越境詐欺満載!の旅は敵だらけ…(カンボジア)

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ワンワールド。それは、1年間FIXの世界一周航空券である。一年で世界一周するのは時間的にかなり厳しい。しかし、その時間制限が有ってこそ光り輝く何かがある。いわば、ワンワールドで旅をするということは、ある一つの作品を作り上げるのと同じこと。みんなそれぞれの旅がある。これはそんなワンワールドを利用し、どこまでできるかチャレンジした365日間の記録である。
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越境詐欺満載!の旅は敵だらけ…(カンボジア)  2008年01月02日

1/2 2008年
現在のパーティー>僕 フランス料理人ミヨシ君 商社務めのハシヅメさん


1月2日、いよいよ、この世界一周最後の旅、東南アジア周遊がスタートした。

まずはカンボジアのシェムリアップへ、アンコールワットを見に行く。

アジアの旅は楽だと聞いていたし、先日タオ島に行ったときも、そのバスの快適さに驚き、こりゃぁ、この先相当楽だと思っていたが、結局は、洗礼を受けることとなった。

カンボジア行きのバスは、国境を通過してからわざとノロノロと走ったり、休憩を取りまくったりしてわざと到着を遅らせて、自分達の提携している宿に泊まらせるというしょーもない技をよく使うと聞いていたが、あっさりそれをくらってしまった。
他にも、いろいろとしょっぼい詐欺に遭った。まーそれらは全てかわしたが、たぶん旅の最初だったら騙されていることにすら気付かなかったと思う。
有る意味、今まで旅してきていろいろなところでぶち当たった詐欺行為のしょぼい版が詰まったような移動だった。

朝7時。
旅行会社前に集合し、バスを待つことになっていた。
まじめな僕らは、もちろん約束通りの時間に集合しようと思ったが、どーせ遅れるだろうと思い、っていうか、腹が減ったのでバーガーキングでお茶をして軽く遅刻していった。

7時過ぎ、待ち合わせの場所には、集合した客達が沢山待っていた。

しめしめ。やっぱり遅れてる。ゆっくり来て良かったぜ♪

…なんて思っていたころは、まだ自分の甘さに気付いていなかった。
敵は予想していたよりもツワモノだった。

8時半。
煙草を何本吸っただろう?
未だにバスが来ない・・・。
冷たい道端に座っているケツも痛いし、昨日1時間くらいしか寝れなかったので、眠すぎて気持ちが悪い。

たぶん7時集合と言っておいて、どーせ出発は7時半、もしかしたら8時近くになるだろう、と予想していた。しかし、すでに8時半になっているが、未だにバスが来る様子はない。バスが来なくて出発が一日遅れたという話も聞いていたし、バスを待っている時に道端で偶然会った、ミヨシ君のパリ在住時代の友人も、なにか問題が発生し、出発が一日遅れたと言っていて、さらに僕らより集合が遅かった彼らは、30分以上前にバスに乗って去ってしまったので、もしかしたらこのまま来ないなんてことないだろうなぁと、みんなでそわそわしながら待った。
だいたい、僕らは350バーツ(約1400円)で買ったバスチケットだったが、ハシヅメさんは同じバスを600バーツで買ったらしい。しかも、

「高い方がいいバスだから。快適に行きたいだろう」

とか言われたそうな。
最初から怪しい…。

9時になり、半ば諦め出した頃、やっとバスが来た!
しかし、同じ旅行会社でバスを買っている韓国人旅行者が、

「あれは違うバスですよ」

と言ってきたので、意気消沈…と思って狼狽していると、バスのマネージャーと名乗る男が、

「乗れ乗れ!」

と言ってきた。

「僕らは違う会社では?」

と聞いたが、

「いーから!これだ!乗れ乗れ!」

と。
なんか分からんが、乗っていいらしいので、韓国人共々乗り込んだ。

そのバスは、今まで見てきた快適なタイのバスからは想像できないほどボロいバスだった。
薄汚れた車内の一番奥に、何故か個室的なソファースペースがこしらえてあったので、僕らは3人でそこに陣取った。
マネージャーと名乗る男が車内をうろうろし、前に座っている欧米人に、

