2017年12月

2017年12月28日

2017年度大学合格実績からわかること[中学受験]


生徒の成長は、もちろん大学合格実績だけで測れるものではありません。しかし、入学時の難易度と合格大学の難易度、つまり「入り口」と「出口」の難易度を比べることで、6年間の在学中に、生徒の学力がどのくらい伸びたのかの目安がわかります。森上教育研究所では、首都圏の「学力を伸ばしてくれる学校」について毎年分析を行っています。

今回は、2017年度の大学合格実績から、「学力を伸ばしてくれる学校」の傾向や取り組みについてお話しします。

「学力を伸ばしてくれる学校」の分析方法

分析は、「人気首都圏国公立大」「東大・京大・一橋・東工」「早慶上智」に分けて行いました。分析方法について簡単にご説明しましょう。

たとえば中央大学附属横浜(男子)の場合、2017年度卒業生の入学時(2011年度)の偏差値(首都圏模試による)は48でした。2017年度卒業生100人あたりの「人気首都圏国公立大」(千葉大、埼玉大、横浜国立大)合格者は15.8人。これらの大学の合格者の平均偏差値は64.8です。つまり、
64.8-48.0=16.8
で、合格者において中央大学附属横浜は、入学時の偏差値に換算して16、8ポイントも伸ばしたといえます。


2017年度、大きく学力を伸ばした学校は?

2017年度の傾向をみますと、「人気首都圏国公立大」では、男女とも「学力を伸ばした」学校として、20位以内に公立中高一貫校が11校(都立三鷹、神奈川県立平塚、神奈川県立相模原、茨城県立並木、都立立川国際など)、私立校9校(中央大学附属横浜、清真学園、宝仙学園理数インター、茗渓学園、帝京大、開智未来、淑徳、成城学園など)が挙がっています。

私立では共学校が圧倒的に多く、男子校では都市大付属、女子校では日大豊山がランクインしました。

「東大・京大・一橋・東工」でみても、学力をよく伸ばした学校として国公立一貫校が上位を占めています。2007年に開校した東京学芸大学附属国際がランクインしているのも注目されます。私立では広尾学園、開智などの共学校が多いですが、男子の場合、桐蔭学園、城北学園、駒場東邦などの男子校が比較的多くランクインしているのが特徴です。「早慶上智」の場合、女子では光塩女子学院、富士見、共立女子、大妻多摩、カリタス女子などの女子校も多くランクインします。

全体的な傾向として、「東大・京大・一橋・東工」「早慶上智」の合格者より、「人気首都圏国公立大」の合格者のほうが、中学受験時と大学受験時の成績の差にばらつきが大きいことがわかりました。つまり、「人気首都圏国公立大」の合格実績は、中学受験の成績で決まるわけではなく、その学校が国公立大の合格を重視しているかによって変わってくるのです。

難関の中高一貫校から、難関大学への合格者が数多く出ることは誰でも予想でき、中学受験で難関にチャレンジするのはもちろん意味のあることです。その一方で、現状のお子さまの実力に見合った学校の中で、学力をよく伸ばしてくれるところを見つけておくと、特に併願校を選ぶ際に役立つと思います。


ベネッセ 教育情報サイト
2017.12.28



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wakabanavi01 at 00:32|Permalink 中学受験 

2017年12月25日

「○○大学付属校」人気さらに上昇 背景に新大学入試


系列の大学に進学できる「大学付属校」といわれる中学、高校の人気が、今年、これまで以上に高まっている。特に顕著なのが、早稲田、慶応や、「MARCH」と言われる明治、青山学院、立教、中央、法政といった大学に連なる学校だ。新大学入試の初の受験生となる中3の高校入試だけでなく、中学入試でも志望者を増やす背景に、何があるのか――。



 今年11月上旬に開かれた、慶応義塾志木高校(埼玉県志木市)の学校説明会。1回目の開会前から会場は満席。立ち見でも入りきれなかった人たちが、1時間半後に始まる2回目に向けて列をなした。同校によれば、一昨年度は約2400人の参加だったが、昨年度は約2700人、今年度は約2800人に上った。「2回目まで立ち見が出たのは、2回の説明会にして以降、初めてです」と宮橋裕司主事は話す。

