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2011年06月03日

10年目の理系エリート高「SSH」、3年後には200校へ

SSHという言葉を、見聞きしたことはあるでしょうか。「スーパーサイエンスハイスクール」の略称です。全国の国公私立高校の中から、先進的な理数教育を行う学校を選んで、一級の研究者から指導を受けたり、実験をとおした研究に取り組んだりすることをとおして、将来、科学技術の分野で、国際的に活躍できる人材を育成しようというものです。

SSHは、文部科学省が「学力向上路線」にかじを切った2002(平成14)年度、高校教育における学力向上の一環として、英語教育に力を入れる「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」(SELHi)とともに、指定が始まりました。その前年には、教育を担当する旧文部省と、科学技術を担当する旧科学技術庁が統合しており、その象徴的な事業という意味合いもありました。大学の研究室はもとより、官民を問わず各種研究機関の全面協力を受けられるのは、省庁再編のメリットを最大限に生かしたものと言えます。

SSH指定校は、初年度には26校に過ぎませんでしたが、その後も新たな指定校が加わったり、全体の予算が拡充されたりして、2007(平成19)年度に100校を突破。10年目となる11(平成23)年度は、前年度より20校多い145校を数えています。

指定期間は5年間(2004<平成16>年度指定校までは3年間)ですが、指定期間が終わったあとすぐや、数年置いてから、改めて新規指定を受けるなどして、取り組みを続けている高校も少なくありません。実際、11(平成23)年度の新規指定38校のうち、初めて指定を受ける高校が20校、2006~10(同18~22)年度指定校が16校、それ以前に指定を受けたことがある高校が2校となっています。

また、SSH中のSSHというべき「コアSSH」(スタートした2009<平成21>年度は「重点枠」「中核的拠点育成プログラム」)も指定されており、11(平成23)年度は29校(うち新規20校)が、地域の理数教育の拠点となったり、海外の理数教育校との連携を行ったりします。

こうした学校は、その都道府県でも一、二を争うような進学校で、しかも、理数科を設置していたり、伝統的に理数系に強かったりした高校が多いようです。一方で、横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校(2010<平成22>年度指定)のように、特色ある新設校なども指定されています。11(平成23)年度指定分に関しても、最初は89校の応募があったといいますから、厳しい審査を経て選ばれるだけでも、大変なことです。

SSH指定校といっても、学科や学年が指定されていたり、希望制を採ったりするなど、対象となる生徒を限定しているところが一般的です。それでも、大学レベルの講義や研究はもとより、英語で授業や発表を行うところも少なくありませんから、SSHを志望するには、相当の覚悟が必要です。しかし、その厳しさを経て高校時代を理数系の勉強に打ち込めば、単に大学進学にとどまらない、その後の将来の可能性を大きく広げる実力がつくはずです。

なお文科省は、3年後の2014(平成26)年度、SSHを200校に拡大することを目指しています。


(2011年6月3日 産経ニュースより転載)


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