2020年05月24日

コロナ休校の首都圏私立中高、すでに64%がオンラインで授業再開


■学びを止めない、私立中高のオンライン対応

 今春2020年の中学入試が一段落し、4月からの新年度を迎えようとした時期に、世界中が新型コロナウイルスの感染拡大という大変な事態に巻き込まれました。

 日本の学校も、3月初旬からの休校要請に続き、4月7日に発出された緊急事態宣言に伴う外出自粛要請によって、全国の小・中・高校・大学に至るまで、これまでの当たり前な学校生活ができなくなっています。

 例年のGW期間が明けても、さらに緊急事態宣言と外出自粛要請の期間は延長され、いまだほとんどの学校が再開できていない現状です。5月14日には、ようやく39県で緊急事態宣言が解除されましたが、依然として、中学受験の盛んな首都圏の1都3県と、大阪、兵庫、京都などでは緊急事態宣言が解除されないまま、5月も後半を迎えています。

 こうして、全国での学校再開の見通しは、いまだ十分には先が見えない状況ではありますが、それでも、ほとんどの私立中学校、私立中高一貫校では、何らかの形でオンラインによる授業やホームルームなどの「学校再開」が実現しています。つまり多くの私学による緊急事態下での“教育出動”が行われているのです。

 首都圏模試センターでは、4月からの学校再開が難しいと判明した3月31日に、首都圏の約200校(全校ではありません)の私立中学校に、Googleフォームによる緊急アンケートを行いました。4月初旬のうちに100校から回答を得たこのアンケート結果によると、回答校の64%の学校が、何らかの形で在校生や新入生とのオンラインによるやり取りを通して、可能な範囲で学校再開を実現していました。

 実際には、その時期までにオンラインで通常時に近い形での授業を再開していたのは、まだ少数の学校でした。静岡市の男子校・静岡聖光学院などは、すでに3月2日からオンラインでの授業やホームルームなどを行っており、最も早い時期から「できる限り学校を再現」すべく工夫を重ねてきた先進校といえるでしょう。

 しかし、私学ならではの柔軟さと機敏な対応で、この間に多くの私立中学校、私立中高一貫校は、一斉にオンライン授業の準備を進め、早い学校(聖学院など)では4月半ばから各教科でのオンライン授業動画の配信や、各校で活用していたZoomを始めとするオンラインシステムを使って、在校生とのやり取りや授業をスタートしています。

 さらに、当初の緊急事態宣言による外出自粛期間とされた5月6日までに多くの私立中高が準備を進め、連休明け5月7日や、翌週の5月11日からは、ほとんど一斉にオンライン授業を何らかの形でスタートさせています。

 遅くとも5月半ばからは、多くの私立中高がオンライン授業やホームルームなどをはじめ、生活リズムや健康の維持のための体温チェックや体を動かすエクササイズ、生徒の顔を見ながらの声かけなどを通じて、現在の休校期間中でも学校や教員、クラスや部活動の仲間との「つながり」を感じ、話し合える機会をオンラインで提供するようになっています。

 一方、公立学校でもICT活用のモデル校になっていた学校や、自治体の先進的な試みでICT活用を推進していた地域の学校では、同様のオンライン授業が開始されています。自治体によっては「テレビ授業」を開始したり、自治体でまとまってオンライン授業動画を作成・配信したりするケースも登場しました。コロナ対応をせざるを得ないこの時期に、全国各地の公立の学校で、オンラインで「生徒の学びを止めない」ための工夫や実践が始まっています。

 それでも、こうした緊急時の初動の段階での私立中高の臨機応変で柔軟な対応は、やはり公立学校を一歩リードしていると言ってよいでしょう。




■「今、できること」を工夫して来春入試に挑む


 私立中高と同様に、この緊急事態宣言の発出による外出自粛要請の期間中、多くの塾も休校を余儀なくされるなか、生徒の安全と健康を守り「子供たちの学びを止めない」ために「今、できること」を工夫し、オンライン授業を始め、生徒への声かけなど、メンタルなケアを含めた対応をしてくれています。

 受験生と保護者も、この間の受験勉強や、モチベーションの維持、精神面でのケアなど、ご家庭では大きな不安や不便さを感じていることと思います。それでも何とか前向きに、決して焦ることなく、「今、できること」に集中し、適度にリラックスしながら「学びを止めない」工夫をしていただきたいと思います。