 池袋駅から最速で約20分、新宿駅や渋谷駅からも30分強の志木駅から徒歩圏内の立地にある同校。在校生の約4割は都内から通う。慶応義塾高校(横浜市)、慶応義塾女子高校(港区)と同じく、大半が慶応大学に進学する。

 「今年は恒例行事と台風が重なり、来校できない受験生がいたことも影響していると思います。ただ、根底には新しい大学入試の影響があるでしょう」と宮橋主事は言う。

 近くにある立教新座高校(埼玉県新座市)の学校説明会も、昨年度は前年度比約70人増、今年度もさらに約200人増えた。同校も卒業後は大半が立教大学に進学する。「新しい大学入試自体がまだ不透明なので、その不安もあるかとは思います」と山内辰治副校長。

 駿台中学生テストセンターによれば、今年11月の同センター模試の中3志望状況では、男子の早慶MARCHの大学付属校・系列校の高校の志望者数は、昨年11月模試の延べ約9550人から約660人増加した。女子も、慶応女子を第1希望とする生徒が前年比の1・3倍に、早稲田大本庄、青山学院、明治大明治、中央大付属なども志望者を増やしている。

 同センターの山口勇課長は「昨年は、大学入試の時に浪人すると新入試を受けなければならなくなる受験生で付属人気が高まった。今年もある程度は予想していたが、予想以上に増やしている」と話す。


朝日新聞社
2017.12.25



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wakabanavi01 at 22:23|Permalink 中学受験 

2017年12月08日

【中学受験2018】神奈川県私立中学の最新入試日程・定員・偏差値まとめ(男女)


中学受験に向けた準備もいよいよ追い込みの時期。神奈川県の私立中学入試の日程など、受験に必要な情報をまとめた。受験生に限らず、中学受験を検討している小学生の保護者に参考にしていただきたい。

入試日程について



 神奈川県の私立中学校の入試については、入学者選抜期日は平成30年2月1日以降となっている。以下に神奈川県の私立中学で特に人気の高い男子(男子校・共学校)、女子(女子校・共学校)それぞれ20校の入試日と願書締切日、合格発表日、入学手続き締切日について、神奈川県私立中学高等学校協会から発表されている「平成30年度私立中学校生徒募集要項」および各校の募集要項をもとにまとめた。なお、同じ学校でも試験が異なる場合は、1試験につき1校でカウントしている。

2月1日



 2月1日入試実施校だ。東京・神奈川の中学入試解禁日のこの日には男子は、慶應普通部(願書受付開始1/11、願書締切1/17、合格発表2/3)とサレジオ学院 A(願書受付開始1/9、願書締切1/30、合格発表2/2、入学手続き締切2/3)、鎌倉学園 算数(願書受付開始1/9、願書締切1/30、合格発表2/2、入学手続き締切2/3)、逗子開成 1次(願書受付開始1/10、願書締切1/30、合格発表2/2、入学手続き締切2/4)、中大横浜 1回(願書受付開始1/6、願書締切1/26、合格発表2/2、入学手続き締切2/6)、公文国際 A(願書受付開始1/9、願書締切1/19、合格発表2/2、入学手続き締切2/8)、湘南学園 A(願書受付開始1/6、願書締切1/27、合格発表2/1、入学手続き締切2/5)。

 女子は、フェリス女学院(願書受付開始1/8、願書締切1/10、合格発表2/2、入学手続き締切2/3)、洗足学園 1回(願書受付開始1/9、願書締切1/28、合格発表2/1、入学手続き締切2/10)、横浜雙葉(願書受付開始1/6、願書締切1/13、合格発表2/2、入学手続き締切2/5)、中大横浜 1回(願書受付開始1/6、願書締切1/26、合格発表2/2、入学手続き締切2/6)、横浜共立 A(願書受付開始1/8、願書締切1/9、合格発表2/2、入学手続き締切2/3)、公文国際 A(願書受付開始1/9、願書締切1/19、合格発表2/2、入学手続き締切2/8)、湘南学園 A(願書受付開始1/6、願書締切1/27、合格発表2/1、入学手続き締切2/5)、カリタス 2回(願書受付開始1/10、願書締切1/31、合格発表2/1、入学手続き締切2/5)。

