弁護士・金原徹雄のブログ

憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します。

行事

「女の平和」1.17国会ヒューマンチェーンを起点として!

 今晩(2015年1月17日)配信した「メルマガ金原No.1973」を転載します。
 
「女の平和」1.17国会ヒューマンチェーンを起点として!

 阪神淡路大震災から20年後の今日(1月17日)、兵庫県を中心に様々な追悼行事が行われていますが、東京の国会周辺には、「集団的自衛権行使容認に反対!」、「戦争する国に反対!」の声をあげようと、全国から多くの女性たちが、思い思いに赤いものを身につけて集まり、4度にわたって国会を包囲す
るヒューマンチェーンを行いました。
 その開催趣旨などについては、2度にわたり、私のメルマガ(ブログ)でご紹介してきましたので、ご参照いただければと思います。
 

 当初、中継予定のなかったIWJからも、1回目のヒューマンチェーンの直前に原祐介記者が到着して取材を開始し、チャンネル6で中継した動画のアーカイブが公開されています(ただし、既に会員でないと全編は視聴できなくなっていますが)。
 7分~ 第1回ヒューマンチェーン
 15分~ 澤地久枝さんスピーチ
 20分~ 第2回ヒューマンチェーン
 23分~ 落合恵子さんスピーチ
 33分~ 第3回ヒューマンチェーン
 54分~ 第4回ヒューマンチェーン

 また、YouTubeにアップされた動画の中から、いくつかご紹介しておきます。

国会をヒューマンチェーンで包囲 [女の平和] 2015.1.17 @国会議事堂周囲
 

2015/01/17 「女の平和」1.17国会ヒューマンチェーン

※これはIWJ中継動画のダイジェスト版です。

20150117「女の平和」国会包囲行動 安倍政権にレッドカードを



 さて、以下にヒューマンチェーンで行われたコールを書き写してみました。

(ロングコール)
「女たちは集団的自衛権の行使を認めません!」
「女たちは人を殺し合うのはいやです!」
「よその国の戦いに加わりません!」
「誰一人戦争には行かせません!」
「憎しみと戦いを拡大させません!」
「差別をなくし自由を守り育てます!」
「この国の主権者は私たちです!」
「安倍政権にレッドカードを突きつけます!」

(ショートコール)
「集団的自衛権反対!」
「戦争する国絶対反対!」
「特定秘密保護法反対!」
「日米ガイドライン改定反対!」
「憲法破壊絶対反対!」
「戦争法制絶対反対!」
「戦争反対!」
「平和が一番!」
「命を守ろう!」
「改憲やめろ!」
「女性の人権平和で実現!」
「レッドカード!レッドカード!安倍政権」

 以上のコールの内容は、当然、実行委員会の皆さんが様々な意見を出し合って検討された結果であろう
と思います。
 少し意外であったのは、「子ども」という言葉が使われていなかったことですが、まさか「誰も思いつ
かなかった」はずはなく、議論した結果、「あえて使わなかった」のでしょう。
 今回の呼びかけは「女の平和」であって、「母の平和」ではありませんからね。
 ただ、「誰一人戦争には行かせません」というコールに、「我が子もよその子も戦争には行かせません
」という気持ちが含意されていたことは言うまでもないと思いますが。

 今日のヒューマンチェーンがただ1度のイベントに終わってしまうことがないように、全国各地で女性たちが立ち上がる起点にしたいというのが、この企画を発案し、練り上げ、実行した呼びかけ人以下、
全ての参加者、協力者の皆さんの願いだろうと思います。
 それを実現するためにまず問われるのは、私たち1人1人の(口コミを含めた)情報拡散力でしょう。
 そもそも、東京でこのような企画が実行されたということ自体、全国的には知らない女性が圧倒的に多いはずです。東京新聞やしんぶん赤旗を熱心に読んでいる人なら別ですが、情報源はNHKニュースと民放ワイドショー、あと全国紙だけ、インターネットなどは無縁という人にとって、「女の平和」1.17国会ヒューマンチェーンなど、存在しないも同然でしょうから(報道したテレビ局があったかどうかは未確認ですが)。
 まずは、自分の周りで「知らないだろうなあ」と思われる女性に対し、「知ってますか?」と声をかけるところから始めるべきなのでしょう。相当迂遠だけれど、そこをネグレクトして、今までの運動仲間の間だけで情報共有をしていても、さっぱり広がりが期待できないし。

 最後に、「女の平和」公式Facebookで紹介されていたのですが、「女の平和」のテーマソング『弱いものいじめをするな』がYouTubeにアップされていました。もっとも、公開日は「2015年1月16日」なので、今日のヒューマンチェーンの宣伝には役に立たなかったと思いますが、今後の活用が期待されます。
 
「女の平和」のテーマ 弱いものいじめをするな 


作詞 大田美和
作曲 長尾圭一郎

弱いものいじめをするな
子どもたちを矢面にたたせるな

親たちとその親たちが
支払うことを怠ってきた
過去の負債を子どもたちの
世代にだらだらと背負わせるな

いじめてもいいという
公認のしるしを与えるな

弱いものいじめをするな
子どもたちを矢面にたたせるな
弱いものいじめをするな
子どもたちを矢面にたたせるな

(追記 2015年1月17日)
 公式Facebookの伝えるところによれば、TBSニュースが取り上げたそうです。 

(追記 2015年1月18日)
 公式Facebookに、実行委員会からの
「 『女の平和1.17国会ヒューマンチェーン』報告」(速報)が掲載されました。

中川五郎さんは問いかける~“ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか”

 今晩(2015年1月2日)配信した「メルマガ金原No.1958」を転載します。

中川五郎さんは問いかける~“ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか”

 私のブログのカテゴリーをご覧いただくと、「憲法」「原発」「政治」「平和」などとともに、「音楽」「映画」「文学」などが並んでいることに気がつかれると思います。
 また、ブログタイトルの下には「憲法を大事にし、音楽を愛し、原発を無くしたいと願う多くの人と繋がれるブログを目指します。」と書いてあります。
 今日は、その「音楽」についての話題です。
 
 毎年、年末年始に行われる大阪の「釜ヶ崎越冬闘争」も、今回が数えて45回目となるそうです。
 第45回の企画書というのか呼びかけ文というのか、第45回釜ヶ崎越冬闘争実行委員会代表渡邉充春氏名義の文章が、レイバーネット日本サイトに掲載されています。
  
 このうち、「音楽」カテゴリーに関係する部分を引用します。
 
(引用開始)
◎越冬(えっとう)ステージライブ◎ 12/30~1/3
 ステージでは越冬(えっとう)闘争(とうそう)に理解(りかい)・共感(きょうかん)した約(やく)40(40)組(くみ)のアーティストが出演(しゅつえん)します。演歌(えんか)、フォーク、ロック、ブルース、ボサノバ、ラップ、民謡(みんよう)、三(さん)線(しん)、エイサー、空手(からて)の演(えん)武(ぶ)と色(いろ)とりどりの唄(うた)・演奏(えんそう) 、パフォーマンスが繰り広げ(くりひろげ)られます。詳しく(くわしく)はステージスケジュールをご覧(ごらん)下さい(ください)。
 またステージでは日頃(ひごろ)釜ヶ崎(かまがさき)で活動(かつどう)している団体(だんたい)・個人(こじん)からのアピールもあります。釜ヶ崎(かまがさき)を暮らす(くらす)上(うえ)で大切(たいせつ)な情報(じょうほう)なので耳(みみ)を傾けて(かたむけて)下さい(ください)。
(引用終わり)

 12月30日から1月3日まで、三角公園特設ステージで繰り広げられるライブの内、大晦日12月31日に行われたライブの模様がIWJ大阪によって中継され、アーカイブ映像が視聴できるようになっていますので、是非皆さまにご紹介しようと思い立ったという次第です。

 とはいえ、映像は4本に別れており、トータル5時間以上になるライブを全編パソコンの前で視聴するのは正直しんどいかもしれませんので、上記「呼びかけ文」に掲載されていた12月31日のプログラムを転記しておきますので、視聴の目安にしてください。
 
12:00 くすもとひろこ(唄)
12:25 いおり&コマイナーズ
12:50 フルーツサークル(唄)
13:15 アート・にっこり・センター(唄)
13:40 調整
14:00 難波屋たけちゃん、河栄=KOEI、サルハシ(フォーク)
14:30 レイバーZ(踊りと唄)
 以上、映像1/4
15:00 釜凹バンド(唄)
16:00 アカリトバリ
(唄と民謡)
16:30 調整
16:50 中川五郎(フォーク)
 以上 映像2/4(中川さんの2曲目途中まで)
17:20 アピール
 以上、映像3/4
※時刻はあくまで事前の「予定」ですから、おおよその目安にしてください・

 以上のとおり、ライブは映像1/4と映像2/4に収録されたのですが、トリの中川五郎さんの2曲目で切れてしまっていたため、あらためて中川五郎さんのステージ(とアピール)を完全収録した録画(映像4/4)が再配信されました。
 ということで、実は私も完全視聴したのは映像4/4だけで、それ以外の3本は、申し訳ないのですが、まだあちこちつまみ食い的に覗いてみただけです。

 私は、これまで何度かメルマガ&ブログで中川五郎さんに言及してきましたが、特定の楽曲をフューチャーしたのは以下の2回だったと思います。

2012年8月22日(2013年2月11日に再配信)
中川五郎さんの新しい“We Sall Oercome”=『大きな壁が崩れる』
2012年9月25日(2013年2月3日に再配信)
『一台のリヤカーが立ち向かう』~彼は3.11前から3.11後を歌っていた~


 そして、今日皆さんにご紹介しようと思う曲は・・・、実はタイトルが判らないのです。
 ただ単に、ボブ・ディラン(Bob Dylan)の30年前の『ライセンス・トゥ・キル(License To Kill)』という曲の替え歌ということしか判りません。
 大晦日の三角公園のステージで、中川さんは5曲歌ったのですが、この「替え歌」は4曲目(IWJの映像4/4の21分から曲前のトーク、23分から演奏が始まります)に歌われました。
 私が、特にこの曲を皆さんに広く知っていただきたいと考えた理由を理解していただくために、曲前のトークと併せ、歌詞を転記します(文字遣いは金原の責任によるものです)。
 
(トーク)
 僕は大阪の寝屋川市っていうところで生まれたんですけども、1970年くらいからはずっと東京に住んでいて。それで、東京の渋谷というところで、年末からお正月にかけて、渋谷区内にある3つの公園を鍵をかけて閉鎖して、そこに泊まっているホームレスの人たちを閉め出して、そこの公園でいつも行われている炊き出しをさせないようにということで、渋谷の区がそういう、公園をブロックアウトするっていうとんでもないことをやったんですけども。それで、眠る場所がなくなる人たち、食事も出来ない人たちがたくさんでてきて。でも、そういうことを区の人間たちは何一つ考えていなくて。でもお役人というのは、そういう区の、区で働く人から、総理大臣まで、そういう人たちは国民の1人1人の税金で自分たちはお金を貰って、そして国民のために尽くすという、それが自分たちの役目だし。特に一番困ってる人を、一番弱い人のために自分たちが何かをするっていうのが僕はお役人というか、そういうみんなのお金を貰って仕事をする人の役割だと思うのに。今の世の中、何かどこかで勘違いっていうか、自分たちの方が偉いんだっていうか、自分たちが世の中を全部仕切っていて、弱い人のこととか、困ってる人のことなんて全然考えなくて、自分さえ良ければいいっていう風な、そういう今の首相が一番象徴的ですけども(「そーだ」の声と拍手)。何かそういう流れになっているような気がして。でも悲しいことにそういう首相を選んだのは僕ら1人1人の国民かもしれないんですけども(「選んでないぞー」との声あり)。そういう男を引きずる下ろすには、やっぱり僕ら1人1人が声をあげて、力を合わせれば、そういう男を、やりたい放題やることから止めさせられると思って、この歌を歌いたいと思います。

(歌詞 ボブ・ディラン『ライセンス・トゥ・キル』の替え歌)

男は思う 大き過ぎる力を手に入れて 
何でも出来るし 何でも変えられる
反対の声はただの騒音 抗議に傾ける耳はなく
名もない持たざる人々の思いが重なる
ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか

男は臆病 気が小さくて心は狭い
おごりたかぶり やたらといばり散らす
凄みきかせてにらみつけても 自分の小ささがばれるだけ
名もない持たざる人々の思いが重なる
ああ どうすれば男の目をさまさせられるのか

男は告げる やがて戦争になれば
前線に行かない若者は死刑だと
自分は椅子に座って高みの見物
弾が飛んでくれば 真っ先に逃げ出す
名もない持たざる人々の思いが重なる
ああ どうすれば男の減らず口を閉じさせられるのか

天才と呼ばれ エリートと呼ばれ 男は階段を駆け上がった
でもどこかでなくしたんだ 一番大切なものを

男の耳は聞きたいことだけを聞き
男の目は真実をねじ曲げる
男の口は醜くゆがみ 
男の鼻はピノキオのように高い
名もない持たざる人々の思いが重なる
ああ どうすれば男の鼻をへし折ってやれるのか

天才と呼ばれ エリートと呼ばれ 男は階段を駆け上がった
でもどこかでなくしたんだ 一番一番一番一番大事なものを

男の耳は聞きたいことだけを聞き
男の目は真実をねじ曲げる
男の口は醜くゆがみ 
男の鼻はピノキオのように高い
名もない持たざる人々の思いが重なる
ああ どうすれば男の減らず口を閉じさせられるのか
ああ どうすれば男の鼻をへし折ってやれるのか
ああ どうすれば男の目をさまさせられるのか
ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか
ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか

 優れた楽曲に注釈を施すことほど無粋なことはありませんが、一応一言二言述べてみます。
 この歌詞の「男」が、安倍晋三内閣総理大臣を念頭に置いて書かれたものであることは、中川さん自身のトークからも明らかですが、忠実にその実像を写しとったものではありません。第1連の「反対の声はただの騒音」や第3連の「前線に行かない若者は死刑」などは、石破茂氏のエピソードを参考にした可能性が高いと思いますし、安倍氏が「天才と呼ばれ」たなどという話は寡聞にして一度も聞いたことがありません(真逆の噂ならいくらでも流布していますが)。
 従って、あくまで今現に最高権力者の地位にある特定の個人ということではなく、今もこれからもあり得る権力者と「名もない持たざる人々」とのディスコミュニケーションをテーマとした曲なのだと思います。
 楽曲の最後でリフレインされる「ああ どうすれば男の耳を傾けさせられるのか」という問いかけは、ほとんど絶望的でありつつ、その中で何としても一筋の光明を見出そうという呼びかけだと私は受け取りました。

 この曲(正式な曲名が判らないと不便だなあ)についての情報をあと2つご紹介しておきます。
 
 2014年2月24日にYouTubeで公開されたこの曲の演奏が聴けます。ソニーからのCD再発売に合わせてボブ・ディランの訳詞の見直しを行ったエピソードとともに、この曲の成り立ちを中川さんが語っています。


 もう一つ、2014年9月25日に、大阪キー局・関西TVの夕方のワイド情報番組「スーパーニュースアンカー」で、中川五郎さんの特集(10分以上!)が放映されました。題して「“反戦”フォークに戻った男」。そして、その番組の中で特にフューチャーされていたのが「男は思う 大き過ぎる力を手に入れて~」の曲だったのです。もっとも、番組の中のテロップには『ライセンス・トゥ・キル』となっていましたが(テロップに作詞作曲:ピート・シーガーと誤記されていたのはご愛敬でした)。
 この番組の主要部分を文字起こししたバックナンバーが関西TVのホームページにアップされています。
 なお、中川さんのFacebookに、番組への感謝とともに、誤解を招く部分につての訂正が行われていましたのでご参考までに。

 ところで、昨年、『空が青いから白を選んだのです 奈良少年刑務所詩集』からセレクトした詩に、中川五郎さんやよしだよしこさんなどが曲を付けたCDが発売されて話題を呼びましたが、三角公園ライブでも、1曲目と3曲目にその詩集の中の詩に中川さんが曲をつけた作品が歌われました。いずれも、とても心に染みる曲だと思いました。


  
 そして、最後はやはり『大きな壁が崩れる』。この曲を一緒に歌うといつも元気が湧いてきます。
 ただし、まだまだみんなが歌詞をそらんじているところまで行くには時間がかかりそうですね。何度も聴いて歌っている私でも、原詩の方がすっと口をついて出てきますもの。経験年数が段違いだから仕方ないかな。

 なお、以下に掲載した写真は、2013年6月29(日)、和歌山市浜の宮海水浴場前にあったカフェ&雑貨屋「あわたま」で行われたライブの前に、店の前のテラスで中川さんと一緒に撮影した記念写真です(「あわたま」は惜しまれつつ昨年閉店し、店主の高橋さん一家は祝島に移住されました)。
 Facebookにこの写真を投稿した際に付けた私のコメントを最後に引用しておきます。

6月29日「あわたま」にて「6月29日(土)「あわたま」でのライブ開始前、お店の前のテラスにて、中川五郎さん(中央)、西郷章さん(左)と一緒に記念撮影(撮影:高橋泉さん)。中川さんは、やや風邪気味とお見受けし、必ずしも万全の体調ではなかったはずですが、午後8時から2時間弱、アンコール曲を含めて全15曲、ノンストップで、かつ全力で歌い通されました。初めて中川さんの曲を深夜放送のラジオで聴いた中学3年生の時以来の宿願をようやく果たせた思いで大感激です。ありがとうございました。是非また和歌山に歌いに来てください!」

2014年世界人権デーに向けて~「このままで良いのか ヘイト・スピーチ」(ヒューマンライツ・ナウ 12/8東京&12/13大阪)

 今晩(2014年12月2日)配信した「メルマガ金原No.1927」を転載します。

2014年世界人権デーに向けて~「このままで良いのか ヘイト・スピーチ」(ヒューマンライツ・ナウ 12/8東京&12/13大阪)

 一昨日(11月30日)、ヒューマンライツ・ナウが発表した『在日コリアンに対するヘイト・スピーチ被害実態調査報告書』をご紹介する記事を配信したところ、同報告書を作成した関西グループ内ヘイト・スピーチ調査プロジェクトチームのメンバーである中島宏治弁護士(大阪弁護士会)から、「12月13日(土)に CANVAS(キャンバス)谷町で、今回の報告の関連企画を開催します」というお知らせをいただきましたので、あらためてその企画をご紹介することとしました。
 ヘイトスピーチによる被害の実態や国際人権条約が求めるヘイト・スピーチ規制の内容について学べる得がたい機会と思われますので、ご都合のつく方は是非ご参加ください。
 以下に、ヒューマンライツ・ナウWEBサイトに掲載された行事案内を引用します。

(引用開始)
ヒューマンライツ・ナウ関西グループ 人権デーイベント
このままで良いのか ヘイト・スピーチ
「明らかになった被害の実態」~聴き取り調査から見えてきたもの~

【被害実態調査報告&在日コリアン若者の声】
○デモを見て自分たちの存在が否定されたと思い、身体が震えてドキドキした。
○面と向かって憎悪感情を投げかけてくることに対し恐怖を感じた。
○「殺せ、殺せ、朝鮮人」と言われ、殺されるんじゃないかという恐怖が襲ってきた。
○自分でどうしようもできないことを理由に、「死ね、殺せ」と言われることの不条理。

「穏健な表現」なら良いのか? 国連の要請する規制とは?
日本には差別を禁止する法律も、在日コリアンや被差別部落の人々といった不特定多数の人々に対する差別、侮辱、憎悪の表明やその煽動を規制する法律もありません。「対象が多数なら、一人ひとりのこうむる被害は少ない」というのがその理由の一つとして挙げられていますが、ヒューマンライツ・ナウ関西グループが行った在日コリアンへの聴き取り調査は、それが事実でないことを明らかにしました。
国連は、ヘイト・スピーチが野放しになっている日本の現状を憂慮し、法律による規制を含め、「毅然として対処すること」を強く勧告しています。

イベントでは、ヒューマンライツ・ナウ関西グループが調査結果を報告し、日本社会に生きる在日コリアンの若者たちが受けてきた差別やそれに関する思いなどについて、在日コリアン青年連合(KEY)のメンバーにもお話しいただきます。

日時:2014年12月13日(土) 17時~19時(16時30分受付開始)
会場:市民活動スクエア「CANVAS(キャンバス)谷町」大会議室

    大阪市中央区谷町2-2-20 大手前類第1ビル2F
参加費:500円(資料代を含む)
主催:認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ

<ヘイト・スピーチ被害調査報告>
 三輪 晃義(みわ・あきよし)さん(弁護士)
<在日コリアン青年差別実態調査報告>
 梁 英聖(りゃん・よんそん)さん(在日コリアン青年連合)
<国際人権条約が義務付けるヘイト・スピーチ規制>
 元 百合子(もと・ゆりこ)さん(元大阪女学院大学教授、大阪経済法科大学客員研究員)

【お申し込み・お問い合わせ】
参加を希望される方は、お名前、ご所属を明記の上、メールで下記宛にお申し込み下さい。
 
hrn_kansai@yahoo.co.jp
 (ヒューマンライツ・ナウ関西グループ、当日午前中まで連絡可)
※チラシはこちらです。会場の地図もご覧いただけます。
(引用終わり)

 なお、『在日コリアンに対するヘイト・スピーチ被害実態調査報告書』関連企画は、東京でも開催されるとのことで、以下にその開催概要をご紹介しておきます。

(抜粋引用開始)
ヒューマンライツ・ナウ 人権デーイベント
このままで良いのか ヘイト・スピーチ
「明らかになった被害の実態」~聴き取り調査から見えてきたもの~
 
日 時/2014年12月8日(月) 19時~21時 (開場:18時30分)
会 場/青山学院大学 青山キャンパス2号館 2階221号室 (150-8366 東京都渋谷区渋谷4-4-25)
    JR山手線、東急線、京王井の頭線「渋谷駅」宮益坂方面出口より徒歩約10分
    地下鉄各線「表参道駅」B1出口より徒歩5分
資料代/1,000円
スピーカー/
 三輪 晃義 さん(弁護士)
 梁 英聖(りゃん・よんそん)さん(在日コリアン青年連合)
 師岡 康子 さん(弁護士)
  安田 浩一 さん(ジャーナリスト)
主 催/認定NPO法人ヒューマンライツ・ナウ

    
〒110-0005 東京都台東区上野5-3-4クリエイティブOne秋葉原ビル7F
      電話:03-3835-2110 FAX:03-3834-1025
【スピーカー紹介】
三輪 晃義 さん (弁護士)
 2012年1月大阪弁護士会登録。HRNヘイト・スピーチ調査プロジェクトチーム。
梁 英聖(りゃん・よんそん)さん (在日コリアン青年連合)
 在日コリアン青年連合(KEY)常勤スタッフ。KEYで行ったヘイトスピーチなどに関する、在日コリアン
青年の差別実態アンケート調査報告書のとりまとめを担当。
師岡 康子 さん (弁護士)
 2003~07年日本弁護士連合会人権擁護委員会委嘱委員、
 枝川朝鮮学校取壊し裁判弁護団、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター客員研究員、外国人人権
法連絡会運営委員等。
 共著書に『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか』(前田朗編著、三一書房)、『外国人・民族的マイノリ
ティ人権白書2010』(外国人人権法連絡会編、明石書店)ほか。
安田 浩一 さん (ジャーナリスト)
 1964年、静岡県生まれ。『ネットと愛国ー在特会の「闇」を追いかけて』(講談社)でJCJ賞および
第34回講談社ノンフィクション賞受賞。
 他の著書に、『外国人研修生殺人事件』(七つ森書館)など。

≪参加申込≫ Eメールにて、ヒューマンライツ・ナウ事務局
info@hrn.or.jpまで
 件名を「12/8参加希望」としてお名前、連絡先を明記しお申込みください。
(引用終わり)

 また、ヒューマンライツ・ナウによるヘイト・スピーチ関連企画として、以下のような興味深い企画も告知されていましたのでご紹介します。

(引用開始)
「#ゆるさないヘイトスピーチ・フォトアクションキャンペーン」実施!
 今年の人権デーは、「ヘイトスピーチ」の差別被害について取り上げたイベントを東京(12/8)・大阪
(12/13)それぞれで開催します。それに伴って、『 #ゆるさないヘイトスピーチ・フォトアクションキ
ャンペーン』を実施することになりました!
 「ヘイトスピーチ」には反対という、このキャンペーンにご賛同いただける方は、メッセージを書いた紙やボードと共にご自身・お友達同士で撮影した写真を、ハッシュタグ【 #ゆるさないヘイトスピーチ、#hrn】をつけてご自身のSNS(
Facebook, Instagram, Twitter)などにご投稿ください!
 投稿された写真は、HRNスタッフで集計し、こちらのイベントページで定期的にアップ、イベント終了後
(12月13日)にすべての写真を集めてモザイク画を作成する予定です。
 また、このフォトアクションをより広く拡散するために、アイスバケツチャレンジのように、「賛同してくれる知り合いを2名指名して、一緒にフォトアクションに参加してもらう」というルールも作成しました!(※強制ではありません。あくまでたくさんの人に参加してもらう、ということが重要だと考えてい
ます)
 お友達・お仲間・職場の皆さんとぜひご参加ください!よろしくお願い致します!