 今回のコロナ感染が、いつ終息するのか現時点では誰も予想できません。ただ、少なくとも有効なワクチンが開発されて一般に普及し、ある程度の安全が確保されるまでは、コロナと上手に付き合っていかなくてはなりません。政府や各自治体が「新たな生活様式を」と呼びかけている中で、来春2021年入試に向けての準備を進めていく必要があります。

 しばらくの間、完全に「コロナ以前の生活」に戻ることは期待できない今、来春2021年の中学入試が、果たして無事に実施できるのかどうかも、現時点では予想できません。オンラインでの入試を実施する学校も出てくることは間違いないでしょう。

 ちなみに中学受験専門の模試会社である首都圏模試センターでも、当初4月19日(日)に予定されていた小6第1回「合判模試」を、この5月24日(日)に延期し、私立中会場ではなく「自宅受験のみ」の形で実施します。会社設立以来、初めての「自宅受験」模試(=おうちdeしゅともし)となります。

 こうした模試は幸いなことに、入学試験でも資格試験でもありません。試験監督がいない自宅という環境での受験でも、試験時間内に集中して問題と正面から向き合い、その時点まで努力をしてきた自身の学力を発揮すれば、多くの受験生の中での「相対的な位置を知り」「志望校合格に近づくための課題を知る」という、当初の目的は果たせるものと考えます。

 また、この小6第1回「合判模試」実施当日の5月24日には、私立中約100校のオンラインによる「おうちde説明会&相談会」という、オンラインで「学校を知る」ための説明会・相談会の集合イベントも開催されます。

 ご自宅で過ごす時間に、「今、できること」の一つとして、こうした模試やイベントに、積極的にご参加いただくことで、「学校を知り」「学習のモチベーションを高める」ことができるのではないかと考えています。ぜひ多くの小学生と保護者にご参加、ご視聴をいただくようお勧めしたいと思います。


北一成



2020.5.24  読売オンラインから転載



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wakabanavi01 at 22:22|Permalink 中学校 | 私立

2020年05月19日

首都圏「中高一貫校」で検討進むオンライン入試のインパクト


 「2021年9月入学」の是非で議論が始まっているものの、次年度の生徒募集を考えなければならない学校としては、例年なら半年後に迫った帰国生向けの入試を具体化する時期に入っている。緊急事態宣言を受け、遠隔授業の導入が各校で進められているが、「オンライン入試」も視野に入ってきた。(ダイヤモンド・セレクト編集部)


● 生徒募集に不安を隠せない私立中高一貫校

 首都圏・関西圏では、5月末まで緊急事態宣言が延長されたままとなる。そのため、ゴールデンウィーク明けから、オンライン授業を急きょ開始した学校も多い。代替授業の実施でどこも今年の夏休みはその多くがつぶれそうな状況にある。

 そこに「2021年度は9月入学」というプランがにわかにわき上がり、そのメリット・デメリットを巡る論争も活発になってきた。

 これを受験生の立場で見ると、「入試は一体どうなるのか」ということに尽きる。大学受験を控えた高3生にとって、満足に授業も行われない状態で年明け1月から初めて実施される大学入学共通テストが始まるとなると、浪人生に比べて不利ではないかという思いが、「9月入学」への賛意を増やす要因になっている。

 浪人生はいない中学受験でも、もし9月入学となると、東京・神奈川の中学入試日程は2月から7月にスライドすることになり、受験生は5カ月間の延長を余儀なくされる。

 例年ならば、学校説明会の予告が始まり、2021年度の入試日程も順次公表されているこの時期だが、今年は早々にオンラインでの学校説明会の実施を決めた学校も出るなど、授業のみならず、生徒募集にもオンライン化の波は襲ってきている。

 前回お知らせしたように、感染防止の観点から、すでに2021年入試では分散実施や教科数の削減、試験時間の短縮などが検討の対象となっている。

 もう一つ、私立中高一貫校を悩ませているのが、2021年入試は受験生が激減するのではという危惧である。難関・上位校はともかくとして、中堅校以下では、生徒募集対策がいまから深刻な課題になっているのだ。


