知識活用 根拠まで回答 【PISA型学力】「個性より学力」…AO入試の見直し進む 成績低下で

2011年09月23日

考える習慣 塾で培う

 「できた!」とすぐに手を挙げる子、「わかんねえなあ」と頭を抱える子――。

 辺見春香・教室長(31)と久保田雄己講師(38)の2人が教室内を行き交い、子どもたちの解答を採点して回る。問題が解けないで悩む子には「いろいろ書き出してごらん」などと、ヒントを与える。が、決して答えも解き方も教えない。

 8月5日、埼玉県熊谷市にある学習塾「俊英館フレックス」の熊谷籠原校で行われていたのは、「ひらめき脳育コース(アイ)」の無料体験授業だ。

 このコースは、同塾が今春、「PISA型学力養成講座」と銘打って、首都圏45校のうち半数で開講したもの。小学3~5年生を対象に、自分の言葉で表現する力などを磨く「文系」と、数学的思考力をつける「理系」の2種類の授業を隔週で行っている。

 1クラスの受講生は10人以下に抑え、子どもたちが絶えず頭を動かしていられるように講師が目配りする。今年度の授業料は月額1550円。1学期は約120人が学んだ。無料体験授業は、秋からの新規受講生獲得などを狙ったものだ。

 この日は、10人が「理系」の授業を体験。最初に簡単な図形パズルに挑戦して、頭をウオーミングアップ。その後、数を入れると別の数が出てくる「なぞの箱」の規則性を見つける問題や、サイコロを頭の中で回転させながら出てくる目を当てる問題など、計4題に挑んだ。

 目標は、効率よく正解することではなく、考える習慣を身につけること。途中でギブアップする子もいたが、久保田さんが「答えが出るまで1か月ぐらい考えていいから」と言うと、子どもたちから「エーッ」と驚きの声が上がった。

 小4の男児(9)は「難しかったけど、ずっと考えていると、ちょっと分かった。楽しかった」とほほ笑んだ。

 塾に通わせる親の間には、入試の得点に直結した授業を望む声が根強い。このため、PISA型学力を強調する学習塾は、まだまだ少ない。

 同塾の小池幸司・マーケティング部長(36)は「PISA型の入試を行ってきた公立中高一貫校だけでなく、私立中入試でも知識より思考力を問う問題が増えている。考える習慣を身につけ、PISA型学力を養うことが、その土台になるはずだ」と話す。

 PISAの影響は、学校にとどまらず、学習塾にも広がりつつある。

2011年9月22日  読売新聞から転載)

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