【追加情報 12月1日】
◆戦場カメラマン/ジャーナリストの志葉 玲さんによる撮影のご案内◆
 現在展開中の「#ゆるさないヘイトスピーチ・フォトアクションキャンペーン」に、このたび、ジャー
ナリストの志葉 玲さんが協力してくださることになりました!!
 志葉さんがこのキャンペーンに参加する皆さんを撮影してくれます。
 プロの戦場カメラマンに撮影していただけるチャンス!
 「人権デー」に参加した記念に、友達や仲間と、お一人で、いかがでしょうか? 
 志葉さんによる撮影キャンペーンは、ヒューマンライツ・ナウ事務局での撮影は12月9日(火)の正午か
ら18時までの時間となります。
 12月8日は獨協大学学内※で行います!(ドイツ語学科大重ゼミコラボ企画)
※このキャンペーンに賛同いただいた大重教授のゼミとのコラボ企画としまして、学内で撮影を行うとい
うことになりました。
 昼休み(12:15~13:15)はアリーナ前、3限後の休み時間(14:45~15:00)は6棟入口に実行委員が待機しております。それ以外の時間(お昼から16時まで)は、アリーナ前のほか、中庭や学生センターなどで
カメラを持って歩いていますので、見つけたら気軽に声をかけてください♪
(雨が降らない限りは外にいることが多いと思いますので、地域の方などもご参加ください。)
 趣旨とキャンペーン内容に賛同し、志葉さんによる撮影をご希望の方は、HRN事務局(
info@hrn.or.jp )に、住所、氏名、メールアドレス、連絡のとれる携帯番号、希望時間を明記のうえ、お申し込みください。折返し詳細をご連絡いたします。
*志葉さんからのメッセージ*
「フォトアクションに参加される皆さんを、カッコよく、あるいは麗しく、撮りたいと思います」

 撮影した写真は、HRNのウェブサイト、FBページ等に掲載させていただくほか、参加者ご本人へ後日メー
ルでお送りいたします。
  志葉さんのブログはこちら。
 
http://reishiva.exblog.jp/
 皆さんのキャンペーン参加・ご連絡をお待ちしています♪
(引用終わり)

 ところで、今日(12月2日)、ヒューマンライツ・ナウ事務局長の伊藤和子弁護士が、あるMLで上記諸企画(主として12月8日東京)の案内をされていたのですが、その中で、『報告書』を公表し、東京・大阪でのイベントをネットで告知して以来、「各種嫌がらせが続いて」いると書かれており、差別主義者との闘いがいかに精力を消耗するものかを想像して暗澹たる気持ちにならざるを得ませんでした。
 しかしながら、このようなことにひるんでいては、彼らをつけあがらせるだけであり、伊藤弁護士も「まともな人権感覚のある方々にたくさんきていただきたいので、拡散いただければと思いますし、また年末でお忙しいとは思いますが、ぜひ、お近くの会場でご参加ください。お申込みをお待ちしております」ということでしたので、是非多数の方にご参加いただければと思います。

菅原文太さんからのメッセージ 沖縄へ、そして日本へ ※追記あり

 本日(2014年11月3日)配信した「メルマガ金原No.1898」を転載します。

菅原文太さんからのメッセージ 沖縄へ、そして日本へ ※追記あり

 去る11月1日(土)15時から、那覇市営奥武山野球場(沖縄セルラースタジアム那覇)において、沖縄県知事選挙立候補者・翁長雄志(おなが・たけし)候補を支援する「ひやみかち
うまんちゅの会」が主催する「オナガ雄志 うまんちゅ 1万人大集会」が開催されました。
 主催者発表の参加者数はあえて書きません。どこでもそうかもしれませんが、沖縄では、特に主催者発表と実数との懸隔が激しい傾向があるようなので、以下にご紹介するIWJ沖縄による中継映像でご確認ください。

(当日進行)
4分~ 開会
5分~ 登壇者入場
 開会あいさつ 浦崎唯昭氏(沖縄県議会議員)
18分~ 応援スピーチ
 呉屋守将氏(選対本部長、金秀グループ会長)
 宮城篤実氏(ひやみかちうまんちゅの会会長、前沖縄県嘉手納町長)
 稲嶺進氏(沖縄県名護市長)
 新里米吉氏(沖縄県議会議員)
 赤嶺政賢氏(衆議院議員)
 糸数慶子氏(参議院議員)
 玉城デニー氏(衆議院議員)
 奥平一夫氏(沖縄県議会議員)
 城間俊安氏(南風原町長)
 金城徹氏(那覇市議会議員)
 大城紀夫氏(連合沖縄会長)
 平良識子氏(ひやみかちうまんちゅの会青年局、那覇市議会議員)
1時間13分~ 県議会・那覇市議会補欠選挙予定候補紹介
1時間15分~ ゲストスピーチ 菅原文太氏(俳優)
1時間29分~ 決意表明 城間幹子氏(那覇市副市長、那覇市長選挙立候補予定者)
1時間37分~ 決意表明 翁長雄志氏(前那覇市長、沖縄知事選挙候補)
1時間55分~ 行動提起
1時間58分~ 後援会会長あいさつ
2時間 0分~ がんばろう三唱
 
 以下に、IWJが文字起こししてくれた菅原文太(すがわら・ぶんた)さんの応援スピーチを引用します。なお、勝手ながら金原において再校正しましたので、かなり厳密な再現になっているのではないかと思います。
 分量の割には長い時間がかかっているのは、年齢ということもあるかもしれませんが、スピーチ原稿に目を落としつつ、発言する時はしっかりと聴衆の方に目を向けて訴えられているからでも
あります。
 マスコミ的に注目を集めたのは「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」という決め台詞だったかもしれませんが、そのスピーチ全体が、沖縄の皆さんの心に直接届く誠実さにあふれたも
のだったと思います。
 それはまた、「最も危険な政権」を許している日本国民全体に向けられたメッセージでもあり
ます。

(引用開始)
こんにちは。
沖縄は、何度来ても気持ちがいいね。(拍手)
カートに乗って、楽をさしてもらったけど、80過ぎたんで、さっきの2人みたいに走れないよ。(笑いと拍手)
30年前なら、あの倍くらいのスピードで走ったけどね。(笑いと拍手)

今日は、自分から立候補して、ピッチャー交代、知事交代、ということで押し掛けてきまし
た。(拍手)

プロでない私が言うんだから、あてになるのかならないのかは分かりませんけど、政治の役
割はふたつあります。ひとつは、国民を飢えさせないこと、安全な食べ物を食べさせること。(拍手)

もう一つは、これが最も大事です。絶対に戦争をしないこと!(大きな拍手)
私が小学校の頃、戦国(軍国)少年でした。小学校、なんでゲートルを巻いて、戦闘帽
を被って、竹槍持たされたのか、今振り返ると、本当に笑止千万です。もう二度と、ああいう経験は子どもたちに、子どもたちだけじゃない、大学生も雨のなかを、大勢の将来大事な大学生が戦地へ運ばれて、半数が帰ってこなかった。

今の政府と、本土の政府ですよ、仲井眞知事は、まさに戦争が起きること、戦争をする
ことを前提に、沖縄を考えていた。
前知事は、今、最も危険な政権と手を結んだ。(拍手)
沖縄の人々を裏切り、公約を反故にして、辺野古を売り渡した。(そうだ!の声と拍手)

古い映画だけど、『仁義なき戦い』に、(拍手)その流れに言うと、『仁義なき戦い』の裏
切り者の山守(やまもり)、覚えてらっしゃらない方もいるかな?(覚えてるよー!の声)
憶えてるかー(拍手)。
映画の最後で、「山守さん、弾はまだ残っとるがよ。一発残っとるがよ。」というセリフをぶ
つけた。
その伝でいくと、「仲井眞さん、弾はまだ一発残っとるがよ。」(大きな拍手)
と、ぶつけてやりたい。(拍手)

沖縄の風土も、本土の風土も、海も山も空気も風も、すべて国家のものではありませ
ん。(大きな拍手)
そこに住んでいる人たちのものです。(拍手)
辺野古もしかり!
勝手に他国へ売り飛ばさないでくれ。(大きな拍手)

まあそうは言っても、アメリカにも、良心厚い人々はいます。中国にもいる。韓国にもい
る。(拍手)その良心ある人々は、国が違え、同じ人間だ。(拍手)
みな、手を結び合おうよ。(拍手)

翁長さんは、きっと、そのことを、実行してくれると信じてる。(大きな拍手)
今日来てるみなさんも、そのことを、肝に銘じて実行してください。(拍手)
それができない人は、沖縄から、日本から、去ってもらおう。(大きな拍手)

はなはだ短いけど、終わり(拍手)
(引用終わり)

翁長雄志公式チャンネルの映像「菅原文太氏のスペシャルゲストあいさつ」
 


(追記 2014年12月1日)
 菅原文太さんが11月28日午前3時、転移性肝がんによる肝不全のため、東京都内の病院で亡くなられていたことが12月1日に一斉に報道されました。満81歳。11月30日にすでに福岡県・太宰府天満宮祖霊殿にて家族葬が執り行われたとのことです。
 以下に、奥様・菅原文子さんが発表されたコメントをご紹介するとともに、心より哀悼の意を表します。
<妻・菅原文子さんのコメント全文>
 七年前に膀胱がんを発症して以来、以前の人生とは違う学びの時間を持ち「朝に道を聞かば、夕に死すとも可なり」の心境で日々を過ごしてきたと察しております。
 「落花は枝に還らず」と申しますが、小さな種を蒔いて去りました。一つは、先進諸国に比べて格段に生産量の少ない無農薬有機農業を広めること。もう一粒の種は、日本が再び戦争をしないという願いが立ち枯れ、荒野に戻ってしまわないよう、共に声を上げることでした。すでに祖霊の一人となった今も、生者とともにあって、これらを願い続けているだろうと思います。
 恩義ある方々に、何の別れも告げずに旅立ちましたことを、ここにお詫び申し上げます。
(引用終わり)
※引用はシネマトゥデイより。 

(弁護士・金原徹雄のブログから)

明日(10/5)の「防災訓練へのオスプレイ参加の中止を求める関西集会」(和歌山城砂の丸広場)は中止となりました

 本日(2014年10月4日)配信した「メルマガ金原・臨時増刊号」を転載します。

明日(10/5)の「防災訓練へのオスプレイ参加の中止を求める関西集会」(和歌山城砂の丸広場)は中止となりました

 和歌山市でも風が強まり出し、大型の台風18号接近の影響が感じられるようになってきま
したが、一昨日(10月2日)のメルマガ金原No.1866「オスプレイがやって来る(10/19)~和歌山県津波災害対応実践訓練に~」の中で、10月5日(日)に開催されることを告知していた下記集会が中止されることになった旨、和歌山県平和フォーラムからお知らせいただきました。
 上記メルマガ(やそれを転載したブログ)をご覧になって、集会への参加を予定している方がおられるかもしれませんので、緊急に中止となったことをお知らせすることとしました。
 
2014年10月5日(日)13:00(受付開始12:00)
和歌山公園(城内) 砂の丸広場
防災訓練へのオスプレイ参加の中止を求める関西集会
チラシ
[集会]13:00~14:30
[デモコース]14:30~15:30
砂の丸広場→けやき大通り→JR和歌山駅前
交差点(流れ解散)
[お問い合わせ]関西フォーラム 大阪市北区天神橋3-9-27 PLP会館3F
 TEL:06-6351-0793 FAX:06-6358-1639

 現在の天気予報(和歌山市)では、明日は午後3時ころから「弱い雨」で、それまでは「曇
り」ということではあるのですが、上記集会には関西一円から多数の方が参加予定であるため、一の天候急変の場合の影響が大きいこと、台風にともない警報が発令されれば、特に官公庁に勤務する方はそれぞれの職場で緊急対応をとらねばならないことなどから、早めに中止が決断されたということのようです。

 オスプレイそのものもそうですが、抗議集会も自然の猛威の前では謙虚でなければならない
ということでしょうか。

予告 9/6 シンポ広域避難者の安定した住宅保障はどうあるべきか(近畿弁護士会連合会)

 今晩(2014年8月10日)配信した「メルマガ金原No.1813」を転載します。

予告 9/6 シンポ広域避難者の安定した住宅保障はどうあるべきか(近畿弁護士会連合会)

 来る9月6日(土)に、大阪弁護士会館で開かれるシンポジウム「広域避難者の安定した
住宅保障はどうあるべきか」(主催:近畿弁護士会連合会)をご案内します。
 このシンポは、10月2日・3日の両日、函館市で開かれる日本弁護士連合会の年間最
大行事である第57回日弁連人権擁護大会のプレシンポジウムという位置付けです。
 そして、今年の人権擁護大会の1日目(分科会~シンポジウムは1日目に開かれます)の第1分科会のテーマが「北の大地から考える、放射能汚染のない未来へ-原発事故と司法の責任、核のゴミの後始末、そして脱原発後の地域再生へ-」というものなのです。
 
 
 だいたい、日弁連人権擁護大会のシンポジウムといえば、数時間の長丁場で(今年の第1分科会は12時00分~18時30分)、最初から最後まで参加するとぐったりと疲れ果てる
のが通例ですが、今年の第1分科会の内容も、チラシを読む限り実に盛り沢山ですね。
 小出裕章氏(京大原子炉実験所助教)、村上達也氏(前東海村村長)などの他に、大間原発の建設差止訴訟を提起した地元・函館市の工藤壽樹市長に対する特別インタビュ
ーも用意されているようです。
 日弁連人権大会の開催時には、地元の首長が来賓として挨拶するのが慣例だったと思いますが、それは2日目の大会での話であって、分科会に、そのテーマと密接な関連を持つ訴
訟の当事者として地元自治体の代表が登場するなどということはめったにないはずです。

 今年の開催地が函館になるということは、何年か前から内定していたと思うので、上記訴訟があるから函館で人絹大会を開催することになった訳ではありませんが、函館が開催地であるので、第1分科会のテーマが「放射能汚染のない未来へ」になったという可能性はあるでしょうね。

 さて、上記日弁連人権擁護大会のプレシンポジウムとして開催される「広域避難者の安
定した住宅保障はどうあるべきか」についてです。
 函館の人権大会シンポは以下の3部構成となっています。
 ① 司法の責任を考える
 ② 核燃料サイクル、高レベル放射性破棄物を考える
 ③ 原発等立地地域の経済と再生可能エネルギー等を通じた地域再生を考える
 いずれも重要な課題に違いありませんが、現に起こってしまった事故の被害者の救済につ
いては、主要なテーマとしては取り上げられていません。
 実は、このテーマについては、昨年広島市で開催された第56回人権擁護大会で取り上げられ、以下の決議がなされているのです。

 今回の近弁連シンポは、従来から継続的に取り組んできた広域避難者支援活動の延長線上での開催であるとともに、昨年の日弁連人権大会決議をフォローするものでもあると思います。
 以下に、近弁連シンポの概要をチラシから転記します。
 
チラシから引用開始)
日弁連第57回人権擁護大会プレシンポジウム
広域避難者の安定した住宅保障はどうあるべきか

日時 2014年9月6日(土)13時30分~16時(13時開場)
場所 大阪弁護士会館2階ホール

     大阪市北区西天満1-12-5

参加費無料

東日本大震災、東京電力福島第一原子力発電所事故から3年半が経過しようとしている
なか、今なお多くの避難者が避難生活を余儀なくされています。関西広域連合発表では、平成26年7月4日現在3,694名の方が、関西広域連合内に避難されています。しかし、現状は、仮設住宅入居の入居期限は、災害救助法に基づく1年ごとの延長決定がなされているに過ぎません。果たして、災害救助法の枠内での支援継続で、避難者の方々の今後の人生設計、生活設計がたてられるのか、もっと、長期間の延長あるいは、抜本的な新たな立法が必要ではないのか。関西方面への避難者の方々、自治体関係者の方、被災者支援の先頭に立って活動されているNPO、弁護士によるシンポジウムを企画いたしました。このシンポジウムによって、避難者の方々が必要とする提言に結びつけることができないか、皆様と一緒になって考えてみたいと思います。
 
内容
1)基調講演「災害時の避難者の住宅保障の現状と今後のあるべき施策」
   講師:津久井 進 弁護士(兵庫県弁護士会会員)
2)多様なニーズについての避難者の声
3)パネルディスカッション「避難者の安心できる住宅保障とは?」

パネリスト
津久井 進 弁護士(兵庫県弁護士会会員)
古部真由美 氏(まるっと西日本)
その他自治体関係者
支援団体等交渉中
コーディネーター
青木佳史 弁護士(近畿弁護士会連合会災害対策及び避難者支援に関する連絡協議
会副座長)
4)近畿弁護士会連合会としての意見書の提案

主催/近畿弁護士会連合会
共催/日本弁護士連合会・大阪弁護士会
 
一時保育あります(完全予約制)
申込方法:大阪弁護士会法律相談部までお電話にてお申し込み下さい。
        06-6364-1238
申込期間:8月29日(金)午後5時まで
【対象】首のすわった幼児から未就学児まで
【時間】シンポジウム開始15分前から終了15分後まで

シンポジウムへの参加申込方法
 チラシ裏面の参加申込書に必要事項を記入して大阪弁護士会法律相談部宛にFAXを
送信する。
  FAX 06-6364-5069
 もしくは、以下の申込フォームから申し込む。
(引用終わり)

 最後に、コーディネーターを務める青木佳史弁護士から広域避難者支援ネットワークMLに届いたメールの一部をご紹介します。
 
(引用開始)
 基調講演に、津久井進弁護士を迎え、災害時の住宅支援のあり方の経過と限界、今後の方向性、原発避難者についての住宅保障のあり方などを、最新の状況を踏まえて、お話を
いただきます。
 さらに、関西の避難者のおかれている住宅ニーズの声を、近畿各地から直接にお話をいただ
きます。
 そして後半には、この三年間、公営住宅の住宅提供をフォローしてきたまるっと西日本の古
部さんにお話をいただくとともに、岡山県で、関東からの避難者を中心に、民間住宅の提供や移住のネットワークを、自治体とも共同して行ってこられた「おいでんせえ岡山」の逢澤直子さんの貴重な実践のお話をいただき、津久井弁護士を助言者として、今後の公営住宅、民間
住宅のそれぞれに、広域避難者の住宅保障の方向性をさぐりたいと思います。
 全ての避難者、全ての支援者にとって、重要な課題になりますので、ぜひご参加をいただき
ますように、お願いします。
(引用終わり)
 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』 
作詞作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

“リベラル”結集の政界再編を展望する(3人の元民主党議員による鼎談を視聴して)

 今晩(2014年7月6日)配信した「メルマガ金原No.1779」を転載します。

リベラル”結集の政界再編を展望する(3人の元民主党議員による鼎談を視聴して)
 
 昨日、「集団的自衛権 “抑止力”を高めたいなら日米安保条約改定が先ではないか」書き上げるのに相当な精力を費やした影響(?)からか、いささかぐったりして、今日はやや手抜きでお送りします。
 もっとも、私が書いているメルマガ(ブログ)は、力を入れて書いた「大作」ほど誰も読んでおらず(長いからなあ)、手間をかけずに手短に書いたものは比較的読まれていたりするという傾向があるのですね。
 そこで、今日は、7月4日(金)に京都で行われたイベントの中継映像(IWJ京都)をご紹介します。
 

(IWJの番組案内から引用開始)
 2014年7月4日(金)18時より、京都市中京区・ウィングス京都で「理念と政策なき政界再編は日本を潰す」と題したイベントが行われ、民主党に所属していた前国会議員で現在はそれぞれ別の党派に所属する川内博史氏・中村哲治氏・平智之氏が集まり、野党再編をはじめとした日本の政治の現在や民主党政権の実際についてそれぞれの見方から議論を繰り広げた。
 
【出席者】
中村哲治氏(生活の党、前参議院議員、元法務省大臣政務官)
川内博史氏(民主党、前衆議院議員、元文部科学委員長)
平智之氏(無所属、前衆議院議員)

日時 2014年7月4日(金)18:00~20:30
場所 ウィングス京都(京都市中京区)
(引用終わり)
 
 2012年12月の衆議院総選挙、2013年7月の参議院通常選挙によって民主党が北したのは「必然」であったと思いますが、負けすぎたのが大問題だったということに、ようやく多くの国民が気がついてきたものの、これから先の展望が「真っ暗闇」ではないか、と絶望的な気分になっていませんか?
 民主党、日本維新の会、結の党、仮にこれが一緒になると想像しろと言われても、私などはあまり想像したくもないですね。ひょっとしたら、大阪のどこかの選挙区から橋下徹が候補するかもしれないのですよ。そんな政党に投票する気になる訳ないし。

 とはいえ、極右政権と対抗するリベラル勢力の結集は待ったなしの課題です。
その意味からも、議席を失ったことが多くの人から惜しまれており、捲土重来を期して活動中の3人の元民主党議員(川内さんはまだ民主党員)による鼎談は興味深いものでした。
 ただ、前半の鼎談において、具体的に提示されたプランが、鳩山由紀夫・小沢一郎コンビの復活待望論だけだったのには、いささかがっかりしましたが、この2人には、現在の日本の悲惨な政治状況について、それなりの「責任」はとってもらわねばということには同意できいこともありません。
 個人的には、鳩山さんには沖縄問題について、小沢さんには小選挙区制について、特に何とかする責任があるだろうと思っていますから。
 
 なお、後半の質疑応答での、特に川内さんの積極的な発言には元気づけられました。
 是非視聴をお勧めします。
 

(付録)
『ラブソング・フォー・ユー(LOVESONG FOR YOU)』 
 作詞作曲:ヒポポ大王 演奏:ヒポポフォークゲリラ
 

うのさえこ さんから学ぶ“避難するということ”(6/21子どもたちの未来と被ばくを考えるつどい@和歌山ビッグ愛)

 今晩(2014年6月9日)配信した「メルマガ金原No.1752」を転載します。

うのさえこ さんから学ぶ“避難するということ”(6/21子どもたちの未来と被ばくを考えるつどい@和歌山ビッグ愛)

                  趣    意    書
 2011年3月の大災害により引き起こされた福島県の原子力発電所の事故は、これまで人類が体験したことがないほどの規模となり、今も進行中という予断を許さない状況です。
 一方、この間の政府の対応は被災者の救済を十分果たしているとはいえず、被害を最小
限度に食い止めるという原則がなおざりにされています。とりわけて、被災地からのガレキ広域処理の問題は、放射能汚染を全国に広げる恐れがあり、比較的に汚染の少ない和歌山に
人々を、子供たちを受け入れていきたいという私たちの願いを無残にも打ち砕こうとしているのです。
 被災地の一日も早い復旧復興を願うと同時に、放射能汚染による被害から子供たちを守
り、安心安全な環境の中で子供たちが生きることができるように、私たちは様々な立場や考え方の違いを超えて繋がり、ともに明るい未来を見すえて学び、行動していきたいと考えていま
す。
 和歌山の地だからこそできることがあり、この安全で豊かな環境こそが、なによりの支援にな
るのだと信じて、手を取り合って進みましょう。

 以上は、2012年4月14日の結成総会で採択された「子どもたちの未来と被ばくを考える会」の設立趣意書です。

 思えば、震災がれきの広域処理という天下の愚策を環境省が推進し、西日本でも、大阪市や北九州市がこれを受け入れ、周辺への環境汚染、健康影響については様々な意見があるので仮にさておくとしても、誰がどう考えても多大な国費の無駄使いであったことは争いようがないはずであるのに誰も「責任」をとらず、多くの地方議会で行われた「震災がれき受入決議」についても、その後「撤回決議」をした議会があったという話を全く聞きません。

 2012年3月の和歌山市議会における「震災がれき受入決議」に反対する陳情行動(結局決議を阻止することはできませんでしたが)のために結集した市民有志が中心となって結成したのが「子どもたちの未来と被ばくを考える会」であり、早いもので、同会も第3回総会を開く時期となりました。

 今回の総会議事終了後の記念講演(子どもたちの未来と被ばくを考えるつどい)は、福島から京都府京田辺市に避難しておられる うのさえこ さんをお招きし、原発事故子ども・被災者支援法とご自身の避難体験についてお話いただくこととなりました。
 私たちは何をしなければならないのか?、一人ひとりが考え、これからの活動の方向性を定める参考になればと願っています。

 どなたでも自由にご参加いただけます。1人でも多くの方においでいただき、講師を交えて積極的な意見交換が出来ればと思いますので、お誘い合わせの上是非ご参加ください。

チラシから引用開始)
~子どもたちの未来と被ばくを考えるつどい~
と  き 2014年6月21日(土)
 13:15~13:50 「子どもたちの未来と被ばくを考える会」第3回総会
 14:00~16:00 記念講演
  『原発事故子ども・被災者支援法と うのさえこさん の避難の話』
    講師 うのさえこ さん

ところ 和歌山ビッグ愛9F 会議室
    
(和歌山市手平2丁目1-2 ℡:073-435-5200)
参加費無料
主催 子どもたちの未来と被ばくを考える会

     和歌山市三番丁6番地 関西電電ビル4階 金原法律事務所内
     公式ブログ 
http://kodomomiraikibou2012.seesaa.net/
お問合先 ℡:073-451-5960(松浦)

講師:うのさえこ さん プロフィール

1999年より福島市に移り住む。2010年福島第一原発3号機のプルサーマル運転受け入れに反対し、脱原発福島ネットワークに参加。同年秋ハイロアクション福島原発40年実行委員会結成に参加、実行委員長となる。2011年3月同会のオープニングイベント開催を前に3.11に被災、避難。避難後も、脱原発、脱被曝、被災者支援のための発信を続
けている。福島原発告訴団原発いらない福島の女たち原発事故子ども・被災者支援法福岡フォーラム、京都フォーラム、原発事故被害者の救済を求める全国運動共同代表、3.11ゆいネット京田辺など。現在、京都府京田辺市在住。著書『目を凝らしましょう。見えない放射能に。』(クレヨンハウス)、共著『福島原発事故と女たちーー出会いをつなぐ』
(梨の木社) など。
(引用終わり)

(参考映像)
うのさえこさん(福島市から避難)スピーチ バイバイ原発3.8きょうと


 今年(2014年)の3月8日(土)、京都市の円山公園・円山野外音楽堂で開催された「バイバイ原発3.8きょうと」メイン集会でのうのさえこさんのスピーチです。

岡村吉隆和歌山県立医科大学学長の「平成26年度 入学式式辞」

 今晩(2014年5月27日)配信した「メルマガ金原No.1739」を転載します。

岡村吉隆和歌山県立医科大学学長の「平成26年度 入学式式辞」

 今日は、憲法でも原発でもない話題です。
 強いて言えば、「和歌山高等教育機関 学長式辞」シリーズとでも言いましょうか。
 今年(2014年)の3月25日、和歌山大学で行われた卒業式において、山本健慈学長が述べられた式辞に感動し、翌々日の3月27日にブログでご紹介したところ、多くのアクセスを記録しました。

 そして、今日ご紹介するのは、和歌山県立医科大学の岡村吉隆学長による「平成26年度 入学式式辞」です。
 岡村学長は、心臓外科がご専門で、2010年から和歌山県立医大附属病院長を4年間務められ、今春から学長に就任されたばかりです。
 大学の公式サイトに「入学式式辞」が掲載されていますので、そちらで是非全文をお読みください。
 以下には、特に私が感銘を受けた部分を抜粋してご紹介します(とはいえ、かなりの部分を引用することになりましたが)。

