今晩(2017年3月9日)配信した「メルマガ金原No.2746」を転載します。

3月9日、和歌山で共謀罪に反対する街頭宣伝スタート~総がかり行動実行委員会の呼びかけで

 当初、明日・3月10日を目指していた政府による共謀罪法案(組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案)の国会上程は、今のところ、今月21日頃となるのではないかと観測されているようです。
 あくまで上程阻止を目標としつつ、全国各地で、上程されることを視野に入れた対応にとりかかる必要があることは言うまでもありません。

DSCN1028 先日(3月3日)の和歌山県平和フォーラムなど主催による共謀罪学習会(講師は私が務めました)についで、今日(3月9日)午後6時から、JR和歌山駅前において、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」を和歌山において構成する和歌山県平和フォーラム(連合系)と和歌山県地方労働組合評議会(全労連系)の両団体の呼びかけによる、共謀罪の国会上程に反対する緊急街頭宣伝行動が行われました。
 3月半ばも近いとはいえ、陽が落ちるとめっきり底冷えのする寒気の中(宣伝行動終了後には雨も降ってきました)、約30名の方が参加して、出来上がって間もない共通チラシを道行く人に配り、また、「共謀罪NO!実行委員会」と「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」とが共同呼びかけ団体となっている「『共謀罪』の創設に反対する緊急統一署名」に取り組みました(※
チラシ署名用紙)。

 約1時間の宣伝行動の間、参加者が交代でハンドマイクを持ち、なぜ共謀罪に反対するのかという思いを訴えました。私も、先頭を切ってスピーチさせていただきました。とはいえ、寒空の下、帰宅を急ぐ人たちに長々とした話をしても仕方がありませんので、出かける前に原稿を書いて持参しました。今日書いたのは「オリンピックのための“テロ対策”は3重の「嘘」」編で、いずれ、
  「日本の刑法体系が破壊される」編
  「息苦しい監視社会がやってくる」編
  「治安維持法の教訓」編
  「秘密保護法、戦争法、共謀罪は一連のもの」編
なども書ければいいなと思いますが、それはおいおいということで。
 今日のメルマガ(ブログ)は、「共謀罪」反対アピール街頭演説用原稿その1として、スピーチしてきたばかりの「オリンピックのための“テロ対策”は3重の「嘘」」編をお届けします。

 なお、掲載した写真は、向かって右から、
  和歌山県平和フォーラム 代表 裏野勝也さん
  和歌山県地方労働組合評議会 議長 琴浦龍彦さん
  帰宅途中に立ち寄ってくださった“ゴジラ博士”として名高い伊藤宏さん
です。

※今日が共謀罪シリーズの第14回となります。
 

             「共謀罪」反対アピール街頭演説用原稿
          ~オリンピックのための“テロ対策”は3重の「嘘」~編

 ご通行中の皆さま、私たちは、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」の呼びかけに応えて集まった市民有志です。
 現在、政府が今月中にも国会に上程しようとしている「共謀罪」法案の危険性を知っていただくためにアピール行動を行っています。お配りしているチラシに、この法案の問題点が分かりやすく説明されていますので、ぜひ手にとって、お読みください。
 安倍政権は、2020年のオリンピック・パラリンピックを開くためにテロ対策が不可欠であり、そのために国際組織犯罪防止条約を批准しなければならず、さらにその条約批准のために、いわゆる共謀罪を制定する法整備が必要と言っています。
 これは「嘘」です。しかも3重の意味で「嘘」です。
 国際組織犯罪防止条約を批准することに反対している者など誰もいません。問題は、この条約を批准するために共謀罪など必要ないということです。これが第一の「嘘」です。国際組織犯罪防止条約は、既に187の国々が批准していますが、批准のために共謀罪を新設する法律を作った国は、ノルウェーとブルガリアの2カ国だけであると政府自身が認めています。そんな法律など作らずとも、世界の大半の国々は条約を批准しています。日本もそうすべきなのです。
 さらに、この国際組織犯罪防止条約は、テロ対策のための条約ではありません。マフィアなど国境を越えて活動する国際的な犯罪組織の効果的な取締りを各国が協力して行うための条約であり、オリンピック開催のためのテロ対策とは何の関係もありません。これが第二の「嘘」です。
 テロを防ぐために締結された条約は全部で13ありますが、日本はこの全てを批准して国内法も整備しています。従って、東京オリンピックを開くためのテロ対策として共謀罪が必要というのは完全な「嘘」、これが第三の「嘘」です。
 実際、政府が2月28日に自民・公明両党に示した法案には、「テロ」の「テ」の字もありませんでした。これこそが、この法案が「テロ対策」のためのものなどではないことの何よりの証拠です。
 ところが、そのような批判を受けて、急遽、「組織的犯罪集団」の前に、とってつけたように「テロリズム集団その他の」という文言を4箇所に挿入する修正を行うことにしたと報じられています。
 何という「姑息さ」!呆れざるを得ません。私たちは、このような「嘘」で塗り固められた法案の国会上程を何としても止めさせなければなりません。ご協力をよろしくお願いします。
 

(弁護士・金原徹雄のブログから)
2017年2月6日
レファレンス掲載論文「共謀罪をめぐる議論」(2016年9月号)を読む
2017年2月7日
日弁連パンフレット「合意したら犯罪?合意だけで処罰?―日弁連は共謀罪に反対します!!―」(五訂版2015年9月)を読む
2017年2月8日
「共謀罪法案の提出に反対する刑事法研究者の声明」(2017年2月1日)を読む
2017年2月10日
海渡雄一弁護士with福島みずほ議員による新春(1/8)共謀罪レクチャーを視聴する
2017年2月21日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介
2017年2月23日
日本弁護士連合会「いわゆる共謀罪を創設する法案を国会に上程することに反対する意見書」(2017年2月17日)を読む
2017年2月24日
「安倍政権の横暴を許すな!」連続企画@和歌山市のご案内~3/3共謀罪学習会&3/25映画『高江―森が泣いている 2』上映と講演
2017年2月28日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.3
2017年3月1日
ついに姿をあらわした共謀罪法案(組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律等の一部を改正する法律案)
2017年3月3日
「共謀罪」阻止の闘いは“総がかり”の枠組みで~全国でも和歌山でも
2017年3月4日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.4
2017年3月6日
共謀罪に反対するのも“弁護士”、賛成するのも“弁護士”
2017年3月8日
共謀罪をめぐる最新ニュース、動画、声明のご紹介vol.5~「テロリズム集団その他」のまやかし


『We Shall Overcome 大きな壁が崩れる』 日本語詞・演奏:中川五郎

※この曲について書いた私のブログもお読みいただければと思います。

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