2010年05月

2010年05月28日

中学受験塾のサピックス、代々木ゼミナール傘下に

中学受験塾のサピックス、代々木ゼミナール傘下に

大学予備校の代々木ゼミナールは27日、グループ会社の日本入試センター(本社・東京)が、中学受験塾のSAPIX(サピックス)小学部を傘下に入れた、と発表した。

 サピックスを運営するジーニアスエデュケーション(本社・東京)の全株式を同センターが取得した。代ゼミによると、グループ会社化による塾名や講師、授業内容の変更はないという。取得金額は明らかにしていない。

 サピックスは1989年創立。首都圏の1都3県に41教室があり、現在は約2万人が通う。首都圏の難関中学の合格実績を上げている。

 代ゼミは昨年9月にもサピックス中学部・高校部の運営会社サピエンス研究所を子会社にしており、小学生から高校、浪人生までの受験指導やサービスを強化する狙い。

 大学予備校による中学受験塾の買収では、東進ハイスクールを展開するナガセが2006年、四谷大塚の全株式を取得し、買収している。

(2010.5.27 asahi.comから転載)

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2010年05月18日

閉校の県立高を私立中高に…埼玉

3月に閉校した埼玉県加須市麦倉の県立北川辺高校跡地に来春、学校法人開智学園(さいたま市)の中高一貫校「開智未来中学・高校」が開校することになった。

 市が県から跡地を買い取り、土地と建物を無償貸与する形で誘致した。閉校した県立高校の民間転用は初めて。県教育局は「県有資産の有効活用として効果的な手法」と評価している。

 市が4月、北川辺高の土地と建物を県から約3億6670万円で購入し、学園側と、10年間の無償貸与とその後の買い取りについて契約を交わした。一貫校の設置計画は13日、県に承認され、今秋にも正式に認可される見通しとなった。

 同学園の青木徹理事長は17日、加須市役所で記者会見し、「少子化で新設認可が難しい中、閉校となった県立高校を活用し、地元から誘致の支援を得られたことで、新しい学校をつくれることになった」と強調。自然や農業など地域の特色を取り入れた授業も行う予定で、北関東地域を中心に初年度は中学108人、高校132人を募集、最終的に1044人の生徒数を予定している。

 統廃合で2005年以降に閉校した県立高校10校のうち、民間施設に転用されるケースは初めて。5校は県機関、1校は地元の自治体の施設として利用されることが決まっている。残る毛呂山高(毛呂山町)、騎西高(加須市)、菖蒲高(久喜市)について、県は地元市町と活用方法を検討しているが、県教育局は「民間転用も考えなければならない」としている。

2010.5.18  読売新聞より転載)

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2010年05月16日

私立中退学:どう対応 受験で燃え尽き、校風なじめず…

◇公立中と連携必要 志望校選び、動機明確に

 私立中に進学する生徒が増える一方、入学した学校になじめずに退学してしまう子どもたちが少なからずいる。最新の統計は公表されていないが、中退者は増加傾向にあるといい、関係者は対応を求められている。受験して入学した学校から、なぜドロップアウトしてしまうのか。退学した子どもたちは、どこへ行くのか。

 「とにかく私立へ」と親から受験を勧められた子どもが、塾通いして志望校に入学したものの、解放感で勉強が手につかず成績が悪化し、結局肩たたきにあい退学--。私立中受験の実情に詳しい森上教育研究所の森上展安所長は、受験疲れによるバーンアウト(燃え尽き)現象の典型的なパターンをこう説明する。また、東大合格者を出すような進学校では、赤点続きだと退学を促されることが珍しくない。非行や暴力事件を起こして、退学処分になる生徒もいる。受験は「合格したら終わり」ではない。

 公立中の校長でつくる東京都中学校長会が05年に発表した調査では、私立中から公立への転入者数は02年度が259人(入学者の0・35%)、03年度331人(0・45%)、04年度は年度途中で359人(0・48%)と2年連続で増えていた。同校長会は当時、「安易な退学処分の自粛」を東京私立中学高等学校協会に申し入れたが、私立側は「必要とされる場合に限って転学している」と反論。両者の関係はぎくしゃくし、以来、統計を公表しない紳士協定が出来上がった。現在、最新の統計は非公表だが、「退学して公立に転入する生徒は、傾向として増えている」(都中学校長会)という。