(引用開始) 

桜の花も満開の時期を過ぎ、新芽が顔を出しました。
満開の花がつい先日送りだした卒業生で、新芽が今日、入学される皆さんのように感じら
れ、「さあこれから成長するぞ」と言っているような気がします。

新入生の皆さん、ようこそ和歌山県立医科大学へ。皆さんは多くの希望と期待を胸にこの
日を迎えたことでしょう。私達、和歌山県立医科大学教職員一同、皆さんを暖かく歓迎したいと思います。今日は、和歌山県の仁坂知事をはじめ多くの方が来賓として出席して一
緒に皆さんの入学を祝ってくださっています。
皆さんを支えてくださったご家族や関係者の方々には、心よりお祝い申し上げます。

(略)

まず、大学とはどういうところかと言うことです。
これまでの小中高校と大学はいろいろな意味で違います。
小中高にいるのは生徒で、大学にいるのは学生です。
小中高にも大学にも先生と呼ばれる教員がいますが、小中高の先生は皆、教員免許を
持っています。しかし、大学の教員はほとんどが教員免許は持っていません。
また、教員の長は、小中高では校長ですが、大学では校長ではなく、学長です。
でももっと根本的に異なることがあります。
それは、高校までは、教えてもらうことが基本ですが、大学では自分で勉強することが基
本です。大学では、教えることが多くて限られた時間では教えきれません。まだよくわかっていないことや正解が一つでないことも多く、また正しいと思われたことが数年後には違っ
ていることもあり、常に勉強していく必要があります。
「習っていないところが試験問題に出た」と騒ぐのは、高校までです。大学で教えるのは、
知識ではなく、何が問題なのか、何を勉強すれば良いかというヒントは教えます。単に覚えるのではなくて、自分で考える能力を養うことを学んでください。

次に、医学部や保健看護学部の特徴についてです。
皆さんのほとんどが、入学の目的は、医師や看護師、助産師などの資格を取ることだと
思います。これらの資格は他の学部を出ても受験資格はありません。難関と言われる司法試験は法学部を卒業していなくても受験できます。一級建築士も工学部を卒業していなくても受験できます。医師国家試験の受験には医学部を卒業していなくてはいけま
せん。医学部や看護学部のカリキュラムは選択科目がとても少なく、ほとんどが必修です。
このことは逆に、医学部や看護学部を卒業して、ほかの職業に就く選択肢がかなり制限
されると言えます。もし、この中に、自分の意思でなく周囲の勧めに従って学部を選んだけれど自分はもっと別のことがしたいと思ったらなるべく早い時期に方向転換することを勧めます。

今、世間では医師不足や看護師不足がしばしば話題になります。
最近でも医学部新設の動きがあって大きな問題になっています。
確かに、地域では医師は不足していますが、この6-7年間で医学部の定員は1500人
増えました。自治医大が15できたのと同じです。ようやく今年から卒業生が出始めたばかりなので、数年先までは医師不足は解消されません。
しかし、10年後には医師過剰になることは明らかです。
看護系大学についても同様で、1992年に11大学しかなかった4年生看護学部が、今
では220に増加しました。
定員が急に増加したことは、言え変えれば入学しやすくなったわけです。
2020年に東京オリンピックが開催されることになりましたが、ちょうど50年前に東京オリン
ピックが開催されました。その時に比べて今、18歳人口は半分になりました。一方、医学部の定員は3倍になりました。単純に計算すれば、医学部に入学するのが6倍簡単
になったと言えます。
ただでさえゆとり教育の弊害で、日本全体の学力低下が明らかな上に、定員増で医
学部合格が簡単になったことで、全国的に留年や休学、退学が増加していることを知っておいてください。

(略)

さて、もう一つ考えて欲しいことがあります。
医師、看護師、助産師は、漢字で教師の「師」という言葉が使われています。
弁護士や代議士などはサムライの「士」が使われています。教師とか恩師とか「師」と
言う言葉は先生という意味でしょうが、それなら医師は何を教えるのでしょうか?
また、詐欺師、いかさま師にも「師」が使われているのはなぜでしょう?
皆さんも時々考えてみてください。

(略)

是非、友人をたくさん作って、そして自分を磨いてください。そして、身近な地域医療
に貢献しつつも国際的な視野を持つバランス感覚を磨いてください。和歌山県立医科大学の歴史を築いて、その遺伝子を次の世代に受け継いでくれることを期待して
います。
さあ、これから一緒に切磋琢磨して、他大学から目標にされるような大学にしていき
ましょう。

               平成26年4月8日
               公立大学法人 和歌山県立医科大学
               学長 岡村 吉隆
(引用終わり)
 
 実は、岡村学長の「入学式式辞」をご紹介しようと思い立ったのには理由があります。今晩(5月27日)、和歌山市内のホテルで、「平成26年度 和歌山弁護士会新役員就任披露の会」があり、私も会員として出席していたのですが、たまたま私に割り当てられたテーブルが、山本健慈和歌山大学学長や岡村吉隆和歌山県立医科大学学長と同席という、非常にアカデミックな(?)テーブルであったのです。
 山本学長からは、前記の私のブログを読んでいただいていたことなども伺い、また、昨年末の毎日新聞インタビュー掲載後に東京に出張された際、その件が文科省の官僚からどのように受け止められていたかなど、興味深いお話も聞かせていただくことができました。

 また、たまたま隣り合う席となった岡村吉隆先生からは、「初めて入学式で式辞を述べることになったが、『おめでとう』という言葉は絶対に使うまいと決めていた」というお話を伺い、「これは是非式辞を読んでみよう」と思い立った次第です。
 岡村先生が「おめでとう」という言葉を新入生に贈るべきではないと考えられる理由は、入学したというだけでは、単にスタートラインに立ったというだけで、彼らは何事も成し遂げておらず、全てはこれからであり、在学中に何を学び得るかが問題なのであって、「おめでとう」という言葉を贈るとすれば、彼らなりに何事かを成し遂げたことに対してであるべきだということでしょう。
 なお、岡村先生がそのように言葉を尽くされたという訳ではなく、あくまで私の理解したところに従って敷衍したものですが。

 以上のことと同じロジックなのですが、岡村先生は、議員や首長が当選直後に支援者らとともに「万歳」を行うことも、「全く理解できない」と仰っていました。
 その理由は、もう説明するまでもないですよね。

 そして、「入学式式辞」です。「卒業式式辞」とは異なり、新入生を迎える「入学式」で、そう難しいことを述べる訳にもいかず、誰の式辞も似たようなものになるものだろうと思うのですが、岡村吉隆学長から、「自分の意思でなく周囲の勧めに従って学部を選んだけれど自分はもっと別のことがしたいと思ったらなるべく早い時期に方向転換することを勧めます」とか、「定員増で医学部合格が簡単になったことで、全国的に留年や休学、退学が増加していることを知っておいてください」とか、「師、看護師、助産師は、漢字で教師の『師』という言葉が使われています。(略)詐欺師、いかさま師にも『師』が使われているのはなぜでしょう?」という言葉を贈られた和歌山県立医科大学の新入生はさぞ驚いたかもしれませんね。

 「おめでとう」という言葉を贈る学長が間違っているという訳では決してありません。そうではなくて、入学する学生に伝えるべき事柄を、自らの信念をより普遍的な言葉に転換して伝えるのが「入学式式辞」というものだろうし、その実践例の1つとして岡村吉隆和歌山県立医科大学学長の「入学式式辞」をご紹介したものです。

 どうですか。和歌山の高等教育機関には、立派な理念を持った学長がいると思いませんか?
 人口がどんどん減っている和歌山県が誇るべきものは、「原発ゼロ」「パンダ生息数日本一」「恵まれた自然環境」だけではないと思うのですが。

(参考サイト)

「秘密法に反対する全国ネットワーク 第1回全国交流集会」名古屋で開催(4/6) 付・和歌山市でのLockパレード

 今晩(2014年4月6日)配信した「メルマガ金原No.1688」を転載します。

「秘密法に反対する全国ネットワーク 第1回全国交流集会」名古屋で開催(4/6) 付・和歌山市でのLockパレード

 「特定秘密保護法」の強行成立を許してから4か月目の今日(2014年4月6日)、全
国各地で「秘密保護法Lock(6)アクション」が行われたことと思いますが、この日、「秘密保法」と言われていた当時から反対運動の一大中心地であった愛知県名古屋市において、「秘密法に反対する全国ネットワーク 第1回全国交流集会」が開催されました。
 
 まだ動画は発見できていませんが、「秘密保全法に反対する 愛知の会(特定秘密保護法に反対)」公式サイト(ブログ)に、詳細な資料がPDFファイルでアップされるとともに、集会の熱気が伝わる多数の写真が掲載されていました。 
 

 この集会の意義については、集会で採択された「アピール」をお読みいただくのが一番
でしょう。

(引用開始)
                   全国交流集会アピール

 昨年12月6 日、秘密法は、数の横暴をもって成立してしまいました。しかし、その日、
国会周辺で、全国各地で、秘密法反対の声を上げていた市民は、「決して諦めない、政府が秘密法を濫用することを許さない、必ず廃止に追い込む」という強い決意を固めました。
 それから4ヶ月。
 秘密法廃止!の声は、全国に広がっています。
 地方議会からの秘密法に関する意見書は、“成立後”に限っても160近く出されて
います。そのうち明確に廃止・撤廃・凍結・抜本的修正を求めるものが4分の3に上り
ます。民意は秘密法を受け入れてはいないのです。  各地でわき起こった「秘密法反対!」の動きを繋げようと、昨年末、「秘密法に反対する全国ネットワーク」結成を呼びかけ、それに呼応して結集した団体は、現在26都道府県・55団体となりました。連携して各地での「12月6日を忘れない!秘密法を LOCK!全国一斉6の日行動(ロックアクション)」などを取り組んでいます。
 そして、本日、「秘密法に反対する全国ネットワーク」は、ここ名古屋に26団体160
名が集まって、初めての全国交流集会を開きました。
 討論と交歓を深めて、私たちは、一層の確信をもちました。支持政党も運動経験も
異なり、世代も運動のスタイルも違う広範な人々が、自律性・自主性を大事にしながら手を繋いでいくこの運動は、ますます広がり、大きな輪となって、必ずや成功することでしょう。なぜなら、この運動のあり方こそが、国民の目・耳・口を塞ぎ民主主義を圧殺
する秘密法を、根底から打ち砕いていくことに他ならないからです。
 私たちは、すべての人々に呼びかけます。
 全国津々浦々で、声を上げましょう。声を繋ぎ、輪をつくりましょう。
 秘密法をロックし、廃止する運動を、ともに闘いましょう。

                      2014年4月6日
                      秘密法に反対する全国ネットワーク
                      第1回全国交流集会 参加者一同
(引用終わり)

 また、「愛知の会」サイトに掲載された「配布資料」は、各地でこの運動に取り組む
人たちにとって、非常に参考になるものだと思いました。
 
 秘密法に反対する全国ネットワーク 第1回全国交流集会プログラム 
 秘密保護法立法過程情報公開と今後政令等で定める事項
 情報保全隊訴訟から見えてくる秘密保護法の問題
 秘密保護法対策弁護団結成
 国際基準で秘密法廃止へ!  
 秘密保全法に反対する愛知の会   
 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会 結成から12.6までの取り組み
 新聞労連資料
 「秘密法」に関する地方議会意見書リスト一覧表
 (成立後に採択されたもの。2014.3.31現在で確認できたもの)

 
 「秘密法に反対する全国ネットワーク」参加団体名簿
 (2014.4.1現在55団体)(呼びかけ資料を含む)
 参加各地団体作成資料(32団体) 

 以上の資料(PDFファイル)を流し読みしていて驚いたのは、資料Aの中にあった「『秘
密法』に関する地方議会意見書リスト一覧表」でした。「アピール」にも書かれているとおり、「成立後」だけでも156もの地方議会が意見書を採択しているということ自体が驚ですが、とりわけ、北海道44議会、長野県43議会というのが突出しています(ちなみに和歌山県は0です)。
 何らかの前提条件があったのかしれませんが、いずれにしても反対運動を担う人々の努力がなければ、ここまでの数には達していないでしょう。見習わなければと思いました。
 

 さて、以下は、和歌山市で行われた「秘密保護法Lock(6日)パレード」のご報告です。
 「全国ネットワーク」にも加盟し、名古屋での交流集会にも代表を派遣した「Stop!秘密保護法わかやま共同行動」の呼びかけにより、本日(4月6日)正午に和歌山市役所を出発し、和歌山城の周囲を半周して岡公園付近で流れ解散するというアピールパレードを行いました。
 和歌山城では、散り残った桜を求めて今年最後の花見を楽しもうという市民で賑わうと予想していたのですが、前日来のぐずついた天候に加え、「冬に逆戻りか」と思わせる寒さのため、午前中の人出は比較的寂しいものでした。
お花見&うたう会 私は、和歌山うたごえ九条の会の「総会&お花見&うたう会」に参加するため午前10時半に和歌山城二の丸広場に行ったのですが、短い総会を終えて何曲か歌ったところで、にわかに雹(霰だったかも)に見舞われ、「この分では秘密保護法Lockパレードもどうなることやら」と心配したものでした。
 いったん「うたう会」を中断して大半の会員がパレードに参加することになった和歌山うたごえ九条の会のメンバーを含め、数十人の参加者が正午に和歌山市役所前を出発しました。
 パレードの途中から天候も急速に回復し、ゴール地点の岡公園付近では晴れ間も出ており、流れ解散の後、和歌山うたごえ九条の会会員以外の人たちも、花見を楽しむために多くが和歌山城公園に向かったようでした(もっとも、その後また天候急変で雨に見舞われたりしたのですが)。
アピールパレード パレードの写真を1枚添付しておきます。先頭で横断幕を持つのは、向かって左からにしでいづみさん、武内正次さん(和歌山県地評議長)、山中敏生さん(民主党衆議院議員・岸本周平氏秘書)の3人でした。
 なお、今回の参加者数ですが、途中までは公称70人(実数65人)だったのですが、遅れた人が順次かけつけてきて、ゴール地点付近では実数70人になっていました(これなら公称80人にしておけばよかった?)。
 来月6日は大型連休の最終日ということでお休みし(その代わり、憲法記念日に和歌山城西の丸広場において開催される「HAPPY BIRTHDAY 憲法 in WAKAYAMA」(憲法9条を守る和歌山弁護士の会、9条ネットわかやま共催)への参加が呼びかけられました。
 そして、次回のロックアクションは、6月6日(金)正午から、和歌山市役所前→京橋プロムナードのコースでのパレードが予定されています。是非「新顔」を誘い、多くの人で盛り上げたいと思います。
 

(付録)
ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』 作詞・作曲・歌 松原洋一


1.ひとつ それは秘密です
  ふたつ 何でもフタをする
  みっつ ホントのこと見えません
  ※秘密保護法 毒まんじゅう
   ヒミツの晋ちゃん 毒まんじゅう

2.よっつ 官僚喜んで
  いつつ 与党の勇み足
  むっつ 力で無理通す
  ※(くりかえし)

ヒミツがどんどん作られる 都合悪いもの隠される
見ざる 聞かざる 言わざるの 暗い時代はゴメンです

※2人のモノマネで。
(それでは報道部からおききします。安倍総理大臣、今日の奥様のアッキーのお昼
ご飯のメニューをお教えいただけないでしょうか?)
 「それはテロ対策上、秘密でごじゃいます」
(続いて自民党の石破幹事長にお伺いしたいと思います。反対デモは一種のテロだ
と発言して大きな問題になりましたけれども、本音はいかがなんでしょうか?)
 「そ・れ・は~~」

3.ななつ 第三者機関名ばかりで
  やっつ 中味もやっつけで
  ここのつ 民主主義こわします
  ※(くりかえし)

何が秘密かわからない 何十年先までわからない
隠し事するその先は 戦争できるフツ-の国

それは秘密です 何でもフタをする
ホントのこと 見えません
  ※(くりかえし)秘密保護法 毒まんじゅう

こんなものとっとと 返品だぁ~
 

※作者の松原洋一さんについて紹介した私のブログ
「松原洋一さん(紀宝9条の会)の新曲2曲をご紹介します」もご参照願います。

山本健慈和歌山大学学長の「平成25年度卒業式式辞」

 今晩(2014年3月27日)配信した「メルマガ金原・臨時増刊号」を一部修正の上転載します。
 
山本健慈和歌山大学学長の「平成25年度卒業式式辞」

 もう一昨日になりましたが、3月25日に和歌山大学で行われた卒業式における山本健
慈学長による「式辞」が話題を呼んでいます。
 和歌山大学公式サイト内「学長からのメッセージ」コーナーに、卒業式式辞のPDFファイが掲載されていましたのでご紹介することとしました。
 卒業式というのは、「君が代」を聞かせるために行われるのではない、卒業していく学生たちにどのような決意を求めるのかという大学(学校)としての見識こそが問われる場なのだということが分かります。
 以下に、式辞の一部を抜粋しますが、是非、上記リンク先で全文をお読みください。
 


                
平成 25 年度 卒業式式辞

 本日、学士の学位を得た918名の学部卒業生の皆さん、修士の学位を得た225名
の大学院修士課程修了生の皆さん、博士の学位を得た6名の博士課程修了生並びに博士学位取得者の皆さん、そして11名の特別支援教育特別専攻科修了生の皆さん、卒業・修了おめでとうございます。
(略)
 さて、本日卒業の学部卒業生の多くは、1年次年度末の3 月11日東日本大震災を経験されました。3・11大震災は、皆さんの中に、どのように刻まれているでしょうか。
 3・11 大震災後、私自身すぐに思ったことは、個人として大学として、直ちに何かをしなけ
ればならないということと同時に、被災者の方々の苦しみを真に共有するよう努力することが大事だということでした。とくに未来を背負う学生、若者に、現地に足を踏み入れ、まずは現地を知ることによって、自分が今なすべきことを考えると同時に、自らの未来・人生のテーマを発見してほしいと思ったのです。そして2011年、12年、13年と毎年本学からボランティアバスを派遣してきました。私自身も、3・11 後の未来を考えるうえで、判断を誤ることがないように、機会があれば東北、とくにフクシマを訪ねるようにしています。
(略)
 皆さんも、彼(金原注:ボランティアバスに参加した卒業生の1人)と同様、主体的な学び、答えのない問題への探求の姿勢、この意味と醍醐味を身につけられたでしょうか。これこそが、大学卒業の最大の意味だと言ってもいいでしょう。
 彼との対話の最後に、彼から、「学長には不安はないですか」と問われました。そのときは、
時間もなく、十分答えられませんでしたが、この式辞をまとめながら、彼との対話を思い起こし、そのとき彼の問いに正直に答えられなかった不誠実と、「私の深い不安」が身に迫ってきました。
 それは、彼が言った「不安に抗するためには、学び続けることしかない」、この「学び続ける」
自由の危機、学び続ける自由を抑圧しようとする動きが、この日本社会にあることそしてこの不安を彼の前で表明しなかったことです。
 中沢啓治氏の古典的アニメ『はだしのゲン』の行政および民間団体による排斥、個人の
為とはいえこれも古典的価値のある『アンネの日記』の破損、さらには社会思想家 内田氏や、社会学者 上野千鶴子氏の講演への行政権力の介入的態度。私が生きてきた65年の人生で、こうしたことが公然と行われ、かつ連続的に起こっていることは、驚くべきことです。
 私は、昨年末の「特定秘密保護法」の制定に対して、これを、学びの自由への抑圧と捉え、その危惧を表明しておりました。(2013 年12月 31日毎日新聞)。
 先の学生が言うように、学びは、不安から、そして好奇心から始まります。この学びの行き
着く先は分からないのです。かつて治安維持法の時代、好奇心旺盛な学生が、旅で見た風景を語っただけで「スパイ」とされ、罰せられた歴史的事例もあるのです。(上田誠吉『ある北大生の受難・・国家秘密法の爪痕』花伝社刊 2013 年)何が秘密かも知らされない特定秘密保護法は「どこに地雷が埋まっているか分からない」という恐れを抱かせ、何かを知ろうとする若者たちの意欲を萎縮させるものです。社会の要請である自発的な学びの意欲をもつ人材を育てることを阻害するような制度は、大学の経営を任されている者として容認することはできません。
 そして、「学び続けること」の必要は、学生だけのものではありません。社会には多くの判断
の違い、対立があります。それらの違い、対立を自由な学びの中で考え、自らの判断を形成し、社会・政治に参加していく、これが民主主義社会の姿です。市民に学習の自由が保障されてこそ、民主主義は成立するのです。
 このことを、1985年第4回ユネスコ国際成人教育会議は、「学習権は、人類の生存にとって不可欠な道具である」「学習権は、経済発展のたんなる手段ではない。それは基本的
権利のひとつとして認められなくてはならない。学習行為は、(中略)人間行為を出来事のなすがままにされる客体から、自分自身の歴史を創造する主体にかえていくものである」(1985年3月29日 第4 回ユネスコ国際成人教育会議採択)と言っています。
 この「学習権」が否定されようとしていること、これが私の市民として、学長として、また生
涯学習の自由を研究してきた研究者としての「不安」の核心であり、全てです。 そして、私自身が、皆さんの未来への義務としても、この動きに抗する責任を感じています。そして今こそ、その責任を果たすべきだと考えています。
(略)
 皆さんの未来にとって、そして大学、社会の未来にとって、<学び続ける自由>こそ重要であり、民主主義の根幹です。日本社会においての最高学府で、学ぶことの価値と意味を体験した皆さんには、それを行動で体現し、それを阻害するものに抗していただきたいと思います。
 ヴァイツゼッカー氏は、先の講演の最後に、「ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪を掻きた
てつづけることに腐心しておりました。若い人たちにお願いしたい。他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。」「若い人たちはたがいに敵対するのではなく、たがいに手をとり合って生きていくことを学んでいただきたい」と言い、次のように締めくくっています。
 「民主的に選ばれたわれわれ政治家にもこのことを肝に銘じさせてくれる諸君であってほし
い。そして範をしめしてほしい」と(永井清彦編訳『言葉の力 ヴァイツゼッカー演説集』岩波書店 2009年刊)。私も、皆さんが、そうあることを願っています。
(略)

    2014年 3月 25日
                             和歌山大学長 山本 健慈

予告4/19「本当のフクシマ写真展&原発事故による避難者の方たちとのお話会」(あわたま@和歌山市)

 今晩(2014年3月24日)配信した「メルマガ金原No.1675」を転載します。

予告4/19「本当のフクシマ写真展&原発事故による避難者の方たちとのお話会」(あわたま@和歌山市)

 来る(2014年)4月19日(土)、和歌山市浜の宮海水浴場前の「Cafe ざっか屋 あ
わたま」において、「本当のフクシマ写真展&原発事故による避難者の方たちとのお話会」が開催されるという案内のメールが、知人の内海洋一さんから昨晩届き、さらに今日、「あわたま」の高橋伸明さんからも、Facrbook のイベント招待が届きました。是非1人でも多くの方にご参加いただきたい企画なので、メルマガ(ブログ)でお知らせすることにしたのです。
 ただ困ったことに、内海さんから届いたメールによる案内と、添付されていたチラシのPDFファイルの内容に微妙な相違があり、さらに高橋さんから招待のあったFBのイベント案内文章がこれまた微妙に違うのです。
 例えば、
  【主催】
  フクシマ写真展と避難者のお話会開催有志の会
  高橋・和田・西出・賛同者
  和歌山の避難者の皆さま 
というのは、チラシには書いてあるけれどFBにはない、といったようなことです。
 まあ、具体的な内容に違いがある訳でもないので、高橋さんから届いたFBを基本に以下に転記します(苦心作とおぼしいチラシも是非ご覧ください)。
 

本当のフクシマ写真展&原発事故による避難者の方たちとのお話会

開催日 
2014年4月19日(土)
場所・お問い合わせ先 Cafe ざっか屋 あわたま
 和歌山市毛見996-2 電話073-444-2239(高橋)

☆「本当のフクシマ写真展」
2011年3月11日東日本大震災により引き起こされた3月12日の福島第一原発
爆発事故。あの日から3年を経過した今も放射能は漏れ続けています。そして福島県内における小児甲状腺疾患の悪性ないし、悪性疑いの子どもたちの数が75人と深刻な事態となっています。写真は福島の健康被害を中心に放射能による健康被害と医療補償問題に取り組んでいる方たちが現地で撮影したものです。
マスコミが報じない本当のフクシマの現状を知る、そして考える機会になればと思います。
日時 4月19日(土)午前11時よりラストまで
※あわたまのフード、ドリンクなどは終日通常営業しています。
※カンパ箱にお気持ちをお願いいたします。

☆原発事故による避難者の方たちとのお話会
福島や関東方面からの福島第一原発事故による放射能から余儀なく母子避難さ
れて来ているママさんたちの現状のお話を聞いて今一度、原発事故と放射能がもたらしたものを一緒に考え、また未来への希望に向けてわたしたちに何ができるのかをシェアしたいと思います。
日時 4月19日(土) 昼14時~、夜19時~
※カンパ箱にお気持ちをお願いいたします(昼夜ともに1ドリンクオーダーお願いいた
します)。
※お気持ちは「本当のフクシマ写真展」で活動されている方たちへの活動資金とし
てカンパさせていただきます。
 

(付録)
※アーカイブ映像5本の内の4本目、1時間56分から、「NO∞無」(ノブ/高橋伸明)さんが歌っています(完全収録でないのは残念ですが)。ちなみに、「NO∞無」という珍しい名前は、「『あるようでない、ないようである』というところからきていて、四国88ヶ所歩き遍路の経験からおりてきた名前」なので「とても大切にしています」ということだと、FBへのコメントで高橋さん自身から教えていただきました。

来てよー!4/11・12・13「にんにこてん」(於:和歌の浦アート・キューブ)

 今晩(2014年3月9日)配信した「メルマガ金原No.1660」を転載します。

来てよー!4/11・12・13「にんにこてん」(於:和歌の浦アート・キューブ)

