2018年02月

2018年02月22日

さらに進むか? 英語入試の導入【中学入試】



近年、入試科目に英語を取り入れる学校は増加傾向にあります。
慶應義塾湘南藤沢中等部が2019年入試から英語試験を導入すると発表し、話題となっています。
今回は、これに関連して、2019年以降の英語入試の動向についてお話しします。


慶應義塾湘南藤沢中等部・英語入試導入の背景は?

2020年度より、英語が小学校5・6年で正式教科となり、2018年度より移行措置が始まりますが、すでに英語教育を行っている私立小学校もかなりあります。

慶應義塾湘南藤沢中等部の場合、2019年4月に、2013年に開校した慶應義塾横浜初等部の卒業生が、推薦によって進学してきます。このタイミングに合わせた外部生の一次試験が、従来の4教科(国・算・理・社)と、英・国・算の3教科の選択制となったわけです。
慶應義塾横浜初等部ではすでに英語を学んでいますので、英語入試の導入は、内部進学生と同等の英語力をもつ生徒を入学させるためと考えられます。

また、同校のホームページでは、2019年の英語試験のレベルは「英検2級から準1級程度」、試験時間は60分で、その内訳はリスニング・リーディング・ボキャブラリー・グラマーで40分、エッセイが20分と発表され、サンプル問題も公開されています。「異文化交流と情報教育」を軸とし、帰国生の受け入れにも熱心な慶應義塾湘南藤沢らしく、志望者にかなり高い英語力を求めているといえるでしょう。


他の大学附属(付属)校、進学校、国公立中高一貫校の動向は?

2018年1月末の時点では、他の有名大学附属(付属)校で2019年から英語入試を導入するという情報は入っていません。しかし、附属(付属)の小学校をもち、英語に力を入れている大学附属(付属)校は、慶應湘南藤沢と同様、今後英語入試を取り入れる可能性は大いにあります。

附属(付属)小学校をもたない進学校は、英語で入試は行わず、入学後に英語教育に力を入れる方針の学校が多いと思います。一方、開成は中学入試で英語を導入すると決定したわけではありませんが、学内で検討はしていることを公にしていますので、今後の動向が注目されます。

国公立の中高一貫校は、2020年度、小学校で英語が正式教科となった以降は、おそらく英語でも試験を行う運びになるのではないかと思います。
ちなみに、都立高校の入試では、独自のスピーキングテストを実施することが検討されており、2019年度以降に試行する意向が発表されています。都立中高一貫校も、従来の適性検査と併せて、英語力レベルの基準を設ける方向に行くかもしれません。



中学入試と英語をどう位置づけるか


すでに英語入試を取り入れている学校は多く、レベルは英検4級程度から準1級と幅広く、その形式も、従来の4教科入試と国・数・英の3教科のどちらかを選択、あるいは国・数・英の中から2教科を選択など様々です。

海外経験があるけれど、帰国から数年経ってしまい、帰国生枠では受験できないなど、英語が得意なお子さまにとっては、英語入試は有利だといえます。ただし「受験のために英語を学ばせる」というのは難しいかもしれません。小学校3・4年生時点での、お子さまの「英語が得意」「好き」といった適性を生かす方向で考えるのが現実的かと思います。

今、日本の英語教育は過渡期にあり、入試の変化もその現れといえます。お子さまの適性と志望校を考え合わせた上で、ひとつの選択肢として、英語入試を行っている学校を検討してみてはいかがでしょうか。


ベネッセ教育情報サイト
2018.2.22



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wakabanavi01 at 15:10|Permalink 中学受験 | 英語教育

2018年02月20日

中学入試にもグローバル化の影響 思考力試す超難問も


中学入試にもグローバル化の影響 思考力試す超難問も

大妻中野中の新思考力入試「TIME誌がYouを選出した理由は?」

 中学受験といえば、公立の小学校で学んだ教科書の知識だけではとても突破できないような難問が多いことでも知られるが、ここ数年、思考力や表現力を問うユニークな設問も増えている。安田教育研究所代表の安田理氏が、この2月に出題されたばかりの入試問題をいち早く入手。その中から特徴的な記述問題を紹介する。


 * * *


 これまで、中学受験生の多数派は進学塾に小3の3学期から通って国語・算数・理科・社会の4科目を勉強してきた。だが、リーマンショック以降、進学塾に入塾する時期が遅くなったり、そもそも通わなかったりという受験層が増えてきている。

 また、以前だったら受験生活に入った段階で、お稽古事、スポーツクラブを辞めていたものが、小6でも続けさせるという家庭が増えている。こうした進学塾に通っていない、通っていても以前と比べるとソフトな受験生活になっている受験生が多くなった。

