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2011年10月17日

活用力・脱ゆとり 強く意識 【学力テスト】

学力テストでは、国際調査で弱いとされた「知識の活用力」と「脱ゆとり」を強く意識した問題が出題された。文科省は「学ぶ意欲の向上となるよう工夫した」としているが、専門家からは「生活場面や分析・活用力を意識しすぎている」との指摘も聞かれた。

■復活

 「脱ゆとり」を目指す新学習指導要領が来年度から中学校で完全移行されることに伴い、平成21年度から先行実施している算数・数学では新要領を踏襲した問題がみられた。

 図は中学数学A問題で出題された球の体積と円柱の体積との関係の理解を問うものだ。球の体積を求める公式はこの10年間、高校で教えるものとされてきた。だが、新要領では中学1年で習うことになる。同様に小学校の算数で教えることになった直方体の体積や合同な図形に関する出題もあった。

 生活に密着した親しみやすい問題も出題された。中学数学B問題では、昨年の全国高校野球選手権大会決勝の投球データを題材に資料を読み取る力をみた。小学算数B問題でも、荷物の「3辺の合計」や「重さ」が示された表を基に、宅配便のサイズや送料の求め方を考える設問もあった。桜美林大の芳沢光雄教授(数学教育)は「生きた題材の問題が出題されたと感じる。工夫の跡がある」と評価する。

 経済協力開発機構(OECD)の学習到達度調査(PISA)を意識した問題もみられた。PISA型学力は、知識や経験を活用して筋道立てた考察ができるかや、必要な情報を選び説明・表現する力で、日本の生徒が弱いとされる。
中学国語B問題では、視覚的な図で場所を示す「ピクトグラム」に関して出題。学校図書館を示す2つのピクトグラムを示し、自分ならどちらを採用するか聞いた。理由が明確に書かれ記述形式に間違いがなければ、どちらも正解だ。

 国語作文教育研究所長の宮川俊彦氏は「PISAを意識しすぎている。情緒的な読解や古典、俳句などの出題がないのは物足りない」との見方を示した。

■配慮

 被災地への配慮もみられた。小学国語A問題では当初予定された問題に地震や津波など災害を思い起こさせる出題があったため、適切ではないと判断、急(きゅう)遽(きょ)差し替える措置を取った。

 被災地でもテストの需要は高く、岩手県で79・5%、宮城県で82・0%、福島県で95・6%に上り、全国平均を大きく上回った。だが、被災地では間借りや休校が続く学校も多い。ある被災地の教委担当者は「各校で状況が異なるため地域内の全校統一で実施するのは難しい」と話した。




wakabanavi01 at 23:29│ 教育・学習 | 公立
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