 今日は、朝10時から午後3時まで、和歌山城西の丸広場で開催された「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」に参加してきましたので、そのレポートが書ければ良かったのですが、盛り沢山な内容で、何を中心に書いたら良いか考えがまとまらず、少しずつ Facebook に書いたものを、後日ブログにまとめようかなどと思っています(「あしたの朝 目がさめたら(弁護士・金原徹雄のブログ2)」に掲載できればと思います)。 

 ということで、今晩お送りするメルマガ(ブログ)は、西の丸広場で花田惠子さん(にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山 前代表)からいただいた「にんにこてん」のチラシ(公式Facebook には「仮チラシ」と書いてありましたが。そういえば、入場料がどうなっているのかも書いていない)のご紹介です。
 3.11から丸3年ということは、3.11直後に立ち上げられた「にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山」も丸3年を迎えるということです。
 それを記念して開催される「にんにこてん」は、ライブ演奏あり、トークあり、その他、協賛する多くのアーティストやお店から「にんにこ」をモチーフにした作品が出展・販売されるなど、非常に盛り沢山な内容が企画されているようです。
 是非多くの方にご参加いただきたく、ご案内します。

 ところで、4月12日(土)のライブに出演が予告されている人たちは、NO∞無(ノブ)さんを除いて、今日の「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」に参加されていましたので、その写真を添付しました。
NO∞無in山口 また、Facebook にNO∞無さんが歌う写真がタグ付けされており、おそらく昨日(3月8日)、山口市維新百年記念公園で開催された「上関原発を建てさせない山口県民大集会(第Ⅱ部)」に出演した際のものだと思いますので、転載させていただきました。
なお、NO∞無さんのプロフィールを含め、イベント詳細はこちらをご参照ください。

(参考サイト)
にんにこ被災者支援ネットワーク 公式サイト
同サイトより「活動報告」
公式Facebook(表記は「被災者支援ネットワークにんにこ・和歌山」となっている)
 

チラシ表面より)
 
にんにこてん

『にんにこ』は和歌山弁で「おむすび」
約30人の『にんにこ』が集合します

トークありライヴあり、いろんな姿の「にんにこ」あり
詳しくはウラへ

2014年4月11日(金)
        12日(土)
        13日(日)
  11:00-18:00(最終日は17:00まで)

ところ 和歌の浦アート・キューブ
主催 にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山


チラシ裏面より)

「にんにこてん」開催にあたって
 東日本大震災よりこの3月で3年が経ちます。
 「にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山」(通称にんにこ)も発足して3年を迎えます。2011年3月11日の震災後すぐに「自分たちにできることをしよう」と有志が集まって発足したにんにこは、原発事故の影響による東日本からの避難者の受け入れ、被災地での炊き出し、泥出し、福島の子どもたちの保養キャンプ、南紀、阿蘇、山口、滋賀、京都、伊豆大島の水害の際の泥出し、炊き出し、物資の支援等の活動を行ってきました。
 災害の度に力を合わせる繋がりが生まれ、奇跡のようにつながりがつながりを呼び、大きな輪(和)に広がってきました。すべては3.11から始まり、支えあうその流れは続いています。3年という区切りの年に、もう一度振り返って、あの震災を通してこれから私達それぞれができること、いつか来るかもしれない巨大地震と津波に対して今からできる防災について等を考える場をつくりたいと思います。
 「にんにこてん」では、震災後、にんにこを通して繋がったアーティストの方々や賛同してくださったお店の方々に、にんにこ(和歌山弁でおむすび)をモチーフに作品を作っていただくことになりました。(作品の売り上げの一部はにんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山の今後の活動資金として使わせていただきます。)
 また、にんにこメンバーであるKayoさん、NO∞無さん、そしていつも応援してくださる地元ミュージシャンの方々のライブ、災害活動家・前原土武さん、野の塾塾長・蕨野祐樹さんにお話しをしていただきます。
 この機会を今一度、これからのひとりひとりの生き方を考えるきっかけにしていただければ幸いです。
                      にんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山

3日間のスケジュール
11:00-18:00(最終日17:00マデ)
ナツオ4月11日(金)
オトメゴコロさんの泉州おむすびはこの日だけデス
トークあるかも・・・
4月12日(土)
13:30~ にんにこLIVE
ナツオ、NO無、エラソウルサとトンカラポンガ、Kayo(順未定)
4月13日(日)
13:30~ トーク(必聴ですぞよ)
災害活動家 前原土武さんの『災害支援から学ぶ自然とのつきあい方』
野の塾塾長 蕨野祐樹さんの『2014、夏、野の塾防災キャンプについて』

参加店&アーティストさん(順不同)
(売り上げの一部はにんにこ被災者支援ネットワーク・和歌山に寄付していただきます)
◎安藤栄作さん(彫刻)
◎長谷川浩子さん(彫刻)
◎shinyaさん(色鉛筆画)
◎池田亜由美さん(絵画)
◎関根智典さん(ポストカード)
エラソウルサほか◎ポングリ奥野亮平さん(雑貨)
◎ポングリ奥野麻美さん(おにぎり冊子)
◎柳瀬智恵美さん(フェルト小物)
◎新谷美佳さん(雑貨)
◎INDOC(布小物)
◎なりゆき屋工房 佐藤ゆきさん(陶芸)
◎なりゆき屋工房 浅田宏さん(木工)
◎GURIさん(雑貨)
◎あだち野乃葉さん(おむすびブローチ)
◎ベアトラム・シラーさん(写真)
◎れいらさん(染色)
◎あだちひろみさん(焼菓子)
◎こころこさん(布ナプキン)
◎オトメゴコロさん(泉州おむすび)
◎ことり舎さん(石けん)
◎百種屋さん(布小物)
◎ドーシェルさん(にんにこパン)
◎じょんのびさん(かきもち)
◎やまのうえスタヂオさん(焼菓子)
◎中谷農園さん(こんにゃく)
にんにこSTAFFも参加させていただきます。
急な変更の場合もございます。ご了承下さいませ。
〒641-0022 和歌山市和歌浦南3丁目10番1号
TEL 073-445-1188 FAX 073-445-1189
阪和自動車道「和歌山」ICよりお車で約20分・約10㎞
南海電鉄「和歌山市駅」よりバスで約25分(「新和歌浦」行き、「不老橋」バス停
下車)
JR「和歌山駅」よりバスで約25分(「新和歌浦」行き、「不老橋」バス停下車)

お問い合わせ
 電話 080-2449-5300
 

(付録)
『死の灰を浴びる前に』(2011年4月16日 広島にて) NO∞無

 

予告・「沖縄」そして「日本」における米軍基地問題とは何か(3/5新外交イニシアティブ(ND)シンポジウムin那覇市) ※追記あり

 今晩(2014年2月18日)配信した「メルマガ金原No.1641」を転載します。

予告・「沖縄」そして「日本」における米軍基地問題とは何か(3/5新外交イニシアティブ(ND)シンポジウムin那覇市) ※追記あり

 新外交イニシアティブ(New Diplomacy Initiative)が沖縄県名護市でシンポジウム「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」を開催したのが今年の1月10日、仲井真知事による辺野古沿岸埋立申請の承認という事態をうけて緊急開催を決断してから、わずか2週間後のことでした。
 準備期間がないに等しい中、会場を埋め尽くした1200人の聴衆が、パネリストの発言の一つ一つに敏感に反応するという、コーディネーターを務めた猿田佐世弁護士(新外交イニシアティブ事務局長)自身、「会場の熱気が舞台上にも伝わり、何かちょっと話すと拍手がおき、こんな講演会は初めてでした。参加者の熱気に舞台上の私たちが応えなければならない、と思わされるような雰囲気でした」(青年法律家協会MLより)と述懐されるような状況が、中継映像を通じても、しっかりと伝わってきました。
 IWJの中継を見ての私の感想はブログにアップしています。
 
弁護士・金原徹雄のブログ

 なお、その時ご紹介したIWJの中継映像(アーカイブ)は、今では会員限定配信となっていますので、その後 YouTube にアップされた新外交イニシアティブ(ND)独自映像にリンクをはっておきます。

 
 その新外交イニシアティブが、1月のシンポの成功の余韻がまださめぬ中、次のシンポジウム「『沖縄』そして『日本』における米軍基地問題とは何か」を今度は那覇市で開催します。
 最近私は、米軍基地問題というのは、日本と米国との関係というよりも、日本と沖縄との関係の縮図ではないかと思わざるを得なくなっています。おそらく、このシンポジウムを企画されたNDの問題意識もそれほど違わないのではないかと推測しています。
 事務局長の猿田佐世弁護士から青年法律家協会弁護士・学者合同部会MLに届いた「転送歓迎」の案内を以下にはりつけてご紹介しますので、沖縄にお知り合いがおられる方は是非参加をお勧めいただければと思います。

(追記 2014年2月26日)
 ND事務局長の猿田佐世弁護士から青年法律家協会MLに、3月5日のシンポのパネリストとして平良朝敬さんも登壇されることになったとのお知らせがありましたので、猿田さんからのお知らせを引用するとともに、以下の概要を訂正しておきます(チラシはこちら)。

(猿田佐世弁護士の投稿メール・引用開始)
再度のご連絡をお許し下さい。以前ご連絡した、3月5日に那覇市で行う、新外交イニシアティブの基地問題のシンポジウムですが、沖縄経済界のキーパーソン平良朝敬 氏(かりゆしグループCEO)にも御登壇いただけることとなりましたので、再度ご連絡させていただきます。
辺野古案を支持していた経済界の重鎮がなぜ稲嶺市長支持に至ったのか、大変興味深いお話が伺えるかと思います。是非皆さま、再度のお願いとなり恐縮ですが、足をお運びいただき、また、告知にご協力いただければ幸いです。
猿田
(引用終わり)
 
(猿田佐世弁護士からの投稿を転載)
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新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム
        「沖縄」そして「日本」における米軍基地問題とは何か

             於:沖縄タイムス社 タイムスホール
          2014年3月5日(水)18:30-20:30(開場:18:00)
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普天間基地の沖縄県内移設には、県内の多くの人々が反対しています。しかし、全国世論調査では、仲井眞県知事の辺野古埋め立て承認を「評価する」との回答が56%に上りました。普天間基地の移設を受け入れる他都道府県もありません。

米軍基地が沖縄に集中する現実についての本土でのとらえ方、また、日本全体における米軍基地問題の意味について、沖縄の現状を踏まえながら議論をし、今後の解決策を探ります。

●登壇者:
・平良朝敬 氏(かりゆしグループCEO)
・長元朝浩 氏(沖縄タイムス社 論説委員長)
・鳥越俊太郎 氏(ND理事、ジャーナリスト)
○コーディネーター:
・猿田佐世(ND事務局長、弁護士(日本・米国ニューヨーク州))

●日時:2014年3月5日(水)
・18:00 開場
・18:30 開演(~20:30)
※当日は混雑が予想されますので、お早目にご来場ください。

●会場:沖縄タイムス社タイムスホール
・住所:沖縄県那覇市久茂地2-2-2沖縄タイムス本社3階
・地図:
http://www.okinawatimes.co.jp/note/building/index.html
※タイムスビルにはお客様専用駐車場をご用意しておりません。公共交通機関のご利用をお願いいたします。

●定員:350名
●参加費:1000円(ND会員は無料・学生は500円)
●申し込み:
氏名・ご所属・電話番号をE-mailで
info@nd-initiative.orgまでお送りください。
または、
http://www.nd-initiative.org/event_20140305.html こちらのページ下部のフォームにご入力ください。

※当日参加も受け付けますが、できる限り事前申込みをお願いいたします。なお、事前申込をされた方も、開演20分前(18:10)までにお出でにならない場合には、入場できない場合があります。お早めにご来場下さい。

●主催:新外交イニシアティブ(ND/New Diplomacy Initiative)
●特別協力:沖縄タイムス社

○ぜひND にご入会ください(団体紹介は下記)
会員申込みは事務局まで、お名前・ご住所・E-mail・電話番号をお知らせの上、年会費を下記口座にお振込みください。
会員の種類:一般会員1万2000円・特別会員6万円・団体会員12万円(年額)
詳細はこちら
http://www.nd-initiative.org/onegai.html

○NDへご寄付をお寄せください
この新しい取り組みに、皆さまのご支援を心よりお待ちしています。(下記口座にお振り込みいただければ幸いです)

【郵便局からのご送金】
 郵便振替口座 口座番号 00190-3-633335
 口座名義 New Diplomacy Initiative
【他行からのご送金】
 ゆうちょ銀行 〇一九店 (019) 当座 0633335
 口座名義 New Diplomacy Initiative

○シンポジウムにご参加いただけない方も、ご入会・ご寄付をぜひご検討下さい。

●お問合せ:
新外交イニシアティブ(ND)事務局
http://www.nd-initiative.org/ 
東京都新宿区新宿 1-15-9 さわだビル 5階
TEL:03-3948-7255 / 080-4096-3366(担当:巖谷) FAX:03-3355-0445
E-mail:
info@nd-initiative.org
Facebook:www.facebook.com/NewDiplomacyInitiative
Twitter:https://twitter.com/nd_initiative  
(以上、転載終わり) 

 なお、NDでは、過去に実施したシンポジウム等の映像も順次公開しています。その中で、昨年(2013年)10月24日に明治大学駿河台キャンパス・リバティタワーにおいて開催された「民間大使が見た日本外交-これからの日中関係を考える-」は、是非お時間を見つけて視聴していただきたいと思います。
 伊藤忠元会長で、2010年6月から2012年12月まで、駐中国大使を務められた丹羽宇一郎氏の基調講演及びND理事の鳥越俊太郎氏を交えたパネルディスカッションが行われました。
 「お互いに“住所変更”も“離婚”もできないのだから仲良くするしかない」日中両国の現在の関係は「異常」です。そして、これを「異常」と感じない方向に「世論」が誘導されていくのを座視することはできないと考える人々は、その具体的な打開策のヒントをこのシンポジウムから掴めるのではないかと思います。

集いましょう「フクシマを忘れない! 原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」

 今晩(2014年2月16日)配信した「メルマガ金原No.1639」を転載します。

集いましょう「フクシマを忘れない! 原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」

 先月末(2014年1月31日)に配信した
「あれから3年 福島を忘れるな! 全国 NO NUKES WEEK」の最後で少し予告した「フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション」の正式なチラシが出来上がってきましたので、ご紹介することとします。

 なお、チラシからの引用の中でご紹介した写真は、1枚を除き、昨年の「福島を忘れな!原発ゼロ 和歌山3・10フェスティバル」における写真です。
 もう1枚は、2012年10月7日に行われた「原発さよなら行進@和歌山市2」に泥鰌(どじょう)すくいスタイル(野田“泥鰌”退治という心でしたね)で参加された紀州熊五郎さんの勇姿です。今年は、3月9日、西の丸広場の特設ステージに出演した後、ただちに福島に向かい、11日には、福島の人々の前で泥鰌すくいを披露されるという引っ張りだこです。 

 今回のチラシにもイメージキャラクターの原発イランウータン(@ポングリ奥野亮平)が登場し、サクソフォンを演奏しています。奥野さんデザインのチラシはこちらです。
 
 気がつけばあと3週間余りで「あの日」から丸3年が経過します。3年前の「あの日々」に自分が何を思っていたのかを振り返りましょう。その日々の中で「こうしなければ」と決意したことがあったのではないでしょうか?
 1人1人が自らに問い返すべきです。「忘れていることはないのか?」と。
 
 1人でも多くの方が西の丸広場に集まってくださることを祈っています。

(チラシ表面)
フクシマを忘れない! 
原発ゼロへ 和歌山3.9アクション

2014年3月9日(日)10時~
和歌山城 西の丸広場

参加無料
内容盛りだくさん!! 
どなたでもお気軽にご参加ください。 

全体集会
(10:00~11:10)
◎中川美保さんと仲間のサクソフォン演奏
◎フクシマからの発言
◎実行委員会参加団体1分間アピール

ブース企画
(12:30~15:00)
◎模擬店、展示、フリマ、工作教室など
  人形劇「チボリーノの冒険」
  エコかるた、スタンプラリー(☆景品あり!)

ステージ企画
(12:30~15:00)
◎バンド演奏
◎震災の歌 

主催●フクシマを忘れない!原発ゼロへ和歌山3.9アクション実行委員会
実行委員会事務局
電話 073-436-3520 FAX 073-436-3554

(チラシ裏面)
フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション
2014年3月9日(日)10:00~15:00 

いますぐ原発ゼロを求めアピールするつどいです。
どなたでも参加できます。気軽にお寄りください。

全体集会 10:00~11:10
●実行委員会挨拶
●文化プログラム  中川美保さんと仲間たち
●フクシマからのお話  伊東達也さん(原発問題住民運動全国センター筆頭代表委員、浜通り医療生活協同組合理事長)
●実行委員会参加団体(1分間アピール) 
※参考写真
小出裕章さん③昨年は、当日、西の丸広場の近くにある和歌山市勤労者総合センター
で講演するために来和された京大原子炉実験所の小出裕章さんに「短時間で良いので是非スピーチを」とお願いしたのでした。快くお引き受けいただけたのは良かったのですが、ちょうど小出さんが本部テントに入られた頃が風雨が最も激しい時で、あとの講演の開始時刻が迫っていたため、横殴りの雨の中スピーチをお願いしたのでした。小出さんも大変でしたが、聴衆も大変でした(傘もささずに写真を撮っていた私も大変だった)。

アピールパレード(原発さよなら行進Vol.6) 11:30~12:30
●パレードコース
 和歌山城・西の丸広場→砂の丸広場横→追廻門→県庁前交差点左折→(三年坂通り)→屋形町交差点左折→(屋形通り)→三木町交差点左折→(けやき大通り)→西の丸広場
*たいこ、楽器、コスプレ、ぬいぐるみ(金原注:着ぐるみ?)など、大歓迎です。プラカードや横断幕など用意して参加いただければうれしいです。
※参考写真 
アピールパレード②コース自体は今年も昨年と同じですが、何とか良いお天気でありますよう
にと願いたいですね。それにしても、昨年は熱心な人たちが最後までよく残ってくれていました。なお、昨年は、スケジュールの一番最後にアピールパレードがあったのですが、今年は全体集会とステージ・ブース企画の中間で実施となりました。この方が、落ち着いて午後の企画を楽しめるかもしれませんね。

ステージ企画 12:30~15:00
●銭太鼓
●踊り~どじょうすくい~
※参考写真 
「ドジョウ退治」登場実は、私にしてからが、噂に聞く「紀州熊五郎の泥鰌すくい」を見たことは
ないのです。伴奏とか必要なのでしょうね(そうでないと盛り上がらないような気がする)。まあ、その辺は、練達のアコーディオン奏者でもある紀州熊五郎さんに抜かりがあるはずはなく、しっかりと盛り上げるべく入念に準備してくださるでしょう。でも、やっぱりあまり遠くから見ていても楽しめないかもしれませんね(元来、泥鰌すくいというのはお座敷芸だったような)。
●コーラス
●弾き語り&バンド(出演者)
 ナツオ、エラソウルサ、はちようび、うたごえオールスターズ(一緒に歌いましょう!)
※参考映像 
ナツオ(嶋田奈津子) 『そこにある場所』
 
エラソウルサ(とモモンガポンガ) 「はじまりの日」より

はちようび 「自由をとりもどそう 9.1 全国集会」より(撮影:和田雄輝)
 
うたごえオールスターズ 『紀州九条せんべいの歌』
 
※参考写真 
ガルウィングス今年も昨年同様、10トントラックの荷台がステージとなります。静かなコー
ラスや動きの少ないグループは良いとして、メンバーがステージを所狭しと歩き回り走り回るバンドはどうなるんでしょう?私は今から「はちようび」のステージが心配です。なお、参考写真は昨年のガルウイングスです。

ブース企画(テント・野外) 12:30~15:00
●模擬店
 飲食物(おでん、おにぎり、たこやき、水ぎょうざ、たません、飲み物など)
●展示(原発被災地のパネル)と福島のお米販売
●子ども向けのブース(工作教室、スーパーボールすくい、わなげなど)
●キッズスペース(エコかるた、スタンプラリー、人形劇“チボリーノの冒険”)☆景品あり!
※参考写真
人力発電機昨年子どもたちに大好評を博したミニ機関車ですが、今年はスケジュール
の都合で残念ながら実現しませんでした。参考写真は、昨年、NPO法人わかやま環境ットワークが出展してくれた人力発電自転車です(これも今年はなかったかな)。ただ、今も、子どもたちに喜んでもらえる企画をいろいろ準備してお待ちしています。しかも☆景品あり!だとか。私も出席している実行委員会では「景品」の話は出ていませんでしたから、どんな景品が用意されるのか分かりませんが、どうかお楽しみに。多くのお子様連れの参加者をお待ちしています。

県内の協賛企画
◆有田川町「福島原発事故避難者の話を聞く会&写真展」
 2月28日(金)午後1時30分~3時30分
 有田川町アレック(有田川町図書館)
 有田原発ゼロみんなの会
◆那賀地域 
 フクシマを忘れない原発ゼロ那賀集会
 3月8日(土)午後1時~
 岩出あいあいセンター
◆紀中・紀南地域
 フクシマを忘れない!原発ゼロ!紀南アクション
 3月16日(日)午前11時~午後2時30分
 田辺市カッパーク
(チラシからの引用終わり)

2/14は「希代の悪法 秘密保護法は廃止を!学習集会」(in和歌山市)に結集を(付『ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』のご紹介)

 今晩(2014年2月12日)配信した「メルマガ金原No.1635」を転載します。
 
2/14は「希代の悪法 秘密保護法は廃止を!学習集会」(in和歌山市)に結集を(付『ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』のご紹介)
 
 去る1月24日、通常国会の開会に合わせて全国で取り組まれた「秘密保護法」廃止!全国一斉アクションの一環として、和歌山市でも「Stop!秘密保護法 昼休みパレード」が行われましたが、同パレードを呼びかけた「Stop!秘密保護法わかやま共同行動」が主催する学習集会が、明後日2月14日、和歌山市あいあいセンターで開催されます。
 以下、チラシ記載情報をご紹介します。

(引用開始)
希代の悪法
秘密保護法は廃止を!学習集会

 昨年12月6日、国民の反対の声を無視し、安倍政権は「特定秘密保護法」を強
行しました。国民の目、耳、口をふさぎ、国民主権、基本的人権、平和主義という憲法の基本原理を根底からくつがえす希代の悪法です。成立後も各地で反対の動きは続き、多くの人が「廃止しかない」と意思を表明しています。
 「特定秘密保護法」がどんなに危険な悪法か、改めて明らかにし、廃止の流れを作り出すためにどうするかを考えます。
 
2月14日(金)午後6時30分から
和歌山市あいあいセンター アクセス
Stop!秘密保護法わかやま共同行動
連絡先 073-433-2241(和歌山合同法律事務所 弁護士 芝野友樹)
(引用終わり) 

 わかやま共同行動が主催する集会としては、昨年(2013年)11月23日に、和歌山
市勤労者総合センターで開いた「ストップ!秘密保護法案 緊急集会」に次いで2回目となります。
 今回は、「成立」という新たな段階を迎え、法律の「廃止」を目指すための運動をどう構築していくのかが課題となっていることを前提に、様々な立場の方に意見を発表していただくことにしているようです(登壇するスピーカーの内、私が事前に名前を聞いているのはお2人だけですが)。

 成立してしまった秘密保護法(特定秘密の保護に関する法律)が電子政府(総務
省)の法令データベースに掲載されていますので(何故か検索してもなかなか見つかりませんでしたが)、今後は、同法を引用する場合には、このサイトからにしたいと思います。

 あらためて、態勢を立て直すためにも「学習」は必要です。私自身、3月に学習会で秘密保護法の問題点を話して欲しいというご依頼を受けており、もう一度勉強し直さなければと思っているところです。
 是非、1人でも多くの方にご参加いただきたく、ご案内します。
 
(2/18は日弁連主催の市民集会があります)
 以上は和歌山市で開催される集会のお知らせでしたが、来週2月18日(火)には、東京の弁護士会館で、日本弁護士連合会が主催する市民集会があります(チラシ)。
「秘密保護法廃止を目指す市民集会」
日時 2014年2月18日(火)18時~20時(開場17時45分予定)
場所 弁護士会館2階講堂「クレオ」BC
     東京都千代田区霞が関1-1-3
参加費無料/事前申込不要
内容
○日弁連の活動報告 出口かおり(東京弁護士会)
○講演 (鳥越俊太郎氏/ジャーナリスト)
○各団体からの報告と問題提起

(『ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』のご紹介)
 三重県南牟婁郡紀宝町にある「紀宝9条の会」事務局長の松原洋一さんは、アマチュア・フォークグループ「わがらーず」で活躍する大の音楽愛好家でもあります。その松原さんが、「権力は腐敗する。­そして隠しごとをします。古今東西を問わず、です。隠し事をするその先は戦争へと繋がります。自由と民主主義にふたをする稀代の悪法・特­定秘密保護法に反対の意味を込めて歌いました。無くなるまで歌い続けましょう。」というメッセージ付きで新作『ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』を作詞作曲し、自ら演奏した映像を、松原さんの友人・井上高志さんがYouTubeにアップしてくださいました。出来れば14日の和歌山市での学習集会で歌っていただきたいのは山々ながら、紀宝町と和歌山市は遠い!(そもそも、紀宝町のお隣の和歌山県新宮市と和歌山市が遠い!)ということで、またの機会にお願いすることにしたいと思います。
 ちなみに、松原さんの本業は印刷屋さん(D51工房)です。
 
『ヒミツの晋ちゃん、毒まんじゅう』 作詞・作曲・歌 松原洋一


1.ひとつ それは秘密です
  ふたつ 何でもフタをする
  みっつ ホントのこと見えません
  ※秘密保護法 毒まんじゅう
   ヒミツの晋ちゃん 毒まんじゅう

2.よっつ 官僚喜んで
  いつつ 与党の勇み足
  むっつ 力で無理通す
  ※(くりかえし)

ヒミツがどんどん作られる 都合悪いもの隠される
見ざる 聞かざる 言わざるの 暗い時代はゴメンです

※2人のモノマネで。
(それでは報道部からおききします。安倍総理大臣、今日の奥様のアッキーのお昼
ご飯のメニューをお教えいただけないでしょうか?)
 「それはテロ対策上、秘密でごじゃいます」
(続いて自民党の石破幹事長にお伺いしたいと思います。反対デモは一種のテロだ
と発言して大きな問題になりましたけれども、本音はいかがなんでしょうか?)
 「そ・れ・は~~」

