変わる受験産業 (1)予備校と塾が連携、小1から囲い込み変わる受験産業(4)東大よりも海外トップ校へ…塾のコース拡大

2014年11月06日

変わる受験産業(2)合格実績が武器…「中高一貫塾」が存在感

授業の進度が速い中高一貫校に合わせて教える“中高一貫塾”が人気だ。

 難関中の生徒を優先的に勧誘する塾もあるが、大学合格の実績を背景に入塾希望者が広がっている。


高2の2学期までに、高校数学全て教わる

 10月中旬の土曜日午後、東京都新宿区の学習塾「SEG」では、中高生が数学や英語などを勉強していた。塾生約3000人のうち9割以上が首都圏の国公私立中高一貫校に通っており、午前中、学校で授業を受けてから塾に寄った生徒が目立つ。


 同塾は1981年、東京大学数学科の卒業生たちが創立した。中学入学時にテストを受けて入った塾生が多く、高校2年の2学期までに高校の数学を全て教わる。東大や国公立大医学部に多数が合格する実績を誇る。中1の男子生徒(12)は「得意の数学を伸ばし、将来は歯医者になりたい」と話す。


 数学中心の塾として発展し、2000年から多くの英語の本を読む「多読」を取り入れた。同塾の古川昭夫代表(58)は「理系の生徒は暗記が嫌いな子が多いが、多読で自然と英語が身につく。大学入学後も役に立つ力を6年かけて養う」。


講師全員が東大卒…名古屋から大阪まで通塾も

 「鉄緑会」(東京都渋谷区)も、塾生約3700人の大半が中高一貫校の生徒だ。専任講師全員が東大や同大大学院の卒業生で、東大合格に必要な思考力を育成する。入塾テストはあるが、同塾が指定する開成や桜蔭など首都圏の国私立13校の生徒は中学入学時なら無試験で入れる。塾生数はこの10年間で倍増した。

 大阪校(大阪市北区)には、灘や洛南など関西の難関中高の生徒ら約1800人が在籍。週末、名古屋から新幹線で通う生徒もいる。


 同様に中高一貫校の生徒が多い「平岡塾」(東京都渋谷区)は、英語のみを教える専門塾だ。大量の宿題で英文法などを徹底的に習得させつつ、授業で名著を読み進める。座卓が並ぶじゅうたん敷きの教室での授業は、1回3~6時間に及ぶ。上の学年への飛び級もできる。


 これらの塾は、生徒数10万人前後の大手予備校より小規模だが、大学合格実績で存在感を高めている。予備校の中には中高一貫校の生徒ら向けに東大現役合格を目指すコースを設け、巻き返しを図るところもある。

 
森上教育研究所の森上展安代表は「中高一貫校に入学しても、志望大学合格には学校の勉強だけで足らないと感じる保護者や子どもの心をとらえた」と分析。中学入学時から大学受験まで塾に通うことについて、「中学入試前には毎日のように塾に行く子が多い。自ら学ぶ力をつける時期も必要で、塾に頼りすぎるのはよくない」と指摘した。

(2014.11.1 読売新聞から転載)



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