【東日本大震災】子どもにどう伝えるべきか子どもにケータイ与える前に…… 注意点は?

2011年03月23日

校内泊に追われた私立 【教育ルネサンス 学校と震災】

11日の東日本巨大地震では、首都圏の鉄道網がマヒしたため、生徒が広域から通う私立中学・高校で、当日帰宅できない生徒が続出した。

 都内では、共立女子中学高校810人、日本大学鶴ヶ丘高校180人、巣鴨中学高校160人など、多数の生徒が校内で1泊した。

 頌栄女子学院中学高校(東京都港区)では、電車が不通で駅から引き返してきた生徒も含め、全校生の半数を超える800人以上が家に帰れなくなった。

 全員を耐震工事済みの校舎で待機させたが、電車が復旧する気配はない。横浜市、さいたま市、千葉市など、自宅が遠い生徒もいる。岡見清明校長(67)は覚悟を決め、教職員約60人と一緒に、生徒の世話や保護者との連絡を始めた。

 夕食には、備蓄してあった携帯非常食の「カロリーメイト」を配った。田中貞美教頭(64)らは「何か温かいものを」と、米やかつお節などを買いに走り、調理室でおにぎり約800個を作った。翌日の朝食分約1000個を作り上げた時には、午前2時になっていた。

 家族との連絡用に、校長室にある災害優先電話を開放した。深夜に親が車で迎えに来た生徒もいたが、それでも約500人が配られた保温シートにくるまって寝た。翌朝、高校生は保護者に連絡がついた生徒から下校させ、中学生は親に引き取りに来てもらった。最後の引き取りが済んだのは午後1時だった。

 「教職員は良くやってくれた」と岡見校長は話した。一方、田中教頭は「校内に残った生徒の対応に追われ、下校した生徒の安否確認まで手が回らなかった。保護者への連絡も十分とはいかなかった」と反省した。

 鴎友学園女子中学高校(世田谷区)には、部活動で約1000人の生徒がいた。安全を確認後、徒歩と自転車で約200人が、さらに親が迎えに来た約100人が夜までに下校。生徒約720人と教職員約80人が学校に泊まった。

 吉野明教頭(60)によると、保護者への連絡は比較的スムーズだった。阪神大震災の教訓から、ホームページや携帯サイトでの掲示、メールによる伝言に加え、災害時に不通になりにくい回線を使った音声による情報サービスを設置。保護者はつながりやすい手段で学校からの情報を入手できた。

 東京私立中学高等学校協会長を務める近藤彰郎・八雲学園中学高校長(64)は、「携帯が通じなくても安否が確認できるシステムが必要では」と指摘。佐藤茂樹・都私学行政課長は「私立各校は今回の経験を災害対策マニュアルに生かしてほしい」と話す。

 帰宅困難な生徒の安全と保護者への連絡。通学範囲が広い私立校の課題が明らかになった。


(2011年3月23日 読売新聞から転載)


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