今晩(2015年8月28日)配信した「メルマガ金原No.2195」を転載します。

動画紹介「100大学有志共同行動記者会見」&「日弁連・学者の会合同記者会見」(8/26)

 昨日に引き続き、8月26日に行われた注目すべき動きを伝える動画をご紹介しますので、皆さんとと
もにこれを視聴し、様々な方の発言を是非私たちの力にしたいと思います。
 なお、以下にご紹介する2つの動画は、いずれも「安全保障関連法案に反対する学者の会」公式YouTubeチャンネルにアップされたものです。

 まず最初は、午後1時から、ガーデンシティ永田町で開かれた100大学有志共同行動の記者会見です。詳しく報じたしんぶん赤旗の記事とともに、会見の動画をご紹介します。
 
しんぶん赤旗 2015年8月27日
戦争法案廃案へ 学者の会「100大学有志の共同行動」 有志253人が記者会見

(引用開始)
 幅広い学者・研究者でつくる「安全保障関連法案に反対する学者の会」は26日、東京都内で「100大学有志の共同行動」を行い、北海道から九州まで全国87大学253人の大学教員が一堂に会し記者会
見に臨みました。
 「学者の会」の発起人で事務局代表の佐藤学学習院大学教授は、各大学有志の声明は7月20日に18大学程度だったのが、現在同会がつかんでいるだけで108大学に広がり「それぞれ予想以上の賛同者を集めている」と報告。同会のアピールには学者・研究者1万3507人から賛同が寄せられ「各大学で自主的な動きがわき起こり、かつてない広範な共同がつくられている」と大学人の取り組みの勢いを語りま
した。
 北海道大学の姉崎洋一特任教授は、「民主主義や立憲主義の根幹を破壊する政権に大きな憤りを感じる。道内では7大学の有志がアピールを採択している。若者や学生とも共同し、9月にもパレードやリレー
トークをする」と報告しました。
 被災3県の大学教員有志の会の発起人で共同代表の郭基煥(かくきかん)東北学院大学教授は、「被災3県は一つ一つの命以上に価値のあるものはなく、命がもろく失われやすいことを知っている。安倍政権は命の尊さを軽んじている。人の命を奪う戦争への道を開く法案を取り下げさせなければいけない」と語
りました。
 上智大学の東郷公徳教授は、29日に立教大学と合同で全国のキリスト教系の大学が集まる企画を開催すると報告。「戦前、学生が靖国参拝を拒否したことで大学が危機に立った歴史がある。皆さんと共に決
してあきらめることなく声を上げ続けていく」と話しました。
 創価大学の佐野潤一郎非常勤講師は、「創価大学の精神は“平和のため、人のため”に学ぶこと。安倍政権がやろうとしているのは平和を壊すこと。間違っていると言いにきた。公明党の議員にはぜひ反対し
てもらいたい」と訴えました。
 立教大学の高木恒一教授は、「この法案を廃案にするという一点で多くの学者が集まれるし、集まらな
ければならないと思う」と話しました。
 京都大学の藤原辰史准教授は、23の言語に訳した声明に、2220人の賛同が寄せられ、94歳の戦争体験者や小学生からも手紙が届いていると報告。「賛同を寄せてくれた人たちのためにも絶対ひきさが
らない。安倍政権にくさびを打ち込む」と決意を語りました。
 参加者は会見後、100大学の声明集や「学者の会」の賛同者リストをもって全参院議員への要請行動
を行いました。
(引用終わり)
 
100大学有志の合同記者会見(2015年8月26日)

冒頭~ 佐藤学学習院大学教授
4分~ 姉崎洋一北海道大学特任教授
8分~ 郭基煥(かくきかん)東北学院大学教授
12分~ 川島堅二恵泉女学園大学学長
15分~ 東郷公徳上智大学教授
19分~ 佐野潤一郎創価大学非常勤講師
23分~ 後藤雄介早稲田大学教授
28分~ 小森陽一東京大学教授
30分~ 高木恒一立教大学教授
34分~ 藤原辰史京都大学准教授
38分~ 山田廣成立命館大学教授
42分~ 山本俊正関西学院大学教授
45分~ 河西英通広島大学教授
50分~ 小川玲子九州大学准教授
54分~ 質疑応答