● オンライン入試導入への試金石

 具体的には、四谷大塚結果80偏差値で「45」を下回るような学校は受験生確保にかなり苦労を強いられそうという観測である。

 そこで浮上してきたのが、新型コロナウイルス禍に対応できるオンライン入試の導入だ。

 文部科学省もここに来て、オンライン面談やスポーツ実技動画の提出など総合型選抜(AO入試)や推薦型選抜(推薦入試)で積極的な対応を大学に求めるのみならず、中学・高校入試でも同様の対応を要請するような動きを見せてきている。

 オンライン入試の一般入試での導入は、各都道府県の私立学校協会での調整も必要となるため、まだ先の話になりそうだが、各校とも最初の入試になる例が多い帰国子女を対象とした帰国生入試でまずそれが実施できないかと検討が始まっている。

 例年、海外会場では10月から、国内会場では11月から12月にかけて多くが実施されており、ここで手応えを感じることができれば、一般入試での導入もスムーズに行えるのではないかとみられるからである。

 ゴールデンウイーク明けの週末、こうした中堅校の入試担当者らが集まって、オンライン入試を考える勉強会が行われた。「帰国生教育を通じてポストコロナの教育を考える」というテーマで、かえつ有明中・高等学校(東京・江東区)と聖ドミニコ学園(東京・世田谷区)の先生を中心に語り合っている。

 聖ドミニコ学園のカリキュラムマネージャーを務める石川一郎氏は、「帰国生教育にヒントあり!」として、帰国生が置かれている現況を説明した。海外にいる受験生は休校が継続したまま長期休暇に突入しそうな勢いでありながら、夏の一時帰国も難しい情勢にある。例年行われているような現地での学校説明会も今年は実施が困難で、受験生が入試情報を得る機会もない。

 すでに帰国している受験生にしても、休校が続く中、説明を聞きに学校訪問することもできず、やはり学校選びや英語力の保持への懸念を抱いている。

 帰国生入試が半年以内に迫る中、各校ではどのような検討が行われているのか。

 まず、現行の試験をそのままオンラインに移行するのは難しい、という点が話題になった。入試問題を作成する立場では、本校で学びたい生徒に入学後の授業で必要となる能力や資格が備わっているかを念頭に置いて作問している。もちろん定員を超えた受験生を落とすためという選抜の要素はあるが、こうした検討をすることで、入試のあり方を問い直す契機にもなったという点が重要という指摘だ。つまり、入試の中身が変わる可能性である。


● オンライン入試で問われる公平性と試験の性質

 帰国生入試は、基本的な英語力、エッセーの事前提出やペーパー試験の実施、グループディスカッション、個人面接・口頭試問といったメニューで行われることが多い。

 基本的な英語力は、TOEFLのような外部試験のスコアを活用できるものの、この時期にそうした試験を受けられるかが問題となる。

 決められた構造(導入、例示、結論といった論旨の展開など)で与えられたトピックスに関する英作文を行うのがエッセーで、内容のオリジナリティーや語彙力などが試される。オンラインで実施した場合、横に親や指南役がいてアシストしたりしないよう事前にルールを徹底する必要がある。

 6~8人程度で行われるグループディスカッションは、授業での議論に積極的に加わることができるかという資質が問われる。最近は塾の指導もあって、控室にいる間に声を掛け合い仲良くなってから臨むという技も発揮されることがあるが、オンラインではそうはいかない。海外にいる子どもの場合、時差も考慮しなければならず、公平な条件で行うことができるかが悩ましい。

 個人面接・口頭試問は最も重要で、エッセーを人の助けを借りて作成した場合でも、問ううちに実態が分かってくるものなのだが、受験者が多いとオンラインで対応しきれるかが問題になる。帰国生入試の時期には普通に授業も行われており、そちらに支障をきたしかねないからだ。

 公平性をいかに担保するのか、というルールづくりはこのように非常に大切になる。

 どのような授業をしていくのかを考えた上で、学習に必要な力を問う、という意味で、受験生にその資格を問う側面を強く打ち出せば、英語力に加えて、志望動機や学びを重ねてきた教養の度合いも確認したい、となる。これはポストコロナの教育のあり方を示唆するものになるのかもしれない。

 難関・上位校の入試は落とすための選抜性が前面に出る。その点、中堅校以下では、学びのかたちを問うことで多様な生徒を集めることもできる。入試問題は学校から未来の生徒に向けたメッセージという側面が強く発揮されるわけだ。

 2021年は国の要請に応えてオンライン入試になるかもしれない。入試の出題内容に関する説明会は例年秋に行われているが、そうした点も踏まえて、6~7月に各校で予定されている最初の入試説明会が極めて注目されることになる。中学受験生もその保護者も、オンライン受験という新しい仕組みへの対応を考えておく必要が出てきそうだ。

ダイヤモンド・セレクト編集部/森上教育研究所




ダイヤモンドオンライン 2020.5.19
から転載




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wakabanavi01 at 11:09|Permalink 中学受験 

2020年05月18日

2020年私立中学受験者動向を詳しくお届け!


