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2012年12月03日

「国際バカロレア」が日本の高校に入る意味

世界中で通用する大学入学資格である「国際バカロレア」について、一部の教科を日本語で授業ができるようにしようという動きがあることは以前このコーナーで紹介しました。政府は、高校卒業時に国際バカロレア資格が取得できる学校(現在は5校、それ以外にもインターナショナルスクールで取得可能)か、それに準じた教育を行う日本の高校を5年以内に200校程度まで増やす方針を掲げています。200校といえば、どの都道府県にも整備されそうな数字です。なぜ国内で国際バカロレアを推進しようとするのでしょう。

国際バカロレアは、単に日本の「高卒認定」(旧大検)の国際版ではありません。世界中の大学に入る資格を与えるだけでなく、入ってから国際人のタマゴとして勉強にまい進できるようにするためのプログラムです。その理念は「全人教育」であり、具体的な学習者像として(1)探究する人(2)知識のある人(3)考える人(4)コミュニケーションができる人(5)信念のある人(6)心を開く人(7)思いやりのある人(8)挑戦する人(9)バランスのとれた人(10)振り返りができる人……を挙げています。教科の知識が中心の日本の大学受験教育とは、ずいぶん違っていませんか。

国際バカロレアの認定校では、さまざまな分野から6科目を選択して学ぶことになります。それなら簡単だと思ってはいけません。多くの授業は英語などの国際語で行われますし、先に紹介した学習者像にもある通り自分で調べて考えることが不可欠で、ハードな読書量と学習量が要求されます。さらに6科目に加えて100時間以上の「知識の理論」という授業や「課題論文」、毎週3~4時間の社会体験活動も課されます。認定校に入学するには、相当な覚悟が必要なようです。

ただ先の政府方針(外部のPDFにリンク)で、国際バカロレア資格を取得するだけでなく「それに準じた教育」を行う学校という一文が入っていることに、注意が必要です。

中央教育審議会では今、高校生に身につけさせるべき能力(外部のPDFにリンク)とは何かを論議しています。まだ検討段階であり確定したものではありませんが、知識・技能はもとより「批判的に考える力」「人間関係形成力」「自己理解・自己管理力」「社会奉仕の精神、他者への思いやり」といったものも案として挙げています。国際バカロレアが期待する学習者像と共通していませんか。そして、国際人のタマゴとなるような高いレベルの生徒を育てようとするなら、国際バカロレアのプログラムが参考になるし、大いに参考にしてカリキュラムをつくってほしい……というわけです。

国際的に活躍できる人間になるためには、語学ができるだけでは足りません。国際語を使って異文化の人たちとコミュニケーションができ、チームで仕事を進められる能力が求められます。その素養は、大学だけでなく高校段階から培うことが必要だという認識から、国際バカロレアをモデルにしようとしているのです。 

(2012.12.3 産経ニュースから転載)


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