2017年9月5日配信(予定)のメルマガ金原.No.2926を転載します。
 
「九条の会」も参加して「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」がスタートします~目指せ3000万人署名
 
 日本体育大学教授の清水雅彦先生(憲法学)は、毎日更新されているブログ(清水雅彦の憲法・鉄道・バイクetc.)をちょっと拝見しただけでも、本務校での教育、研究活動以外に、様々な団体からの依頼による講演をこなすかたわら、自ら主体的に「運動」に関わっておられる最もアクティブな憲法研究者であることがすぐに分かります。
 そのような清水先生なればこそ、和歌山の一地域9条の会(守ろう9条 紀の川 市民の会)の依頼に応え、神奈川県のご自宅と和歌山の間を日帰りで往復しての講演とその後の懇親会への参加まで快く引き受けてくださったのでしょう(清水先生のブログ金原のブログ)。 
 その清水先生の今日(9月5日)のブログに、昨日の動きを伝える以下のような記事が掲載されているのに気がつきました。
 
(抜粋引用開始)
 この後はすぐに移動して、9月1日ブログで触れた、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」の記者会見(議員会館)に私も参加してきました。記者会見では、高田健さんが司会を務め、佐高信さん、私、菱山南帆子さん、渡辺治さん、福山真劫さんの順番で発言しました。私からは、総がかり行動が野党共闘も作り上げたが、さらにこれを超える運動の必要性からこの全国市民アクションが誕生し、これに従来他団体との活動に組織として参加してこなかった九条の会が加わることの意義や九条「加憲」論の問題点について述べました。九条の会が加わることについては、事務局の渡辺治さんも熱弁されていました。
 昨日の記者会見については、今日の『朝日新聞』朝刊社会面(写真付き。私の名前も出ています)、『東京新聞』朝刊1面(写真付き)、『しんぶん赤旗』1面・5面国民運動面(写真付き)などで報道されています。
 こちらは、高田健さんのツイッターです。
 次は、8月26日ブログにもチラシを掲載した9月8日(金)18時30分から20時30分までのキック・オフ集会です(東京都・なかのZERO大ホール)。ミニ講演は私が務めることになりました。多くの方の参加を期待しています。
(引用終わり)
 
 うかつなことに、私はこの動きを知りませんでした。清水先生が書かれている「『朝日新聞』朝刊社会面(写真付き。私の名前も出ています)」は、東京本社版のことでしょう。私の事務所に配達された大阪本社版朝刊の社会面は、「紀伊半島大水害6年」が特集されており、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」記者会見のことは全く載っていませんでした(デジタル版には載っていましたけど)。
 以下に、清水先生が紹介されている3紙から、抜粋して引用します。
 
朝日新聞デジタル 2017年9月5日05時00分
9条改憲反対で新たな団体設立 署名3千万人を目標
(抜粋引用開始)
 澤地久枝さんら護憲派の文化人らでつくる「九条の会」や、安全保障関連法に反対してきた市民団体「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」が安倍晋三首相による9条改正阻止を訴える新たな団体を設立し、4日、都内で記者会見した。8日に発足集会を開き、3千万人を目標とする署名集めも始める。
(略)
 日本体育大学の清水雅彦教授(憲法学)は「九条の会は組織としてこれまで他団体とは行動しなかった。一緒にかかわるのは画期的」と語った。
(略)
(引用終わり)
 
東京新聞 2017年9月5日 朝刊
9条守れ 市民団体結束 3000万人署名目標
(抜粋引用開始)  
 五月に安倍晋三首相が憲法に自衛隊を明記して二〇二〇年施行を目指すと表明したのをきっかけに、臨済宗相国寺派管長の有馬頼底(らいてい)さんや作家の沢地久枝さん、作家・作詩家のなかにし礼さん、神戸女学院大名誉教授の内田樹(たつる)さんらが呼び掛け人となり、市民団体や法律家団体などが賛同した。
(略)
 実行委には、これまで他団体と共同行動をしてこなかった九条の会も参加。同会の事務局を務める渡辺治・一橋大名誉教授は「従来は地方の九条の会との調整や連絡を重視していたが、会の存立に関わる重大な転換点なので」と強調した。
 実行委は八日に東京・中野でキック・オフ集会を開き、活動を本格化させる。
(引用終わり)
 