2020年2月19日、東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷私学会館で森上教育研究所が主催する「2020年入試 首都圏中学入試の結果と分析」セミナーが行われました。
今回は、セミナーで大手塾から発表された今年の中学入試の動向を詳しくお伝えします。次年度以降中学受験を考えているお子さんを持つ保護者のかたはぜひ参考にしてみてください。 


男子校も午後入試が人気、今年は成績上位者でも厳しい受験に

まず、男子校を中心に一部の共学校の入試結果からです。SAPIX広報企画部の広野雅明さんが入試日別の分析を行いました。


<1月校>
注目なのが、大宮開成です。SAPIXでの合格者の偏差値を見ると、昨年は偏差値30台であっても不合格者がほとんどいませんでしたが、今年は偏差値40台前半でもかなり苦戦した様子です。実際に1月校では、栄東や開智が難化したことから、大宮開成に受験者が集まり、ここもかなり厳しい戦いとなりました。


<2月1日午前>
昨年の午後入試の実施をきっかけに、受験者数が増えた巣鴨ですが、今年は1日の午前入試でも受験者数を伸ばしました。巣鴨の合格者の偏差値分布を見ると、1日の午前は昨年学力的に厳しい受験生も合格となりましたが今年はまったく様子が違い、かなり学力の高い受験生でないと入学できなくなりました。午後の算数選抜も、今年、昨年に輪をかけて難しくなりました。


<2月2日午前>
やはり注目は、1日午後の算数特選を行った世田谷学園です。偏差値を見ても、昨年に比べて上位にシフトしているということがわかります。さらに午後入試をきっかけに志望する受験生が増えたことにより、2日午前の入試も影響が出て、上位にシフトする結果となりました。


<2月3日午前>
2日から入試日を移した青山学院は、男子では受験者数が増加となりました。他に、成城も増加し、合格者が上位層にシフトしましたが、これは暁星が2日と3日の午後に入試日を移動した影響があったと想定されます。


<2月午後入試>
巣鴨・暁星・都市大等々力は増加、世田谷学園・広尾学園は若干減少したものの入試が易しくなったという感触はまったくなく、かなり上位にシフトした印象です。



付属校は高止まり、共学校人気の一方で伝統的な女子校も復調

続いて、女子校を中心に一部の共学校の入試結果からです。早稲田アカデミー中学受験部の蛭田洋介さんによる入試日別の分析です。


<1月校>
浦和明の星女子と淑徳与野は受験生が大幅に増加。また、1月校では渋谷教育学園幕張が合格者を130名ほど減らすいわゆる「渋幕ショック」がありましたが、結果としては繰り上げも起こらず終わりました。


<2月1日午前>
吉祥女子、桜蔭、雙葉などが増加したほかに、今年特に大きく伸びたのが共立女子でした。こちらは、2月1日午前のみならず、2月2日午前、2月3日の合科の入試も全て大幅増となりました。
また、付属の学校については例年の人気から高止まりしている傾向にありますが、それを象徴するように、立教女学院や学習院女子も昨年とほぼ倍率は変わりませんでした。


<2月1日午後>
受験者が大幅に増えたのが山脇学園の1科午後入試。1日の午後に一教科入試を実施する学校はたくさんありますが、山脇学園は国語と算数の選択ができ、中でも国語を選択した受験生が400名以上いたということなので、国語が得意な女子の受験生からの人気が集中したということがいえるでしょう。


<2月2日午前・午後>
2月2日は、恵泉や白百合といった伝統的な女子校の倍率が増加。女子校不人気と言われる時期もありましたが、学校の中身が評価されている学校は人気を集めています。
また、立教大学への推薦枠を多く持つ香蘭が引き続き注目を浴びており、今年も数多くの受験者が集まりました。


