恐怖・盗難アジア

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ワンワールド。それは、1年間FIXの世界一周航空券である。一年で世界一周するのは時間的にかなり厳しい。しかし、その時間制限が有ってこそ光り輝く何かがある。いわば、ワンワールドで旅をするということは、ある一つの作品を作り上げるのと同じこと。みんなそれぞれの旅がある。これはそんなワンワールドを利用し、どこまでできるかチャレンジした365日間の記録である。
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恐怖・盗難アジア  2007年12月15日

恐怖・盗難アジア


12月14日。
ネパールのカトマンズを出て、ロイヤルネパールエアで、いよいよ最終目的地となる、東南アジアにやってきた。

大体の旅人は、東南アジアのタイから旅を始める。世界一周のルートも、やはり東南アジアから入る人が多い。
まずは平和なところで旅に慣れて、どんどんと過酷なところに向かっていくというイメージなんだけど、実は僕も最初はそうしようと思っていた。しかし、ちょっとした気まぐれで、逆周りでもしてみよ〜かなぁ…なんて思い、結果、地球の裏側はチリからスタートするという変なルートになったわけだ。いわば、日本から、ぽーん!と一番遠いところに飛ばされて、そこから「一年以内に家に帰る旅」をしていることになる。つまり、僕は旅に出た日から、ずっと家に帰る途中なのだ。ま、簡単に言うと、たんに寄り道しながら家に帰ってるだけってことですね。

そんなわけで、最後の寄り道は、東南アジアになるんだけれど、今まで結構危険と言われるところも通ってきた。

まず最初は、ブラジルのリオ。
一昔前は「世界一危険な町」なんて言われてて、ゴルゴ13でもそんなふうに紹介されている。
でも最近は、ブリックスなんて呼ばれちゃってるくらいで、町は大いに発展し、貨幣価値も上昇。近代的なビルが立ち並び、まぁ、銃社会なので危険といっちゃぁ危険だけど、別に夜出歩いていても平気なくらい普通の町だった。もちろん、スラムなんかに入っていったらいち殺だけど。とりあえず、普通に旅してる分には平気だった。むしろ、サルバドールの方が、黒人の強盗集団に襲われたりして大変だった。

他南米各地で、ボリビアのラパスとか、ペルーのプーノとか、危険といわれているところがあるけど、首絞め強盗とか、ゲロかけ強盗とか偽警察とか、とりあえず命まで奪う犯罪に遭っているツーリストの話はあまり聞かなかったし、運良く何事も無く通り過ぎた。

そして、最近の殺人事件増加率二年連続NO1に選ばれたという邪魔威火のキングストンさん。まぁ、ここもやばそうな雰囲気はぷんぷんしたけど、まぁ、無事過ごせました。

メキシコはメキシコシティーが危ないとかって話を時々聞いたけど、とりあえず男性は深夜に外出ても全然大丈夫。もちろん運が悪ければ襲われるんだろうけど。まーそこら辺はやっぱ運なので。しかし基本的には平気な感じだった。

ロスのダウンタウンのメキシコ人街のようなところでは、夜の20時にマックまで閉まってしまい、ゴーストタウンのようになってしまう。夜中にそこの通りのバス停で突っ立っていたら、変な連中に囲まれたが、スペイン語で話したら、大喜びで去って行ってくれて、事なきを得た。さらに、現地人に危険といわれていたエリアに宿を取ってしまい、しかも夜中にバスが全然来なくて数キロ歩いて帰ることになったのだが、危険というのを忘れてしまっていたくらい普通だった。一般人歩いているし、道の周りには家も立っている。まぁ、これも襲われたら、運が悪かったってことだろう。

スペインはマドリッドが危険という話も昔良く聞いた。
結果。誰がそんなことを言ってるのか…。
めっちゃ普通の都市だった。
もちろん夜中も普通にうろつけるし。まースリとか、地元ヤンキーにカツあげくらったって話は聞いたけど、これは日本でも有る話で、ただ件数が多いか少ないかの話しだろう。

そして、南アフリカのケープタウン。
ここら辺から、運が悪いと死ぬことになる。
でも、深夜に一人でうろつかないとか、行ってはいけないと言われる場所に行かないとか、基本的なルールさえ守れば、大抵は大丈夫だろう。
宿がある通りには、マシンガンを持ったガードマンがいるので、何か遭ったらその人に言えば、そのマシンガンで敵を撃ち殺してくれるからノープロブレム、とフランス人のおっさんがプロブレムな発言をしてたっけ。

そして、現役で世界一危険な街と言われる、ヨハネスブルグ。
ここは本当に危険。
だけど、それもまぁ、ルールを守れば大丈夫。
夜中に出歩いたけど、それはまあ、完全に運ってことで。
ちなみに昼間は普通に出歩ける。もちろん、バスターミナル周辺など、危険と言われているところに行ってはいけないのは、言うまでもないが。