しんぶん赤旗 2017年9月5日(火)
安倍9条改憲に反対 全国市民アクション 結成
著名19氏発起人 3000万人署名を提起
(抜粋引用開始)
 安倍首相による9条改憲を阻止するため、広範で多様な人々を結集しようと「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」が結成され、発起人らが4日、衆院第1議員会館で記者会見を行いました。3000万人を目標にした9条改憲に反対する一大署名運動を提起。「憲法改正の発議そのものをさせない世論をつくっていく」と強調しました。
(略)
 実行委員会には、「総がかり行動実行委員会」に参加する団体に加えて、「安全保障関連法に反対する学者の会」「安保関連法に反対するママの会」の有志なども参加。「九条の会」も「戦後日本と憲法の最も大きな岐路」だとして参加しています。「九条の会」が他団体と共同するのは初めてです。
 会見に参加した「九条の会」事務局の渡辺治さん(一橋大学名誉教授)は、「憲法改悪に反対することは、会の趣旨そのものです。先頭に立って活動する決意です」と語りました。
 安倍9条改憲NО!全国市民アクションの発起人19氏は次の通り。(敬称略)
  有馬頼底(臨済宗相国寺派管長)
  内田樹(神戸女学院大学名誉教授)
  梅原猛(哲学者)
  落合恵子(作家)
  鎌田慧(ルポライター)
  鎌田實(諏訪中央病院名誉院長)
  香山リカ(精神科医)
  佐高信(ジャーナリスト)
  澤地久枝(作家)
  杉原泰雄(一橋大学名誉教授)
  瀬戸内寂聴(作家)
  田中優子(法政大学教授)
  田原総一朗(ジャーナリスト)
  暉峻淑子(埼玉大学名誉教授)
  なかにし礼(作家・作詞家)
  浜矩子(同志社大学教授)
  樋口陽一(東北大学・東京大学名誉教授)
  益川敏英(京都大学名誉教授)
  森村誠一(作家)
(引用終わり)
 
 2004年の発足以来、この種の共同行動に直接参加してこなかった「九条の会」が、方針変更したことに各紙とも注目しています。もちろん、私も注目しましたが、しんぶん赤旗の読者はともかくとして(だろうか?)、朝日新聞や東京新聞の読者にぴんと来ますかね?・・・というところは相当に疑問なのですが、ある意味、画期的であることは間違いありません。
 そこで、この方針変更が「九条の会」ホームページに反映しているかどうか閲覧してみたのですが、予想通り、何も載っていませんでした。・・・というか、会の発足以来、ホームページの抜本的改装を一度も行っていないため、まことに読みにくいというか、情報を探しづらいホームページですから、どこかに紛れ込んでいるかもしれませんが。
 もっとも、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」ホームページの分かりにくさも相当なものですけどね。
 
 ただ、今回の「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」への「九条の会」参加と関連のありそうな記事が、同会ホームページに掲載されているのを見つけましたのでご紹介します。それは、「質問に答えて 「九条の会」事務局から/長野県下の九条の会 Aさんからのご質問 (2017年02月22日)全国的に取り組む署名について」というもので、以下のような内容でした。
 
(引用開始)
全国的に取り組む署名について
「九条の会」事務局としての判断 
長野県下の九条の会 Aさんからのご質問に答えて
<質問> 
 全国的に取り組む署名について質問します。2000万署名が一段落した以降、新たに9条を守り生かす署名に取り組む必要があると思いますが、「九条の会」としてはどのようにお考えですか。
<返事>
 「九条の会」は、2004年6月10日の「九条の会」アピールに賛同した方たちが、全国の地域、職場、学園で、それぞれ独自な会を結成して活動をして来ました。
 一つひとつ自立した各「九条の会」の活動を把握し、全国の多様な運動をニュースの発行などで交流させる役割を担って来たのが、「九条の会事務局」です。
 「戦争させない。九条壊すな!総がかり行動実行委員会」で提起した、戦争法廃止2000万人署名にも、全国各地の「九条の会」が、それぞれ自発的に取り組み大きな成果を上げました。全国的な統一した行動にも、各「九条の会」の独自の判断で参加しています。
 各「九条の会」の自律した活動が、日本社会を草の根から変えていく運動を発展させることに貢献して来たと、事務局としては判断しています。
(引用終わり)
 
