今晩(2013年8月25日)配信した「メルマガ金原No.1462」を転載します。
 
憲法しゃべり場in紀南ピースフェスタ2013(和歌山県田辺市)

 本年5月末に完成し、普及活動が始まった伊藤真弁護士の語りおろしDVD『憲
法ってなあに?憲法改正ってどういうこと?』については、このメルマガで発売予告の記事を掲載しました。

 このDVDを企画・販売した市民グループ
「ワーカーズ フォー ピース Workers For Peace」の公式サイトに掲載された文章には、以下のような言葉が含まれてました。

(引用開始)
 最初の事業として、各地で草の根の「憲法しゃべり場」を、市民が開く事が出る「伊藤真弁護士の語り降ろしDVD」企画・販売をしています。
 このDVDを手にされた方々が、御家族と、友人と、地域の方となど、様々なアデアで自律的に「平和を深め、広げる」活動をして頂ければと願っています。
(引用終わり)

 完成直後に送っていただいたDVDを視聴した感想は、「何て分かりやすいんだ
う!信じられない」というものでした。
 以後、県内各地の憲法学習会の講師として呼ばれるたびにこのDVDを持参ては「即売」して歩き、累計190枚仕入れたDVDも、今日、田辺市で開かれた「憲法しゃべり場」で手持ちの8枚が売れたことにより、ほぼ在庫ゼロとなりました(そろそろ追加注文しなければ)。
 それにしても、1人で190枚も仕入れたのは私くらいなものかなあ。

憲法しゃべり場(前半) ところで、今日(8月25日)は、一昨日から和歌山県田辺市で開かれていた
「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」の最終日であり、午10時から「田辺・9条の会」が企画した「憲法しゃべり場」が開かれるということであったため、和歌山市から車を飛ばして参加することにしました。

「予告(後編)8/23~25『紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~』」

 会場の田辺市民総合センターの2階青少年ホール(普通の会議室としか
見えなかったけれど)を会場に、立派なPAシステムがセットされ(同じ会場で他のDVD上映も行われたからかもしれませんが)、スクリーンも大きめのものが用意されていて、視聴環境としては申し分ありませんでした。
 参加者は、私を含めて21名だったと思います。
 前半でDVD(55分)を視聴し、後半で意見を述べ合うというスケジュールで行しました。
 以下に、後半の意見交換で参加者から出された意見をいくつかご紹介します。

憲法しゃべり場(後半)○(長年、知的障害者の支援をされている女性から)憲法のことなど知らな
い彼らに、見せ方は工夫しなければならないが、何とかこのDVDを見てもらいたいものだと思った。
○(元高校で社会科の教員をされていた男性から)高校の授業で日本国憲法を教えていたが、憲法は国民が国家をしばるものだという「立憲主義」については教えていなかった。
○(男性)今日の「憲法しゃべり場」に来ないか?と何人かの若い人に声をかけたが、んな、仕事や遊びの予定が入っているということで、誰も来た人がいない。もっとたくさんの人に来て欲しいが、このような催しに参加してもらうということは容易なことではない。
○(女性)講演でも上映会でも、退屈な内容だとすぐ居眠りしてしまう自分が、最初から最後まで引き込まれ、憲法のことがよく理解できた。是非みんなに広めたいと思う。
○(女性)もともとの日本人の性格なのか、つい周りの空気を読んで、自分の意見をストレートに言わないということが多かったと思うが、最近は、物を言いにくいという抑圧的な雰囲気がより一層強まっているように思う。伊藤さんのDVDを見て、「自分の考えを主張していいんだ」ということを多くの人に訴えたい。
○(男性)立憲主義の内容は分かりやすく解説されているが、どういう風にしてヨーロッパで立憲主義が確立されていったのか、その歴史的経緯などももう少し盛込んだくれたら嬉しいと思う。

 私からは、参加者の皆さんに以下のような質問をしました。
 「このDVDを何人かで見たという人たちから感想を聞いてみると、概ね『分かりやすかった』という意見が多いものの、中には『難しくて分かりにくかった』という意見もあり、普段、憲法を勉強する機会などあまりない人ほどそういう傾向が強いようです。これからも、このDVDを利用した『憲法しゃべり場』のチューターとして来て欲しいと頼まれているところが何カ所かあり、その参考にしたいので、『こういう箇所が分かりにくかった』というところがあれば教えてください」
 残念ながらというか何というか、「ここが分かりにくい」という指摘はありませんでした。
 
 私が、この伊藤さんのDVDを視聴するのはもう5回目か6回目になると思いますが、「よく出来た分かりやすいDVDだ」という感想は変わりません。
 時間が1時間以内に収まっていることも重要で、これ以上になると、視聴する者の集中力が続かないでしょう。
 ただ、もともと憲法について関心があり、「9条の会」の催しにも足を運ぶような層の人に焦点が当てられているという印象が強いことも事実です。
 「憲法なんて知らないよ」という若い人(中年や年配の人もそうですが)を連れてきて、いきなりこのDVDを見せたとして、果たして何らかの感銘を与えることができるだろうか?という疑問は確かにあります。
 そのような層の人に対してであっても、何らかの工夫をした上であれば、伊藤さんのDVDは大きな武器になるとは思います。
 実は、今日の午後、同じ部屋でもう1本のDVDが上映されました。『9条を抱きしめて~元米海兵隊員アレン・ネルソンが語る戦争と平和~』という50分の作品です。

PR版(トレーラー)
 

 非常によくまとまっていて感銘深く見ることができました。
 「憲法なんて知らないよ」という人には、まず『9条を抱きしめて』を見てもらい、その上で伊藤さんのDVDを見てもらうことが出来れば、効果百倍(は大げさにしても)ではないかと思ったりしました。

 また機会をみて、「憲法しゃべり場」の実践報告ができればと思います。