タンザニアのダルエスサラーム。
ここは、最近どんどん治安が悪くなっているそうで、実際僕も詐欺師にやられた。
しかし、まぁ、そんなんはどこでも有ることだし、恐れるほどではない。

ケニアのナイロビ。
タクシーを使わないと街を歩けない、なんて話をよく聞いたし、旅中にどこかの日本人宿でNHKを見ていたら、ニュースでナイロビの治安の悪さについていろいろ言っていたが、たぶんそんなことはないだろうと思いつつ、むしろ早く行ってみたいと思い、実際行ってみたらやっぱりそんなことはなく、日中は全然普通に出歩けるし、夜も22時くらいまで外を歩いてた。むしろかなり快適で、個人的には好きな街となった。まーここら辺はすべて運でしょう。

そこからエチオピアの国境まで、まっすぐ北に上るルート。
ここも強盗多発地帯といわれてたり、ラフロードでトラックが横転して、僕らが通った3日後に大勢死んだりしていたけど、これも運っていうことで。

中東はイスラエル。パレスチナ難民キャンプ。
自治区はちょっと治安が悪いところも有るし、難民キャンプもよくドンパチやってるし、屋上から兵士がこちらに銃を構えてたりもしたけど、ツーリストが撃ち殺されたとかいうニュースは特に聞いたことがなかったので、あまり心配はしていなかった。
ピリピリした空気は有ったけど、まー大丈夫。

レバノンのベイルート。
ここもまー平気でしょう。

イランは、パキスタンとの国境付近に退避勧告が出てしまったけど、他のところは全く問題なく、平和そのもの。戦争とかが起きない限り、旅行しても全く問題ないところだった。

パキスタンでは、テロの脅威にさらされたが、とりあえず大丈夫だった。
むしろ一般人はとても感じがよく、かなりお気に入りの国となった。
テロはテロだけに、完全に運なので、これは割り切るしかない。

インドはウザいことだらけだったが、まぁそれだけ。あとはバラナシ滞在中に、近くでテロがあったくらい。よくあることなので、現地人もたいして気にしていないし、僕も気にならなかった。

ネパールでは、マオイストに出くわしたが、足止めをくらっただけで、特に被害はなかった。


・・・そんな感じで、思い返してみると、結構危険と噂される地域を通り抜けてきた。
強盗にぶん殴られたり、ATMから金が出てこなかったり、バッグを置き忘れて1000円盗まれたりしたけど、まぁ大した被害はなかった。すべては運だし、それはルールを守ればかなりリスクを減らすことが出来た。

しかし、それももう終わり。
東南アジアは、どこ行っても平和だし、旅も楽と聞いている。
確かに、今まで出会ったほとんどの旅人が、東南アジアを周ってきていて、特に事件に遭ったという話も聞いていない。
何も心配はないだろう・・・

そう思っていた。

しかし、それはどうやら勘違いだったようだ。

アジアに入るや否や、事件が連発。予想を大いに覆された。

まず、タイの空港に着き、バッゲージクレームから出てきた荷物を見ると、

あれ?

なんかバッグのチャックがおかしいぞ…と。

なんと、バックパックのファスナーに、開けられた痕跡が。つーか、ファスナーがぶっ壊されていて、完全に閉めることができなくなっていた。そして、中身はぐちゃぐちゃに。何か盗られたかどうかも分からない状態。まぁ、このバッグは、丸ごと盗まれても旅は続けられるようになっているのだけれど、ぶっ壊されたことに腹が立って、速攻そこに居た係員にクレームをつけた。すると、韓国人の3人組がダッシュで寄ってきて、何故か一緒に文句を言い出した。
なんと、彼らも同じようにバッグを開けられ、さらには鍵まで壊され、それぞれジャケットやらなにやらを盗まれたそうだ。3人のうちの一人は、以前もロイヤルネパールを利用した際、携帯電話を盗まれたとか。ちなみに、メグのバックパックも開けられて、中身がぐちゃぐちゃにされていた。荷物チェックにしてはやり過ぎだろう。

全員でクレームをつけるも、はっきりしない係員の態度に韓国人達の怒り爆発。
話にならん!ということで、制止する係員の手を跳ね除け、みんなでロイヤルネパールのオフィスを直撃した…が、留守。
いつまで経っても誰も来る気配なし。
彼らの怒りは頂点に達し、怒髪天を突く勢いで、そこら中の空港職員にクレームをつけまくる。しかし、結局町中のオフィスに直接行ってくれということになり、彼らは行くようだったが、温厚な農耕民族の僕らは、すっかり面倒くさくなり、チャックも自力で有る程度直ったので、もうそこで諦めた。やっぱ日本人ですな。キムチパワーは凄い。
あと1ヶ月で旅も終わるので、バッグは故障したが、騙し騙し旅を続けることにした。