2月2日



 男子で試験を実施するのは、聖光学院 1回(願書受付開始1/6、願書締切1/30、合格発表2/3、入学手続き締切2/3)、栄光学園(願書受付開始1/9、願書締切1/15、合格発表2/3、入学手続き締切2/4)、慶應湘南藤沢(願書受付開始1/11、願書締切1/15、1次合格発表2/3、2次合格発表2/5、入学手続き締切2/6)、鎌倉学園 2次(願書受付開始1/9、願書締切2/1、合格発表2/2、入学手続き締切2/3)、青学横浜英和 B(願書受付開始1/6、願書締切2/1、合格発表2/2、入学手続き締切2/5)、中大横浜 2回(願書受付開始1/6、願書締切2/2、合格発表2/3、入学手続き締切2/6)、桐蔭中等教育 2回午前(願書受付開始1/8、願書締切2/2、合格発表2/2、入学手続き締切2/6)、桐蔭中等教育 2回午後(願書受付開始1/8、願書締切2/2、合格発表2/2、入学手続き締切2/6)、神奈川大付属 A(願書受付開始1/7、願書締切1/31、合格発表2/2、入学手続き締切2/6)。

 女子は、慶應湘南藤沢(願書受付開始1/11、願書締切1/15、1次合格発表2/3、2次合格発表2/5、入学手続き締切2/6)、洗足学園 2回(願書受付開始1/9、願書締切2/1、合格発表2/2、入学手続き締切2/10)、青学横浜英和 B(願書受付開始1/6、願書締切2/1、合格発表2/2、入学手続き締切2/5)、中大横浜 2回(願書受付開始1/6、願書締切2/2、合格発表2/3、入学手続き締切2/6)、鎌倉女学院 1次(願書受付開始1/11、願書締切1/26、合格発表2/3、入学手続き締切2/5)、湘南白百合(願書受付開始1/12、願書締切1/17、合格発表2/2、入学手続き締切2/4)が予定している。

2月3日



 男子の実施予定校は浅野(願書受付開始1/6、願書締切1/25、合格発表2/4、入学手続き締切2/4)と逗子開成 2次(願書受付開始1/10、願書締切2/2、合格発表2/4、入学手続き締切2/4)、神奈川大付属 B(願書受付開始1/7、願書締切2/2、合格発表2/3、入学手続き締切2/6)。

 女子は横浜共立 B(願書受付開始1/10、願書締切1/11、合格発表2/3、入学手続き締切2/5)、神奈川大付属 B(願書受付開始1/7、願書締切2/2、合格発表2/3、入学手続き締切2/6)、公文国際 B(願書受付開始1/9、願書締切1/19、合格発表2/4、入学手続き締切2/8)、青学横浜英和 C(願書受付開始1/6、願書締切2/2、合格発表2/3、入学手続き締切2/5)。

2月4日以降



 男子は、2月4日に聖光学院 2回(願書受付開始1/6、願書締切2/3、合格発表2/5、入学手続き締切2/5)、サレジオ学院 B(願書受付開始1/9、願書締切2/3、合格発表2/5、入学手続き締切2/5)、鎌倉学園 3次(願書受付開始1/9、願書締切2/3、合格発表2/4、入学手続き締切2/5)。2月5日に逗子開成 3次(願書受付開始1/10、願書締切2/4、合格発表2/6、入学手続き締切2/6)。

 女子は2月4日に鎌倉女学院 2次(願書受付開始1/11、願書締切2/3、合格発表2/5、入学手続き締切2/5)、2月5日に洗足学園 3回(願書受付開始1/9、願書締切2/4、合格発表2/5、入学手続き締切2/10)。

募集定員数について



 神奈川県の私立中学の募集校数は、昨年度(2017年度)男子校10校、女子校22校、共学校26校だったのに対し、今年度(2018年度)は男子10校、女子22校、共学校27校で1校増加。なお、昨年度まで女子校だった青学横浜英和は2018年4月より共学化のため、男女の募集となっている。

 以下は人気校の募集人員だ。

 男子は、聖光学院(1回175名、2回50名)、栄光学園(180名)、慶應湘南藤沢(男女で120名)、慶應普通部(約180名)、鎌倉学園(1次60名、算数20名、2次50名、3次40名)、浅野(270名)、サレジオ学院(A 110名、B 50名)、逗子開成(1次150名、2次50名、3次50名)、神奈川大付属(A 男女で140名、B 男女で45名、C 男女15名)、青学横浜英和(A 男女で80名、B 男女で40名、C 男女で40名)、中大横浜(1回男女で80名、2回男女で80名)、公文国際(A 男女で110名、B40 男女で110名)。