<2月3日午前・午後>
2月3日の午前は、東洋英和が入試の日程を2日から3日に変更したことから、同じくらいの偏差値で従来なら鷗友を受験する受験生が東洋英和に流れた可能性があります。


<2月4日以降>
ここ数年大激戦の様相を呈している4日、5日の入試ですが、吉祥女子においては、実質倍率10倍の非常に狭き門となりました。吉祥女子は、今年は2月1日、2日、4日と3回実施していた入試を、来年は2月1日、2日の2回にすることが発表されたため、来年も引き続き注目を集めそうです。



2020.5.18  ベネッセ教育サイト  から転載




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wakabanavi01 at 00:39|Permalink 入試関係 | 中学受験

我が子に合った志望校はどう探す?学校説明会や行事に参加できないとき保護者にできること【中学受験】


中学校選びは、お子さま本人がその学校に「行きたいと思うこと」がいちばんですが、そのほかに、お子さまが「活躍できそうな場があるか」「居心地がよさそうか」という観点も大切です。


例年ならば、中学受験を考えているご家庭は、春から秋にかけて、複数の中学校の学校説明会や行事に足を運び、どの中学校が我が子に合いそうかを検討していきますが、2020年5月中旬時点では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、多くの中学校で学校説明会や行事が中止や延期になっている状況です。

このような状況のなか、お子さまに合いそうな中学校はどうやって探していけばよいのでしょうか。森上教育研究所がお伝えします。


本来は学校説明会や行事に足を運んで検討していくのが理想

志望校として検討中の中学校に実際に行ってみたことがきっかけで、お子さまの「この学校に行きたい!」という気持ちが強くなり、勉強へのモチベーションが上がったという話はよく聞きます。また一方で、第1志望の中学校で「あれ? 思っていた印象とちょっと違うな」「この校風は我が子には合わないかもしれない」と感じて、急ぎほかの中学校を検討することになるケースもあります。

実際に中学校の校内に入り、先生や在校生の様子を見たり、校長先生などから直接お話を聞いたりすると、その学校の雰囲気がなんとなく五感で感じられるものです。また複数の中学校に行ってみると、学校ごとの違いも見えてきます。

本来は、やはり気になる中学校には、親子で実際に足を運んでみるのがいちばんです。

でも、現在のように、中学校に足を運ぶ機会がない場合は、まずは気になる中学校のWebサイトをじっくり見てみましょう。お手元にその学校のパンフレットがあれば、改めてパンフレットも眺めてみてください。


中学校のWebサイトやパンフレットの情報はどう見ればよいか

Webサイトやパンフレットの情報は、実際に自身で中学校を見学して得られる情報と比べると、中学校側が特にアピールしたい情報を選んで掲載していることもあり、どうしてもよく見えてしまいがちです。
では、Webサイトやパンフレットを見るときには、どのような点に気をつけて見ればよいのでしょうか。


見学とまったく同じようにとはいかないかもしれませんが、その中学校を見学するような気持ちで、Webサイトやパンフレットの校長先生のメッセージを読み、生徒たちの学校生活を紹介する場面などを見てみてください。
このような見方で複数の中学校を比較してみると、学校ごとに何を大切にしているかの違いや、雰囲気が異なることを感じ取ることができるのではないかと思います。


Webサイトやパンフレットは、お子さまとも一緒に見て、お子さまがよい印象を持った中学校があれば、その理由を聞いてみましょう。

お子さまがその中学校に「行ってみたい」と思うポイント、「嫌だ(心配だ)」と思うポイントがある程度わかれば、保護者のほうで中学校を探しやすくなります。

お子さまがその中学校に実際に通うことになったら「活躍できそうな場があるか」「居心地がよさそうか」というようなことは、Webサイトやパンフレットの情報だけで判断するのは難しいものですが、もしよさそうだと思える中学校があれば、志望校の候補としてメモなどに情報を控えておきましょう。




学校紹介の動画を親子で会話しながら見る

Webサイト上で学校紹介の動画が視聴できる中学校が増えています。保護者のかたが学校紹介の動画をご覧になる場合は、動画のなかで紹介されている内容に「なるほど」と納得したり、この学校に「期待できそうだ」と感じたりするか、ということを意識しながら見てみましょう。

