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2011年11月23日

電子黒板のすゝめ 各社売り込み

教室の黒板横に四角形とコンパスが表示された52型の液晶画面がある。「丁寧に動かして」という先生の指示で、男子児童が画面に指で触れ、コンパスを動かすと、画面がパッと切り替わり、拡大された四角形が映し出された。

 堺市立深井西小(堺市中区)6年生の算数の「拡大・縮小」の授業風景だ。

 深井西小は全14クラスに電子黒板を導入。国語の授業では、スキャナーでパソコンに取り込んだ教科書を液晶画面に表示し、重要な文章にタッチペンで線を引く。ひらがなの書き順を動画表示したり、歴史上の出来事を紹介するテレビ番組を流したりもできる。相澤勝校長は「独自に電子教材を作る教員もいる。児童を集中させる効果も大きく、今ではなくてはならない」と話す。

 文部科学省によると、全国の小、中学校などが導入した電子黒板は3月時点で約6万台と2003年3月の16倍に増えた。国が09、10年度、景気対策の一環で、電子黒板を含む学校のICT(情報通信技術)機器の整備に計1120億円を計上し、電子黒板を購入する際の費用の半額を補助したためだ。教育現場に電子黒板などを導入する機運は高まっており、15年には電子黒板を含む教育ICT機器の市場は1500億円近くになるとの予測もある。

 ただ、設置率は小、中学校に限っても約40万ある学級の12%にとどまる。「需要が大幅に伸びる余地がある有望市場」(電機大手)とみて、メーカー各社は需要の取り込みに懸命だ。

 シャープは9月、キャスターを付けて移動しやすくした特大の液晶ディスプレー(70型)を投入。価格は75万円前後と、従来の60型(100万円前後)より抑えた。

 ディスプレー型の電子黒板で国内首位のパイオニアは、生徒用の携帯情報端末と無線でつなぎ、電子データで問題を配り、回答を回収できる電子教卓を売り出した。

 日立ソリューションズは、壁に磁石で貼ってプロジェクターで投影するシート型の電子黒板で攻める。持ち運びしやすく、プロジェクターや電子教材を含めた価格は40万~50万円前後と、ボードに投影するタイプの3分の1程度で、「厳しい自治体の財政を考えた」という。

 教育用の電子黒板が充実してきた。国の補助制度で学校への導入が進み、教員側に積極活用する動きが広がっているためだ。小、中学校だけで30万学級以上が未導入で、潜在的な需要を狙ったメーカー各社の売り込み競争も熱を帯びている。
2011年11月23日  読売新聞から転載)

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