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2011年02月11日

授業改善へ「満足度調査」 【教育ルネサンス 評価される先生】

東京都の江東区立大島西中学校で昨年末、今年度後期の授業評価アンケートが実施された。生徒が先生の授業をチェックするもので、「先生への通信簿」とも呼ばれている。

 教科ごとに、授業が「工夫されているか」「理解しやすいか」「興味がわくか」など7項目について、4段階で評価。自由意見も記入する。1年の女子生徒(13)は「私たちがつけた評価を参考にしてもらえてうれしい」と話す。

 同中の授業評価制度は、2008年春に着任した川原博義校長(51)が導入した。「教師の力を向上させていくには、生徒の目線で評価を受けることも大切」と感じていたからだ。以来、毎年、前、後期の2回、欠かさず実施してきた。

 当初、教員の間には戸惑いの声もあったが、社会科の竹原真・主幹教諭(50)は違った。「暗記ものと思われがちな社会科を、考える教科にしていきたい」と、同中に配備されたばかりの電子黒板に資料やグラフを映し出し、生徒に話し合わせる授業に力を入れていた。生徒が新しい授業スタイルをどう受け止めているか、ぜひ知りたかった。

 初めての08年度前期調査で、竹原さんが教える2年生のうち、「工夫」について「満足」「やや満足」と答えた生徒は87・6%にのぼった。しかし、「理解」は72・7%、「興味」は60・3%にとどまった。

 竹原さんは「新しいスタイルは受け入れられているが、興味や理解を十分に引き出すには至っていない」とみて、改善に乗り出した。生徒が新しく学んだことを消化できるように、板書の内容をきちんと書き取る時間を授業中に設けた。授業に関連する動画をインターネットで探し出し、生徒に見せる機会も増やした。

 こうした努力を重ねた結果、卒業前の09年度後期調査で、興味は83・6%に大幅アップ。工夫も93・1%、理解も82・8%に上昇した。

 竹原さんは「生徒の評価は、教師自身が気づかない点を教えてくれる。ただ、生徒の満足度が上がってくると、数値よりも自由意見が改善のヒントになった」と話す。

 竹原さんが採った改善策も、自由意見にあった「授業の進み方が早い」「電子黒板で、もっと動画が見たい」など、生の声を参考にしたものだ。

 満足度が高いほど、保護者らは納得してくれるが、さらに改善を図っていく上では参考になりにくくなる。そこに、生徒による授業評価のジレンマが芽生えつつあるようだ。


(2011.2.10 読売新聞より転載)

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