 「戦争法廃止2000万人署名にも、全国各地の「九条の会」が、それぞれ自発的に取り組み大きな成果を上げました。全国的な統一した行動にも、各「九条の会」の独自の判断で参加しています。」というのはその通りですが、「それで、九条の会はどうするのですか?」というのがAさん(長野県下の九条の会)の質問の趣旨だったと思うのですが、端的な答えがないですね。「一つひとつ自立した各「九条の会」の活動を把握し、全国の多様な運動をニュースの発行などで交流させる役割を担って来たのが、「九条の会事務局」です」というのが答えだったのかもしれませんが、それは「過去についての説明」であって、「それで、これからどうするのですか?」という問いに対しては、結局、回答留保としか読めません。
 おそらく「九条の会」事務局の中でも色々な議論はあったのでしょうが、最終的に、「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」に参加し、3000万人署名にも主体的に取り組むという決断がなされたという訳です。
 
 ちなみに、昨日の記者会見にも出席された清水雅彦先生は、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」構成団体である「戦争をさせない1000人委員会」の事務局長代行(少なくとも発足時はそうでした)であるとともに、昨年新たに就任した「九条の会」の12人の世話人の1人でもあります。
 そういう意味からも、9月8日(金)に開かれるキック・オフ集会でミニ講演をされるのが清水先生に決まったのも、当然の人選と言うべきでしょう。
 
 今後は、全国各地で、総がかり行動実行委員会系統の団体とともに、各地の「9条の会」がこれまで以上に連携し、協力し合い、3000万人署名に全力で取り組むことになるのだろうと思います。気合いを入れ直して頑張りましょう。
 
 以下に、キック・オフ集会のチラシ記載情報(発起人については、上記しんぶん赤旗の記事をご参照ください)から開催概要を転記します。会場の「なかのZERO大ホール」はキャパ1,292席。これから3000万人の署名を集めようという団体のキック・オフ集会で、これだけの席を埋められなければ、相当にぱっとしない船出になりますから、特に東京方面の方は、是非ご参加ください。
 
「安倍9条改憲NO!全国市民アクション」
9.8 キック・オフ集会
2017年9月8日(金)18時30分~20時30分(18時開場)
なかのZERO大ホール(JR中野駅南口徒歩8分)
*入場無料・カンパ要請あり
●発起人あいさつ
●松元ヒロさんライブ
●ミニ講演
●市民アクション結成の経過報告
●行動提起 ほか
安倍政権によって特定秘密保護法、安保法制(戦争法)、共謀罪と、憲法を無視した悪法が成立させられました。その延長線上に、「憲法に自衛隊を明記して2020年の施行をめざす」とした安倍首相の発言があります。
「憲法破壊の安倍首相に憲法を語る資格はない」。
これが多くの市民の思いです。
安倍9条改憲反対の一点で手をつなぎ、野望をくいとめるための「全国市民アクション」(仮称)の発足集会に、ぜひご参加ください。
〈連絡先〉
 戦争をさせない1000人委員会 TEL 03-3526-2920
 憲法9条を壊すな!実行委員会 TEL 03-3221-4668
 戦争する国づくりストップ!憲法を守り・いかす共同センター TEL 03-5842-5611

(弁護士・金原徹雄のブログから/安倍改憲メッセージ関連)
2017年5月24日
2017年6月16日
2017年6月22日
2017年6月27日
2017年6月30日
2017年7月9日
2017年7月12日
2017年7月18日
2017年7月20日
2017年8月2日
2017年8月9日
2017年8月23日
和歌山弁護士会憲法学習集会9/20「安倍首相の新たな改憲提言について―自衛隊を憲法に書き込む改憲は何をもたらすか―」(講師:青井未帆氏)のご案内

全国市民アクション・キックオフ集会