2011年10月

2011年10月16日

マラソンランナー円谷幸吉の『一人の道』 茶木みやこ

誘われたのがきっかけで、年に数回、マラソン大会に出て
走っていた時期があった。

昔からスポーツは大好きで、見るだけでは物足りず、
テニスに野球、サッカー、フットサルと
総じて平均以下に下手なのにスポーツマンぶっていた。

それらのスポーツはみんなやってて楽しい、
楽しいからやりたくなるんだけど、
マラソンは、苦しい。
苦しい以外何もない、走っている時は。

なんでそんな苦しいだけなのに走るのか。
今、マラソン大会の参加者の数は、
抽選で当たらないと参加できない東京マラソンとか、
すごいことになってるようだ。
みんな苦しいだけなのに、なんでそんなに走りたいのか?

自分の場合、走り終えたあとのBBQとか、
仲間との宴会事を楽しみに参加していただけだった気がする。
そんなことがなければ、まず参加しようとはしなかっただろう。


前置きが長くなったけど、1964年の東京オリンピック、
マラソンで銅メダルをとった円谷幸吉という選手がいました。

沢木耕太郎氏の『敗れざる者たち』という
ノンフィクションにも書かれているんだけど、
円谷選手はオリンピックのメダリストという重圧を背負い込み、
プライベートでの苦悩も重なり、
“もう走れません”という遺書を残して自殺してしまう。

 誰のために走るのか?
 日本のためのメダルじゃない 走る力のかてなんだ
 何の為に走るのか 痛い足をがまんして

この悲運のマラソンランナー円谷幸吉のことを歌ったこの歌を
初めて聞いた時は驚きました。

円谷幸吉は福島県須賀川市の生まれ、
自分の故郷の隣の街です。
円谷幸吉の名前は“地元の英雄”として子供の頃から知っていたけど、
オリンピックのメダリストという“光”の部分だけで、
苦悩の末、自ら命を絶つに至った“陰”の部分は、
大人になって沢木耕太郎氏の『敗れざる者たち』を読むまで
よく知らなかった。

父親から、男は走ってる時に後ろを振り向くな
と言われた言葉を実直に守り、
オリンピックで、最後のトラックですぐ後ろにいた選手に抜かれ、
惜しくも3位だったというエピソードなど、
彼の誠実とも言える愚直さがよくわかる話だという気がします。

その愚直さというのがやっぱり福島県人なんだなと思わせてくれて、
一人ちょっとうれしかったりもするんだけど、
この『一人の道』を歌う茶木みやこさんのライブが今週木曜日
ここ釧路であります。
実は去年初めて見たんだけども、この歌に一番感動して
今年も楽しみにしています。






釧路 アコースティックカフェHOBO. 10月20日(木) 19:00〜 です


waizz at 23:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0)clip!
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2011年10月15日

After Midnight 哀しみは 永遠の眠りについたかい・・・


また一人、大好きなミュージシャンが逝ってしまいました。

63歳、って早すぎる。

またいつの日か、ライブで歌声を聞きたいと思っていたのに。

3年前の夏、ここ釧路のお祭りの前夜祭の野外ライブで見たのが
最後になってしまったなんて。

→そのときのブログ


清志郎が逝き、柳ジョージも逝ってしまった。

残された音楽は永遠のものだけど、
歌ってる本人がもういないっていうのはやっぱり寂しい。虚しい。悲しい。


もう一度歌ってくれよ しゃがれた声で 芝生の下で眠っていずに・・・


一番好きなこの歌を聞きたい

                           合掌









人は確実にトシをとるんだね


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