅頭となれば、
そういうこと・・・・になるわけで、本当にいろんなものが和菓子になり、
もう和菓子の可能性を通り越して、呆気に取られてしまうほどである。
まあ、もちろんリアルな形はしておらず、松茸のような感じ。
蜂蜜が加えられた焼饅頭で、こんもりとしてまろやかな甘みのあんこも、
舌の上でさらりと溶けていく口当たりで、なかなかに美味しい。
てっきり瓢箪の形なのかなあと思っていただけに、衝撃的であった。
さて、ハマナスと言えば、「知床旅情」の歌にも出てくるように、
北海道のイメージが強いわけですが、島根県はその分布地の南限なのだそうだ。
ふわふわの花の形をしたカステラ饅頭で、内側にはたっぷりの白あん。
シナモンの香りが感じられ、生地に対して、あんこの重みが、
また衝撃的なお菓子でありまして、もうワクワクしまくり。

『船上山』
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さらにシベリアのようなお菓子『船上山』も気になる。
まさにカステラ生地の間にこしあんが挟まっているという風合いなのですが、
バターやアーモンドが使われていて、パウンドケーキのような感じ。
ほろほろと解けていくようで、さらりとしたこしあんと合っている。
特異な形状をした山としても知られる船上山なのですが、
屏風岩と呼ばれる断崖の地層を表現しているのかなあと勝手に想像する。
違和感なく、和洋折衷な風味を醸し出していて、
知名度の高いシベリアとはまた違った魅力のある焼菓子です。
いやあ、何気なく立ち寄った道の駅で、素敵なお菓子と出会えたなあと実感。
そして、『ゴーヤの砂糖漬け』はまた次回取り上げたいなあと思うのであります。

木の根饅頭船上山はまなす 3点セット 税込500円

◆ 本 店/ 鳥取県西伯郡大山町松河原211−1 TEL:0858−58−2465
◇ 販売店/ 道の駅大山の恵みの里 他
  ※ 道の駅では3種類がセット売りされておりました。
  ※ お菓子によって価格が異なりますので、ご了承ください。