   *

 私立中を退学した生徒にとって、地元の公立中は戻りづらい。退学者の中には、他学区の公立中や別の私立中に転校したり、高校受験まで中学に通わず、自宅にこもってしまうケースもあるという。

 また、不登校や非行がからんでいると公立中の教師もてこずる場合が多い。「退学の原因が勉強についていけなかったからなのか、いじめだったのか、私立側から引き継ぎがないこともある」(ある公立中の教師)と、不満も抱えている。しかし、都教職員研修センターの藤沢千代勝教授は「どんな子であっても温かい目で受け止めるべきだ。励ます大人がいれば、子どもはやる気を取り戻し立ち直る。保護者も、公立に戻ったことを挫折と思わず見守ることが大切」と語る。

   *

 退学につながらないよう、志望校選びも重要だ。教育評論家の小宮山博仁さんは「確たる目的意識がないままの受験は挫折しやすい」と指摘する。私立中の校風は個性が強いため、「親子で文化祭や公開授業を見て研究し、その私立に進みたい積極的な理由を見つけることが大切だ」という。

 第1志望に入れず、仕方なく入った第2志望、第3志望の学校でやる気を失う子もいる。森上教育研究所の森上所長は「併願校選びも大切。第2志望校からきっちり選ぶ覚悟が必要」と呼びかける。中学入学後は「得意なクラブ活動に参加するなど居場所を見つけ、適応する努力が必要。親も担任とこまめに連絡を取るなど、フォローすべきだ」(森上所長)とアドバイスする。

 ◇まめにテスト、友達づくり…新入生支援試みさまざま

 私立中も新入生を学校になじませようと、さまざまな試みをしている。

 巣鴨中学(東京都豊島区)は、入学前の2月、新入生を集め英数国の宿題を出す。「受験勉強で得たのは知識ではなく、勉強癖。机に向かう習慣を続けてほしい」と堀内不二夫校長は語る。子どもたちはできる子に囲まれ、今までは「お山の大将」にすぎなかったことを悟る。進級基準に達しなければ落第する。1学年では到達度を確かめる小テストをひんぱんに行う。

 足立学園中学校(足立区)もまめに学力確認テストを行い、合格点に達しない生徒が再テストで午後8時まで居残ることもある。友達とのきずなづくりにも力を入れ、入学後の最初のひと月は弁当持参で班ごとに昼食を取り、約30キロを全校生徒で歩きぬく大会を開いている。

 「成績悪化や素行不良で退学させることはない」というのは、渋谷教育学園渋谷中学(渋谷区)だ。休み時間にはトランプやベーゴマもでき、生徒は高校卒業時に長い論文を書く。単位にならず評価対象でもないが、書かなかった生徒はいない。田村哲夫校長は語る。「自由だからこそ、やる気が出るのです」

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 ◇私立中退学の実例

 (1)東大進学者の多い有名進学校でいじめにあい、不登校に。子どもが転校を希望し公立へ。

 (2)小学校でいじめられ、人間関係を一新しようと私立中へ。系列大に進学できる中高一貫校に入学したが、勉強についていけず退学。

 (3)成績が落ちて付属の私立高への進学が難しくなり、公立高受験を決意。「いい内申書がほしい」と公立中へ転校。

 (4)クラスメートを殴って骨折させたが、被害者には電話で謝っただけ。保護者を学校に呼んでも反省の色がなく、退学処分に。

 *私立中、公立中、進学塾関係者の話から作成

(2010.5.16  毎日JPより転載)

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2010年05月15日

子にフィルタリング、親の7割 小5と中2の保護者調査

携帯電話を持つ小学5年と中学2年の保護者の70%が、有害サイト接続を制限する「フィルタリングサービス」を子どもの携帯電話に導入させているとの調査結果を、日本PTA全国協議会がまとめた。フィルタリング対策を強化した「有害サイト規制法」が昨年4月に施行され、利用率は前年の調査より13ポイント上がったが、相川敬会長は「7割はまだ低い。もっと利用してもらいたい」と話している。