3.ななつ 第三者機関名ばかりで
  やっつ 中味もやっつけで
  ここのつ 民主主義こわします
  ※(くりかえし)

何が秘密かわからない 何十年先までわからない
隠し事するその先は 戦争できるフツ-の国

それは秘密です 何でもフタをする
ホントのこと 見えません
  ※(くりかえし)秘密保護法 毒まんじゅう

こんなものとっとと 返品だぁ~

予告3/15近弁連シンポ「原発事故による避難者のための健康・医療対策 過去の公害・薬害における恒久対策から学ぶ」

 今晩(2014年2月11日)配信した「メルマガ金原No.1634」を転載します。

予告3/15近弁連シンポ「原発事故による避難者のための健康・医療対策 過の公害・薬害における恒久対策から学ぶ」

 来る(2014年)3月15日(土)午後、大阪弁護士会館において、近畿弁護士会連合会主催による原発事故避難者に関するシンポジウムが今年も開催されます。
 今年のテーマは「健康・医療対策」です。
 
(放射線による健康への影響に関する調査、医療の提供等)
第十三条
 国は、東京電力原子力事故に係る放射線による被ばくの状況を明らかにするため、被ばく放射線量の推計、被ばく放射線量の評価に有効な検査等による被ば
く放射線量の評価その他必要な施策を講ずるものとする。
2 国は、被災者の定期的な健康診断の実施その他東京電力原子力事故に係る放
射線による健康への影響に関する調査について、必要な施策を講ずるものとする。この場合において、少なくとも、子どもである間に一定の基準以上の放射線量が計測される地域に居住したことがある者(胎児である間にその母が当該地域に居住していた者を含
む。)及びこれに準ずる者に係る健康診断については、それらの者の生涯にわたって実施されることとなるよう必要な措置が講ぜられるものとする。
3 国は、被災者たる子ども及び妊婦が医療(東京電力原子力事故に係る放射線によ
る被ばくに起因しない負傷又は疾病に係る医療を除いたものをいう。)を受けたときに負担すべき費用についてその負担を減免するために必要な施策その他被災者への医療の提供に係る必要な施策を講ずるものとする。

 ところで、同法の指示する施策を具体化するために定められたはずの「基本方針」(平成25年10月)が、「健康・医療対策」について規定しているのは以下のような内容に過ぎません。

(引用開始)
(13)放射線による健康への影響調査、医療の提供等
福島県の全県民を対象とした外部被ばく線量調査や、事故時 18 歳以下の子どもに対する甲状腺検査等必要な健康管理調査を継続する。また、個人線量計等による福
島県及び近隣県の被ばく線量の推計・把握・評価を行う。 (主な具体的取組)
・福島県及び近隣県の住民の被ばく全般の把握・評価の在り方及び方法を示す、個人
被ばく線量モニタリング運用ガイドラインの作成。【環境省】
・福島県民健康管理調査や子育て支援の観点からの医療費の助成等のために活用さ
れている福島県民健康管理基金により、福島県内の子ども等に個人線量計による外部被ばく測定、ホールボディカウンターによる内部被ばく測定を実施するとともに、基金の
各事業のフォローアップを実施。【環境省、復興庁】
・事故初期のヨウ素等短半減期核種による内部被ばく線量評価調査を継続実施。【環
境省】
・国として改めて被ばく線量を正確に把握するため、福島近隣県において、新たに個人線量計による外部被ばく測定等をモデル的に実施。その結果を踏まえ、さらに拡充を検討。【環境省】
 また、きめ細やかな個人線量把握を行うため、避難指示解除準備区域等において外
部被ばく測定等を一層推進。【環境省】
・福島県民健康管理調査により、住民票の有無にかかわらず事故当時福島県に居住・
滞在されていた方を含む全福島県民に対する外部被ばく線量を把握する基本調査や、
事故時 18 歳以下であった子どもに対する甲状腺検査等を継続実施。【環境省】
 また、福島県において甲状腺検査が継続的に着実に実施できるよう、検査スタッフの
確保、育成を支援。【環境省】
・福島県民健康管理調査の着実な実施のため、甲状腺検査結果等の情報の管理・
集約・提供の在り方を検討。【環境省】
・福島県外3県で実施した甲状腺有所見率調査結果の周知など、福島県における甲
状腺検査の理解促進を引き続き支援。【環境省】
・新たに有識者会議を開催し、福島近隣県を含め、事故後の健康管理の現状や課題
を把握し、今後の支援の在り方を検討。【環境省】
・被ばく量の観点から、事故による放射線の健康への影響が見込まれ、支援が必要と考
えられる範囲(子ども・妊婦の対象範囲や負傷・疾病の対象範囲)を検討するなど、県民健康管理調査や個人線量把握の結果等を踏まえて、医療に関する施策の在り方を
検討。【環境省】
・甲状腺の精密検査・診断、ヨード内用療法等、質の高い甲状腺医療が受診可能と
なる、診断・医療技術の向上を支援。【環境省】
(引用終わり)

 以上、長々と記載されている「主な具体的取組」に目を通されてどう感じられたでしょうか?「調査」「検査」「測定」という用語が頻出するのに対し、肝心の「医療」についての具体策が乏しいことはすぐに気がつかれたことと思います。

 今回のシンポジウムは、被爆者訴訟や過去の薬害・公害訴訟が生みだしてきた恒久対策から、あるべき今後の施策について考えようとするものです。
 以下、チラシの記載を転記して、その内容をご紹介します。

(引用開始)
原発事故による
避難者のための健康・医療対策 
過去の公害・薬害における恒久対策から学ぶ

 福島第1原発の事故から3年の月日が経過しようとしています。しかし、原発事故は未だ収束の目途すら立っていません。福島県内をはじめ同県周辺地域の方たちは、今
なお、そのまま居住地にとどまるのであれ、避難するのであれ、放射能汚染という深刻な問題を突きつけられています。特に、放射能の影響を受けやすい子どもたちにとってはなおさらです。国や自治体は、こうした方々の健康に対して十分な対策をとっているといえるのでしょうか。
 本シンポジウムでは、現状の施策を検証するとともに、過去の悲惨な公害や薬害の被害者に対して、どのような健康・医療政策が実施されてきたか、そして、それはどのような過程によって実現してきたのかを学ぶとともに、本件原発事故における「あるべき健康・医
療対策」は何か。それをいかに実現させるのかについて考えたいと思います。

プログラム
①基調講演
 「今求められる低線量被曝に対する健康対策」
   講師 郷地 秀夫 氏 (東神戸診療所所長)
②原発事故子ども・被災者支援法によって定められた基本方針の検討報告
③パネルディスカッション
  パネリスト
   郷地 秀夫氏(同上)
   尾藤 廣喜氏(京都弁護士会所属 弁護士)
   加藤 高志氏(大阪弁護士会所属 弁護士)
   近畿各地の避難当事者の方3名
  コーディネーター
   山西 美明氏(近弁連遠隔地避難者連絡協議会座長)


開催日時 平成26年3月15日(土)13:00~16:30
開催場所 大阪弁護士会館2階 
        大阪市北区西天満1-12-5
参加費無料
託児あり
主催 近畿弁護士会連合会
お問合せ先 大阪弁護士会法律相談部 TEL:06-6364-1238

パネリスト プロフィール
郷地 秀夫(ごうち・ひでお) 氏

1947年広島県生まれ。東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長。神戸大学医学部卒業後、精神科、神経内科、リハビリテーション科、一般内科、緩和医療等に携わりながら、被爆者医療に取り組んできた。約250人の被爆者の主治医として日常健康管理を担当するなど、兵庫県下の2000人の被爆者と関わってきた。著書に「被爆者医療から見た原発事故ー被爆者2000人を診療した医師の警鐘」(かもがわ出版)等がある。

尾藤 廣喜 氏
1947年香川県生まれ。1970年厚生省(現厚生労働省)入省。1975年京都弁護士会登録。「弁護士の社会における第1の役割は、社会的弱者の権利を擁護することにある。」との信念の下、被爆者訴訟、スモン薬害訴訟、水俣公害訴訟などに関わってきた。
加藤 高志 氏
1961年奈良県生まれ。1990年大阪弁護士会登録。患者側の立場から多くの医療過誤事件に携わりながら、薬害エイズ訴訟、薬害肝炎訴訟に関わってきた。現在も、両事件の訴訟解決後の健康・医療対策などの恒久対策について中心的に関わっている。
 
Access(交通)
大阪市北区西天満1-12-5 大阪弁護士会館
●京阪中之島線「なにわ橋駅」下車 出口1から徒歩約5分
●地下鉄・京阪本線「淀屋橋駅」下車 1号出口から徒歩約10分
●地下鉄・京阪本線「北浜駅」下車 26号階段から徒歩約7分
●JR東西線「北新地駅」下車 徒歩約15分

参加申込方法
FAXでの申込
 チラシ裏面の参加申込書に必要事項を記入し、「大阪弁護士会 法律相談部」宛(FAX:06-6364-5069)にFAXで送信してください。
WEBサイトの申込フォームからの申込
 大阪弁護士会WEBサイトの申し込みフォームから申し込んでください。
(引用終わり)

3/8「いのち♡大切シンポジウム」と3/9「こころの安全パトロール隊員養成講座」(NPO法人 心のSOSサポートネット)

 今晩(2014年2月6日)配信した「メルマガ金原No.1629」を転載します。

3/8「いのち♡大切シンポジウム」と3/9「こころの安全パトロール隊員養成講座」(NPO法人 心のSOSサポートネット)

 我が国の自殺者数の推移を示す統計としては、厚生労働省がとりまとめる人口
動態統計もありますが、一般的には警察庁の自殺統計原票を集計した結果(自殺統計)が指標となっているようです(内閣府・自殺対策ページ内「自殺の統計」)。
 その警察庁が、先月(2014年1月)、昨年の自殺者数(速報値)を公表しました。
 
日本経済新聞WEB刊(共同) 2014年1月16日11時06分
(抜粋引用開始)
 昨年1年間の全国の自殺者数は前年に比べ663人(2.4%)少ない2万7195人で、4年連続の減少となったことが16日、警察庁のまとめ(速報値)で分かった。前年に続いて3万人を切った。
 昨年1~11月ベースで前年と比較したところ、70代と80歳以上を除く各年代で減少しており、経済・生活問題を動機とする自殺者が減った。年間の世代別内訳や動機は3月に発表される。
 内閣府自殺対策推進室の担当者は、2009年度に創設された地域自殺対策緊急強化基金により、「市区町村単位で自殺を防ぐ活動に取り組みやすくなった効果が出ている」と分析しているが、「引き続き対策が必要」としている。
 年間の自殺者数は、警察庁が統計を取り始めた1978年から97年までは2万~2万5千人台で推移。98年からは14年連続で3万人台を記録していた。(以下略)
(引用終わり)

 ここ2年、2万7000人台であったとはいうものの、それ以前は14年連続で3万人台
を記録するという由々しい事態が続いており、一昨年、昨年の数値にしても、官民の様々な自殺対策の効果が現れているにしても、まだまだ高い水準が続いていると見なければなりません。

 このたび、和歌山県において自殺防止のための活動に取り組んでいるNPO法人
心のSOSサポートネットから、3月8日(土)に開催するシンポジウム、その翌9日(日)に開催する自死予防ゲートキーパー養成講座のご案内がありましたので、メルマガ(ブログ)でもご紹介することとしました。

 心のSOSサポートネットの活動理念については、公式サイトに掲載された理事
である東睦広(ひがし・むつひろ)先生(日本赤十字社和歌山医療センター科部長)が書かれた「ごあいさつ」を是非ご一読ください。
 一部を抜粋してご紹介します。

(抜粋引用開始)
 和歌山でも、救急病院の看護師さんや保健師さんを中心に、自殺未遂者ケ研修などの講師を務めさせていただきました。
 未遂者のケアの重要性もいうまでもないのですが、それだけでいいのかと考えて
ました。
 私が調査したところ、実は2009年(平成21年)9月から2010年(平成22年)9
までの日赤和歌山医療センターに搬送された致死性の自殺未遂者の方の7割近
くが一回目の自殺未遂者でした。
 これはどういうことかというと本当に自殺してしまう可能性の高い人は1回目で
の自殺をする可能性が高いということです。
 つまり自殺をふせぐためには周囲の方がまず、自殺する可能性のある人を見
つけ
られるようにすることが大切だと考えられます。
 しかし自殺する人を見つけることはできるのでしょうか。実は最近の研究から自
をする方の9割の方が精神疾患に罹患していることが分かっています。
 うつ病などの気分障害が多いのですが、ほかに統合失調症、アルコール依存
もあります。
 ただしこれらの病気があると自殺するのではなくて、多くの方の場合自殺の直
に大きなストレスを抱えている場合が多いことが分かっています。
 最も多いのが癌などの治らない病気になったというような身体的健康問題が
多く、そのほか多重負債、失業、経営不振といった社会的問題などが続きます。
 大切なことはストレスに耐え切れなくなったあとに精神疾患を患ってしまった状で自ら命を絶とうとする人が多いということです。
 自殺する人は自分が精神疾患になっているとはほとんど気付かない場合が多
く、
周囲も気付かない。
 ですから、このような人を早く見つけ、援助の手を差し伸べることができ、必要
場合は精神科医療機関に受診援助していく能力を持った人を増やす、ということが和歌山には必要なことです。
(略)
 大事なことは和歌山県民だけでなく、国民一人一人が、自殺は個人の自由志や、崇高な目的のためであれば肯定される場合もあるなどといった、社会の認識を変えてゆき、自ら命を絶つ人を救うための、心のネットワークを作ろうとすることだと思います。
 『心のSOSサポートネット』の設立の趣旨は 自ら命を絶とうとしてしまう人を救
ため、人のつながりを作ることです。
 その過程で明らかになるリスクファクターに対して柔軟に対処するための活動も
う予定です。皆様にも自ら命を絶とうとする人を支えるための心のネットワークの一員として協力していただければうれしく思います。
(引用終わり)
 
3月・自殺対策強化月間イベント
第3回 いのち♡大切シンポジウム
~和歌山からこころの輪を広げよう~
日時:2014年3月8日(土)
     開演13:00/開場12:30~
会場:和歌山ビッグ愛 1階 大ホール
     和歌山市手平2-1-2(TEL 073-435-5200)
入場無料《定員220名 お申込み不要》
第1部 
講演(13:00~14:00)
お金といのち~経済的困難に負けない生き方について~
講師 戸井洋木(とい・ひろき)先生
 りんどう司法書士事務所所長、和歌山クレジット・サラ金問題対策協議会事務局長、和歌山県司法書士会常任理事。多重債務、生活保護、消費者問題、ブラック企業、相続トラブルなど、様々な問題について、当事者を支援する活動を行っている。
体験談(14:10~14:50頃)
 ホームレス、借金、DV、病気・・・ 苦難を乗り越え、笑顔のあしたへ!
第2部
癒しの音楽会(15:00~16:00)
QU-E(クエ)~笑顔の未来~
(金原注)バナナFM(エフエムわかやま)の月曜日(14時~16時)、「QU-Eのmusiクエラジオ」でお馴染みのお二人(TOMY&SASAGU)がビッグ愛に登場です。ファンにはとても楽しみなコンサートですね。
総合司会 宇和千夏
《主催》NPO法人 心のSOSサポートネット
《後援》和歌山県・和歌山市・和歌山県教育委員会・和歌山市教育委員会・社会福祉法人和歌山いのちの電話協議会(申請中を含む)
《協力機関》和歌山県精神保健福祉センター・和歌山県自殺対策情報センター
〈和歌山県自殺対策緊急強化基金対象事業〉
第14回 自死予防ゲートキーパー養成講座
こころの安全パトロール隊員養成講座
~心の病を知り、和歌山から自殺予防の輪を広げよう~
もっと!みんなの!一般向け・ベーシックコース
日時:2014年3月9日(日)
     13:00~17:00/受付12:30~
会場:和歌山ビッグ愛 12階 会議室
     和歌山市手平2-1-2(TEL 073-435-5200)
定員:50名※先着順
テキスト代 1,000円 
受講料 無料
講師 東 睦広
       日本赤十字社和歌山医療センター精神科部長
       NPO法人 心のSOSサポートネット 理事長
主催:NPO法人 心のSOSサポートネット
後援:和歌山県・和歌山県教育委員会・和歌山市・和歌山市教育委員会(申中を含む)
お問い合わせ・お申し込み先:NPO法人 心のSOSサポートネット
FAX・郵送・ホームページ・メールいずれかでお申し込み下さい(チラシ裏面に申込用紙があります)。
■郵送先 〒640-0332 和歌山市冬野1045番地
       NPO法人 心のSOSサポートネット  紀北事務局 講座申込係 宛
■ホームページ http://cocosapo.net/ 「講座案内」より「申込フォーム」へお入り下さい。
(金原注)多分、「イベント案内」もしくは「行事予定」の中の3/9講座概要コーナーから申込フォームに入るのでしょうが、本日(2月6日)現在、ホームページにはまだ3月9日の講座は掲載されていないようです。  
■FAX 050-7100-0016
■メールアドレス info@cocosapo.net
【和歌山県自殺対策緊急強化基金対象事業】 
チラシ 
 

(付録)
『ラストランナー』 QU-E(クエ) 作詞:TOMY 作曲:SASAGU
 

あれから3年 福島を忘れるな! 全国 NO NUKES WEEK

 今晩(2014年1月31日)配信した「メルマガ金原No.1623」を転載します。

あれから3年 福島を忘れるな! 全国 NO NUKES WEEK

 あの3.11から間もなく丸3年を迎えようとしています。
 その日を前にした2月9日には、「原発ゼロ」への歴史的転換を首都の有権者が選するのかどうかについての、とりあえずの結論が出ます。
 そして、それからさらに1か月後、3月11日の前後に、全国で様々な取組が予定されていますが(私も和歌山の企画に少し関わっています)、そのうち、東京で行われる主要企画をご紹介しておきます。

 まずは、昨年(2013年)6月3日、10月13日に続いて3回目となる、首都圏反原発
合、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会の3団体が呼びかけ「NO NUKES DAY(ノーニュークスデイ)」が3月9日(日)に行われます。
 
0309 NO NUKES DAY
原発ゼロ☆大統一行動
~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~
【日時】2014年3月9日(日)
【場所】日比谷野音(大音楽堂)・国会議事堂周辺
【タイムテーブル】
<第一部>
13:00~ 大集会
 *場所:日比谷野外音楽堂
14:00~ 巨大請願デモ/国会大包囲
 *日比谷公園出発で「請願デモ」と「国会包囲」を同時に行います。
主催:首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクショ ン/原発をなくす全
連絡会
<第二部>
15:30~17:00 国会前大集会
主催:首都圏反原発連合
【呼びかけ】首都圏反原発連合/さようなら原発1000万人アクション/原発をなくす全国連絡会
【協力】脱原発世界会議/経産省前テントひろば/再稼働阻止全国ネット
ワー
▼呼びかけ
 2011年3月11日、東日本大震災、福島第一原子力発電所の過酷事故からまもなく3年。
 放射能汚染水漏れなど、事故収束の目処も立たず、いまだに14万人もの人々満足な補償も受けられないままの避難生活を余儀な くさ れています。
 しかし、自民党安倍政権は何の反省もなく、エネルギー基本計画から原発ゼロ
標を放棄し、再稼働、輸出、核燃料サイクル等を強 行し ようとしています。
 全国的に巻き起こった反対運動によって、現在稼働している原発はゼロとなっています。これこそ国民の希望の反映です。原子力発 電と いう既に “終わった技術” を維持・推進するのは電力需給の問題ではなく、政官財などの一部の都合でしかありません。
 一進一退のせめぎ合いの中、我々市民が忘れず諦めず声をあげ続ける事によって、政府に再稼働を断念させ、原発の ない未来を1日でも早く実現するために、2014年3月9日に『0309 NO NUKES DAY 原発ゼロ☆大統一行動~福島を忘れるな!再稼働を許すな!~』を開催します。また、3月9日を前後した全国のとりくみをつなぐ『NO NUKES WEEK』共同行動をよびかけます。
 福島第一原発事故と被害者を風化、忘却させないように、3月9日は全国からかてない規模の行動を起こし、大集結して原発を終 わら せましょう!

 そして、0309ノーニュークスデイの6日後(3月15日)、「さようなら原発」一千
名市民の会が単独で主催する集会とデモが行われます。
 
フクシマを忘れない!
さようなら原発3.15脱原発集会
2014年3月15日(土)
日比谷野外音楽堂(東京メトロ「霞ヶ関駅」、都営地下鉄「内幸町駅」下車)
12:30 開場
13:00 オープニングライブ 真相の噂(コントグループ)、岡大介(カンカラ三線)
13:30 
 開演 司会:木内みどりさん
 福島からの報告 武藤類子さん(ハイロアクション福島)
 呼びかけ人アピール 内橋克人さん 大江健三郎さん 鎌田慧さん 澤地久
枝さん
 被曝労働者のアピール
 原発再稼働の現地報告
14:30 デモ出発(銀座方面)
 福島原発事故から三年。この三年間、目には見えず匂いもないものに、故郷
を追われ、蝕まれ、おびえる日々を過ごしてきました。人々の輝かしい未来を幻想してつくられた原子力発電は、大きな負債を未来に背負わす化け物であることを、今や多くの人々は確信しています。原発は人がつくり出したものであり、この化け物と対峙しつづけることは、私たち自身と未来に対する責任です。力強く呼びかけていきましょう!脱原発の声を。
No Nukes Week(ノーニュークスウィーク)
 また、さようなら原発1000万人アクション、原発をなくす全国連絡会、首都圏反原発連合は、2014年3月11日前後の期間を「No Nukes Week(ノーニュークスウィーク)」と位置づけ、全国で行われる脱原発・反原発の取り組みを紹介し、連携しつながってくことで、私たちの原発ゼロへの思いを表していきたいと思います。ぜひ全国のアクシンにご参加ください」と呼びかけています。
 No Nukes Week(ノーニュークスウィーク)への登録フォームはこちらから。
 以下にご紹介する和歌山の企画も是非登録しましょう(里崎さん、よろしく!)。  

 最後に、私の地元である和歌山市で準備中の企画の概要をお知らせします。
 
フクシマを忘れない!原発ゼロへ 和歌山3.9アクション
【日時】2014年3月9日(日)10時~
【場所】和歌山城 西の丸広場
【企画内容】
○中川美保さんと高校生の仲間によるサクソホン演奏
○福島からの発言 伊藤達也さん(原発問題住民運動全国センター筆頭代表委員、浜通り医療生活協同組合理事長)
○他にステージでのバンド演奏、模擬店など企画検討中。デモもやります。なお、ステージ企画では、あの「なつおmeets南風」のボーカル・なつおこと嶋田奈津子さんの出演は本決まりとか。なお、公式ブログには出演バンドとして「はちようび」という名前があがっているけれど、あの「はちようび」のことなんでしょうね?
【主催】フクシマを忘れない!原発ゼロへ和歌山3.9アクション実行委員会
【実行委員会事務局】
電話け073-436-3520 FAX:073-436-3554

(付録)
『スナメリ泳ぐ海』 作詞作曲:田中美奈
『PIECES OF THIS WORLD』 作詞作曲:田中美奈
『夜明け』 作詞作曲:佐藤良成(ハンバートハンバート)
 なつおとナッキー
※2011年8月15日、「FUKUSHIMA@OLDTIME」(和歌山市のライブハウスOLDTIMEで行われたイベント)でのライブ映像
 

(付録2)
『Don't mind(どんまい)』 ヒポポフォークゲリラ 作詞作曲:ヒポポ大王 
 

秘密保護法は廃止するしかない!「Stop! 秘密保護法」昼休みパレードをやりました(in和歌山市)

 今晩(2014年1月24日)配信した「メルマガ金原No.1616」を転載します。

秘密保護法は廃止するしかない!「Stop! 秘密保護法」昼休みパレードをやりました(in和歌山市)

 去る1月19日に配信した「1/24『秘密保護法』廃止!全国一斉アクション(付・1/24『Stop!秘密保護法 昼休みパレードin和歌山市』)」で予告しましたとおり、昨年(2013年)12月6日に成立してしまった特定秘密保護法の廃止を目指す和歌山での行動がようやく動き出すことになり、本日(1月24日)、和歌山市役所前から京橋プロムナードまでの昼休みデモが実施されました。

信号待ちの合間に 呼びかけは、昨年11月27日から12月6日にかけて、3度の緊急パレードを主催した「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」からで、掛け値なしの実数約150名の市民が参加しました。
 最年少参加者は昨年4月に生まれた女の子、ママに連れられて4回連続の皆勤賞!(だったかな?)。
 彼女より1月早い昨年3月生まれの女の子も、特定秘密保護法反対デモにデビューしました(9条デモにはデビュー済み)。
 また、今回は、金曜関電和歌山支店前アクションや脱原発デモでお馴染みの男性が、エレクトリック・ギターと携帯アンプ持参で参加してくれて、音楽の彩りを添えてくれました。
 昨夜ふと自宅の窓の外を見ると雨が降っており、「どうなることか」と心配しましたが、好天に恵まれて寒さもゆるみ、絶好のデモ日和となったのは幸いでした。

 さてそこで、です。
 とりあえず、あきらめずに特定秘密保護法の廃止を目指していくという第一声を、和歌山でも挙げることはできました。
 しかし、正直言って、昨年3回実施した緊急パレードと同じような顔ぶれがまた集まりましたね、という印象は拭えません。
 まあ、同じ団体が呼びかけ、同じような曜日・時間帯にやっているのだから、同じ人たちが集まってくるのは、ある意味「必然」ではあるのですが、どうすればより広がりを持った運動に進化させることができるのか。参加者1人1人がしっかりと考えなければならないな、と思いました。

 まずは私の足下の弁護士会についてです。
 お隣の大阪弁護士会では、今日の全国一斉行動に合わせて(だろうと思いますが)、広く市民にも呼びかけ、大阪弁護士会館から出発する昼休みデモを実施しています(これで3回目ではなかったかな)。
 全国的に見ても、弁護士会が主催してデモを実施するというのは珍しいとは思いますが、やろうと思えばやれるのですからね。
※IWJによる中継映像が視聴できます。