 次は、昨日のブログでもご紹介しましたが、午後4時から弁護士会館で開かれた、安全保障関連法案に反対する学者の会と日本弁護士連合会との合同記者会見です。
 昨日は、弁護士ドットコムニュースを引用しましたが、今日は、動画とIWJレポートをご紹介します。
 特に、34分からの中野晃一上智大学教授の発言、それと51分からの質疑応答の2人目、朝日新聞からの質問に対する山口二郎法政大学教授と中野教授による回答には、会場から大きな拍手が沸きました。何故拍手が起こったか、是非視聴して確認してください。
 なお、質疑応答の最後、産経の記者から村越進日弁連会長に対する質問(強制加入団体であるという弁護士会の特質と安保法案に対する日弁連のスタンスに関する)は、弁護士会会員には是非視聴しておいて欲しいですね(特に若手には)。
※記者会見には、元最高裁長官、元内閣法制局長官などの他、学者の会には思うところあって入っていない石川健治東大教授(立憲デモクラシーの会呼びかけ人)も、この後の日比谷野音のリレートークには登壇予定ということで(おそらく日弁連からの要請で)参加されていました。
 
日弁連と学者の会との合同記者会見(2015年8月26日

冒頭~ 村越進日本弁護士連合会会長
2分~ 廣渡清吾氏(安全保障関連法案に反対する学者の会呼びかけ人代表、専修大学教授、東京大学名
誉教授、日本学術会議前会長)
5分~ 濱田邦夫氏(元最高裁判所判事)
7分~ 那須弘平氏(元最高裁判所判事/メッセージ代読)
10分~ 大森政輔氏(元内閣法制局長官)
12分~ 宮崎礼壹氏(元内閣法制局長官、法政大学法科大学院教授)
14分~ 小林節氏(慶應義塾大学名誉教授、弁護士)
「もはやこの法案の違憲性というのは完全に立証されていると思います。しかも、平和、平和と言いながら、かえって専守防衛をおろそかにし、テロの危険を招く。そして、さらにアメリカに次いで、戦争の費用で我が国を破産に至らせる。こんな愚かな法案をですね、聞く耳を持たずに今ごり押ししている安倍政権。つまり今の状況の本質はですね、安倍政権を存続させることがいいのか悪いのか、安倍政権の存続を許す、許さない、もちろん私は許さないのですが、そこにも本質が向かっているんではないかと思います。以上です。ありがとうございました。」
15分~ 池内了氏(名古屋大学名誉教授)
17分~ 上野千鶴子氏(東京大学名誉教授)
「学者の会は、たった今、本日108の大学の方たちの声明を基として、「100大学有志共同行動」っていうのをやってまいりました。この法案に対しましては、最初に憲法学者の方が違憲という風に声を上げてくださいましたおかげで、立憲主義という言葉が国民の間に定着しました。立憲主義とは、(憲)法の主人公が国民であり、それを守らせるのが政治家に対してだという、そういう常識を教えてくださった訳ですが、ついで学者が立ち上がり、そして大学人が今日は立ち上がりました。というのは、これは単なる法の危機、憲法の危機のみならず、知性の危機、学問の危機、大学の危機だということを、私たちが今日、同化して思ったからこそです。大学人というのは、普通こんなことやらないっていう風に思われておりますけれども、本日は大学の危機、学問の自由の危機というものを本当に切実に感じとった私どもが、大学人らしい、大学人だからこそ行動に立った、という風に理解していただければと思います。その法の危機と学問の危機、知性の危機を共有できるこの場に、私どもがこうやって共に立ち会い、共に闘うことを心から嬉しく思っております。ありがとう。」
19分~ 佐藤学氏(学習院大学教授)
21分~ 長谷部恭男氏(早稲田大学教授)
「長谷部でございます。私が申し上げたいことっていうのは、この問題については、違憲だということは、もうあらためて申し上げませんけども、この問題についての政府や与党の方々のおっしゃることというのは、本当に苦し紛れの言い逃れになっている、ということです。たとえばですが、そういう方々の中には、違憲かどうか決めるのは学者ではなくて最高裁である、ということをおっしゃる方々がいらっしゃいます。それは、最終的に有権解釈で答えを出すのは最高裁だと、それはそのとおりなんですが、ただこれは、話は憲法に限ったことではございません。刑法も、民法も、労働法制も、それから訴訟法制も、全てそうです。法制について最後に結論を出すのは最高裁です。そうだとすると、こういう問題について学者の意見は聞く必要ないのか。最高裁が答えを出すまでじっと待っていればいいんだということになりますと、現在、霞ヶ関で行われている法案の作成作業、それは一体どうやっていけばいいのか、全く分からない訳です。大変理解に苦しむ話です。まさにこれは苦し紛れの言い逃れであって、であることは極めてあからさまな訳ですね。やはり上野先生のおっしゃるとおり、まさにこれは知性の危機でございます。また、この苦し紛れのことが続いたら、どんどん苦しくなっていってることが明らかでございますから、この苦しいところをどんどん突き詰めていって、是非廃案に持ち込んでいきたいという風に考えております。以上でございます。」
