2015年12月

2015年12月28日

【中学受験】3人に1人が小学校入学前から検討


【中学受験】3人に1人が小学校入学前から検討

2015年 12月 28日
リセマム



 中学受験の情報ポータルサイト「かしこい塾の使い方」は12月25日、中学受験の受験校・併願に関する調査結果を公表した。第一志望校を決める時期としてもっとも多かったのは「小学6年生ころ」で35%、約96%が併願校を受験すると回答した。

 調査は12月13日~20日の期間、かしこい塾の使い方サイトのメルマガ会員を対象にインターネット調査で実施。402名の有効回答を得た。中学受験が本番を迎えるこの時期、受験戦略の要となる「受験校・併願校選び」について、これから中学受験を目指す子どもや保護者に参考にしてもらいたいとしている。

 中学受験について考え始めた時期は、「小学校入学以前」がもっとも多く35%、ついで「小学3年生ころ」24%、「小学4年生ころ」17%という結果に。小学校低学年までに受験について考えている割合が過半数を占め、早期から意識の高さがうかがえる。

 中学受験をすると決めた時期については、「小学4年生ころ」26%、「小学3年生ころ」25%が半数を占めた。大手塾で中学受験に向けた本格的なカリキュラムが始まる時期でもあり、この時期に決めている傾向が見られた。一方、「小学校入学以前」も21%と高く、小学校入学時点ですでに中学受験を視野に入れている家庭も多いようだ。

 また、第一志望校の決定時期に関しては、「小学6年生の1学期~2学期ころ」が35%ともっとも多かったが、「小学5年生ころ」29%、「小学4年生ころ」20%と、4・5年生で決める割合が約半数に。4・5年生で目指す方向性を決めて学習に取り組み、最終的な受験校決定の判断を学習状況によって検討しているようすがうかがえる結果となった。

 併願校の受験については、約96%が併願すると回答。受ける校数としては「3校」がもっとも多く36%、ついで「2校」21%、「4校」18%だった。第一志望校に万全の態勢で臨むためにも、試験の雰囲気に慣れる目的で数校の併願を受験する傾向にあるようだ。首都圏では学校数も多く、午後受験などの実施により複数受験しやすい環境にあるが、子どもの体力面などを考慮してか6校、7校と多く受験する家庭はごく少数だった。

 このほかサイトでは、「第一志望校を選ぶときに重視する点」や「併願校を選ぶときに重視する点」といった調査結果も公表している。中学受験を考える家庭がどこに着目して受験校を選んでいるのか参考になりそうだ。











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wakabanavi01 at 15:39|Permalink

2015年12月22日

【中学受験2016】1年間で倍増、首都圏64校が「英語入試」導入


首都圏模試センターは12月21日、2016年首都圏中学入試で「英語(選択)入試」を実施する64校をホームページに掲載。首都圏模試センターの「受験情報ブログ」において、64校の一覧とともに、2016年入試における「英語(選択)入試」での注目点などを紹介している。

 首都圏模試センターの調査によると、12月21日現在、なんらかの形で「英語(選択)入試」を実施するのは、男子校4校、女子校23校、共学37校の計64校(うち私立中学校は63校)あることが判明。2015年の33校から倍増に近い学校数となった。特に注目すべき点として、面接やグループワークで交わす「英会話」を通して、受験生のリスニングとスピーキングの力(資質)を評価する私立中学が現れたことをあげた。

 東京女子学園中学校では、英語に興味がある人、英語で日常会話ができる人などを対象とした「英語入試(帰国生を含む)」を実施する。国語と算数に加え、英語の試験が行われ、英語ではリスニング・筆記またはリスニング・スピーキングを選択する。リスニングと筆記の難易度は英検4~3級程度、スピーキングでは日常生活や用意されたイラストに関する質問に答える形式となっている。

 埼玉栄中学校のスーパーイングリッシュ入試では、英語による作文(150単語程度)と、日本語または英語による面接を行う。大妻嵐山中学校の進学クラス入試では、国語・算数・英語から2教科を選択して試験を受ける。このほかにも、東京家政学院中学校のように、英検4級以上など規定の資格を取得している受験生に対して特待生制度を適用する学校や、「英語(選択)入試」を実施しなくとも英検資格取得によって得点が加算される学校もあるという。