「VISAは持っているか?」

と聞く。持っていない、と答える欧米。
すると、マネージャーは満足そうに欧米から札束を巻き上げ、

「OKOK!これならスムースだ!」

とかなんとか言って、次はこちらに来た。
てっきりVISA取得代行だと思い、僕らも、

「VISA無いんだけど?」

と自ら言うも、

「OKOK!キミらはVISA持ってるからOKね!」

と言って立ち去ろうとする。

「いやいやいや!持ってないよ〜?大丈夫〜?」

とそう聞くも、聞こえてないのか、聞こえてないふりをしているのか、何故か無視して立ち去ってしまった。
そしてバスの一番前まで歩いて行って、

「ワタシはバスのマネージャーだから信用していいよ!」

と、何故かわけの分からんことをマイクで一言断ってから、運転席の在る下段へと下がっていった。ちなみに、バスに乗ってきて金を集める前も、同じ台詞を何度も言っていた。

そしてバスは走り出した。
ふと後ろを見ると、さっきのマネージャーが道路を歩いている。
??…欧米の奴らは金渡してたけど、大丈夫なんだろうか…?
そんな心配を余所に、バスはどんどん速度を上げていった。

高速度道路をひた走るバス。
バンコクの道はかなり整備されていて、バスは全然揺れない…はずが、揺れる揺れる!
時々ミヨシ君が天井のでっぱりに頭をぶつけそうになるほど揺れる。
エアコンは異常に寒いのだが、ほとんどが壊れていて止まらない。
しかたなく僕らがカーテンをエアコンの穴にぶち込んで、その風をさえぎっていると、欧米もそれをまねて、カーテンを穴に突っ込み出した。
トイレのドアが途中でイカレて開かなくなってしまい、一同尿意を必死に堪えながらの移動となった。
乗客達からのリクエストを受けて、僕がドライバーにトイレのドアが壊れた旨を伝えに行くと、

「チッ…」

という感じで、それから30分ほどして、やっと車を止めてくれた。
なかなか態度が悪い。

再び走り出すも、15分ほどでまた止まった。

そこで、とても分かり辛い英語を話す女性乗務員が乗ってきた。
中国人のようだ。どうやら、このバスは、中国系の会社だったようだ。

彼女が一組一組に、なにやら説明している。
僕らが自ら近寄ると、

「あんたらは、ここでバスを乗り換えろ」

と、冷たく言われる。

意味が分からないがバスを降りようとすると、僕らの前に座ってる欧米達が、またその女性に札束を渡していた。すると、女性乗務員は、

「ワタシについて来なさい!レッツゴー♪」

なんてとても嬉しそうな顔をして、ノリノリになっている。
そこで僕らが、

「あの〜…僕らは乗り換えるんですよね?」

そう聞くと、

「ああ、そうだよ!あっちだよ!早く降りて!」

みたいな感じで早口でまくし立てられた。

バスから降り、言われるがままに彼女が指さす方向に行ってみると、そこに待っていたのは、バスではなく、トラック。なぜかそこにアジア系の人間だけが詰め込まれ、欧米を置いて出発してしまった。
欧米たちは、そこで入国カードを書きながら、食事なんかして優雅にしてる。
なんなの、この住み分け??

欧米達のその後は分からなかったが、僕らアジアン達は、

「VISA EXPRESS」

と看板に書いて有る‘レストラン’に下ろされる。
そこで、見るからに胡散臭い男がやってきて、

「ここでVISAを取るように!」

と告げる。さらに、バスのチケットを回収し、目印として、僕らのシャツにガムテープを貼ってきて、代わりにVISA申請用紙を渡された。タイのバスは、乗客を見分ける為に、シャツにその会社のシールを貼るのだが、この時は、ただの青いガムテープを適当にちぎって張っただけだった。

そこの糞高いレストランで食事休憩1時間強。

その間、当たり前のようにVISA代1500バーツ(6000円)を請求してくる胡散臭い親父。
事前に、親切な日本人が営業しているツアー会社で、

「タイ国境でのカンボジアVISA取得は、正規では20ドルですが、大体賄賂請求などで、かなり粘っても25ドルが限界でしょう。あまり粘りすぎると、バスに置いていかれるので気をつけてください」