 女子は慶應湘南藤沢(男女で120名)、横浜共立(A 150名、B 30名)、フェリス女学院(180名)、洗足学園(1回80名、2回100名、3回40名)、神奈川大学付属(A 男女で140名、B 男女で45名)、青学横浜英和(A 男女で80名、B 男女で40名、C 男女で40名)、横浜雙葉(100名)、中大横浜(1回男女で80名、2回男女で80名)、公文国際(A 男女で140名、B 男女で45名、C 男女15名)、鎌倉女学院(1次120名、2次40名)、湘南白百合(60名)、カリタス(1回約30名、2回約35名)。

難関校の偏差値トップ20・男女別



 先に入試実施日と願書締切り日を紹介したが、人気・実力ともに上位の学校の偏差値を第1回「合格力判定サピックスオープン」(2017年9月24日実施)の結果をもとにした2018年中学入試 予想偏差(合格率80%)より紹介する。なおこの情報は、2017年10月にリセマム編集部がサピックス小学部より提供を受けたものである。

男子


 1位64:聖光学院(1回)(2回)
 3位62:栄光学園
 4位58:慶應湘南藤沢
 5位57:慶應普通部

 6位56:鎌倉学園(算数)・浅野
 8位54:サレジオ学院(B)
 9位50:サレジオ学院(A)・鎌倉学園(2次)・逗子開成(3次)

 12位49:逗子開成(1次)
 13位48:逗子開成(2次)、神奈川大付属(B)、鎌倉学園(3次)
 16位47:青学横浜英和(B)
 17位46:中大横浜(2回)、桐蔭中等教育(2回午後)
 19位45:中大横浜(1回)、公文国際(A)、湘南学園(A)、神奈川大付属(A)、桐蔭中等教育(2回午前)

女子


 1位60:慶應湘南藤沢
 2位56:横浜共立(B)
 3位55:フェリス・洗足学園(2回)(3回)

 6位53:洗足学園(1回)
 7位48:神奈川大学付属(B)
 8位47:青学横浜英和(B)
 9位46:横浜雙葉・中大横浜(2回)

 11位45:中大横浜(1回)、横浜共立(A)、公文国際(A)、湘南学園(A)、鎌倉女学院(1次)、神奈川大付属(A)
 17位44:鎌倉女学院(2次)
 18位43:湘南白百合、公文国際(B)
 20位41:カリタス(2回)、青学横浜英和(C)


2017.12.8
リセマム から転載


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2017年12月07日

慶應中等部が受験で"フレンチ"を出す理由


難関中学の「社会」の試験で、教科書に答えが載っていない「社会常識」を問う出題が目立っている。慶應義塾中等部では「フレンチのフルコースの順番」、桜蔭中学では「おせち料理の『田作』の由来」が問題になった。中学受験を考えているのであれば、ファミレスだけではなく、子どもに本格的な「食」を体験させることが必要かもしれない――。

■「フレンチ」も「おせち」も中学受験では常識です

 「中学受験の社会なんて、直前に知識を詰め込めば、どうにかなるでしょ」

 私が代表を務める塾の保護者にも、そんなふうに考えている人は多い。背景には「早くから覚えたって忘れるものだ」という考えもあるようだ。

 確かに、私が20年以上前に中学受験をしたときには、知識の詰め込みでも何とかなった。しかし、今はそうではない。試験時に初見の資料を読み取って考えたり表現したりする能力が求められる傾向が強まっており、教科書には載っていない「社会常識」が問われることも多いのだ。今回は、そのような問題を紹介していきたい。

 ▼桜蔭中の出題「イワシの加工品が『田作』とよばれる理由」

 まずは女子最難関校のひとつと言われる、桜蔭中の入試問題(2010年)から。

 <お正月に豊作を願っていたことが、おせち料理にある『田作』というイワシの加工品の名前からもうかがえます。イワシの加工品が『田作』とよばれる理由を答えなさい>

 子どもたちは塾で「イワシはかつて干鰯(ほしか)という肥料にされていた」(戦国時代~近代まで、米・綿作に使用された)ことは習っている。干鰯は高級な肥料としてお金で買うものだった。それと結びつけて「イワシは田畑の肥料として使われていたから『田作』と呼ばれている」と答えられれば大正解だ。

