今晩(2016年11月3日)配信した「メルマガ金原No.2619」を転載します。

第13回憲法フェスタ(守ろう9条 紀の川 市民の会)」でCrowfield(クロウフィールド)の演奏と小林康二さんの憲法漫談を堪能した

CIMG6706 日本国憲法が公布されてからちょうど70年目の今日(11月3日)、紀の川北岸に居住する和歌山市民で構成する地域9条の会「守ろう9条 紀の川 市民の会」(私は創設以来の運営委員)が、回を重ねて13回目の「憲法フェスタ」を開催しました。
 ここ数年の憲法フェスタでどんなことをしてきたかについては、今回の予告記事(「第13回 憲法フェスタ(守ろう9条 紀の川 市民の会)」(2016年11月3日)で憲法漫談「これがアベさんの本音だ」を楽しもう!/2016年9月7日)でリンクを貼ってご紹介していますので、ご参照いただければと思います。

 今日は、好天に恵まれたこともあり、和歌山市以外の地域からの方々も含め、例年以上の参加者が会場の和歌山市河北コミュニティセンターを訪れてくださって賑わいました。本当にありがとうございました。

 メイン会場の2F多目的ホール以外でも、午前中から様々な企画を用意していたのですが、正直言って、私はそれらをご報告する資格がありません。
 私も、朝の9時前に河北コミセンに入り、会場の設営を手伝っていたのですが、一段落した後は、もっぱら多目的ホールでの音響セッティングとCrowfield(クロウフィールド)によるリハーサルに立ち会っていましたので、他の部屋で行われていた企画には、ほとんど参加できていないのです。
 ということで、午後2時からの多目的ホールでの企画以外は、チラシ記載情報を基に、ざっと概要をご紹介するにとどめます。
 
【展示の部屋(2F活動室大1) 10:00~13:45】
地域のみなさんの文化作品、絵・書・写真・絵手紙・リフォーム・手芸・陶芸などの展示と、交流・おしゃべりの場です。喫茶コーナーもあります。
※私は、2~3度、短時間顔を出しただけで、展示作品をじっくりと鑑賞することはできなかったのですが、予定よりも相当早く会場入りされた午後からのメインゲスト・小林康二(こばやしやすじ)さんは、ご自分の出番前にじっくりと展示作品をご覧になったようで、閉会後の懇親会で、「展示作品に代表される地元の方の文化レベルの高さに驚嘆しました。」と(お世辞半分かもしれませんが)感心されていました。
CIMG6698 いつもハイレベルの作品を出展してくださる雑賀ひろみさんコーナーは素晴らしいものでしたが、今年は、「九条の会・きし」からの出展作品の多いのが目立ちしました。私も同会の役員の1人ですが、いつの間に制作されたのかと驚きました。特に「九条連」と題した青い揃いの法被をまとい、「へいわがいちばん」「せんそうあかん」「せんそうはんたい!」などと書かれた幟を掲げて進む一群の人形さんたちには感心しました。実際に紀州おどりに出演した「九条連」が掲げていたのは、もっと大人しい(?)「平和」幟でしたけど。
 
【リサイクルひろば(2F活動室大2) 10:15~13:00】
今年も「リサイクルひろば」やります。着なくなった服や雑貨などを、袋持参でもらいにきてください。(申し込み不要) 譲ってくださる方も募集しています。お子さん連れも大歓迎!
※10時前に会場の様子を見に行ったら、馬場潔子さんが1人で出品物の展示作業をされていました。「人手が足りなかったら声をかけてください。」と言って立ち去って以降、一度も様子を見に行けなかったので、今年の状況は、申し訳ありませんが不明です。おそらく、(常連さんを含む)多くの方に喜んでいただけたのではないかと思いますが。

【映像の部屋(2F活動室小) 上映時間:10:30~12:40】
DVD上映『速報 辺野古のたたかい』
辺野古新基地は「戦争する国」を実現するために造られようとしているものです。映画『アメリカばんざい』の藤本幸久監督らが撮影した昨年6月から11月までのたたかいのドキュメンタリー映像です。昨年の憲法フェスタで上映したものの続編です。
※藤本幸久、景山あさ子両氏が作り続けた『速報 辺野古のたたかい』を昨年の憲法フェスタに引き続き上映しました。私は最初の方を瞬間的に覗いただけですが、多くの方が映像に見入っておられました。

【写真展示(2F多目的ホール) 10:00~14:00】
「ヒロシマ・ナガサキ 原爆と人間」写真展
被爆と被曝の実相を示す35枚の写真パネルです。原爆・原発と人間は共存できません。
※和歌山県原水協事務局長の白井春樹さん自ら説明係を務める「原爆と人間」写真展も恒例となりました。こちらの方も、午後2時のメイン企画スタートまで、多くの人が熱心に見ておられました。