デモ隊は行く また、今日の和歌山での昼休みデモに参加した弁護士で、自由法曹団の団員でなかったのは私だけだったように思います。その私も、青年法律家協会の会員ではあるのですから、結局、「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」構成団体と関係のない弁護士は1人もいなかったということになります。
 その原因ははっきりしています。自由法曹団とも青年法律家協会とも関係のない和歌山の弁護士は、多分今日のデモのことを「知らなかった」のだと思います(私のメルマガやブログを読んでいるごく一握りの弁護士を除く)。
 これは、私を含めたデモ参加弁護士の怠慢ですね。弁護士会の会員用レターケースに参加を呼びかける文書を配布する手間さえかけなかったのだから(自由法曹団和歌山支部の事務局長が配付してくれていたのならご免なさい。少なくとも私は見ていないので)。
 もちろん、参加要請の文書を配っただけでは、誰も来てくれないという可能性は十分ある(というか、その可能性は非常に高い)のですが、まずは出来るだけの努力をしなければね。

お疲れ様でした このようなことは、弁護士の世界だけのことではないと思います。「どうせ声をかけても来てくれそうもないし」と決めつけて、少しの努力を惜しんでいませんか?
 そのような努力の結果として、「労働組合や民主団体の幟と一緒に歩くのは抵抗がある」という人の声が多く集まれば、諸団体においても配慮してくれるでしょう(・・・多分)。
 まずは、自分の周りから声をかけていきましょう、というのが私の意見なのですが、どうでしょう?
 もちろん、例えば知り合いのJC会員に声をかけるだけではなく、地元の青年会議所にも要請に行くというのは有意義かもしれませんが、時間と労力の消耗も無視する訳にはいきませんしね。

 なお、「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」呼びかけによる次の企画は、2月14日(金)18:30から「あいあいセンター」(和歌山市小人町29番地)6階で開催する「学習集会」です。
 中身はまだこれから考えるということでしたが、出来れば今から日程をご予定ください。

(IWJによる1月24日一斉行動中継映像)

あれから60年~1954年(昭和29年)に何があったのか?これからどうなるのか?~(付「2014年3・1ビキニデー」和歌山県原水協からのお知らせ)

 今晩(2014年1月21日)配信した「メルマガ金原No.1612」を転載します。

あれから60年~1954年(昭和29年)に何があったのか?これからどうなるのか?~(付「2014年3・1ビキニデー」和歌山県原水協からのお知らせ)

 「和歌山県原水協」事務局長の白井春樹さんから、「2014年3・1ビキニデー」に向
けた企画のご案内がありましたので、以下に案内文を引用してご紹介します。

(引用開始)
2014年3・1ビキニデー
=2015年NPT 核兵器全面禁止へ 非核と9条輝く日
を=
1954年3月1日、アメリカが太平洋マーシャル諸島ビキニ環礁でおこなった水爆実験
によるビキニ被災をきっかけに、毎年3月1日を中心に世界で核兵器廃絶に向けた行動が行われている「ビキニデー」。今年は被災から60年となります。2月27日から3月1日まで、静岡市と焼津市で国際政治の流れをいっそう核兵器廃絶へと動かしていく
ための一大決起の場となります。
○2月28日(金)
13:00 日本原水協全国集会・全体会[静岡グランシップ・中ホール]
15:30 日本原水協全国集会・分科会[グランシップ内]
 第1分科会:2015年へ、「核兵器全面禁止」を圧倒的な草の根の力で
 第2分科会:東アジアの平和・憲法・日本の役割
 第3分科会:基地とくらし
 第4分科会:被爆の実相普及、被爆者援護・連帯、運動の継承
 第5分科会:原発ゼロ、被害地支援、自然エネルギーへの転換めざして
 第6分科会:国民的共同の前進へ、国民平和大行進の新たな発展を
 第7分科会:草の根運動を強めようー地域原水協の役割と活動
 第8分科会:被災60年・ビキニ事件の全容解明と原水爆禁止のたたかい
19:00 青年企画 Ring!Link!Zero in 静岡 
○3月1日(土)
9:15 献花墓参行進 JR焼津駅南口集合→弘徳院へ
10:30 久保山愛吉氏墓前祭
13:00 被災60年2014年3・1ビキニデー集会[焼津市文化センター]
★参加費用 34,000円位
[一般大人/交通費(JR和歌山駅)・参加費・宿泊費・1昼食弁当代含む]
★申込締切日:2014年2月21日(木)
★申し込み先:和歌山県原水協TEL(FAX)073-424-6533
(引用終わり)

 以上は、原水協(原水爆禁止日本協議会)の企画であり、詳細は原水協
公式サイト内「ビキニデー」コーナーをご覧ください。
 ちなみに、原水協は、3月1日(土)ビキニデー当日、上記のとおり、焼津市(焼津市文化センター)において「被災60年2014年3・1ビキニデー集会」を開くのですが(主催は実行委員会)、同じ3月1日、原水禁(原水爆禁止日本国民会議)の方は、静岡市において「被災60周年 3・1ビキニ・デー全国集会」を開催することが予告されています。
 私は、このようなことに全然詳しくないのですが、例年、原水協と原水禁は、焼津市と静岡市に別れてビキニデー集会を開催しているのでしょうか?もしそうだとすると、何と言ったら良いのか・・・。
 
 ところで、白井さんからお知らせいただき、第五福竜丸のビキニ水爆実験による被爆からちょうど今年で60年が経過するということを思い出すことになりました。
 今年2014年は、世界的に見れば、「第一次世界大戦開戦100年」の節目の年だろうと思いますが、干支が普及した東アジアの漢字文化圏では、干支が一巡りする「60年」を節目ととらえる考え方が、今でもそれなりに有力ではないかと思います。

 今から60年前の1954年(昭和29年)、日本ではどんなことがあったのか?年表には
様々な事象が記録されています。例えばウイキペディアの「1954年」の項などをご参ください。
 以下に、私が「ビキニデー」に触発されて想起した「1954年(昭和29年)」の出来事を4つ挙げたいと思います。
 その内の2つは、現在の政治情勢を考える上で、絶対に避けては通れない問題であり、残る2つは、上記の問題と時代の空気を共有した象徴的な文化現象(映画の公開)です。

3月1日 日本の遠洋マグロ漁船第五福竜丸などが米国のビキニ環礁での水爆
実験によって発生した多量の放射性降下物(いわゆる死の灰)を浴びる。

4月26日 映画『七人の侍』(黒澤明監督)公開される。

7月1日 自衛隊法が施行される(保安隊から陸上自衛隊に、海上警備隊か
ら海上自衛隊に、航空自衛隊は新設)。

11月3日 映画『ゴジラ』(本多猪四郎監督)公開される。

 第二次世界大戦が、日本の降伏によって終結してから9年、玄界灘をはさんで向
かい合う日本の隣国が戦場となった朝鮮戦争(1950年~)は、ようやく前年(1953年)に休戦となっていたものの、米ソの核兵器開発競争(原爆から水爆へ)が続く中、発生したが「第五福竜丸事件」でした。
 そして、その8か月後に公開された映画『ゴジラ』のポスターには、「水爆大怪獣映画」という角書(つのがき)が冠されていました。

 他方、朝鮮戦争の勃発を機に誕生した警察予備隊(1950年~)は、1952年に
保安隊に改組され、そして1954年7月には「陸海空」を備えた自衛隊が発足し、日本国民は、自衛隊の存在と憲法9条2項との整合性にどう向き合うかという難問を抱え込まざるを得なくなりました。
 そのような政治的動きとは無関係に(当然そうでしょう)、前年から難航を重ねて製作が続いていた黒澤明監督の『七人の侍』が封切られたのが4月26日。作家・小林彦氏の証言でも空前の大ヒットであったことが分かります(『黒澤明という時代』文春文庫)。
黒澤明という時代 (文春文庫)
小林 信彦
文藝春秋
2012-03-09

 野武士の襲撃に悩む一村落の農民たちが、村を防衛するために七人の侍を雇うという卓抜なセントラルアイデアが、封切当時、「再軍備賛美」という文脈で批判されたという話は何度も読んだことがあるものの、肝心の批判したという文章の原典を読んだことがないため、私にとっては一種の「伝説」のようなものです。
 とはいえ、『ゴジラ』が時代の空気を(かなり意図的に)反映した作品であったのと同様、『七人の侍』も同じ時代の空気の中で作られたものに違いありません。黒澤監督をはじめ、農民が侍を雇うというアイデアを提供したとされるプロデューサー(本木荘二郎)、ストーリーを練り上げた脚本家(橋本忍、小国英雄、黒澤明)らに、「再軍備」に共感する気持ちなど全然なかったとしても(多分そうだと思いますが)、全く無関係であったとも言い切れないのではないかという気がします。

 そして、60年後の現在です。
 自衛隊は着々と装備・編成を充実させ、今や“空母”艦隊まで編成しようという段階まで来てしまっています。
 昨年夏に進水した護衛艦「いずも」を上空から撮影した映像はある種衝撃的です
 このような装備の充実を単純に喜ぶ「軍事オタク」や「ネトウヨ」はともかくとして(今やその種の人間政府や与党を牛耳っているのが我が国が抱える最大の問題でが)、の60年間の自衛隊の歩みをどう総括するのかということが、全ての日本国民に否応なく問われているというのが、2014年の状況でしょう。

 また、ビキニデーとの関連で言えば、「原子力発電というのがそもそも、原子力潜水
艦から始まったものですのでね。日本以外のすべての国は、原子力政策というのは核政策とセットなわけですね。ですけども、日本は核を持つべきだと私は思っておりません。しかし同時に、日本は(核を)作ろうと思えばいつでも作れる。1年以内に作れると。それはひとつの抑止力ではあるのでしょう。それを本当に放棄していいですかということは、それこそもっと突き詰めた議論が必要だと思うし、私は放棄すべきだとは思わない」と堂々と公言(2011年8月16日・報道ステーション「原発 私はこう思う」での石破茂自民党政調会長(当時)の発言する人物が圧倒的な議席を保有する与党の幹事長なのだということを肝に銘じる必要があります。
 「専守防衛」や「武器輸出三原則」を投げ捨てようとしている政権が、「非核三原則」だけは守ってくれるなどと考えるのは「愚者の惰眠」と言わざるを得ません。

 現在の私たちの国は、「ひどい」と思っていた民主党政
権時代の2011年や2012年と比べても、とても同一には論じられないほどの危機的段階を迎えています。
 「ビキニデー60年」「自衛隊60年」の今年、1人1人が、将来に何を遺せるかを真剣に考え、自分の責任を果たすことが求められています。

(付記)
 1954年(昭和29年)ということでもう一つ付け加えると、この年の12月に私がこの世に生をうけたのでした。

1/24「秘密保護法」廃止!全国一斉アクション(付・1/24「Stop!秘密保護法 昼休みパレードin和歌山市」)

 今晩(2014年1月19日)配信した「メルマガ金原No.1610」を転載します。

1/24「秘密保護法」廃止!全国一斉アクション(付・1/24「Stop!秘密保護法 昼休みパレードin和歌山市」)

 先週、超党派の衆議院議員団が、
イツ、英国、米国の3カ国(の主として議会)を訪問しました。

共同通信 2014年1月14日 10時47分 
(引用開始)
 特定秘密保護法に基づく秘密情報監視制度の創設に向けた調査のため、超党派の衆院議員団が13日、ベルリンを訪れ、ドイツ連邦議会(下院)議員らと会談した。
 団長の中谷元・自民党副幹事長は会談後、記者団に、ドイツでは連邦議会の統
制委員会が情報機関に情報開示を要求できると指摘。日本でも秘密情報の安易
な指定を防ぐため、国会の関与を高めたいとの考えを示した。
 一方、民主党の渡辺周議員は「国民はまだ懸念を持っている。国会としてどう取り
組むか、立法府としてのプライドを示したい」と述べた。
 今回ドイツを訪問した議員は自民、公明両党と、法律の修正協議に応じた日本
維新の会、みんなの党、さらに民主、共産両党を加えた計9人。英国、米国も訪問
し、19日に帰国する。
(引用終わり)

日テレニュース 2014年1月16日 16時54分
秘密保護法 与野党国会議員団が英国視察
(抜粋引用開始)
 特定秘密保護法を巡り、国会に秘密指定の妥当性などをチェックする機関を設置する案が検討される中、与野党の国会議員団がイギリスを訪問し、議会の取り組みなどを視察した。
 視察を行ったのは、特定秘密保護法を審議した衆議院の国家安全保障委員会
に所属する与野党の議員団。議員団は15日、情報機関の活動を監視するためイ
ギリス議会に設置されている情報保安委員会を訪問した。
 視察した議員団によると、イギリス側からは、委員会は超党派の議員で構成され、
野党議員も含めて首相の推薦で選ばれることや、原則として情報機関の持つ全ての情報にアクセスできること、また、委員には秘密の保持が厳しく求められることなどが説明されたという。
(略)
(引用終わり)

NHKニュース 2014年1月18日 12時17分
特定秘密 超党派の議員団が米で視察
(抜粋引用開始)
 特定秘密保護法の施行に向けて、超党派の国会議員団がアメリカを訪れ、議会などで秘密情報の取り扱いや秘密指定の監視の在り方などについて現状を視察しました。
(略)
 そして、機密情報を扱うアメリカ議会の情報特別委員会の関係者と意見を交わしたり、政府による秘密の指定が適切に行われているかどうかをチェックする権限を持つ国立公文書館の「情報保全監察局」で視察したりしました。
(略)
(引用終わり)

 「国会に秘密指定の妥当性などをチェックする機関を設置する案が検討される中
(日テレニュース)って、そういう検討は「採決前」にやるべきことでしょう?「何今さら」と誰でも思いますよね。

 とにかく、ことここに至った以上、法律施行阻止を目指すしかないということで、全国
各地で様々な動きが起こっていますが、その前提として、施行期日がいつになるのか、おさらいをしておきましょう。
 ・・・と思って、総務省の「法令データ提供システム」から「特定秘密保護に関する法律」を検索してみたのですが、何とまだアップされていない!
 仕方がないので、東京新聞WEB版と朝日新聞デジタルに掲載された特定秘密保護法・全文にリンクをはっておきます。東京新聞は法律の条文そのままを掲載し、朝日新聞は、衆院での主な修正箇所が分かるように、該当箇所を【】でくくっています。

 施行期日を定めているのが附則第1条です。

附則
(施行期日)
第一条 この法律は、公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。ただし、第十八条第一項及び第二項(変更に係る部分を除く。)並びに附則第九条及び第十条の規定は、公布の日から施行する。

 なお、上記「附則第十条」というのが、冒頭で紹介した超党派議員団が3カ国を
視察することになった根拠です。

附則
第十条 国会に対する特定秘密の提供については、政府は、国会が国権の最高機関であり各議院がその会議その他の手続及び内部の規律に関する規則を定める権能を有することを定める日本国憲法及びこれに基づく国会法等の精神にのっとり、この法律を運用するものとし、特定秘密の提供を受ける国会におけるその保護に関する方策については、国会において、検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。

 さて、施行期日に戻ると、「公布の日から起算して一年を超えない範囲内におい
て政令で定める日から施行する」というのですが、国会を通過した1週間後の2013年12月13日に公布されました(首相官邸ホームページより)ので、これは「平成25年12月13日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日から施行する」と読むことになります。
 もしかすると、今年の12月施行と誤解している人がいるかもしれませんが、条文を読めば分かるとおり、「どんなに遅くとも今年の12月13日までには施行する」というこであって、それよりどれだけ早く施行日が(政令で)定められるか分かりません。
 従って、そんなに悠長にしていられないことは間違いのないことです。

 そこで、特定秘密保護法の廃止を求める全国の動きですが、その総体を把握す
ることは誰にとっても至難とはいえ、現段階で最も全国的な情報が集まっているサイトは「『秘密保護法』廃案へ!実行委員会」(旧称・STOP!「秘密保護法」11.21大集会実行委員会)が運営する「STOP!『秘密保護法』」サイトでしょう。
「『秘密保護法』廃案へ!実行委員会」呼びかけ5団体
 ●新聞労連
 ●平和フォーラム
 ●5・3憲法集会実行委員会
 ●秘密法に反対する学者・研究者連絡会
 ●秘密法反対ネット

 その「『秘密保護法』廃案へ!実行委員会」が、「ノウハウの共有、情報交換、
一斉行動などを行う全国ネットワークを作りませんか」という秘密法に反対する全国ネットワーク参加の呼びかけ」を行ったところ、1月15日現在、「全国18都府県・25団体が参加を表明しました。24日の院内集会では、正式に記者発表する予定」とのことです。

 その全国ネットワークの呼びかけによる最初の一斉行動が、来る1月24日(金)、
通常国会開会日に予定されています。
 「STOP!『秘密保護法』」サイトに、全国で予定されている一斉行動の情報掲載されています(網羅されている訳ではありませんが)。

 東京では、「国会大包囲」と「院内集会」が行われます。

○「秘密保護法」廃止!1・24国会大包囲
とき 1月24日(金)12時30分~14時
   ヒューマンチェーンは13時30分、14時の二回
集合 衆議院第二議員会館前
主催 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会
○院内集会
「秘密保護法」廃止へ!院内集会(仮称)
とき 1月24日(金)14時30分~15時30分
会場 参議院議員会館講堂
主催 「秘密保護法」廃止へ!実行委員会

 また、関西では、大阪弁護士会が呼びかける昼休みデモが行われます。

○特定秘密保護法の 特定秘密保護法の廃止を求めるデモ行進
平成26年1月24日(金)12時~13時(11時30分集合)
集合 大阪弁護士会館1階ロビー(所在地:大阪市北区西天満1丁目12-5)
主催 大阪弁護士会 
 
 さらに、「STOP!『秘密保護法』」サイトにはまだ掲載されていませんが、「秘密法に反対する全国ネットワーク」にも参加している「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」が呼びかける昼休みデモが、私の地元・和歌山市で行われます(チラシはこちら)。

○秘密保護法は廃止するしかない!「Stop! 秘密保護法」昼休みパレード
日時 1月24日(金)
 12時15分 和歌山市役所前 出発
 12時45分 京橋プロムナード 解散
主催 Stop!秘密保護法 わかやま共同行動
連絡先 日本国民救援会和歌山県本部 電話 073-425-9411
[予告] 2月14日(金)18:30~和歌山市・あいあいセンター6階にて「学習集会」を行います。

 和歌山市で1月24日の昼休みデモを呼びかけている「Stop!秘密保護法 わか
やま共同行動」が、昨年、3度にわたって「『Stop!秘密保護法』緊急パレード」を呼びかけ、多くの人が参加したことは、その都度私のメルマガ(ブログ)でご報告しました。

 その流れから、今回の呼びかけが「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」か
なされたのは自然なことなのですが、昨年の実績を踏まえつつ、さらに広範な市民・団体を結集するためには、なお色々と努力・工夫が必要なのだろうと思います。
 参加「団体」ということで言えば、東京の「『秘密保護法』廃案へ!実行委員会」では呼びかけ5団体の一つとして平和フォーラムが名前を連ねているにもかかわらず、和歌山では、それが実現していないという問題があります(別に特定秘密保護法に限った話ではないのですが)。
 さらに、労働組合や政党とは関係のない一般市民の参加をより多く求めるということになると、組合その他団体の幟が林立していると、「左の人たちの集まり」と見られるのではないかということを気にして参加に躊躇する人が少なくないのでは、ということがいつも問題になります。
 では、「幟自粛」にしたら一般市民の参加が目に見えて増えるのか?というと、そういう即効性があるとは考えられないということもあって、議論は堂々巡りになってしいがちです。
 今回の「わかやま共同行動」のチラシに秘密保護法』廃止を求めるメッセジを掲げて歩きましょう!と「わざわざ」書かれているのを読むと、「秘密保護法廃止を訴えることが目的であって、組合名や団体名をアピールすることが目的ではないを自覚して欲しい」とあからさまには書きにくいけれど、是非察して欲しいなあ、という事務局のつぶやきが聞こえてきそうです。

 おそらく、1月24日の一斉行動には、まだまだ多くの企画が計画されてるものと思
います。是非、全国各地で多くの声を結集できるように呼びかけましょう。

予告2/12・シンポジウム「地域創造への連携2014-和歌山大学の研究と地域の未来-」(付・広渡清吾氏講演会)

 今晩(2014年1月17日)配信した「メルマガ金原No.1608」を転載します。

予告2/12・シンポジウム「地域創造への連携2014-和歌山大学の研究と地域の未来-」(付・広渡清吾氏講演会)

 3日続けての和歌山市における行事のご案内ですから、他地域の方には申し訳あり
ませんが、これも非常に興味深く、有意義な催しであると思い、ご案内することとしました。
 ただ、残念なことに、平日の午後に行われる企画なので、参加できる方は限られてくるでしょうし、何より私自身、仕事のために参加することができません。
 それでもご案内しようと思い立ったについては、それなりの理由があるのですが、それついては後ほどご説明するとして、まずは盛り沢山なシンポジウムの概要をチラシから記するとともに、参考サイトにリンクをはっておきます。

(引用開始)
和歌山大学地域創造支援機構シンポジウム
地域創造への連携2014
―和歌山大学の研究と地域の未来―
 未曾有の災害が相次ぎ、復興・再生など地域問題が山積する現在、科学および科学者が社会といかに向き合い、研究成果をいかに公平に社会に還元するかについてが、重要な議論のテーマとなっています。大学では、基本的な使命である教育、研究に加え「地域連携・社会貢献」が第三の使命として掲げられています。和歌山大学でも、学生教育や研究開発を通して、その成果を正しく社会に還元することが、地域社会の期待に応える重要な社会的責任と考え、地域から世界へと研究フィールドを広げながら、さまざまな研究活動を実践しています。
 そこで、和歌山大学で取り組んでいる研究をご紹介するとともに、地域と大学が協同し実践する「地域創造」への方法論を皆様と共に考え、さらに地域の皆様や地域連携各機関の皆様との交流の機会としていただくためのシンポジウムを開催します。

【日時】平成26年2月12日(水)13時~17時
【会場】フォルテワジマ4Fイベントホール
     (和歌山市本町2丁目1番地) アクセス
      
第1部 13時~
「3.11以降における科学者の社会的責務を考える」
基調講演「これからの科学者コミュニティの課題」 講師/広渡清吾
対談/山本健慈・広渡清吾
【プロフィール】
広渡清吾(ひろわたり・せいご) 専修大学教授、東京大学名誉教授
 東京大学社会科学研究所教授、同研究所長、同大学副学長、第21期日本学術会議会長等を経て現職。2011年3月11日の東日本大震災発生後、日本学術会議会長として、また現在は同会議第一部福島原発災害後の科学と社会のあり方を問う分科会委員として、「科学者の社会的責務」について真摯に向き合い、市民や政府に対して学術は何をすべきか、を模索しながら活動している。
山本健慈(やまもと・けんじ) 和歌山大学学長
 和歌山大学教育学部教授、同生涯学習教育研究センター長を経て現職。
 
(参考サイト)
毎日新聞 2013年12月31日 朝刊
特定秘密保護法に言いたい:意欲的な人材の育成阻害 和歌山大学長・山本健慈さん

ポスターセッション・マッチングコアタイム
 和歌山大学型グリーンイノベーション創造プログラム、和歌山大学独創的研究支援プロジェクトなど研究パネル展と研究者チームによる研究紹介
(参考サイト)

第2部 トークセッション 15時30分~
「和歌山大学型グリーンイノベーションの創造―先進地に学ぶ低炭素化社会実現への道」
太田 昇 岡山県真庭市長
 京都府財政課長、総務部長等要職を歴任し副知事を経て現職。オール真庭方式で全世帯の家庭電力を賄う規模のバイオマス発電所開設の取り組み等、豊富な森林資源の利活用を地域内外で図る「真庭市バイオマスタウン構想」を産学官民が一体となって推進している。
(参考サイト)
和坂貞雄 和歌山県工業技術センター所長
 三井鉱山株式会社、三井石炭液化株式会社、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構理事などを経て現職。
(参考サイト)
柴田政明 株式会社エイワット代表取締役
 NPO-EEネット理事長、NPO-次世代エネルギー研究所副理事長ほか環境政策、再生可能エネルギー導入技術について各省庁委員、アドバイザーを多数務める。
(参考サイト)
平田健正 和歌山大学理事、副学長、地域創造支援機構長
 環境省国立環境研究所、和歌山大学システム工学部教授を経て現職。
(参考サイト)
コーディネーター 湯崎真梨子 和歌山大学地域創造支援機構特任教授、地域創造支援マネージャー
 和歌山大学型グリーンイノベーション創造プログラム「都市近郊農地におけるソーラーシェアリング導入研究」代表
(参考サイト)

交流会(要参加費2,000円) 17時15分~19時(修了予定)

【主催】和歌山大学・和歌山大学地域創造支援機構
□要事前申込→申込期限2014年1月31日まで
 チラシ裏面の「お申込票」に所定事項をご記入の上、1月31日までにFAX、メール、もしくは電話でお申し込みください。
FAX 073-457-7550
電話 073-457-7009(研究協力課)
□お問い合わせ:和歌山大学地域創造支援機構
           電話073-457-7009 FAX073-457-7550
(引用終わり)

 私がこのシンポジウムに気がついたのは、私も理事に名前を連ねているNPO法人・
わかやま環境ネットワーク(重栖隆理事長)のMLに、事務局から案内のメールが流されてきたことによります。このようなお知らせはしょっちゅう着信しますので、いつもは読み流すことも多いのですが、今回は何気なく、リンクがはられていたチラシpdfファイルを開けてみたところ、広渡清吾先生のお名前が目に飛び込んできたのです。
 
 私が広渡先生に注目した理由は2つあります。
 1つめはごく個人的な理由です。
 私はふとしたきっかけから、2008年以来、放送大学の「学生」になって、半期に2~3科目のペースで放送授業を履修しているのですが、その最初の学期に履修した科目の1つが、客員教授・広渡清吾先生による「市民社会と法」だったのです。大学の教養課程で開講される「法学」「法学概論」的なものかと思って受講したのですが、もちろんそのような要素はあるものの、より「市民社会」と「日本国憲法」の理念にフォーカスした授業でした。ちなみに、広渡先生の専攻は「ドイツ法、比較法社会論」とテキストには書かれていました。

 もう1つの理由は、広渡先生が、短期間ながら日本学術会議(第21期)の会長を
されたことと関係があります。
 広渡先生が日本学術会議の会長に在任されたのは2011年7月~9月までのわずか2か月余りでしたが(前任者の残任期間がそれだけしかなかった)、その時期は、日学術会議にとっても、非常に重要な審議依頼について、どのような回答を行うかについて検討がなされていた時期にあたります。
 その審議依頼とは、内閣府原子力委員会からの「高レベル放射性廃棄物の処分に関する取組みについて」というもので、2010年9月に日本学術会議に審議依頼があったものです。
 ところが、2011年3月11日に発生した福島第一原発事故により状況が一変し、予定より1年遅れて2012年9月に公表された日本学術会議の「回答」は、「地層処分」という従来の国の方針(法律で定まっている)を抜本的に見直し、「暫定保管」「総量管理」という新たな枠組を提言するという、非常に思い切った内容となっていました。
 そして、私は、会長在任期間は短かったものの、最終的な提言に向かう議論の方向性については、広渡先生の意向もそれなりに力を発揮したのではないかと、別に確たる根拠も何もないものの、推測したりしていたのです。
 私がそのように考えた根拠の一つは、広渡先生は、人文社会系研究者としては初の日本学術会議会長だったそうですが、2012年9月に公表された提言には、社会科学分野の研究者の意見がかなり反映されたのではないかと思われる節があるということがあります。
 まことに残念ながら私は参加できませんが、福島第一原発事故を契機として、学者の社会的責任ということに関心を持たれるようになった方には是非参加をお勧めしたく、ご案内することとしたものです。
(参考サイト)
弁護士・金原徹雄のブログ
 ところで、わかやま環境ネットワークMLに、私が「参加可能な方は、第1部だけでも聴かれる価値はあると思います」と書き込んだところ、和歌山大学システム工学部環境システム学科の中島敦司(なかしま・あつし)教授から、「当日の2部では,私も登壇します。(略)インターバルの時間は,和大の地域研究のポスター発表もあります。そこでは,私も2件,発表します。なので,ぜひ,いらして下さい」という投稿がありました。中島先生、大変失礼しました。そもそも、「地域創造への連携」ということから言えば、第2部こそメインの企画であることは当然なのですが、つい個人の興味を優先してしまいました。
 上でご紹介した(参考サイト)をご覧いただければ分かるとおり、第2部においても、非常に興味深く、将来に希望を持てるお話が聴けるものと思います。
 1人でも多くの方のご参加をお勧めします。

4月に小笠原厚子さん(あさこはうす)を和歌山にお迎えします!