 首都圏模試センターでは、現在の中学入試では、国語・算数の2科目か、国語・算数・社会・理科の4科目の学力が問われる入試形態が主流であるとしながらも、英語を好きで、英語の力を高めたいと思っている受験生にとって、英語の力を生かせる入試形態は朗報だとしている。

 なお、64校は、ほかの私立中学校との併願が可能な学校であり、専願・推薦などで「英語(選択)入試」を導入している学校は数校あるという。2016年首都圏中学入試での「英語(選択)入試」実施校の一覧(PDF形式)は、首都圏模試センターWebサイトで閲覧できる。実際の受験にあたっては、各学校へ確認すること。




wakabanavi01 at 23:28|Permalink 中学受験 | 入試関係

2015年12月07日

教員にも“1人1台タブレット”、「iPad用業務アプリ」を作る中学校


“2020年までに1人1台のタブレット”――。そんなビジョンを文部科学省が掲げていることもあり、近年、タブレットを使ったIT授業を導入する学校が増えてきている。



 こうした学校では“小学校や中学校の生徒にタブレットを渡すと、授業中もそれ以外の時間も積極的に使ってくれる”という話をよく聞く。今ではむしろ、教える側がもっとタブレットに慣れる必要がある、という声もよく聞かれる。

 こうした背景から、1人1台のタブレット環境を生徒だけではなく、教員にも適用する動きもある。東京都北区にある私立中高一貫校、桜丘中学・高等学校もそんな学校の1つだ。同校は生徒に先駆け、2013年度に全60人の教職員に対してiPadを配備し(2014年に全生徒約800人に配備)、現在は学校説明会や入学試験の際にiPadを使っているという。

●「iPadのいい使い方はないかな」

 新しいツールやデバイスを与えても、使い道がすぐに出てくるわけではなく、結局使わずじまいに――。企業の導入でよく聞く話だが、桜丘中学・高等学校も同じような状況だった。40代以降の教員を中心にタブレットを触った経験がない人が多く、iPadをほぼ使わない教員もいたという。

 「iPadを多くの教員に使ってもらうにはどうすればいいか」。同校でICT推進を担当する西岡朱里さんは頭を悩ませていた。校務システムで使う方法も考えたが、当時はAccessでデータベースを構築したWindowsベースのシステムを使っており、iOSに対応すると多額の費用がかかることから、システム改修は現実的ではなかった。

 そんなときに副校長の品田健さんから「FileMaker」の存在を教えてもらった。同社のイベントで、FileMakerで作られた受付システムを見て、「学校説明会に使えるのではないか」と思い付いたのがきっかけだったそうだ。

 西岡さんがFileMakerを検討する中で注目したのは、多くのOSに対応する点だ。彼女は業務でMacを使うことが多いが、教師の多くはWindowsマシンを使っており、iPadにも対応させたい……これら3つのOS全てに対応するデータベースを作れる点が導入の決め手となった。

 もちろんシステム開発を外注する手もあったが、インハウス開発を選んだのは、“かゆい所に手の届く”アプリが作れるためだと西岡さんは話す。「外注すると業者側の仕様にユーザーが合わせる部分が出るのが一般的ですが、内製であればユーザーの声に合わせて柔軟に仕様を変更できます。また、学校独自の用語やフレーズが使えるのも大きなポイントです。自分たちが普段使っている言葉なので、アプリを見ただけで使い方をイメージしてもらえるのです」

 こうしてFileMakerでのアプリ開発を始めた西岡さん。彼女が最初に手掛けたのは、学校説明会用のアプリだった。

●学校説明会でFileMakerアプリケーションにチャレンジ

 同校の学校説明会は200~300人を超える受験生(とその親)が集まる一大イベントだが、中でも個別入試相談の対応に苦労していたという。複数の職員がさまざまな教室で面談を行うが、「各職員が大きなノートPCを持ちこみ、配線を整えるなどの準備に多くの時間がかかっていた」と西岡さんは言う。

 このシステムをiPadアプリにしたところ、運用が大きく変わった。教員はiPadだけを持って身軽に教室を移動できるようになり、配線などの準備も必要なくなったため、好評だったという。翌年からは面談の進行状況もiPadで共有されるようになり、待ち時間の短縮につながった。

 「今までは教室をのぞきに行かなければ状況が分かりませんでしたが、今ではiPadの画面を見れば状況が分かります。このようにスムーズに情報共有ができるようになるのがアプリ化のメリットですね」(西岡さん)

