2018年03月

2018年03月29日

横浜市立南高付属中1期生、東大5人など多数が難関合格


横浜市立初の中高一貫校として平成24年に開校した南高校付属中学校(港南区)の1期生の大学進学実績が判明し、東京大学に5人合格するなど難関大学へ多数の合格を果たしたことが明らかになった。開校当初、従来の南高校OBらが校名の変更に難色を示したり、私立で実績もレベルも高い中高一貫校が県内に多数ある中、公立で一定の教育効果を出せるのか疑問視する声もあったりするなど、多難な船出だったが、今回、高い合格実績を挙げたことで、同校への注目が一層高まりそうだ。(那須慎一)

                   ◇

 県内の公立高校としては、今年の東大の現役合格者数でみると、湘南の17人、横浜翠嵐の10人、相模原中等教育学校の8人に次ぐ実績。今回、南高校付属中で合格が判明したのは、東大に加えて、東京工業大学4人、一橋大学が1人のほか、有名私大にも多数合格者を出した。

 ■英検準2級合格86%

 南高校付属中では同じ教科書を5回繰り返し学ぶことで学力向上を狙う「5ラウンド方式」を英語教育にいち早く採用し、同中学校の3年生の今年2月時点の英検準2級合格率が86%に上るほか、中学生の段階から学力にとどまらず人間性やコミュニケーション能力、問題解決能力の向上を目指すなどの取り組みが特徴となっている。

 同中学校の磯部修一校長は「授業で知識を与えるのみではなく、物事を自ら解決し、相手に発信する力を身につけることで、授業が楽しくなり、学習意欲が高まるという好循環になるよう、学校全体で取り組んだことが大きいのではないか」と分析する。

 また、同中学校の初代校長を務め、現在、鎌倉女子大学児童学部こども心理学科教授・初等部(小学校)部長(校長)を務める高橋正尚氏は「開校時に自信があったわけではなかったが、6年間、先生たちが期待に応えようと、やってきたことが実ったようでうれしい。入学時から主体的な学習習慣を身につけさせて、生徒たちが目標に向かって粘り強く頑張ってくれた結果ではないか」と感想を語った。

 ■国公立大に50人も

 県内の中高一貫校としては、横浜市立は南高校付属中のほか、昨年、横浜サイエンスフロンティア高校付属中が開校。県立では21年に相模原中等教育学校、平塚中等教育学校の2校が開校しており、ほかにも26年に川崎市立川崎高校付属中が開校している。

 南高校付属中で高合格率を挙げたことについて、大手学習塾「中萬学院」の鈴木道博・高校受験指導事業部情報課長は「市立の中高一貫校で、国公立大だけで50人ほどが合格するなどの実績を挙げたことは、(他校などに)大いに刺激になるのでは」と指摘。「次年度以降もコンスタントに合格者を出せるかがポイントになる。今回の結果を受けて、志願者が増加し、さらにレベルが高くなる可能性もある」と話す。

 高校受験をせずに6年間を通してハイレベルな授業を受けられるだけでなく、人間力を磨くことができるなど、総合的な魅力から今後も人気を集めることになりそうだ。

                    ◇

 ■横浜市立南高校付属中学校

▽開校=平成24年に中高一貫校化(高校は昭和29年開校)

▽所在地=横浜市港南区東永谷2の1の1

▽校長=磯部修一氏(中学)

▽生徒数=計479人(中学、平成29年度)



2018.3.29
産経新聞 から転載




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wakabanavi01 at 01:09|Permalink 中学受験 | 公立

2018年03月16日

2018年 中学受験率増加と強い「附属志向」


2018(平成30)年の首都圏中学入試には、どんな傾向が見られたのでしょうか。
森上教育研究所による、2月1日受験者の速報値から、特徴的なトピックをお伝えします。


中学受験者は目立って増加

1都3県(東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県)の公立小学校卒業予定者は、前年の97.4%で、2.6%減少しています。
一方、2月1日に私立中学を受験した人は前年の102.6%と2.6%増加。他の日程から2月1日に入試日を移した学校もあるため、数値が伸びやすい事情はありますが、リーマンショック以降で、ここまで如実に中学受験者が増加した年はありません。
中学受験比率(2月1日受験者数÷1都3県公立小学校卒業予定者数)は13.7%となっています。

入試日の日程で見ると、東京・神奈川は2月1日、埼玉は1月10日、千葉は1月20日と、入試初日の受験者が増加し、ここ数年「短期決戦」の傾向が続いているといえます。そのため、入試初日に午後入試を行う学校が増えています。



強い「附属志向」、指定校推薦枠にも注目が集まる

ここ数年、大学附属(付属)校に数多くの志望者が集まる傾向が続いていますが、今年もその傾向は非常に顕著で、早慶、MARCH、日大、東海大の系列校、学習院中等部など、大学附属校は軒並み志望者が増えました。
また、立教大学への80名(2018年現在)の推薦枠をもつ香蘭女学校など、有名大学への指定校推薦枠のある学校も志望者を増やしています。

その背景には、大学入試改革があると考えられます。
大学入学共通テストの全容がわからない今、内部進学の保証のある学校に入れておきたいと考える保護者は増えています。
一方、大学附属校から、系列以外の大学への進学者も増える傾向にあります。進学先を確保しつつ、本人の希望次第で系列校以外の大学にチャレンジすることも可能である点や、大学とのつながりが強く、自分の興味に応じて様々な分野を深く学ぶことができるといった環境も附属校の魅力といえるでしょう。



大学進学実績や国際化がポイント、女子校、男子校の復権も

ここ数年、共学校に志望者が集まる傾向がありましたが、2018年入試では、難易度が上位から中位の学校で、共学・男子校・女子校にかかわらず志望者が増加する傾向がみられました。
特に女子校は苦戦が続いていましたが、女子校では、洗足学園、吉祥女子、鴎友学園女子、豊島岡女子学園、大妻、共立女子、頌栄女子学院、京華女子などで志望者が増えました。志望者増のポイントとしては、大学進学実績が大きいとみられます。

2017年は、私立大学の定員減の影響で早慶、MARCH等の合格者数が減っている学校が多いのですが、その中でも合格者数を維持している学校には志望者が集中しています。東大等難関大学の合格者数も志望者数を大きく左右します。男子校では、難関大学への進学実績が高かった城北、攻玉社、巣鴨などが志望者数を伸ばしました。

また、茗渓学園、開智日本橋、横浜女学院、昌平など、国際バカロレア(IB)認定校となったり、国際系のコースを設けるなどして、グローバル教育に力を入れている学校にも、志望者が集まる傾向がありました。また、英語入試や適性検査型入試、思考力入試なども増加傾向にあります。

全体的に見て、今回は「難関」「伝統校」といったブランドよりも、先行きの不透明さを反映し、大学進学やその先の進路を考慮した受験が多かったという印象を受けました。「大学」が今回の中学入試の重要なテーマといえるかもしれません。


2018.3.16

ベネッセ 教育情報サイト
から転載



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