と聞いていた。1500バーツは有り得ない。

「あ、僕らは国境で取るから別にいいです」

そう軽く断ると、怪訝そうな顔をし、

「それはキミら次第だから別にいいけど…」

といいながらも、何か考えている様子だった。
ちなみに、他の韓国人達はみんな金を支払っていた。

まったく気にせずに不味くて高いチャーハンを食べていると、その胡散臭男が近寄ってきて言う、

「早くお金を払って!」

と。

「?いや、自分で取るからいいよ。ドルで払えるでしょ?」

そう言うと、顔色をますます曇らせ、

「ドルでは払えないよ。1200バーツでいいから!」

とか言い出す。さらに

「国境はどこ?自分で取るって!」

と言うと、

「国境はここだ!ドルなら35ドルだ!」

と全く訳の分からんことを言い出した。何か、かなり焦っている様子だったので、ますます怪しく思い、完全無視。

「国境で取るとバスが先に行ってしまう危険があるぞ!」

とか言ってたけど、それでも無視。とにかく無視。

そのまま無駄に長い食事を済ませ、またトラックに乗り込み国境を目指す。

5分ほどで国境に到着。イミグレはどこかと胡散臭男に聞くと、適当な方向を指さされ、そっちに行ってみると、まったく逆の方向だった。何がしたいんだか…。

イミグレで並んでいると、ミヨシ君の友達にまた会った。彼は1200バーツ(4800円)をVISA会社に払ったそうだ。
果たして本当はいくら?

出国手続きを済ませ、カンボジア側イミグレのVISA販売窓口へ。
みんな事前に取ってくるようで、窓口は閑散としていた。
そして、その閑散とした窓口の手前で、Tシャツに、ベースボールキャップを被った、明らかに見た目一般人の「自称イミグレスタッフ」が僕らの行く手を遮った。

窓口の窓を開けようとすると、その男が勝手に説明をし出す。
たぶんチップを取る気だろうと思い、

「ノーノーノーサンキュー。自分でやるからどけ」

そういうも、

「俺はイミグレのスタッフだ。俺に金を渡せ。1000バーツ(4000円)だ」

と。アホなことを言う。本物のイミグレ係員は見てみぬふり。

「いや、いいから。あんた関係ないでしょ?そこに20ドルって書いて有るじゃん。俺は窓口に払う」

そう言うも、

「あれは3日間VISAだ。それ以上居たかったら、20ドル+400バーツ(約3800円)だ」

と。

「いや、嘘でしょ?あ!残念!バーツ持ってないや!だからどいて。窓口で払うから」

そう言うと、

「そこに両替所が有るから崩して来い」

と。

ウザい。。。

排除することにした。

「オマエはイミグレの係員なんだな?」

「あーそうだ」

「名前は?」

「○○○だ」

「OK。携帯は持っているか?」

「なんでだ?」

「大使館に確認するわ。昨日大使館行ったら20ドルって言われたからさー(嘘)。何番?」

「なんだと!?オマエは俺を信用しないのか!?俺は係員だぞ!携帯持ってるかだと!?持ってるわ!ほら2つもあるぞ!」

「あー分かった分かった。じゃー番号教えといて。今かけて確認するから。大使館員からそこに電話させるね。お前は係員なんだよな?right!?」

一瞬男の顔色が変わり、

「もういい!!俺が信用できないならもういい!勝手に取れ!」

そう言って、一瞬でその場からどいた。その速さ風の如し。完全に逃げた。引き際素早過ぎ。

そしてとうとう窓口の窓を開け、本物の係員に直接VISAを申請。用紙と共に20ドルを渡す。

「NO」

首を振る係員。駄目だこりゃ。

結局、そいつも+400バーツだと言い出す。もー面倒くさい。みんなグル。
うーんどうしようか?
何も知らないような感じで、

「OK!間違えた!でもバーツないから、ドルで払うよ!はい、25ドルだったよね!どうぞ」

爽やかにそういってみると、

「OK!ちょっとそっちで待ってて」

ニンマリとした顔で、嬉しそうにVISAを作り出す係員。賄賂は5ドルで済んだ。やれやれ。
とりあえず最悪30ドルでなんとかしようと思っていたから、まぁOKでしょう。
面倒くさいVISA取得だった。ちなみに、町中でVISA取得サービスを使うと、約1000バーツ(4000円)かかるのだが、何故か年末が近くなって、カンボジア大使館が、

「VISAを印刷する紙がなくなったから、大使館でのVISA取得は、数週間かかるよ」

と言い出していたらしい。

そんなこと有り得るか!?なんか、もー全員グルに見えてきた。ツーリストでごった返す年末は、こっちも稼ぎ時ってことね。

カンボジア入国のイミグレは相当混んでいて、1時間以上待った。さっきVISA EXPRESSで1500バーツ払ってた韓国人達にも普通に追いついた。欧米はUNOやったり、イミグレでビール飲んだりしてた。変な光景。

やっとイミグレを通過し、そこからピックアップバスに乗って、またどこかのバスオフィスに下ろされた。
すると、ここからシェムリアップまでのバスチケットを購入しろと言われる。
また始まった。

