※Facebookから転載します。
【皇室典範改正案成立~私たちは「終わりの始まり」を目撃しているのか~】
昨日(7/17)、南北朝時代終結直後の15世紀はじめに創設された伏見宮系の旧宮家11家から男系男子に限って皇族との養子縁組を認める「皇室典範改正案」が参議院を通過して成立しました。
ということで、実に久々に各紙社説の読み比べをすることになりました。
まずは「改正」を歓迎する論陣を張った新聞から。
産経新聞「改正皇室典範 皇統を守る成立を歓迎する 静謐な環境で養子縁組実現を」
https://www.sankei.com/article/20260718-WBRZ36D55RKGNAIXEA2IGIRISM/
※いちいちコメントする気にもならないセンテンスの連続ですが、「今後」を考える上で看過できないフレーズを一つだけ引用しておきます。
「旧宮家からの養子縁組をはじめ内容を確実に実現していくため、高市早苗政権は全力を尽くしてもらいたい。宮内庁だけに任せず、首相直轄で対応すべきだ。」
つまり宮内庁まかせにしたら、今上陛下をはじめとする皇族方のご意向を忖度した宮内庁によるサボタージュのため、実質的に「養子制度」が空文化することを恐れているのではないか、と一読して連想しました。
皆さんも、この論点を今後の議論のポイントの一つとして注目して欲しいと思います。
※上記に関連する参考サイト(宮内庁)
「オランダ及びベルギーご訪問に際しての天皇陛下記者会見」(2026年6月11日)
https://www.kunaicho.go.jp/watch/okotoba/imperial-family01/press-conference/2026nld-bel.html
「(天皇陛下)こうした皇室の活動を、将来にわたり安定的に続けていくための皇族数の確保の在り方については、現在、議論されているものと承知しています。制度に関わる事項については、私から言及することは控えたいと思いますが、皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすることだと考えており、こうした皇族数の確保の在り方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります。」
なお、産経以外にこの「皇室典範改正」を歓迎している新聞はないか?と探しているのですが、まだ発見できていません。ご存じの方がおられたら、コメント欄でご教示ください。
それでは、「皇室典範改正」に反対する論陣を張る新聞ですが、これはいくらでもあります。7月18日の社説でこの問題を取り上げた新聞は、産経以外はほぼ全て批判一色でした。とりあえず、全国紙と代表的な地方紙を4つ取り上げておきます。1週間くらいは無料サイトで読めると思います。
読売新聞「皇室典範改正 象徴天皇制の根幹を傷つけた」
https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20260717-GYT1T00497/
日本経済新聞「皇室の未来へ総意探る議論を続けよ」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK1749C0X10C26A7000000/
朝日新聞「皇室典範の見直し 時代錯誤の「物語」 賛同できぬ」
https://www.asahi.com/articles/DA3S16506579.html?iref=pc_rensai_long_16_article
毎日新聞「改正皇室典範が成立 象徴天皇の土台揺るがす」
https://mainichi.jp/articles/20260718/ddm/005/070/113000c
北海道新聞「男系固執の改正皇室典範 象徴制揺るがし歴史に禍根」
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1339305/
信濃毎日新聞「改定典範の成立 国民総意に背く男系固執」
https://www.shinmai.co.jp/news/article/gf01d9cvvidnt8tr77senq2g
琉球新報「改正皇室典範成立 憲法の破壊止める議論を」
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-5394166.html
沖縄タイムス「国論二分法案 熟議なき「数の横暴」だ」
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1883188
とりあえず、社説の読み比べは以上です。
読み比べというか何というか、産経だけ「文体が変だ」と気が付かれたでしょうか?とても新聞社の社説の文体とは思えませんよね。
「国の始まりから現代まで途切れることなく続く皇統を、これからもお守りしていく内容だ。」
「改正典範によって、国の根幹であり歴史的存在である天皇の正統性、象徴性を保つ道が開ける。歴代天皇と国民の先祖が紡いできた皇統を今の世代もお守りし、次の世代へ伝えたい。」
これも、衆院選で自民党を圧勝させた「民意」のもたらした結果とすれば、なかなか皮肉がきついと言わざるを得ません。
昭和・平成・令和とつないできた三代の天皇と国民の「つながり」(そんなものはないという人も当然いるでしょうが)の「終わりの始まり」を目撃しているという感想しか浮かんでこないのですよね。

































