 そこに、大学入試改革の影響もあり、「学力観」が変わってきた。従来日本では、学力というと、学んで身についたものという学力観が一般的だったが、欧米ではコンピテンシー(行動特性、リテラシー)を学力とみなしている。

 大学入試改革の論議を通じて旧来型の知識・技能中心の学力ではこれからのグローバル社会に対応できなくなるという危機感が広がってきて、学力観そのものがグローバルスタンダードなものに変化しつつあることが、中学入試問題の変化にもつながっている。

 では実際にどのような問題が出題されたのか。3つほど問題例を挙げてみよう。

 最初は大妻中野中学校(東京・女子校)の「新思考力入試」総合IIの問題である。「新思考力入試」はこのほか、総合I(理科・社会の合科型問題)、総合III(算数の力を見る問題)がある。総合IIはこれ1問で、50分で記述する。


【問題】
 アメリカのニュース雑誌『TIME』では、毎年“person of the year”を選出しています。これは、「その一年を代表する人物」という意味で、下の資料のように、その年最も世界に影響を与えたとされる人物を挙げています。

2004年 ジョージ・W・ブッシュ(第43代アメリカ合衆国大統領)
2005年 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創業者) 他
 :
2016年 ドナルド・トランプ(第45代アメリカ合衆国大統領)

 さて、2006年、この“person of the year”に選ばれたのは、大国の権力者や経済界のリーダーなどの一個人ではなく、“You(あなた)”でした。なお、この2006年は、インターネットにおける新しいサービスであるYouTubeやtwitter、その他多くのSNSが誕生・普及し始めた年です。これをきっかけに、インターネットさえあれば世界中の誰もが情報を発信できるようになりました。

 以上をふまえて、『TIME』誌が“You”を選出した理由や意味、これに関わる他の例、そしてあなたの考えを400字から600字でまとめなさい。


◆大学入学共通テストの5倍の字数

 マイクロソフト、twitter、YouTube、SNSには注が施されているが、ほとんどの受験生は『TIME』自体も知らないのではないだろうか。誌名や用語を知らなくても問われていることはなんとなくわかる、そういう性格の問題で、いわば知識の有無を問うているのではない、ということである。

 が、小学生が筋道だった文章にまとめるとなると至難の業だと思う。字数も、高校生が受ける大学入学共通テスト(センター試験に代わり2021年1月より実施される新テスト)で論議されている80~120字のなんと5倍!

 これを読んでいる方はこうした問題はどのように採点しているのか、知りたくなるのではないだろうか。

 こうした思考力型の問題では他校の場合もそうだが、「ルーブリック評価」という評価法が用いられる。例えばこの問題では、「知識・理解」「思考・判断」「批判・創造」の3つの縦軸について、S→A→B→Cの4段階の横軸があり、受験生の記述がどのマスに当てはまるか判断するわけである。


 例えば「知識・理解」でS評価は「権力者から匿名の誰かに発信者が推移した例をYouTube以外にも知っている」、A評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ理由を一般化して説明できている」、B評価は「TIME 誌がYou(あなた)を選んだ意味を理解している」、C評価は「You(あなた)が不特定多数を示すということを理解できていない」といった基準を事前に決めておくのである。

 また、学校側は、「インターネットによる情報発信」という観点を主題として読むことを想定しているが、これ以外に「平等性」「リーダーシップ」「技術の進歩」などを主題として論述している場合でもルーブリックの軸に置き換えて採点するとしている。

 このように事前にきちんと評価軸を定めているのである。こうしたタイプの入試を行う学校では、普段の中間テスト、期末テストも「ルーブリック評価」で行っており、先生が慣れていることがほとんどである。

 次に、光塩女子学院中等科(東京・女子校)の「総合」の問題では、『日本の橋─その物語・意匠・技術』(五十畑 弘著)の序文である「はじめに」を読ませて、いろいろな角度から出題している。

「土手の模型」の実験などを基に理科的な設問が6問、新井白石の『東雅』や最近の新聞記事、『東京 β』(速水健郎著)、明治時代の『米欧回覧実記』などの文章を基に自分の考え、意見を述べさせる設問が8問ある。

 引用文献からして、小学生対象とはとても思えない高度なレベルである。光子さんを主人公として様々な設問を展開していく問題だが、その最後の設問が下記である。


【問9】
 下線部9「橋は、ほかの建造物とともに、文化、歴史を読み解く格好の対象である」とありますが、光子さんは建造物としての役割、文化や歴史を読み解くための材料に加え、現代社会においては、他にも橋の役割や存在の意味があると考えました。そして光子さんは、リード文にあった「壁ではなく橋を築くべき」だというローマ教皇フランシスコの発言を思い出し、自分にもできることがあるのではないかと思いました。あなたなら「壁ではなく橋を築く」ということを実現するために、どのようなことを実践しますか。具体例を挙げて思う存分書いてください。



◆「家庭の文化度」が影響!?