 さて、残すは午後2時から2F多目的ホールで行われたメイン企画、第1部が親子バンド「Crowfield(クロウフィールド)」による演奏、第2部がコバヤンこと小林康二氏による憲法漫談「これがアベさんの本音だ」です。
 実際とは順序が異なりますが、まずは憲法漫談から。司会者用の原稿に書かれた出演者紹介文をまず引用します。

【第2部 憲法漫談「これがアベさんの本音だ」】
「演者の小林康二(こばやし・やすじ)さんのプロフィールをご紹介します。小林康二さんは、31年間の労働組合専従職を経て、1998年10月に庶民を励ます笑いを創造する笑集団・笑工房(しょうこうぼう)を設立され、現在は関西演芸作家協会会員、落語作家、株式会社笑工房・代表取締役社長です。著書は『地球のすみずみに元気の出る笑いを』『漫談で斬る!自民党改憲案=これが彼らの本音だ』などがあります。昨今は憲法漫談『これがアベさんの本音だ』などの笑公演で東奔西走の日々とのことです。それでは、コバヤンこと小林康二さん、よろしくお願いします。」
※自民党改憲案に納得できないコバヤシさんが、若いころに面倒を見てやったアベさんを東京に訪ね、そのホンネを訊き質すという憲法漫談に、満員の会場は笑いのうずでした。過去12回の憲法フェスタで、これほど河北コミセン多目的ホールが笑いに包まれたことは一度もなかったと断言できます。まあ、憲法研究者や弁護士の講演が爆笑の連続になるはずありませんけどね。
CIMG6731 小林康二さんのネタをここでバラしても仕方がありませんので、一々は書きませんが、松元ヒロさん演じる「憲法くん」の向こうをはって(?)、77歳のコバヤンも日本国憲法前文を全て暗唱されたのには感心しました。私も何とか暗記して、次に憲法学習会の講師を頼まれた時に暗唱してみようかな。もっとも、途中で止まってしまったらみっともないでしょうね。
 いずれにせよ、みんなで楽しく憲法を考えるというのが「憲法フェスタ」の元々の目的だったのでしょうから、13回目にして(第1部のCrowfieldによる演奏も含め)、ようやく完全に目的を達成したのかもしれません。
 懇親会で役員の1人の口から出た「来年どうしよう?」というつぶやきに、他の役員も皆うなずかざるを得ませんでした。

 最後に、第1部ですが、ここでも、司会者用の原稿に書かれた出演者紹介文をまず引用します。

【第1部 Crowfield(クロウフィールド)による演奏】
「Crowfield(クロウフィールド)を紹介させていただきます。ここ数年、憲法記念日にお城で開催される「HAPPY BIRTHDAY 憲法in Wakayama」で「M&N」として出演していたバンドで、今回「Crowfield」として改名しての出演です。洋楽を中心に、平和の唄を歌うファミリーバンドで、お父さんの「まさきさん」と娘さんの「えなちゃん」、そして昨年からは息子さんの「れなん君」も出演するようになりました。憲法9条のオリジナルソングも歌います。最後にサプライズゲストも登場するとのことです。お楽しみに!」
※私が最初に「からすのまさき」さんの演奏を聴いたのは、2012年10月、9条ネットわかやまが、八重山民謡の第一人者・大工哲弘さんのコンサートを開催した際にオープニングアクトを担当した「チャッチャラー」という地元の沖縄音楽愛好グループの一員としてでした。
CIMG6717 その次が、娘さんの「えなさん」との親子デュオ「M&N」として、2014年の憲法記念日に和歌山城西の丸広場で開催された「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in wakayama」(第1回)への出演でした。同イベントへの翌年の出演時からは、息子さんの「れなん君」もカホン奏者として加わり、親子3人編成のバンドとなりました。
 レパートリーは洋楽中心ですが、一聴忘れがたいオリジナル曲『この島~憲法9条のうた~』は、この最初の出演時から第3回の今年まで毎年歌い続けておられます。
 今や、憲法記念日の西の丸広場以外でも引っ張りだこになりつつある「M&N」に是非憲法フェスタに出ていただきたいということになり、私が「からすのまさき」さんとFacebook友達となっていたことから、私が交渉役となって出演をお願いしたところ、快諾いただいて今回の出演となったものです。
 ここで、今日のステージで「まさきさん」から披露されたエピソードを1つご紹介しておきます。
 私は、今年5月3日に開かれた「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in wakayama 2016」の閉会後、写真レポートをFacebookに投稿するとともに、それをブログにまとめてアップしました。
 そして、「まさきさん」だけではなく「れなん君」(多分「えなさん」も)それを読んでくれたようなのです(写真レポートで振り返る“HAPPY BIRTHDAY 憲法 in Wakayama 2016”/2016年5月5日)。
 そこで私が書いた文章を再掲します。
「親子バンドの2組目は、3年連続の出場となるM&Nの皆さんです。お父さんの「まさき」さんとお嬢さんの「えな」さんに加え、昨年からは息子さんの「れなん」君も出演するようになったのに、まだユニット名にイニシャルを加えてもらっていません。やはり、リードボーカルをとるようにならないと、お父さんやお姉さんが一人前とは認めてくれないのでしょうか?頑張れ「れなん」君。
 それはともかく、今年も「この島~憲法9条のうた~」をはじめ、吟味した平和の歌を届けてくれました。
 また、これも恒例のゲスト、チャッチャラーの「あゆみ」さんが三線とボーカルで参加し、「平和の琉歌」と「島んちゅぬ宝」が演奏されました。
 是非、来年も演奏して欲しいですね。」

