買いに行った店で 初めてビラーゴを見たとき一番目についたのは スポークの錆び。バイク屋の親父さんは ”銀でも塗れば綺麗になるから!”と言ってた。メッキと塗料は違う。

このビラーゴは92年製なんで 経年によりヤレていくのは嫌いではない。しかし錆びで朽ちて行くのは 耐えられん。対策を考えよう。
錆びを落としてペンキなどを塗るのはやってきたが 強度に関して影響のない部分が多い。だが今回は 錆落としのために 削り過ぎると危険な目に合う事も想定される
それなら前輪ごと交換したらと思われるだろう。 随分長く仕事を続けてきたので資金に余裕は有るが 今まで 辿ってきた歴史と共に楽しみたいのだ。
sporke

なんか手立ては無いかと捜していると「常温亜鉛メッキ材」を見つけた。亜鉛メッキは工事現場の足場パイプガードレールの柱材 敷地の柵などに使用されている。これらが錆びてボロボロのものはあまり見ない。
これらは 「溶融亜鉛メッキ(いわゆるドブヅケ)」が使用されている。

常温で塗っても同等の効果があって相当錆びに強い施工が あることを知らなかった。これは昭和20年代末から確立された技術だそうだ。
roval

ローバルシリーズは色々あるが 仕上がりに光沢があるローバルアルファを選んだ。これは上に塗料を塗れないタイプだ。しかし前述のとおり メッキにペンキを塗っても所詮塗料だ。無理があるので このあたりで収めるか。http://www.roval.co.jp/products/roval_alpha.html

最初に スポークの錆びを落とす。スポークは細くて丸いうえに あまり削ることができないのでグラインダーとかは使えない。先輩のHPなどを参考にすると 細い紐を利用するのが良いと思った。
錆びが相当あるので 真鍮ブラシで浮いたサビを落とす。そして100円ショップの錆落とし材を塗り 麻紐を1回巻いて クルクル引っ張る。
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紐は麻糸系で80m500円くらいで ホームセンタで売っている。汚れてきたら どんどん取り替えれるので ツイ気合をいれて クルクル引っ張ってしまう。そうすると 熱で切れてしまった。同じような値段で 科学繊維のものもあるが 麻の方が 熱に強いし摩擦でサビを落とすと感じる
 
写真のものより太いと スポークの交差した部分を通り抜けれない。 その場合はいちいち 抜いてセットするのがとても 面倒になり やる気が失せてしまう

錆び落とし材は 違う場面で種々なものを試したが 高価なものでも劇的な効果があるとは思えなかった。紐に何も付けずに クルクルやっても 相当落ちる。 それなら 気休め程度の商品でも 気持ち良く作業が進む
この作業は 綺麗になる度合いが大きいので 嬉しくなって素手でやると手にマメができてしまう。軍手など保護をして 作業しよう。

亜鉛メッキは 直接鉄に触れていないと効果が少ない。そのため以前使ったミッチャクロンなどの”プラサフ”は必要ないし 塗ったら意味がない
錆び止め材などを塗る時 部材をキレイにするのに ケレンという言い方がある。ケレンとは塗装業界(?)の用語で 英語のCLEANからきており 1から4までの種類がある。

1種ケレンは完全に鉄の地肌を出すまで 錆びを落とした状態をいうが 錆びが多いと部材が痩せることになる。ローバルは2種ケレンを推奨しているが グラインダーなどを使えないのて 3種ケレンが精一杯だ。
それでも 今の状態よりも錆びは防げるはずだ。
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寒い時期はこのストーブを焚いて 作業する。40年前に買って使っていたが 近年は出番がなかった。車庫で使うと便利なので 重宝している。メンテしてたからキレイでしょ。

スポークは数が多く 錆びを落として常温亜鉛メッキを塗るのは 相当な時間が掛かる。細かな作業なので休みの日などに一度にやろうとすると 疲れてしまって止めたくなると思う。
分割して 複数日に行うと 飽きがこないが 数回に分けるとハケが沢山必要になる。この塗料は専用シンナーで洗ってハケなどを保管するようにと 注意されている。
一度に塗れないので 100円ショップで 画材用の筆を買ってきて 使い捨てにする方が 無難である。

サビを落として 更にピカールで磨き その後パーツクリーナーで脱脂をする。そしてローバルアルファを筆で塗っていく。細かな部分が多いので 裏から覗いたりしながら 塗り残しを埋めていく
スポーク調整のナット部分も塗ってしまったが もう調整することはないので ヨシとしよう。

この作業はとても根気が必要になる。 サビ落としに相当な時間が掛かるので 1回を8本くらいに決めて 錆びを落とし 直ぐにローバルアルファを塗ってしまう。一度に全部の錆びを落とすと 塗装までに時間が掛かって先にやった方から 錆び始めるので 意味がない
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素人細工なので 2.5m離れてみれば イイ感じだ。サビサビのみすぼらしいスポークも少しは見れるようになった。しばらくは これで朽ちていくことはないと思う。


追伸(その後):
施工後2年を越えました。特に錆は発生してません。常温亜鉛メッキは金属の地肌が出て
いないと大きな効果をあげれません。
実際は写真で見るより 酷い錆浮き状態でした。

麻紐と根性で素地は出ないまでも磨き上げた(手が痛かった)のが功を奏したようです。スポー
ク調整などを行わない事などが前提条件ですが・・・・
ビラーゴ250はそんなに高速で走るつもりはないので その辺は良いのかな?と。