 年始におせち料理を食べる際に、ぜひ親子で名前の由来について話してみてほしい。「『年越しそば』には、長く生きられるように」、「『カズノコ』には、たくさん子どもが産まれますように」「『黒豆』には『まめに働く』『まめ(健康)に暮らす』といった願いがある」……。こうした社会常識を教えることは、教養と語彙力を高めることにつながっていく。


■慶應中等部を受験するならフレンチのフルコースを

 2016年の慶應義塾中等部では次のような問題が出されている。

 <おせち料理には、「昆布巻き=よろこぶ」、「数の子=子どもがたくさん生まれるように」などのように、おめでたいこと・願いごとと結びつけられている品目がたくさん含まれています。そこで、あなたがおせち料理に新たに加えたい一品を挙げ、それと結びつけられるおめでたいこと・願いごとを20字以内で答えなさい>

 「新たに加えたい一品」を挙げよ、というちょっとひねった出題である。大手中学受験塾の四谷大塚は次のような優れた解答例を出していた。

 (解答例1)ケーキ:景気が良くなるように願うこと。
(解答例2)カブの天ぷら:株価が上がるように願うこと。

 この解答案の作成者は株式投資が趣味なのかもしれない。というのは冗談だが、正月にはぜひ、おせちを使って親子で会話を弾ませてほしい。

 ▼慶應中等部ではフランス料理のマナーを問う

 さて、慶應中等部では同じ年、次のような問題も出題されている。

 <フランス料理のマナーとして正しくないものを選びなさい。
1 皿を手にとって食べる
2 食事の合間に一息つくときは、フォークとナイフを「ハの字」にして皿の上に置く。
3 食べ終わったら、フォークとナイフをそろえて皿の上に置く>

 正解は1。この問題を私の塾の生徒に解かせたら、全員が正解した。でも、“テクニック”で解いた生徒もいたのだ。いわく、「皿を手にとって食べるのは重いからおかしいと思った」とのこと。確かに受験生としては合理的な解き方だが、2や3を知っておいてほしいというのが学校側のメッセージなのだろう。



■慶應中等部「フレンチは肉が先?  魚が先? 」

 次も、同じ年の慶應中等部の問題(2016年)である。

 <フランス料理が出されるときの、決められた順序で正しいものを選びなさい。
1 前菜 → 肉料理 → スープ → 魚料理 → デザート
2 前菜 → スープ → 魚料理 → 肉料理 → デザート
3 スープ→ 前菜 → 肉料理 → 魚料理 → デザート>

 正解は2。これも全員正解するかと思ったら、案外そうでもない。生徒に解かせたら、不正解が半分近くもいた。フランス料理のフルコースの順番は教科書には載っていない。「魚料理のほうが消化しやすいから肉料理よりも前に出される」とか「味の濃い肉料理の前に魚料理を先に出す」などと言われている。そこまで知らなくてもフルコースの順番くらいは知っておいてほしいという、「社会常識」を問う問題なのだろう。

 「小学生にフレンチのフルコースを食べさせるなど、ありあえない」
「いや、慶應中等部を受験する家庭は高所得で、普通の家庭ではない」

 いろいろな意見が出てきそうだが、中学受験を考えているのであれば、子どもにはさまざまな「社会常識」を教えることも必要だということだ。

 ▼早稲田中は「鍋で米と魚介類や肉類を炊き込むスペイン料理名」を問う

 もう中学受験の「社会」は、教科書を読んで記憶すればよい時代ではない。家庭で親から子に伝えられるような身近な食文化やテーブルマナーも問われるようになっているからだ。

 ちなみに慶應のライバル、早稲田の付属・系属校で食に関する出題がないか探してみた。すると2017年に早稲田中学がこんな問題を出していた。

 <鍋で米と魚介類や肉類を炊き込む、スペインを代表する料理名を選びなさい。
ア)パエリア イ)リゾット ウ)ドリア エ)ピラフ>

 フレンチの慶應、パエリアの早稲田――。学校の“カラー”に合っているかどうかはともかく、受験生をもつ親としては、ファミレスやファストフードだけではなく、本格的な「食」体験できる場所に子どもを連れていくことも、親の務めと言えるかもしれない。


中学受験専門塾ジーニアス
代表 松本 亘正


プレジデント オンライン
2017.12.7 から転載



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