23分~ 水島朝穂氏(早稲田大学教授)
25分~ 石川健治氏(東京大学教授、立憲デモクラシーの会呼びかけ人)
27分~ 山口二郎氏(法政大学教授、立憲デモクラシーの会共同代表)
29分~ 西谷修氏(立教大学特任教授、東京外国語大学名誉教授)
34分~ 中野晃一氏(上智大学教授)
「あの、もういい中年なんですけども、この場にいると若輩者という感じが否めないので、あえて今日お越しくださった報道陣の方たちに向かってお話をさせていただきます。私は、この部屋に入ってくる時に、戦(おのの)くような思いがありました。なぜならば、ここはまさに、全法曹、法曹三者の日弁連の会長、そして元最高裁判事、そして元(内閣)法制局長官、さらには憲法学者の、綺羅星のような、最高権威の先生方が並び揃って、そしてまた、全学界、学者の会、立憲デモクラシーの会、そういった後ろに座ってらっしゃる方々も含めて、このような場というのは、今まで私は見たことがない、聞いたことがない。本を読んだり、テレビで見たり、新聞で読んだりしたことがある人たちが、こんなに揃っている場所っていうのは見たことがないです。これは、日本の法の支配、そして人権の擁護、あるいは学問、教育、そういったことがいかに今危機にさらされているのかということを示している以外の何ものでもないと思います。そうでなければ、こんな総結集は考えられない。そうなってくると、全報道はどこにいるんだということになるんだと思うんです。全法曹がある、全学界がある、(拍手)全報道はどこにあるんですか?自由や民主主義、立憲主義、そういった、あるいは平和。それがあって初めて人権が擁護できて、学問ができて、教育ができる。報道も同じじゃないですか?報道の自由が今危機にあるということも言われています。(拍手)おいでになってくださっている皆さま方は、本当は私はこちら側に一緒に座って、一緒に安倍政権に向かって対峙をせよと、安保法案、これは違憲であるからこんなものは認められないということを言う側にあるんだという風に信じております。山口(二郎)さんの方からもありましたけれども、今後さらに、我々の抵抗は国会の内外で続いていきます。(8月)30日には、総がかり行動ということで、10万人を目指して大結集を行おうということで各団体連携しています。これをきちんと伝えてください。若者も立ち上がりました。お母さんたちも立ち上がった。中年の会だってできた。報道はどこにいるんだということを投げさせていただきたい。これはあなたたちの問題でもあるんです。よろしくお願いします。(拍手)」
38分~ 佐野潤一郎氏(創価大学非常勤講師)
「ええ、安全関連・・・、あがってますね。あの、疲れてませんか、皆さん?私、疲れました。早く終わりたいです。本当に早く大学に戻って、教育の現場で、研究の現場で好きなことをやりたいです。でも、そうさせてくれないような状況が今あります。今教室に戻ったとしても、生徒たちが、学生たちがみんな不安です。日本の将来に不安です。それは、安倍さんが法律を守らずに、国民の声も聞かずに、憲法を軽視してやろうとしていることが、近隣諸国を敵に、仮想敵にしてまで、自分たちの国の武力を強くしようとしている。私は、これは許せません。私は、創価大学中国研究会の一員です。我々が、そして創価大学創立者、池田大作先生がずっと築いてくださった日本と中国の、近隣との友好の、それをぶちこわしにするような政治が今安倍さんによって行われています。このような不安と、それから未来に対する暗い気持ち、これこそが人権侵害じゃないでしょうか。ですから私は、安倍政治の本質は人権侵害だ、このように言って私の話を終わります。」
40分~ 本林徹氏(元日本弁護士連合会会長)
42分~ 平山正剛氏(元日本弁護士連合会会長)
47分~ 水地啓子氏(前日本弁護士連合会副会長)
49分~ 山岸良太日本弁護士連合会憲法問題対策本部本部長代行
(以下、質疑応答)
51分~ 東京新聞→濱田邦夫氏
51分~ 朝日新聞→山口二郎氏、中野晃一氏
55分~ 産経新聞→村越進日弁連会長
57分~ 違憲の安保法案は廃案!