難関中学が合否をウェブで発表しない理由いつからスタートすればよいのか =医学部の受験勉強

2019年04月09日

関西圏中学入試は女子校・附属校が人気、灘中は全国化へ


◆高まる私学志向

近畿2府4県の今年の中学入試を「規模」で振りかえってみると、近年にも増して私学志向が強まっていることが確認できます。近畿統一入試日である1月19日の午前の受験生は1万7008人で、昨年より412人増加しています。統一入試日の午前の受験者数が前年より増加したのは10年ぶりです。また、3年ぶりに1万7000人を超える結果となりました。

 少子化のなか、卒業予定の小学生の数が昨年から約3300人増加していることが大きな要因にあげられます。中学受験率(統一入試日の午前の受験者数÷卒業予定の児童数)でみると、今年は9.51%となり、昨年の9.45%から上昇しています。この中学受験率は2014年の8.91%から5年連続で上昇しており、中学受験の段階での私学志向が強まっていることを示しています。

 全日程での総志願者数をみると、昨年より2837人増と大幅に増加しました。近年、人気校が新たに午後入試に参入し、受験機会が増えていることも影響しています。また、私学への進学を前提とした併願受験が定着してきたことも増加の要因にあげられます。1人あたりの平均出願数は今年は3.3校となり、14年から比べて0.5校増えています。

 地域別に見ると、統一入試日の午前の入試で最も増加したのが兵庫で、京都、奈良がこれに続きます。昨年増加した大阪は予想に反して減少していますが、午後入試や後期入試などでは大幅に増えた学校もあり、全日程ではほぼ昨年並みでした。


◆女子校人気復活の兆し

今年の入試の大きなトピックの一つに、女子の受験者増があげられます。

 最も女子の受験生が増えたのは兵庫で、女子校だけの統一入試日の午前の受験者増加数が105人となっています。中でも大きく増えたのが、神戸海星女子学院の156人で30人増、神戸国際も52人で30人増です。神戸海星女子は入試科目の変更で受験しやすくなったこと、神戸国際は秀でた英語教育・国際教育が注目を集めたことなどが理由にあげられます。

 女子校だけに限らず、白陵、須磨学園、関西学院などの共学校でも女子の受験生が増えており、兵庫の統一入試日午前の受験者の増加数321人のうち、女子の増加数は推定で200人を超えています。

 20年以降の大学入試改革やその先の社会で必要とされる力を身に付ける環境として私学志向が高まっていますが、女子児童の保護者にその傾向が強いようです。

 兵庫以外でも例年より受験生が増えた女子校は多いです。大阪の四天王寺、帝塚山学院、京都の同志社女子、奈良の育英西がそれにあたります。兵庫では上にあげた2校以外にも微増している学校が多いのに対し、その他の府県では人気が偏っています。

 近年やや減少傾向にあった女子校が増加の気配を見せているのは、個性ある女子教育のその中身が再評価されているからでしょう。次年度以降も続く傾向なのか、その動向が注目されます。


◆際立つ関関同立系付属校の人気

 二つ目のトピックは、数年前から続く大学付属校人気がさらに加速したことです。中でも関関同立系付属校(関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学の系列校)の人気は際立っており、入試もやや難化傾向にあります。

 大学付属校人気には三つの要因があげられます。一つ目は、大学入試改革を見すえて早い段階から大学までつながる環境を選択したいと考える保護者が増加していることです。保護者自身が経験してきた大学入試とは異なることに不安を感じるからでしょう。二つ目は、これから必要とされる新時代に向けた新しい取り組みが、これまで大学付属校が実践してきた内容に近いものが多く、その教育内容へ期待が高まっていることです。三つ目は、大学入試の定員厳格化の影響で人気の私立大学の難度が急上昇しており、中学から入学させておいたほうがいいと考えられていることです。

 具体的に数字で各校の人気ぶりを紹介します。関西学院大学の付属校3校と立命館大学の付属校3校はそろって受験生が増えました。全日程の合計で、関西学院が318人で33人増、啓明学院が456人で77人増、関学千里国際が91人で30人増、立命館が722人で47人増、立命館宇治が415人で51人増、立命館守山が466人で126人増という結果でした。

 同志社大学の付属校では同志社女子と同志社香里が、昨年よりもさらに受験生を増やしています。同志社女子は861人で151人増、同志社香里は1175人で97人増という結果でした。

同志社(京都共学)と関西大学の付属校3校(関西大学第一・関西大学中等部・関大北陽)は、昨年大きく増やした反動もあり、少し減少しましたが、多くの受験生を集めています。

 上記の各校で実施しているオープンキャンパスの5年生以下の参加人数が年々増加していることからも、今後この傾向が続くと予想されています。


◆灘中入試の全国化

 全国屈指の難関進学校の灘中入試について触れておきます。灘中に多くの受験生が集まることはトピックではありませんが、出願状況を細かく見てみると全国規模で受験生が集まっていることが分かります。15年入試の612人から19年入試の731人へと出願数が119人増加していますが、このうちの82人が首都圏からの受験生です。19年入試の出願数の割合を地域別にみると、関西圏が約50%で、半数は他地域という状況です。中でも首都圏からの出願は26.4%と年々増加傾向にあります。


◆多様化する中学入試

 近年、「英語入試」「適性検査型入試」といった新タイプの入試が増えています。

 「英語入試」を実施したのは34校。国語・算数に追加する学校や、英語がメインの学校などさまざまな形で実施されています。英語で受験できることが浸透してきたこともあって、英語のみで受験できる学校は受験生が増えています。また、英検優遇制度(英検資格を持っていたら加点)の学校も増えており、よく調べておく必要があります。

 「適性検査型入試」は17校で実施されています。その多くは、国立や公立中高一貫校との併願受験を期待して実施されています。兵庫の神戸大学附属中等教育学校、京都の西京高校附属中学校や洛北中学校、滋賀の県立守山中学校がこれにあたります。

 教科横断型の入試やプレゼン入試、首都圏で話題となった1教科入試などが次年度以降の入試で増えてくることが予想されます。教科学習をベースに受験準備を進めながら、我が子に最も合う受験方法を検討していくことが大切です。最新の入試情報に注意しておきましょう。



読売オンライン から転載




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