「うちらはもーシェムリまでの金払ったんだけど!なんでまた買わないとなんないのさ?」

そう言うと、チケットを見せろといわれる。しかしチケットはさっき回収されてしまった。しかたなく、さっき貼られたガムテープを見せるも、なんの意味もなし。チケットを買えといわれる。

言い争っていると、VISA EXPRESSの胡散臭男を発見!どうやら、1500バーツ払った韓国人についてきたようだ。

「おい!うちらのバスチケットどうした!?」

と言うと、

「え?知らないけど…(あんた誰?)」

みたいな態度を取る胡散臭男。

「さっき渡しただろうが!」

さらに食って掛かると、携帯を取り出しどこかに電話をする胡散臭男。
さらにタイ語でそこのオフィスの人間に何か言うと、

「OK!乗ってよし!」

と。なんやねん。

やっとのことでバスが走り出したのは18時前。どーでもいいやり取りのせいで、まじ遅い。すっかり牛歩戦術にはまってしまった。

1時間半ほど走ると休憩所にたどり着いた。

「ここを出てから、だいたい6時間ほどでシェムリアップに到着します」

そんなことを言い出す添乗員。着くの深夜じゃん…

欧米共々、そんな時間じゃ町のレストランも閉まってしまうだろうと、しかたなく、めちゃくちゃぼったくりのレストランで、不味い食事を取った。
ちなみに、タイで大瓶約150円のチャンビールが、缶一本で1.5ドル。
タイで100円しないくらいのチャーハンが半分くらいの量で2.5ドル。
たいして旨くないが、みんな仕方なく食べた。

そして再度バスが出発。…1時間半で着いた。おいおい…

まぁ、結局は全員グルだったというわけ。

死ぬほど揺れると聞いていたバスは、いつ揺れるんだろう?と身構えているうちに寝てしまい、それほどの揺れは観測できなかったので楽だったのは助かった。

周辺に何もないような通りの奥に入ったホテルに到着した。
見た目かなり豪勢なホテル。
試しに部屋を見てみると、それはそれは、アメリカで110ドル払って泊まったホテルよりも豪華。新しいし、広いし、そして何より、貧民国に居るとは思えないほどクリーン。

「2.5ドルデイイヨ」

背の小っちゃい、日本語使いのスタッフが言ってきた。
彼のTシャツには、日本語で、

「ありがとうサーリー!」

とか、

「こいつめちゃくちゃいいやつ!楽しかった!」

とかなんとか、マジックで書かれていた。
それがなんとなく、逆に怪しく感じたが、異様に親切な態度なので、話に乗ってみることにした。

ここら辺では、ドミトリーで3ドルくらいなので、トリプルルームのこれだけ広い部屋で2.5ドルはかなりお得。かなりラッキーだと思った。

「サーリーさん、ここら辺に屋台有る?」

「アー屋台…。有ルケド、終ワッチャッテル…。デモ、ホテルノレストランハヤッテマス。ココノホテルノレストラン美味シイカラ、ココデ食ベテ下サイ」

そーなんだ。まぁ、やってないんじゃ仕方ない。シェムリアップはツーリスティックに作られてるって聞いてたから、22時くらいなら全然やってると思ってたのに。残念。

宿のレストランの値段表を見ると、これまた絶対にぼったくり価格。
春巻き3ドルだって…ホテル代より高いじゃん・・・。
プノンペン行きのバスも他は危険だからホテルで買った方がいいとか適当なことを言ってくるし、なんかこいつもちょっと怪しい気がするなぁ。。

そんなことを考えていると、

「葉っぱ買わない??」

とヒソヒソと言ってきた。ますます怪しい…。

とりあえず部屋に戻ると、完璧と思われた部屋に、いろいろとボロが出てきた。
24時間ホットシャワーは、小学校のプールくらいの暖かさ。
カーテンを開けてみると、窓ガラスが半分しか無かった…。
壁に穴が開いていて、そこから蚊がめちゃくちゃ入ってきて、刺されまくった。

やれやれな部屋だったが、まぁ、2.5ドルという値段だったので、我慢することにした。

たいした距離じゃないのに、面倒な移動日だった。


写真;
1.クーラーをしきりにいじくる欧米1



2.何故かアジア人だけトラックで輸送される2



3.左は欧米用。この差は…?3



4.イミグレは大混雑。トランプを始める欧米。4



5.カンボジアビール「アンコール」。まーまー。店により値段に開きが有る。0.5ドル〜2ドル5



6.2.5ドルの部屋。春巻きよりも安い。
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