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2012年01月27日

(1)1日2校 夜まで試験 【当世受験事情】

教室の時計の針が午後8時25分を回った。「解答をやめてください」。鉛筆を置き、ホッとした表情を浮かべる受験生たち。1月14日、大阪桐蔭中学校(大阪府大東市)の「午後入試」が終わった時、窓の外は真っ暗だった。

 受験した704人の大半は、朝から他校を受験した後、午後4時30分から同校の入試を受けた。それだけに、教室から出てくると、「疲れた」を連発。翌朝にも他校の入試があるため、付き添いの親と急いで帰って行った。

 1日2校の掛け持ち受験が可能になる午後入試。首都圏では以前から盛んだが、関西では一部だった。2008年のリーマン・ショック後、受験生減少への懸念から、早めに入学者を確保しようと試験日の前倒しが続出。入試解禁日から3日間に集中し、空いている午後の時間帯に設定する学校も増えていった。

 東京大学や京都大学などへの合格実績で人気がある同校だが、10年の志願者が前年比237人減の754人に急減。11年、歯止め策として3回ある入試の1回を午後入試にしたところ、589人が出願し、全体で1309人になった。

 今年は午後入試を2回に増やし、昨年並みの1316人を確保した。寺川国仁教頭(46)は「受験生には受ける機会が増え、学校としても志願者を増やせた」と喜ぶ。

 試験時間短縮のため出題数を減らし、学力が十分に測れなかった昨年の反省から、今年は午前入試と同じ分量で実施。この結果、昨年は午後7時半終了だったのが8時25分になり、14日は遅刻者8人が深夜10時まで入試を受けた。

 「『午後入試』と言うより『夜入試』。子どもに負担がかからないか」と心配する声もある。同校は「夜10時頃まで塾に行っていることを考えれば、実施可能な時間内だと思う」と話す。

 日能研関西によると、今年の午後入試は清風中学校(大阪市)や西大和学園中学校(奈良県)など6校増え、09年の11校から27校に拡大した。同塾の森永直樹・進学情報室長(44)は「受験生も早めに合格を決めておこうと、午後入試を積極的に利用している」と見る。

 学校側と受験生の思惑が重なり合う中で、午後入試はさらに広がっていきそうだ。
             ◇

 入試の季節が巡ってきた。中学から高校、大学まで、受験の現場で起きている新しい動きを報告する。

 入試解禁日 入試を早く行って生徒を集める「青田買い」などを防ぐため、都道府県の私立中学校団体で決める。関西では2006年から大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山の2府4県で統一解禁日が定められ、今年は1月14日だった首都圏では、東京都と神奈川県が2月1日になっている。



wakabanavi01 at 10:09│ 中学受験 | 入試関係
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