 これを読んで発憤した(?)「れなん君」が「自分も歌いたい」という意欲を示し、今日のボーカルデビューに繋がったのだということでした。良かった、良かった。
CIMG6722 「M&N」から「Crowfield」(「からすの」を2語に分解して英訳したもの)への改名は既に先行していましたが(今年の「平和のための戦争展わかやま」でのピースライブなど)、「れなん君」がボーカルデビューした今日が、実質的には「Crowfield(クロウフィールド)」としての記念すべき第一歩と言っても良いのではないでしょうか(と主催者としては自画自賛したい心境です)。
 「れなん君」が選んだ曲は、斉藤和義の「やさしくなりたい」。今日もしっかり声が出ていて上々のデビューでしたが、これから歌い込んでいけばもっともっと良くなるはずです。
 からすの親子バンドの特色は、むやみにレパートリーを増やすのではなく、1曲1曲を大事にしっかりと歌い込んでいくところにあると感心しているのです。
 今後がますます楽しみです。
CIMG6726 ちなみに、まさきさんは会社員、えなさんは高校1年生、れなん君は小学校6年生です。
 最後に、今日の演奏曲目をご紹介しておきます。なお、括弧内はリードボーカル担当者です。
※最後の曲にはチャッチャラーの「あゆみさん」が三線でゲスト出演されました。
1 イマジン(まさきさん)
2 サウンド・オブ・サイレンス(まさきさん)
3 イフ・アイ・ダイ・ヤング(えなさん)
4 やさしくなりたい(れなん君)
5 この島~憲法9条のうた~(まさきさん)
6 レット・イット・ビー(えなさん)
7 島んちゅぬ宝(まさきさん)

【追記】
 今日のメインステージの音響は中北幸次さんにお願いしました。朝9時スタートの音響機器のセッティングから夕方5時過ぎの撤収まで、長時間お付き合いいただきありがとうございました。大変お世話になりました。

【もう1つの追記】
 第1部の演奏終了後も、Crowfieldの皆さんと「あゆみさん」は最後まで小林康二さんの憲法漫談を聴かれただけではなく、終演後、会場の後片付けを皆さんで(えなさんやれなん君も)手伝ってくださいました。このような姿は西の丸広場でもお見かけしていましたが、こういうお父さんと一緒に活動できるえなさんやれなん君は幸せだと思いました。
 

(付録)
『この島~憲法9条のうた~』 作詞・作曲:からすのまさき 演奏:m&n(現crowfield)
“Happy Birthday 憲法 in Wakayama 2015”にて

(歌詞)
この島が誇り高く
思うべきことは
小惑星の探査機じゃない
空の中を木登りすることじゃない

ハイブリッドのくるまじゃない
細胞研究の成果じゃない
それはわずか数行のことば
じっくり読んでみたことがあるかい

この島は 平和を求め
その民に託す
争そうときには 力ずく以外で 解決しなさい

「平和」を名乗る定めは
受け継がれるだろうか
いくさから解き放たれた
人類のこれからの手引き

この島は 平和を守り
その民へと つなぐ
武器を持つことも 使うことも 認めてはならない

ひとよりひどいことをひとにして
ひとよりひどい仕打ちをひとにされ
当然の報いとしての裁きが
いま 恵みとなる

一度侵した過ちを
二度と繰り返さぬよう

この島は 平和を守り
未来へとつなぐ
争そうときには 力ずく以外で 解決しなさい