 調査は昨年11月、小学5年と中学2年の計3869人(回収率81%)と、その保護者3624人(同76%)が回答。携帯電話を持っているのは小5が20%、中2が42%で前年とほぼ横ばいだった。携帯電話を持つ子どもの保護者に聞いたところ、フィルタリング機能を「導入していない」は24%、「一度導入したが解約した」も4%いた。

 機能を利用しない理由は、小5の保護者の44%、中2の保護者の59%が「子どもを信頼しているから」。サービスを知らなかった▽お金がかかると思った▽導入方法が分からなかった▽面倒だった、という回答もあった。解約の理由は、「子どもの希望で」「子どもを信頼しているので」が多かった。

 フィルタリング機能は、携帯各社のサイトから無料で設定できるほか、販売窓口に持ち込めば対応してくれる。規制法施行後は、18歳未満の利用者に携帯各社が機能を提供するよう義務化。利用するかどうかは保護者が判断する。

 フィルタリングには、安全なサイトだけに接続できる「ホワイトリスト」と、出会い系やアダルトサイトへの接続を制限する「ブラックリスト」の2方式がある。調査では79%が違いを「知らなかった」と答えた。
(asahi.com  20105.14 から転載)



wakabanavi01 at 11:26|Permalink 統計・調査関連 

2010年05月11日

辞書引き学習、膨らむ人気

調べたら付せん、成果が見える…小学生向け販売好調

 調べた言葉のページに次々と付せんを張る「辞書引き学習」が小学校低学年でブームになり、電子辞書の普及で辞書の販売が落ち込む中、小学生向け国語辞書の売れ行きを押し上げている。

 引けば引くほど目に見えて辞書が膨らむ達成感も楽しく学べる秘訣(ひけつ)のようで、学力向上の切り札にと辞書を無料配布する学校もある。出版各社は少子化にも負けない追い風に、さまざまな工夫を競っている。

 辞書引き学習では、調べた言葉を書いた付せんを引いたページに張り付けることを繰り返す。付せんが増えていくことで学んだ成果を実感でき、辞書を使う度に以前調べた言葉を目にするので、忘れない効果があるという。

 深谷圭助・中部大准教授が2006年に自著で紹介して広がり、現在は「低学年化」が進む。来年度から実施される小学校の新学習指導要領でも、辞書を引くことを習慣にするよう指導する学年が5、6年から3、4年に早められた。

 「早い時期から辞書を引く習慣をつけることで、様々な現象に疑問を感じ自分で調べる意欲の高い子どもに成長してほしい」

 辞書引き学習をこの4月から取り入れた東京都豊島区立長崎小の吉藤(よしふじ)博和副校長(46)は期待を込める。同小では、1年生全員分の国語辞書と付せんを一括購入。家庭でも取り組んでもらおうと、教師だけでなく保護者も対象とした研修会も開いた。

 佐賀県唐津市も昨年9月、全36小学校の3年生全員に辞書を無料配布、今年も続ける。付せんの数をゲーム感覚で競う場合もあり、半年間で2108枚の付せんを張った児童も。市教委のアンケートでは、児童から「みんなと引くのが楽しい」「早く調べられるようになった」などの声があがった。

 小学生向け国語辞書を扱う主な出版社では、07年頃から販売実績を増やし続ける。現在は来年の新入生向け辞書の改訂作業の真っ最中で、各社とも“辞書引き仕様”の工夫を凝らす。

 07年から前年比1・3~1・5倍に販売を伸ばしているベネッセコーポレーション(岡山市)の担当者は、「今回の改訂でも低学年をひきつける工夫を考えている」という。同社では全漢字にふりがなをつける「総ルビ化」を導入。08年には表紙の素材を紙から樹脂に変更した。

 09年の販売実績が06年の2・5倍になった三省堂(東京都千代田区)は、総ルビ化に加え、持ち運びしやすいよう軽量化にも成功。「低学年でより一層使いやすく」と意気込む。小学館(同)は約3万3000語収録の辞書に約2000語を追加し、身近な言葉を増やす予定という。

 深谷准教授は「辞書引きは語彙(ごい)を豊かにし、読解力向上にも役立つ。特に小学校低学年は言葉の吸収力が高く、辞書を読み物としてとらえることで言葉に敏感な子どもに育つ」と話している。

読売新聞 2010.5.11 から転載)


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