学校紹介の動画は、ぜひ親子で気軽に感想を言い合いながら見るのがおすすめです。お子さまが動画を見ているときの反応から、お子さまがその中学校にどんな印象を持ったかということが少しは予想できるのではないかと思います。

実際に学校説明会などに参加する場合は、先生方もいらっしゃるので親子とも多少緊張して、その場では親子の会話も控えめになりがちですが、自宅で動画を視聴する場合は、リラックスした状態で会話も自由にすることができるのはよい点です。


実際に受験しようと思う中学校には、いずれ足を運んで

まだ新型コロナウイルスの収束が見えず、学校説明会などの実施日も未定の中学校が少なくない状況ですが、今後、感染の心配が減り、中学校で学校説明会や行事などが行われるようになったら、気になる中学校には、できるだけ実際に足を運んでみてください。

学校説明会や行事が開催されるようになったときに、気になる中学校を効率よく見て回ることができるよう、今のうちに中学校のWebサイトやパンフレットを活用して、お子さまに合いそうな中学校を複数見つけておきたいものです。


まずは健康第一で、できることを進めていく

今後、新型コロナウイルスの早期の収束が見えなければ、入試自体が例年どおりに実施できるのかという心配もありますが、いまはお子さまやご家族の健康を第一に、志望校探しについては、まずはご自宅で収集できる情報をもとにして準備を進めていきましょう。



プロフィール
森上展安
森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。



2020.5.18   ヤフーニュースから転載



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wakabanavi01 at 00:35|Permalink 中学校 | 中学受験

2020年04月26日

付属校と進学校これからの受験校の決め方のポイントとは?【中学受験】


2019年度の入試も終わり、中学受験でも新しいシーズンが始まりました。来年の入試はどうなるのか、今年の結果を踏まえた傾向と対策について、森上教育研究所がお伝えします。


「とりあえず付属」が増加中、お子さまにとっての利点を見極めて

去年に引き続き、今年も中学受験の倍率は上がり続けています。そのため、メリハリをつけて受験する学校を選ばないと、すべて失敗という結果になる恐れがあります。
依然として根強い人気の付属校ですが、千葉や三多摩といった地域でも、130%~140%台の倍率となっている学校も少なくありません。

現在、付属校を受験するお子さま、保護者のかたの考え方としては、早慶やMARCHの付属校では、そのままエスカレーター式に大学に進学しようというよりは、付属校を保険としつつ、更に偏差値の高い大学を目指す「とりあえず付属」という傾向が強いようです。
学校の特徴としても、外部に進学する生徒が多い付属校と、そのまま多くの生徒が大学まで持ち上がっていく付属校があるため、そういう意味では、その「とりあえずの付属」というのがお子さまにとってどれだけ意味があるのか、よく考えてから受験する中学校を選びたいところです。


進学校は留学を視野に入れたグローバルな時代に

一方、進学校もこれから大きな変化があるでしょう。
中でも一番大きな変化はグローバル化です。中学校・高校・大学のいずれかの中で短期の海外留学を経験させるカリキュラムを設置する学校が増えるため、受験する学校を選ぶ際も、保護者のかたはどの段階でお子さまを海外留学させるのか、ある程度のイメージを持って選ぶのがよいでしょう。
有り体に言えば、中学校~大学のどこの段階でお金をかけるかという選択とも言え、保護者のかたは覚悟を迫られますが、お子さまにとっては、その留学自体をうまくモチベーションにできる学校選びができるとよいですね。

それに伴い、大きな存在感を持つのは英語の授業です。
今年4年生のお子さまは、5年から4技能に対応した新しい英語の教科書で学ぶようになります。今まで中学1~2年生で習っていたことを、小学5~6年生で習うことになるわけなので、中学受験をする際は、すでに学習した範囲内である英検3級を取得しておく必要も出てくると言えます。

また、受験科目としても、「英語・算数・国語」というように英語を取り入れる学校が増えることが予想されます。従来どおり「算数・国語・理科・社会」の4教科で受験をするのか、それとも英語を受験科目に取り入れている学校を受けるのか、お子さまの資質を見極めながら判断できるとよいですね。


プロフィール
森上展安
森上教育研究所(昭和63年(1988年)に設立した民間の教育研究所)代表。中学受験の保護者向けに著名講師による講演会「わが子が伸びる親の『技』研究会」をほぼ毎週主催。



2020.4.26  ベネッセ教育サイト から転載



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