「壁ではなく橋を築くべきだ」というローマ教皇フランシスコの言葉で設問を締めくくっているところはいかにもカトリック校らしいが、まさに「ご家庭の文化度」が問われているような気がする。しかも“思う存分書いてください”……。すごい!

 最後に紹介するのは、かえつ有明中学校(東京・共学校)の「思考力入試」の思考力Iの問題だ。

 さまざまな動物の「知能」に対する評定値の平均と順位が示された資料が示された。〈人間の知能を100としたとき、さまざまな動物の知能がいくつになるかを、大学生120名に回答してもらったときの平均値を表したもの〉だという。そこで以下の設問だ。


【問題】
 あなたなら、「オウム」を資料のどの動物とどの動物の間に位置づけるか答えなさい。また、その理由を30字以内で答えなさい(正しい答えがあるわけではありません。理由づけの力を見るものです)。


◆正解よりも「思考力」

 この学校は「思考力入試」を3回行っていて、この分野に力を入れている学校の1つである。掲載したものは3回のうちの最初の入試回のもの(いちばん易しい)。なじみのない方は「思考力入試」というと男子の受験生のほうが多いという印象をお持ちと思うが、この学校は3回とも女子のほうが多い。

 この問題は設問にもある通り、正解があるわけではない。どこに位置付けてもいいから、その理由の説得性があればいいのである。初めて出会った問題に対して柔軟に思考できるか、を見ている。まさにこれから巣立っていく変化の激しい社会に対応できる力が求められているのである。

 まだ中学入試の大多数の問題は、学習してきたことがどの程度身についているかを見るものであるが、今回紹介したようなタイプの問題は徐々に増えつつある。また、2科・4科ではない「思考力入試」「総合入試」の受験者も少しずつ増えてきている。

 中学入試は大学入試より一足早く動き出している。こうした変化は、大学入試改革がもたらしたものでもあるが、その奥には経済・社会のグローバル化があるのだから、子どもたちの将来のためにも有効なものであるはずだ。



ニュースポストセブン 2018.2.20
から転載



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2018年02月01日

首都圏で私立中入試本格化 付属校人気高まる


首都圏の私立中学の入試が1日、本格的に始まった。少子化で児童数は減少傾向だが、受験者数は2年連続で増える見込み。2021年に大学入試改革を控えていることもあり、大学付属校などの人気が高まっている。


 大手学習塾「栄光ゼミナール」の推計によると、1都3県の私立、国立、公立中高一貫校の計約400校(定員約4万4千人)に、約6万2千人が挑む見込みだ。景気の回復傾向もあってか、受験者数は前年を500人上回り、2年連続で増加。1都3県の小学6年生の5人に1人ほどが受験するとみられる。21年1月から、センター試験に代わって始まる大学入学共通テストに対する不安などから、大学に内部進学できる付属中が人気を集めているようだ。

 4月に女子校から共学校になる青山学院横浜英和中学(横浜市)には1日朝、多くの受験生の姿があった。横浜市の小6の男子児童(11)は「男子の1期生になりたい。力を出し切ってがんばる」。母親(47)は「大学への道が開けるのが大きい。中高はのびのびと色んな経験をしてほしい」と話した。

 同校は16年に青山学院大学の系属校になり、創立138年の今年、共学化する。系属校は運営する法人は別だが、大学が定める基準を満たせば希望者は進学できる。1日の出願者数は272人(うち男子81人)で、前年より約6割も増えた。小久保光世校長は「共学校になることで募集力が高まった。青山学院大に進学しやすいことから志望する受験者も多く、ブランドの力も感じている」。

 日本私立中学高等学校連合会によると、17年時の共学校は10年前より92校増え、466校に上る。15年に東洋大京北中(東京都)が東洋大の付属校になると同時に共学化。創立80年の八雲学園中(同)も今春、女子校から共学に変わる。

 栄光ゼミナールの山中亨課長は「付属校なら、その大学にいける安心感がある。ただ、共学化や系列化といった『花火』が大きいだけでは人気は続かない。中高6年間の教育の中身が伴う必要がある」とみる。(土居新平)



朝日新聞社


2018.2.1  転載




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