 今晩(2014年1月16日)配信した「メルマガ金原No.1607」を転載します。

4月に小笠原厚子さん(あさこはうす)を和歌山にお迎えします!

 2日続けて行事のご案内です。
 今日は、青森県の大間原発建設に反対し続ける「あさこはうす」の小笠原厚子さんを和歌山にお迎えすることになったというニュースです。
 まず、西郷章さんからメールで届いたチラシ(他に田辺ヴァージョンと新宮ヴァージョンもあると思いますが、私のところに届いたのは和歌山ヴァージョンです)をご紹介します(西郷さん、今度からは、画像ファイルだけではなくテキストファイルも一緒に送ってくれませんか?全文再入力しなければならなかった!~そのついでに少し校正しましたが)。

(引用開始)
      建設中!の大間原発(青森県)のど真ん中で
         ただ1人土地を守りぬく
          “あさこはうす”の小笠原厚子さんを
             和歌山にお迎えします

 大間原発は世界初のフルMOX炉原発です。130haの原発用地の中央にある1
haの飛び地に、熊谷あさ子さんが所有する農地がありました。炉心からたった300メートルのところに個人の農地が存在するにもかかわらず、2008年に工事許可が下りたのでした。原発用地内ほぼ中央に個人の土地があり、そこに毎日人が通い、郵便や宅配便が届き、全国から人が訪れる。そこが「あさこはうす」です。
 このような状況での原発着工は世界に例がありません。あさ子さんは、157人の地権者のうちただ一人農地売却に応じず、想像を絶するような圧力に屈することなく戦い、事業者である電源開発は計画変更を余儀なくされることになり、少なくとも着工を4年間遅らせました。そして2012年10月、フクシマの事故で止まっていた建設工事が再開されました。この孤独な戦いをあさ子さんから受け継ぎ、今、その最前線に立っているのが娘の小笠原厚子さんです。
 2013年9月末、和歌山から5人が「あさこはうす」を訪問しました。その際、小笠原厚子さんを和歌山にお招きすることになり、このたび、県内3会場で交流会をもつことになりました。
 
小笠原厚子さんとの交流会 

【和歌山会場】
と き 2014年4月13日(日)14時30分~
ろころ 和歌山市中央コミュニティセンター 2階 和室
      和歌山市三沢町1丁目2番地 電話073-402-2678
参加費無料
主 催 小笠原厚子さんを迎える会
連絡先 後記のとおり  

なお、田辺及び新宮でも交流会が開催されます。
【田辺会場】
と き 2014年4月14日(月)13時30分~
ところ パンとパスタの店 “ララ・ロカレ” 2階
     和歌山県田辺市上屋敷2-6-7 電話0739-34-2146
【新宮会場】
と き 2014年4月15日(火)13時30分~
 
カンパのお願い
 上記交流会開催のためのカンパにご協力頂ける方は、下記の郵便口座又は連絡先までよろしくお願い致します。
【郵便口座】
 加入者名「つゆくさの会」 口座記号番号「00930-7-81103」
 なお、通信欄に「厚子さんを迎えるカンパ」とご記入下さい。

【連絡先】 小笠原厚子さんを迎える会
和歌山市(西郷章 090-5465-3105)
田辺市(寺井拓也 080-5315-5586)
串本町(中西仁士 0735-62-5372)
新宮市(濱野兼吉 0735-21-2251)
(引用終わり)

 昨年(2013年)9月、和歌山から5人の方が車で
青森県と福間県を訪ね、「あさこはうす」の小笠原厚子さんらと交流を深めたことは、このメルマガ(ブログ)でも、西郷章さんと寺井拓也さんの手記を紹介させていただいています。 

 是非この貴重な交流会に多くの人がご参加いただければと思います、

(参考サイト)
 小笠原厚子さんのブログです。
 あさこはうすの公式twitterです。

柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)

 今晩(2014年1月11日)配信した「メルマガ金原No.1602」を転載します。

柳澤協二さんの覚悟~1/10名護市でのシンポにて(辺野古をめぐる言葉に耳を澄まそう 3)

 昨日(1月10日)の夜、沖縄県名護市民会館大ホールにおいて、
新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」が開かれ、期待通り、立ち見も出る満員の聴衆が詰めかけました。
 開催趣旨や登壇されたパネリストの経歴等については、主催者公式サイト及び私のブログの告知記事をご参照ください。

弁護士・金原徹雄のブログより 

 このシンポジウムの模様は、昨日から沖縄入りした岩上安身さんが自らスタッフと
ともに取材し、IWJ沖縄チャンネル1によって完全中継されました。
 そして、私は今日の午後、3時間に及ぶ中継映像を「完全視聴」しました。
 IWJのアーカイブは、基本的に「期間限定配信」ですが、多分、今回の名護市長選挙関連の映像は、少なくとも、1月19日の投開票日までは誰でも無料視聴できるように開放してくれるのではないかと思います。岩上さんの侠気(おとこぎ)から考えて、多分間違いないでしょう。
 皆さん、この機会に是非IWJへの会員登録をご検討ください。

IWJ アーカイブ映像 2014/01/10

 以下に、視聴のための目安時間を記載しておきます。

冒頭~ 岩上安身さんによる猿田佐世さん及び伊波洋一さんへの短いインタビュ
37分~ シンポジウム開始(猿田佐世ND事務局長)
42分~ 基調講演(柳澤協二ND理事)
(内容骨子)
 普天間問題の本質
 解決を困難にしてきた要因
 歴史的経緯
 普天間移設の経緯
 アメリカの本音
 海兵隊は沖縄に必要か?
 沖縄の将来を誰が決めるのか?
1時間17分~ ビデオメッセージ(マイク・モチヅキND理事)
1時間22分~ パネルディスカッション
(パネリスト)
稲嶺進氏(名護市長)
仲里利信氏(元沖縄県議会議長、元自民党沖縄県本部顧問)
前泊博盛氏(沖縄国際大学教授、前琉球新報論説委員長)
柳澤協二氏(元内閣官房副長官補(安全保障担当))
(コーディネーター)
猿田佐世氏(ND事務局長、弁護士)
2時間40分~ シンポジウム終了後の岩上休身氏によるぶらさがりインタビュー  

 シンポジウムの中身自体については、IWJの中継映像を直接ご覧いただきたいの
ですが、以下には、今回のシンポジウムを緊急開催することを提案し、基調講演を行った柳澤協二さんの、講演冒頭の発言、及びシンポ終了後の岩上安身さんによるインタビューの一部を書き起こしましたので、是非お読みいただければと思います。
 防衛官僚として勤め上げ、現在でも防衛省系のNPO法人「国際地政学研究所」の理事長という立場にある柳澤さんは、これまでも自由にご自分の信念に基づく発言をしてこられたように私たちには見えるのですが、やはりそれなりの葛藤はあったことでしょうし、特に、今回の辺野古をめぐる問題についてのご自身の行動については、「どんな不利益があっても、やるべきだと信じたことをやるしない」という覚悟が、映像を通じてひしひしと伝わってきました。
 私が文字起こしまでして、柳澤さんの発言を知っていただきたいと思ったのも、以上のような感銘を受けたことによります。
 なお、文字起こしに際しては、読みやすいように一部修正を施した部分がありますので、是非映像も併せてご覧ください。

(基調講演冒頭での柳澤協二さんの発言/IWJ映像の42分~50分)
 私、今ここでご紹介いただいたような経歴で、私が官邸でお仕えした小泉総理の息子さんが昨日、さっき街歩いてたら、進次郎さんが昨日、こちらにお見えになったそうなんですが、私どもは、それほどのビッグネームでもキャラでもないんですけれども、さっき歩きながら考えてたんですがね。「ちょっと待て」と。「俺は一体何でこんなとこまで来ちゃったんだろうかな?」なんてことを考えながら。
 というのは、今でも、私の真面目な後輩たちがこの問題にそれなりに一所懸命取り組んでいるわけであります。私も、世が世であれば、という言い方は変ですが、こうしてここに来るのは、皆さんに「伏して受け容れてください」とお願いするのが本来の仕事であったわけであります。そうであるにもかかわらず、「何でこんなことを今、考えるようになっちゃったのかな?」ということなんですけれども。
 この秋の臨時国会の中で、日本版NSCの法案を審議している時に、私、衆議院の委員会に参考人として呼ばれて、そこで意見を申し上げたんですけど。
 私自身の経験からいっても、政府といっても人間には必ず間違いってものがあるんですと、そういうことを謙虚に反省する、そういう感性がなければ、あるいは、人の意見にきちんと耳を傾ける、そういう感性がなければ、どんな制度を作ったって、国はうまくいきませんということを、私は申し上げてきたのであります。
 もう40年近く防衛官僚として勤務して、辞めてから4年、5年位になりますけども、やはりそうであるが故に、であるが故に、防衛官僚として身につけた軍事専門的な知識、あるいは官邸で身につけさせていただいた色んな政策決定のプロセス、そういうものをどうやって世の中に還元していくのか、どういうものを使って、もっと違う見方ができるんじゃないのかと。
 自分のやってきたことも、私は自信をもって申し上げますが、決して100点満点ではなかった。色々間違いもあったわけですから、そういうものはそういうものとして、なぜどこで間違えたのかということをしっかりと反省をしながら、それをまた世に戻していかないと、国はいつまで経ったって、賢くなれないというのが私の信念でありまして。そういう観点で、昨年も色々、集団的自衛権問題を中心に、政府にたてつくことを、いろんな言論活動をやらせていただいておったわけでありますけれども。
 今回もそういう延長線上で・・・、これは私は自分の判断の甘さを自己批判したんすけれど、もう少し知事は県民のこれだけの声がある中で、県民の声を代表する立場の政治家として、もっと頑張ってくれるんじゃないかという期待感を持っていたんであります。
 私は、この問題の一番のポイントは、色々な取引の条件は、それはその政治交渉の中であり得ると思うんだけれど、「5年以内の普天間の利用停止」というのが、ここが一番の肝だと思ったんですね。ところが、ここについて、新聞によればですよ、政府は抑止力を理由にして、明確な回答をしなかったということなんであります。
 であるにもかかわらず・・・、それはまあ、知事もご苦労されたんだと思うんだけれど、あの喜び様は一体何なんだと、苦渋の色が見えないところが、私ども、非常に気になったんですね。
 こういうことになってしまうと、日本の文化の悪いところですけど、もう済んだことだからという風なことになって、そして、政府は返還を、普天間返還を出来るだけ早くやると言ってるんだから、名護市が反対すれば、それが邪魔ものになるんじゃないかというような形で、県民の意思が分断されていってしまうという、そういう心配を私は個人的にして、何とかこれは、私が出来ることをしなければいけないという思いで、今日のシンポジウムを開かせていただいたわけであります。
 案外そういう心配は、この(満員になった会場の)状況を見ると、杞憂なのかもしれないと思うんですが、まあそういう立場で、時間もあんまり私が使い切るわけにいきませんので、私なりの認識を申し上げて、もう皆さんよくご存知のことが多いと思いますが、東京から、そして防衛官僚を長年勤めてきた人間が、どういう目で~あっ、こんな人間はほとんどいません、はっきり言って。すごく私は防衛省から見れば奇人変人だと思いますが~だけどこういう見方もあるということをご承知おきいただければという思いでお話をさせていただきます。

(シンポジウム終了後の岩上安身さんによる柳澤協二さんへのぶらさがりインタビュー/IWJ映像の
2時間49分~2時間53分)
岩上 お疲れ様でした。柳澤先生、我々のカメラずーっと中継しておりましてですね。空港で、今日ばったり羽田空港でお会いしましたけれど、今日のこのシンポジウムに臨む覚悟みたいなことをポロっと仰ってたじゃないですか。「これで防衛省とも本当に縁が切れちゃったな」と仰ってましたけど、その位、「しかし言うべきことを言わなければ」と仰った。どういう気持ちで今回のこのイベントに臨まれたんですか?
柳澤 本当にその何ていうか、知事の埋立申請承認を聞いて、やっぱり何とかしないかんなと思ったということですね。こういうこと言えば、防衛省の後輩の皆さんが迷惑するだろうということが分かってるだけにね。だけどこれは、やっぱり(防衛省OB?)であるが故に、私が言わなきゃ、やっぱりいけないだろうという思いですね。
岩上 この大変短い期間で、このイベントをやろうというのは、猿田さんが考えたというより、柳澤さんのイニシアティブだったという風に仰ってたんですけど。
柳澤 何かステートメントをというお話があったんで、猿田さんから。ステートメントよりも、本当にこれで名護の反対の声がね、かえって沖縄全体で浮いちゃって、分断されちゃうようなことが一番心配だよねということで、むしろステートメントよりは、成功するかどうか分からんけど、選挙始まる前に名護に行こうという話を。
岩上 今日、2階席も超満員でしたよ。立見もいました。
柳澤 猿田さんの、あのやっぱり中年女性って言ったら怒るかな?あの行動力の凄さですね。驚きました。それからやっぱり、このテーマにかけるここの(名護の)人たちの思いですね、やっぱり。これは、生半可な思いじゃお付き合いできないね、とても。
岩上 今日は最後のところでですね、「逆に私が宿題をいただいた」という風に仰ってました。「こちらへ来て、ステートメントを出すんだという位のつもりだったのに、逆に色々と教えられた」と仰ってましたが、何を感じられて、また、それを、何を届けようと、中央とかで・・・。
柳澤 すごく皆さんの感覚は分かるつもりなんだけれど、じゃあこの言葉でこのままね、このまま東京の安保専門家に言ったって通じないわけ。それをね、どう戦略的な言葉にもっともらしく置き換えて翻訳して、しかもこの思いをそのまま伝えることが出来るかっていうことですね。そういうことを考えてかないと、生きた戦略論にならないな、という思いで聞かしていただいた。そんなつもりでさっき申し上げたんですけどね。

(参考サイト)
IWJアーカイブ映像
 シンポジウムの中でも触れられていましたが、今日(1月11日)の午後4時から、岩上休身さんによる稲嶺進名護市長へのインタビューが行われ、アーカイブ映像が視聴できます(51分)。

(追加映像)
 新外交イニシアティブ(ND)サイトに You Tube で視聴できるシンポの映像がアップされました。
 

予告1/25「第1回 子どもたちの未来を考える交流会(ゲスト・海老澤徹さん)」(於:和歌山ビッグ愛)

 今晩(2013年1月7日)配信した「メルマガ金原No.1598」を転載します。

予告1/25「第1回 子どもたちの未来を考える交流会(ゲスト・海老澤徹さん)」(於:和歌山ビッグ愛)

 2012年4月14日、和歌山市の「あいあいセンター」において、「子どもたちの未来と被
くを考える会」が発足しました。
 結成総会での記念講演は、池田こみち氏(環境総合研究所副所長)による「がれき広域処理の問題点」であったことが示すように、同年3月の和歌山市議会において、震災がれきの広域処理を受け入れるべきとの決議がなされたことに危機感を抱いた市民有志が、「放射能汚染による被害から子供たちを守り、安心安全な環境の中で子供たちが生きることができるように、私たちは様々な立場や考え方の違いを超えて繋がり、ともに明るい未来を見すえて学び、行動していきたいと考えています」(設立趣意書より)という理念の下に結集して立ち上げた団体です。
 その後の同会の様々な活動については、公式ブログをご参照ください。

 その「子どもたちの未来と被ばくを考える会」が、2014年1月から、新企画
「子どもたちの未来を考えるゲストを交えた交流会」をスタートすることとなり、その第1回が来る1月25日(土)13時30分から、和歌山ビッグ愛9F会議室Bにおいて、元京大原子炉実験所助教授の海老澤徹さんをゲストにお招きして開催されます。
 以下、チラシの内容をご紹介します。

(引用開始)
第1回 子どもたちの未来を考えるゲストを交えた交流会

                        福島原発の事故からもうすぐ3年。
         最近、あまり報道されなくなりましたが、漏れた放射能はどこへ?
     今ももれ続けている汚染水は?食品の放射能汚染はどこまで進んでいるの?
               専門家をお招きし、お話を聞き、質問しながら、
       福島の今とこれから、そして私たちが今、考えなくてはいけないことは何か?
              気さくにおしゃべりする学習交流会を開催します。
                         ぜひ、お気軽にご参加ください。

日時:2014年1月25日(土)13:30~16:00
会場:ビッグ愛9F会議室B(和歌山市手平2丁目1-2)
ゲスト:海老澤徹氏(元京都大学原子炉実験所助教授)
参加費:無料
小さいお子さん連れも歓迎です。

主催:子どもたちの未来と被ばくを考える会
事務所:和歌山市三番町6番地 関西電電ビル4階
      金原法律事務所内
問合先:電話番号:073-451-5960(松浦)
HP(ブログ)アドレス:
http://kodomomiraikibou2012.seesaa.net/
(引用終わり)

海老澤徹先生画像 ゲストの海老澤徹先生(1939年生)は、和歌山にもたびたび学習会の講師として来てくださって
る方で、いわゆる「熊取6人組」のお1人と言えば分かりやすいでしょうか。ちなみに、海老澤先生は「元助教授」であって「元助教」ではありませんので、念のため。

 なお、海老澤先生の専門は、「中性子を用いた量子力学の基礎研究」ということらしい
のですが(2002年7月5日に開催された「原子力安全問題ゼミ」のためのレジュメより)、私にはこれ以上説明のしようがありません。

 また、以下のサイトに、海老澤先生が登場されているいくつかの映像にリンクが貼
られていて便利です(既に無効となっているリンクもありますが)。

 それから、昨年(2013年)11月22日に、
京都大学北部キャンパス農学部総合館において、京大学生有志の企画による「熊取六人衆講演会 in 京都大学 熊取の学者たち~学問のあり方を問う~」が行われ、「熊取六人衆(組)」と呼ばれた研究者のうち、小出裕章氏と他界した瀬尾健氏を除く4名、川野眞治・海老澤徹・小林圭二・今中哲二の各氏が講演を行い、その模様がIWJによって中継されました。
 ただし、残念ながら、アーカイブ映像はIWJ会員しか視聴できません。小出先生や今中先生の講演はいくらでもネットで視聴できますが、他の方の講演は貴重です。特に、私は川野先生(元助教授)が講演される姿を初めて見ました。これは是非員登録して聴していただきたいですね(全員の講演を視聴するためには5時間以上を要しますが)。

ダイジェスト動画(前半が川野先生、後半が海老澤先生)


 最後に、海老澤先生から「子どもたちの未来と被ばくを考える会」役員に届いたメール
の一部をご紹介します。私も過去、海老澤先生が講師を務められた講演会や学習会に3回ほど参加したことがありますが、受動的に何かを教えてもらえることを期待して参加するのではなく、「こういうことを知りたい」「自分はこうではないかと思うのだけれど」という問題意識をもって参加された方が、(海老澤先生の場合に限ったことではありませんが)絶対に得るものが多いはずです。
 是非、1人でも多くの方にご参加いただきたく、ご案内します。

「汚染水の問題は、事故初期より深刻な問題であり、一貫して調査してきました。
しか
し、東電は、現在問題になっている環境への放射能漏洩の実態をずっと隠してきた経緯があります。今や隠せないし、東電だけではどうしようもない事態になって、公表するようになったということです。
食品汚染の問題に付いても、事故初期とは状況が大きく異なってきたので、最近のデータを準備しておきます。
最近の福島事故の現状等についても基礎的データは準備します

(参考書籍)

急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)

 本日(2014年1月2日)配信した「メルマガ金原No.1593」を転載します。
 
急告・1/10 シンポ@名護市「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」(新外交イニシアティブ)

 青年法律家協会・弁護士学者合同部会MLに届いた猿田佐世(さるた・さよ)弁護
士からの投稿を転載します。以下にあるとおり、猿田弁護士が事務局長を務めるシンクタンク「新外交イニシアティブ」が、来る1月10日、沖縄県の名護市において、稲嶺進市長もパネリストとして参加する緊急シンポジウムを開催することになったそうです。
 仲井真
知事による辺野古沿岸埋立申請の承認という事態を承けての緊急開催にもかかわらず(というか、だからこそ)素晴らしいメンバーが登壇されるパネルディスカッションが開かれることになりました。基調講演の講師は、新外交イニシアティブ(ND)の理事でもある柳澤協二さんが務められるなど、私も是非かけつけたいくらいですが、さすがに名護市は遠いので、メルマガ(ブログ)でささやかに応援したいと思います。
 猿田弁護士も「転送大歓迎」と書かれているように、もう1週間しかありませんが、この企画情報を可能な限り「拡散」することにご協力いただきたく、何卒よろしくお願いします。
 なお、皆さんご存知かとも思いますが、パネルディスカッションの登壇者について簡単な説明を付け加えておきます。
 
□稲嶺 進(いなみね・すすむ)氏 名護市長
 1945年7月生まれ。琉球大学法文学部出身。名護市総務部長、収入役、教育長などを歴任した後、2000年1月24日に行われた名護市長選挙に「辺野古の海にも陸にも新しい基地はつくらせない」を公約に掲げて初当選。来る1月12日告示、19日投票の名護市長選挙に2期目を目指して立候補予定。辺野古沖新基地建設容認を掲げる末松文信氏(前自民党県議)との一騎打ちが予想されている。

□仲里 利信(なかざと・としのぶ)氏 元沖縄県議会議長・元自民党沖縄県本
部顧問
2013年12月5日 八重山毎日新聞 「不連続線」 より
「自民党沖縄県連顧問、元県会議長の仲里利信氏が自民党を離党との由。もちろん沖縄県連が方針転換して辺野古移設を容認したからだ▼氏はかねがね、もし県連が辺野古移設を容認すれば、沖縄自民党は県民党ではなくなる。沖縄住民を無視してヤマトに従う結果だけが残る。もしそうなれば自分は離党し、独自の活動を行い、名護市長選では稲嶺氏を応援すると発言されている▼自民党本部や、先日公約を破った沖縄選出自民党議員5氏や県連に対する怒りが爆発したのだ▼当然である。(以下略)」
「文科省の教科書検定意見の撤回を求める意見書案をまとめた沖縄県議会文教厚生委員会で、仲里利信議長(70)=自民=が委員として自らの戦争体験を告白した。「思い出したくなくてこれまで黙ってきたが、こういう(教科書検定の)状況があり、体験者としてこの際話しておくべきだと思った」と語った。(略)
 仲里議長は沖縄戦当時8歳。家族や親類と一緒に県北部(ヤンバル)に避難。約200人と共に壕(ガマ)に隠れていた。「ともに3歳の妹といとこが、暗闇が怖くて泣きじゃくっていた。そこに日本兵3人が入ってきて、白いおむすびの中に毒を入れて『これを食べさせろ』と。2人を殺すよりみんな一緒にということで家族でガマを出た」
 その後、別のガマや墓に入って隠れたが、ある日、近くに米兵を見つけて再び逃避行に。「3日3晩、山の中を歩いて何も食べなかった。弟は満1歳の誕生日に栄養失調で亡くなった」
 仲里議長の話に、目をぬぐう議員もいた。仲里議長は教科書検定について「歴史を繰り返さないためにも、言うべきことは言わないといけない」と意見書案に賛成した」
 
□前泊 博盛(まえどまり・ひろもり)氏 沖縄国際大学教授・前琉球新報論説委員長
 1960年生まれ。「琉球新報」論説委員長を経て現職(沖縄国際大学教授)。2004年、「地位協定取材班」として、JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞、石橋湛山記念・早稲田ジャーナリズム大賞などを受賞。著書に『沖縄と米軍基地』(角川書店)、『もっと知りたい!本当の沖縄』(岩波書店)、共著に『検証地位協定 日不平等の源流』(高文研)、編著に『本当は憲法より大切な「日米地位協定入門」』(創元社)がある。
(参考サイト)
※上記サイトでもリンクを貼っていますが、『本当は憲法より大切な「日米地位協定門」』の「はじめに」「日米地位協定って何ですか?」など40ページ分が今でネットでもち読みできます。是非ご一読を。
 