●リアルタイムな情報共有で業務がスムーズに

 少人数での情報共有で効果が上がり、手応えを感じた西岡さんは、より大規模な情報共有にチャレンジすることにした。それが入学試験での活用だ。

 受験生の基本情報や成績データの入力、入試当日の受験生の出欠管理、試験監督の配置や問題配布の確認、そして申し送りなど、入試で発生する作業は幅広い。桜丘中学・高校はこうした校務の大部分を紙で行っていた。「フロアに係を配備し、リレー式に各情報を伝達していました。とにかく学校全体がバタバタするあわただしい一日なのです」(西岡さん)

 わざわざシステムを作らなくても……と思う人もいるかもしれないが、同校は複数の建物が連なる複雑な校舎であるため、人の動きが見えにくく、情報共有が難しいのだという。

 こうした情報の共有をiPadのアプリで行えるようにしたところ、校内での動きが可視化されて一元管理ができるようになった。さらに2014年度の入試では、入試当日に加えて前日の会場設営の準備にもFileMakerアプリケーションを導入。徹底的にアナログな手段での伝達を減らし、作業の効率化を図った。

 「少しずるい考えかもしれませんが、入試関係の業務は全教員が携わることになるため、普段iPadを使っていないような人にも使ってもらえるチャンスになります。iPadの魅力を知ってもらい、他の場面でも使ってもらえないかという狙いもありました」(西岡さん)

 こうして校内のさまざまな問題をインハウス開発のアプリケーションで解決していったところ、最近では、教職員から「こういう問題ってFileMakerで何とかならないか」という質問が増えたという。iPadを使った業務効率化に対して、意識が高まりつつある様子がうかがえる。

●親しみやすくシンプルなデザインにこだわり

 西岡さん自身はデータベースに関する知識はほぼなく、Accessに詳しかったというわけでもない。参考書は2冊ほど買ったものの、後は触って覚えたりカンファレンスで講演者に質問したりしたそうだ。

 「プログラミングの知識が必要なく、日本語でアプリを作れるので“素人”でも作れるところはいいですね。一方で周囲にFileMakerについての知識を聞ける人がいなかった点は苦労しました。最初は本とネットぐらいしか頼るものがなく、途方にくれたときもありましたね」(西岡さん)

 ITに関する知識は少なかったが、美術を専門で学んでいたこともあり、デザインにはこだわって開発を進めた。まず、シンプルな画面構成で使いやすく、そして親しみやすい見た目にしようと心掛けたという。

 「業者に頼むとかっちりとしたデザインで出てくることが多いですが、ITが苦手な教職員でも“使ってみよう”と思えるように季節に合わせたデザインを入れたり、楽しい見た目にしようと工夫しました。また、操作を複雑にすると使う気が失せてしまうこともあるため、タブを使うような操作を避け、なるべくボタンを押すだけで操作が完結するようにしています」(西岡さん)

 また、教職員から改善点の要望が挙がれば、早めに対応をすることにしているという。桜丘中学・高校には左利きの教職員が多く、「左利き用の配置を加えてほしい」と依頼を受けたところ、すぐに左利き用の画面と切り替え用のボタンを配置した。このように、ニーズに対して小回りが利いた対応ができる点もインハウス開発ならではメリットといえる。

●インハウス開発の“課題”

 もちろん、インハウス開発自体にも課題はある。システムを開発する職員の負担が増えることだ。システム開発の専用スタッフがいれば問題ないものの、人員が限られた教育機関では教職員が通常業務と並行して進めざるを得ない。

 西岡さんは開発専任の職員ではない。特に最近はニーズが出てきたこともあり「並列でやるのは厳しくなってきた」という。iPadの利用が増えるにつれて、ヘルプデスク的な業務も増えることが予想されるし、独自で作ってきたアプリの仕様はどうしても引き継ぎがしづらい形になっている。通常業務とのバランスも含めて、こうした点が今後の課題になるだろう。

 それでも西岡さんは、今後もインハウス開発を続けていくと強調する。「教職員全員にiPadを活用してもらうというミッションは変わりません。今あるデータを取り込み、検索や共有できるようにすることで、問題を解決していく役割を追求したいと思っています。基本的にとても簡単な使い方しかしていませんが、iPad導入時と同様にあまり難しく考えずに“まずやってみよう”という意識で取り組むことが大事だと思っています。もちろん、人は増やしてほしいとは思っていますけどね(笑)」(西岡さん)


ITmedia エンタープライズ から転載



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