そんなこんなでいろいろ有ったが、無事カオサンへと向かい、噂の旅人の聖地カオサンロードのしょぼさに驚き、勢いでそのままバスを乗り換え、次の目的地タオ島に行くことにした。

夜18時半に出発したツーリストバスは、欧米人(たぶんほぼアメリカ人)しか乗っていないし、バスオフィスへの引率まで着いちゃって、みんなで遠足に行くような雰囲気だった。異常に楽な移動に驚き、有る意味度肝を抜かれたが、とりあえず超楽!ってことで、完全に気を抜いていた。今までにないほどに。。。

そして、それがまた僕らを事件へと誘った。

深夜3時過ぎに、バスを乗り換えさせられ、そこからたった15分ほどだけ走った小さな野外レストランのようなスペースで、タオ島行きの船を待つ都合上、朝の6時まで待つことになったのだが、その時に、バスの中に預けてあったバックパックをあさられていたようだ。
待っている時、何故かバスの向きを変えて、荷物を入れるドアがこちらから見えなくなったし、

「荷物は?」

って聞いたら、

「大丈夫大丈夫!このまま乗せておいて問題ないよ!」

とやたらと「ノープロブレム」を強調してきたので変だなとは思ったのだが、やっぱりやってやがったあの運転手二人!

それに気がついたのは、タオ島の宿に着いてすぐだった。
僕もメグも思いっきり荷物を開けられていた。
ご丁寧に、バッグの中に有るチャックまで開けられていた。
中身はめちゃくちゃ。
メグは、他の国々の金の入っていた財布から、すべての金を盗まれていた。これは、金自体も痛いが、同時に思い出も盗まれたことになる。
僕の方はといえば、何も盗むもんなんてないだろう、と思っていたが、ネパールで買ったククリという煙草を10箱入れていたのだが、9箱しかなくなっていた。まぁ、一箱40円弱なのだが、なんとも腹立たしい。さらに、メグが、ドライバーがククリを持っているのを目撃していて、その時は、ここら辺でも売ってるんだ…なんて思ってたそうな。
どうどうとやってくれるもんだ。
後で他のバス会社の仲良くなったおばちゃんに聞いたことだが、この区間のバスでは、毎日のようにある事件だったそうな。ほんとウザい話だ。

そして、それだけかと思ったら、なんと、僕の財布から500バーツ札3枚(約6000円)が消えていた。

マジ驚いた。タイは長くなりそうなので、いつもより大目にってことで、12000円分ほど空港で下ろしていた。それから、バス代含めても2000円くらいしか使っていないのに、いきなり金が目減りしていたのだ。

基本的に夜行バスの中では、財布はポケットに、しかも通路とは逆側にしまっているのに、なぜ!?

あ…。そういえば、バスの中で特に寝るつもりはなかったのだけど、映画を見ていたら転寝してしまった。休憩所で目が覚めて、いつも通りポケットに財布が入っているつもりでバスを降りて一服。数分して、寝ぼけまなこでメグが降りてきて、1分くらい話してから、財布がポケットにないことに気付き、ダッシュでバスに戻ったっけ。
そしたら、誰もいないバスの一番後ろの席の辺りを何故か運転手がごそごそいじくっていた。

「もしかして、何か盗んでんじゃねーだろうなぁ」

なんてふと思ったが、「まさかね…」と思ってさほど気にならなかった。僕の席は一番前だったし、とりあえず財布有るし…。一瞬でその疑惑は頭から消え去り、財布の中身を確認することすら忘れて、

「トムヤンクンうめえ!」

なんて叫んでいた。

一分でやられてました。

もーがっくりですわ。完全に自分のミスなんだけど、今まで夜行バスで一度もそんなことやらかしてないのに、たまたまたった一回。しかも、珍しく金を多めに下ろした時に限ってこんなことになろうとは…。

しかし、あのバス会社の運転手…。こんなボロい商売ないだろう。毎日相当楽しみだろう。

最低のこそ泥。
本当にムカつく(怒

さらに、タオ島について、タクシー運ちゃんとが「50バーツ!」と言っておきながら、宿に着いたら

「一人50バーツだから、100バーツだよ」

というインドとかでしょっちゅう有る基本的な攻撃にやられ、いきなりケンカ。

普段だったら乗る前に確認するのに、タイだからって完全に気が抜けていた。

ほんと気緩み過ぎ・・・。

ってか、こんなこそ泥大陸だったとは知らなんだ。

そう、たどり着いたバックパッカーの楽園。

ここは、盗難アジアだった。。。ギャフン!


ついでに島では、足切って流血しちゃったよ><



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