殺人の追憶

総論:観賞中に襲われる自家中毒的な恐怖はS級サスペンスの証

<あらすじ>1986年10月23日、農村で若い女性の変死体が発見される。地元の刑事パク(ソン・ガンホ)は地道な取り調べを始めるが、現場は大勢の見物人で荒らされ、なかなか証拠がつかめない。やがて、第ニの殺人事件が起きてしまう。

韓国で実際に起こった未解決事件を題材にしているだけに、最終的に"未解決"で終わるのは最初からわかってる。だからミステリー的なカタルシスは一切無く不発に終わる。でも、演出・演技・撮影・音楽・編集、それら全てが渾然一体となって放つ強烈な"殺気"に、私のセンスが暴れ狂ってしまいそうでした。イマジネーションが暴走して、勝手に恐怖が増殖していくような息苦しさ、この自家中毒のような症状こそが正真正銘の"サスペンス"である証拠です。

サスペンス映画好きで今作を見逃している方には、強く観賞をお薦めします。


「殺人の追憶」
公開:2003年11月9日
配給:CJエンタテインメント
監督:ポン・ジュノ
脚本 ポン・ジュノ、シム・ソンボ
出演者:ソン・ガンホ、キム・サンギョン、ク・ヘイル
上映時間:130分
Check 映画の批評・評価・レビューなら映画批評OX Yahoo!ブックマークに登録 映画の批評・評価・レビューなら映画批評OX このエントリーをはてなブックマークに追加 映画の批評・評価・レビューなら映画批評OX 映画の批評・評価・レビューなら映画批評OX 映画の批評・評価・レビューなら映画批評OX