□柳澤 協二(やなぎさわ・きょうじ)氏 新外交イニシアティブ理事・元内閣官房副長官補(安全保障担当)・元防衛庁官房長
 1946年、東京都出身。1970年、東大法学部を経て防衛庁入庁。運用局長、防衛研究所長等を経て、2004年から2009年まで内閣官房副長官補。現在、国際地政学研究所理事長。編著『抑止力を問う』(かもがわ出版・2010年)、単著『検証 官邸のイラク戦争-元防衛官僚による批判と自省』(岩波書店・2013年)、共著『改憲と国防 混迷する安全保障のゆくえ』(旬報社・2013年)など多数。
(参考サイト)
※今年の5月17日(土)、柳澤さんは「憲法九条を守るわかやま県民の会」の招きにより、和歌山市で講演をされる予定です(於:プラザホープ)。
 
 以下、猿田さんからの投稿メールを転載します。
 

(重複失礼いたします・転送大歓迎です)

みなさま

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
課題が山積みでなかなか楽な一年ではなさそうですが、頑張っていきたいと思いま
す。

さて、12月27日の仲井真沖縄県知事の辺野古埋め立て承認を受け、私が事務
局長をしている「新外交イニシアティブ(ND)」で急遽、下記のシンポジウムを、1月
10日に名護で開催することといたしました。

自民党沖縄県連元顧問にも出席をお願いすることができました。今後の日米関係、
日本の平和・安全保障政策にとって極めて重要な名護市長選直前の、名護にお
ける1000人規模でのシンポで、なんとしても成功させねばなりません。
新年早々、お願いで恐縮ですが、ぜひ皆様にもご参加いただきたく、また、沖縄の
お知り合いなどにメールを転送してお誘いいただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。

皆様にとって良い一年でありますように。

猿田

(転送歓迎)
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
             
新外交イニシアティブ(ND)シンポジウム
         「普天間基地返還と辺野古移設を改めて考える」
              於:沖縄・名護市民会館大ホール
        2014年1月10日(金)19:30-21:30(開場:18:45)
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

明けましておめでとうございます。今年も、シンクタンク「新外交イニシアティブ」をど
ぞよろしくお願い致します。
2013年12月末、仲井眞弘多沖縄県知事は、米軍普天間飛行場の移設を巡
って日本政府が申請した名護市辺野古沿岸の埋め立てを承認しました。これまで、普天間飛行場の辺野古移設については県民の多くが反対の声を上げており、国内外の著名な専門家らもその実効性に疑問を呈してきました。この機会に、在沖海兵隊の存在意義など防衛・安全保障上の論点を踏まえつつ、米軍基地が地域に与える影響、アメリカからの見方など、様々な視点から、普天間飛行場返
還と辺野古移設に関する問題を改めて議論します。

●登壇者:
・基調講演
 柳澤 協二 ND理事・元内閣官房副長官補(安全保障担当)・元防衛
庁官房長
・パネルディスカッション
 稲嶺 進  名護市長
 仲里 利信 元沖縄県議会議長・元自民党沖縄県本部顧問
 前泊 博盛 沖縄国際大学教授・前琉球新報論説委員長
 柳澤 協二 ND理事
・司会・コーディネーター
 猿田 佐世 ND事務局長・弁護士(日本・米国ニューヨーク州)

●日時:2014年1月10日(金)
18:45 開場
19:30 開演(~21:30)

●会場:名護市民会館 大ホール(収容人員1000人)
住所:沖縄県名護市港2丁目1番1号

地図(アクセス)
TEL:0980-53-5427

●参加費:
500円(ND会員・学生は無料)

●お申込:
事前の参加申込は不要です。


○NDへご寄付をお寄せください。
このタイミングでシンポジウムを名護市で開催することは大変重要であると考え、急
開催を決定しました。もっとも、1000人収容の大ホールを急遽借り、NDスタッフも東京から沖縄へ向かっての開催となります。もしよろしければ、このシンポジウム開
催のために、ご支援のご寄付をいただければ大変幸いに存じます。
お手数ではございますが、下記口座よりお振込みくださいますよう、お願いいたします。
心より感謝申し上げます。

○ぜひND にご入会ください。
会員申込みは事務局まで、お名前・ご住所・E-mail・電話番号をお知らせの上、会
費を下記口座にお振込みください。会員の種類:一般会員1万2000円・特別会員
6万円・団体会員12万円(年額)
詳細はこちら

【郵便局からのご送金】
郵便振替口座 口座番号 00190-3-633335
口座名義 New Diplomacy Initiative
【他行からのご送金】
ゆうちょ銀行 〇一九店 (019) 当座 0633335
口座名義 New Diplomacy Initiative

○シンポジウムにご参加いただけない方も、ご入会・ご寄付をぜひご検討下さい。

●お問合せ:
新外交イニシアティブ(ND)事務局
http://www.nd-initiative.org/
東京都新宿区新宿 1-15-9 さわだビル 5階
TEL:03-3948-7255 / 090-6044-1592(担当:田場) FAX:03-3355
-0445
E-mail:
info@nd-initiative.org
Facebook:www.facebook.com/NewDiplomacyInitiative
Twitter:https://twitter.com/nd_initiative

●新外交イニシアティブ(New Diplomacy Initiative / ND)とは:
新外交イニシアティブ(ND)は、日米および東アジア各国において、国境を越えて情
報を収集・発信し、政策提言を行うシンクタンクです。政策実現のため、国内はもとより、各国における政府、議会、メディアなどへ直接働きかけます。2013年に開催した主なイベントは下記です。NDの詳細はウェブサイトをご覧ください。
1月:設立プレシンポジウム「新政権に問う―日本外交がとるべき針路は―」(ゲスト:鳩山由紀夫元首相)
公式サイトの「映像公開」コーナーからプレシンポの映像がご覧になれます。
8月:ND設立記念パーティ「オリバー・ストーンと語る もう一つの日米関係」(ゲスト:オリバー・ストーン監督・ピーター・カズニック教授)
 
10月:「民間大使が見た日本外交―これからの日中関係を考える―」(丹羽宇一郎前中国大使・前伊藤忠商事株式会社会長)

●理事:
鳥越俊太郎(ジャーナリスト)
藤原 帰一(東京大学教授)
マイク・モチヅキ(ジョージ・ワシントン大学教授)
柳澤 協二(元内閣官房副長官補(安全保障担当)・国際地政学研究所理
事長)
山口 二郎(北海道大学教授)

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予告1/18・シンポジウム「科学的証拠と刑事裁判~和歌山証拠ねつ造事件を契機として~」(和歌山弁護士会)

 今晩(2013年12月18日)配信した「メルマガ金原No.1577」を転載します。

予告1/18・シンポジウム「科学的証拠と刑事裁判~和歌山証拠ねつ造事を契機として~」(和歌山弁護士会)

 連日の和歌山弁護士会主催シンポジウムのご案内ですが、時期はこれが一
番早く、ちょうど1か月先の来年(2014年)1月18日に開催されます。
 残り2つの企画は既に本メルマガ(ブログ)でご紹介しました。

2014年1月31日(金)午後6時~(和歌山県民文化会館小ホール)

2014年2月11日(火・祝)午後1時15分~(和歌山市民会館小ホール)

 さて、1月18日に開催するシンポジウムです。
 題して「科学的証拠と刑事裁判~和歌山証拠ねつ造事件を契機として~」

 昨年(2012年)8月、以下のようなニュースが和歌山県民を驚かせました。

2012年8月16日 共同通信
(引用開始)
 和歌山県警は16日、県警科学捜査研究所(和歌山市)の男性主任研究員(49)が証拠品の鑑定結果を捏造した疑いがあるとして、虚偽公文書作成、同行使などの疑いで捜査を開始したことを明らかにした。
 県警によると主任研究員は、交通事故の自動車運転過失致死容疑などでの捜査で、証拠品の繊維や塗膜片の鑑定結果を上司に報告する際、分析内容を示す図として、実際の鑑定ではなく、過去の鑑定の際に作った資料を流用して添付、決裁を受けた疑いがある。
 捏造の疑いがあるのは、2010年5月~12年6月の資料8件。7月初旬に科捜研の同僚が指摘し発覚した。
(引用終わり) 

 この問題については、和歌山弁護士会も重大な関心をもって見守り、同年9月
には、以下のような会長声明を発出しました。

2012年9月12日 和歌山弁護士会 会長声明
(抜粋引用開始)
 現在、刑事司法は大変革期にある。裁判員裁判を契機とし、また、足利事件などの再審無罪判決を受け、取調べの可視化の範囲を拡大するとともに、供述証拠の過度の偏重から脱却しつつある。刑事司法においては、供述証拠を過度に偏重した事実認定を改め、科学捜査に基づくいわゆる客観証拠によって主要な事実認定を行うことこそ重要であるとされてきているところである。他方で、科学捜査研究所が科学捜査を担っており、科学捜査研究所における鑑定結果が重要な客観証拠であることにも疑いはない。
 このように、客観証拠の重要性が叫ばれている中、科学捜査研究所の鑑定という客観証拠につき繰り返し書類の捏造がなされていたとすれば、それは、過去の刑事裁判の事実認定に疑問を生じさせかねない事態であるとともに、刑事司法に対する国民の信頼を完全に失墜させる極めて重大な事態であるというほかない。
 そこで、当会は、本件に関し、弁護士等の第三者を参加させた検証組織による徹底した原因究明と、その結果に基づく有効な再発防止策の策定を強く求めるものである。
(引用終わり)

 結局、この元主任研究員は、今年の6月13日に執行猶予付きの有罪判決を
受けました。

2013年6月13日 スポーツニッポンWEB版
(抜粋引用開始)
 事件の鑑定データを捏造したとして、証拠隠滅と有印公文書偽造・同行使の罪に問われた和歌山県警科学捜査研究所の元主任研究員(50)に、和歌山地裁は13日、懲役2年、執行猶予4年(求刑懲役2年)の判決を言い渡した。
 浅見健次郎裁判長は判決理由で「捜査の要の職務を担っていたにもかかわらず、職責に反し不正を繰り返し悪質だ。捜査機関や鑑定に対する国民の信頼を大きく損ないかねず、刑事責任は軽くない」と指摘した。
 一方で「上司が嫌がらせで鑑定結果に言いがかりを付けてくると考え、それを回避するため不正をした。歪曲が目的ではなく、反省もしている」と執行猶予とした理由を述べた。(略)
(引用終わり)

 さて、和歌山弁護士会が提言した「弁護士等の第三者を参加させた検証組
織によ徹底した原因究明と、その結果に基づく有効な再発防止策の策定」はどうなったかというと・・・完全無視ですね。
 かくなる上は、弁護士会独自に何らかの取組をしなければ収まりがつかないと管の刑事問題対策委員会は考え、証拠ねつ造問題を取り上げるシンポジウムを企画したという次第です。
 幸い、基調講演の講師兼パネリストとしてジャーナリストの江川紹子さんに来ていただけることとなり、コーディネーター役の赤木俊之弁護士が今急ピッチでパネルディスカッションの構想を練っているところだと思います。
 以下に、チラシの文字情報を転記します。

(引用開始)
シンポジウム 科学的証拠と刑事裁判 
~ 和歌山証拠ねつ造事件を契機として~

第1部 基調講演
「証拠ねつ造・改ざん問題にどう対応するか~私の取材ノートから~」
講師 江川紹子氏(ジャーナリスト)
 テレビ、報道の場で活躍するジャーナリスト。国際情勢や国内の社会問題、教
育問題、人権・平和等に関して、精力的に取材、執筆。近年では、東日本大震災や冤罪事件などの取材、検察の在り方検討会議委員に就任するなど、多方面に活躍中。
主な著書
 「坂本弁護士一家拉致・殺害事件」(文藝春秋社)
 「オウム真理教追跡2200日」(文藝春秋社)
 「特捜検察は必要か」(江川紹子編著)(岩波書店)
 「名張毒ブドウ酒殺人事件-六人目の犠牲者」(岩波現代文庫)など

第2部 パネルディスカッション
パネリスト
 江川紹子氏(ジャーナリスト)
 川崎英明氏(関西学院大学法科大学院教授)
 小坂井久氏(大阪弁護士会・弁護士)  
コーディネーター
 赤木俊之(和歌山弁護士会刑事問題対策委員会委員長)

日時 
平成26年1月18日(土)
 午後1時00分 開場
 午後1時30分 開始
 (午後4時00分 終了予定)
会場 
勤労福祉会館プラザホープ 4階ホール
 (和歌山県和歌山市北出島1丁目5-47
主催 和歌山弁護士会
入場無料、申込不要
お問い合わせ 073-422-4580(和歌山弁護士会)
 
   
(引用終わり)

 シンポジウムの副題として「和歌山証拠ねつ造事件を契機として」としたよう
に、本シンポジウムは、和歌山の事件を契機に企画したのは間違いありませんが、より普遍的な「科学的証拠と刑事裁判」というテーマにどこまで肉薄できる
かと、赤木俊之委員長が日夜(?)頭をしぼっているはずです。
 是非、1人でも多くの方にご参加いただき、ともに考える機会にしていただければと熱望しております。

予告2/11「子どもシェルターるーも開所記念シンポジウム」(in和歌山市)

 今晩(2013年12月17日)配信した「メルマガ金原No.1576」を転載します。

予告2/11「子どもシェルターるーも開所記念シンポジウム」(in和歌山市)

 来年(2014年)1月から2月にかけて、和歌山弁護士会が主催するシンポジウム
等の企画ご紹介第2弾です。

 皆さんは、「子どもシェルター」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 保護者がいなかったり、(虐待などで)保護者に監護させることが不適当な児童(「要保護児童」と言います/児童福祉法6条の3第8項)については、児童相談所での一時保護、児童養護施設への入所、里親委託などの制度が設けられています。
 しかし、これらの保護の対象となる「児童」は「満十八歳に満たない者」とされており(児童福祉法4条1項)、18歳、19歳の年長未成年者には(原則として)行き場がなく、また、18歳未満であっても、一時的に保護する緊急避難場所が必要な場合があります。
 このような需要に応えるのが「子どもシェルター」であり、今、全国的に設立の動きが進んでいます。

 そして今年、和歌山県においても、全国で、都道府県としては8番目、施設と
しては9番目となる「子どもシェルターるーも」開設されました。
 これを記念して、来年(2014年)2月11日(火・祝)に「子どもシェルターるーも開記念シンポジウム」が開催されることになりました。
 その内容をお知らせする前に、「子どもシェルターるーも」の運営主体である特定非営利活動法人子どもセンターるーもの理事長である中川利彦弁護士が、今年(2013年)5月に発行された和歌山弁護士会「会報(第82号)」に執筆した文章が和歌山弁護士会ホームページに掲載されていますので、是非ご一読ください。
 

(一部を抜粋して引用します)
 私たちは、全国で9番目となる「子どもシェルター」を和歌山県内に開設すべく、成25年2月28日、「特定非営利活動法人 子どもセンターるーも」を設立しました。「るーも」とは、エスペラント語で光、輝きを意味する単語で、子どもは光り輝く存在である、というところから名付けました。
 子どもシェルターとは、児童虐待などのため、安心して生活することができる場所を失ってしまった14、15歳から19歳までの子どもたちのための緊急避難場所です。
 NPO法人が一軒家を賃借し、そこで1人~4人程度の子どもが短期間(長くても2ヵ月程度)生活します。子どもたちはカギのかかる個室に入居し、常駐しているスタッフやボランティアが食事を用意するなど、衣食住を無償で提供します。
 子どもシェルターはなぜ必要なのでしょうか。
 児童虐待を受けた子どもは、児童福祉法と児童虐待防止法により、児童相談所による保護の対象となります。しかしそれは「児童」=18歳未満の子どもに限られています。現実には、性的虐待や心理的虐待など虐待を受けている
18歳、19歳の子どもたちがいるにもかかわらず、児童相談所による保護の対象にならないのです。
 また児童相談所の一時保護所は、幼児から17歳までの子どもたちが寝食を共にする集団生活で、外出なども制限されています。非行少年が入所していることもあります。したがって、特に高年齢の子どもの中には、家庭で虐待されているにもかかわらず一時保護所への入所がいやで児童相談所による保護を拒否したり、一時保護所での生活に馴染めず、逃げ出すケースもあります。
 一方家庭裁判所の審判を受ける非行少年の中には、家庭での受け入れが可能であれば保護観察や試験観察が十分見込めるにもかかわらず、親が引き取りを拒否したり親のもとにかえすことが不適切であるため少年院送致になっ
てしまうケースがあります。
 シェルターは、このような子どもたちのための緊急の避難場所です。子どもたちに一時的な居場所を確保し、まずそこでこころと体をゆっくり休め、関係機関の援助、協力のもとで、落ち着いて今後のことを考えることができるようにする必要があります。
(略)
 親などからの連れ戻しを防ぐため、シェルターの場所は公開されません。入所する子どもにも秘匿を約束してもらい、携帯電話もGPS機能による発見を防ぐため預かります。
 しかし子どもシェルターは、単に子どもに一時的な避難場所を提供するというだけではありません。心身が傷ついた子どもには必要な医療が受けられるようにします。子どものニーズを聞き取り、その子どもには何が必要か、どのような支援
が求められているかを考え、子どもを常に中心において、その子どもの最善の利益を実現するために様々な分野の関係者が協働します。子どもシェルターは、人権侵害を受けている子どもを救済し、その権利を回復し、擁護するための活動なのです。
(後略)
(引用終わり)

 それでは、2月11日のシンポジウムの概要をご紹介します。
 なお、講師経歴については、チラシの裏面をご参照ください。以下には、私の母校でもある桐蔭高校演劇部のプロフィールのみ引用します。
 是非1人でも多くの方にご参加いただき、「子どもシェルター」への理解を深めていただきたいと念願しておりますので、何卒よろしくお願い致します。

子どもシェルターるーも開所記念シンポジウム
   -光り輝く子どもたちの未来-
日時 平成26年2月11日(火・祝)午後1時15分~4時30分まで
    開場/午後0時30分
場所 和歌山市民会館小ホール(和歌山市伝法橋南ノ丁7番地)
対象 児童虐待、少年非行その他子どもの人権、福祉にかかわりのある方及びこれらの問題に関心のある方々
申込不要
参加無料
内容
第1部
 基調講演「子どもシェルターの現状と課題」
  講師 カリヨン子どもセンター理事長 坪井節子 弁護士
第2部
 和歌山県立桐蔭高校演劇部による創作演劇
  「居場所のない子どもから見た風景」
(和歌山県立桐蔭高校演劇部プロフィール)
桐蔭高校は134年の歴史をもち、「文武両道」を校訓に学校生活を送っています。演劇部は今年もゆかいなメンバーで、年間6回の公演に向けて日々練習しています。平日は放課後、休日は朝から夕方まで体育館の舞台で仲良く楽しく時にはけんかもしながら活動しています。
平成25年度 
第65回和歌山県高等学校演劇祭 優秀賞 近畿総合文化祭出場
第34回近畿高等学校総合文化祭演劇部門 奨励賞 
第3部
 特別講演「児童福祉を取り巻く現状と課題~子どもシェルターの割に着目して」
  講師 宮腰奏子 氏(和歌山県 福祉保健部 福祉保健政策障害福祉課長)
主催 和歌山弁護士会・和歌山県・特定非営利活動法人子どもセンタるーも
後援 和歌山市・和歌山県教育委員会・和歌山市教育委員会・和歌県社会福祉士会・和歌山県臨床心理士会・子どもシェルター全国ネットワーク会議
連絡先 
 〒640-8152 和歌山市十番丁72番地 カサ・デ・まるのうち2F
 (特非)子どもセンターるーも事務局
  TEL:073-425-6060 FAX:073-425-5025 

この2週間の“連帯”を基盤として“これから”の運動を構築しよう(和歌山の場合) ※映像追加あり

 今晩(2013年12月6日)配信した「メルマガ金原No.1565」を転載します。

この2週間の“連帯”を基盤として“これから”の運動を構築しよう(和歌山の場合) ※映像追加あり

 なおも審議が続く参議院本会議の模様をインターネット審議中継で時々視聴し
ながら、今晩のメルマガ(ブログ)を書き始めています。

 和歌山市では、「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」の呼びかけにより、過
去2週間のあいだに以下のような活動を行ってきました。

 この間、11月26日(火)には、和歌山弁護士会主催による「秘密保護法」に反
対する市民集会も開催されました。
 そして、参議院・国家安全保障特別委員会における強行採決の翌日となる今日(12月6日)、「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」は、昼休みと夕方の2回、以下の取組を行いました。

12時15分~ 「Stop!秘密保護法」緊急パレード第3弾(和歌山市役所前→
県庁前交差点「吉宗」像前)
17時00分~18時00分 JR和歌山駅前における緊急街頭宣伝行動

 私は、いずれにも参加してきましたので、その内容を簡単にレポートしておきます。
 皆さんもそうでしょうが、私もいささか“疲労蓄積”状態ではあるのですが、今までの、特にここ2週間、精一杯の努力を共に重ねてきた仲間たちとの貴重な活動が、今後の私たちの運動の“基盤”となるのですから、「広報係兼記録係」(を勝手に自認している)としては、短くても何でも、とにかく書きとどめておかなければという心境です。

市役所前出発 緊急パレード(昼休みデモ)第3弾は、これまでと同じ和歌山市役所前をスター
ト地点とするものの、過去2回とは方角を変え、和歌山城に沿って南下し、県庁前交差点の和歌山県立近代美術館前プロムナード、通称「吉宗」像前広場までのコースで実施されました。
 参加者は約240人ということで(第1弾200人、第2弾220人以上)、関心が低下することなく、毎回参加者を増やし続けてここまで来ました。
 もちろん、呼びかけた「わかやま共同行動」参加団体やその友好団体のメンバーが多かったのは事実であり(幟を見れば分かります)、今日の緊急パレードでも、最後尾あたりから某政党の街頭演説めいた声が一瞬聞こえてきた時には、「勘弁してくれよ」と思わざるを得ませんでした(昨夜から風邪が悪化して難聴気味になっていたので、私の聞き間違いであったという可能性もあります。そうであれば嬉しいのですが)。
 しかし、第2弾、第3弾で先導のコール役を務めてくれたグラフィックデザイナーの奥野亮平さんをはじめ、組織的背景など全く持たない多くの人たちが(中には赤ちゃんやワンちゃんを連れて)、自らのやむにやまれぬ意思に基づいて参加してくれたことは、これからの私たちにとっての最大の“財産”です。

 そう、問題は「これから」です。仮に特定秘密保護法案が成立してしまったとして
も、闘いはまだまだそこから始まるのですから。
 何ごとにも忘れっぽく、あきらめの良い(?)日本人の特性からか、法案成立阻止の運動が盛り上がっても、強行採決で成立してしまうと、とたんに運動自体がしぼんでしまうということの繰り返しであったように思います。
 私自身、例えば、第1次安倍内閣が成立させてしまった教育基本法「改悪」について、その後、「改悪新法」の「改正運動」をやったことがあっただろうかと自問すれば、うなだれざるを得ませんから。
 しかし、今回の特定秘密保護法についてはそういう訳にはいきません。
 なぜかといえば、本日夕方の街頭宣伝行動で私が道行く人に訴えたことが主な理由です。

道行く人に訴える 本日午後5時から6時までの1時間、「わかやま共同行動」が、JR和歌山駅前
で緊急街頭宣伝行動を行いました。駅前の2箇所に別れて宣伝行動を行い、私はその双方で短時間ずつ道行く人に訴えました。他の弁士もいることなので、私は主に3点についてお話しました。
 そのうちの2点は、私が生涯で初めて作った川柳「入口も出口もおかしい秘密法」(参照「川柳を作って特定秘密保護法案に反対しよう!」)を紹介しつつ、指定の範囲があいまいで恣意的運用が懸念される(入口がおかしい)ことと、明確な公開原則が定められておらず、歴史に対してあまりにも無責任であること(出口がおかしい)について訴えました。
 そして、もう1点は、憲法21条で保障された“表現の自由”という、あらゆる人権の基礎をなす重要な人権について、自民党の「日本国憲法改正草案」が、「前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認めない」という規定を新設することによって、国家にとって不都合な主張を行う“表現の自由”は認めないという、民主主義国家にとって「あり得ない」時代錯誤的・国家主義的改悪を志向していることをご紹介した上で、特定秘密保護法案の本質が、憲法21条改悪の先取りに他ならず、まさに麻生太郎副総理がいみじくも漏らした「ナチスの手口を見習った」憲法効力停止法(全権委任法)に他ならないということ、そして、次期通常国会には、憲法9条の効力を停止する「国家安全保障基本法案」の提出が控えており、今こそ目の前で進行している「クーデター」を食い止めるために立ち上がらなければならないと訴えました。
 正直、道行く人が耳を傾けてくれたかについては甚だ疑問ですが、これまでの「悪法阻止」運動が“敗北”した時と同じであっては絶対にいけない理由はここにあります。

 現在の反「特定秘密保護法案」の盛り上がりを絶対に次に繋げ、さらに増殖さ
せていくことが必要です。
 私の身近なところでは、「わかやま共同行動」主催の企画に参加した弁護士が、自由法曹団和歌山支部のメンバーが中心で、他に団員ではない青年法律家協会和歌山支部会員がわずかに2名(私と今日のデモの先頭を進んだ藤井幹雄弁護士でいずれも修習41期)参加した程度というのは、正直言って何とも心許ない状況です。
 もっとも、自由法曹団にも青法協にも入っていない和歌山の弁護士で、私のメルマガやブログを読んでいる者はあまりいないのだから、もっと積極的に呼びかける努力が必要だったというのが反省点ですね。
 さらに、全労連系の団体が中心になって呼びかけると、和歌山では平和フォーラム系の団体が参加しない(できない)のが当たり前という状況が久しく続いており、「和歌山県教職員組合」の幟の横を「自治労」や「住友金属労組」の幟が進むという光景を、私自身はまだ一度も見たことがありません。
 さらに、組織的背景のない一般市民の参加者も、やや固定化の傾向がない訳ではないので、次々と新しい人を仲間に加えていく工夫が必要です。
 というような問題はありつつも、この“濃密な2週間”の経験・連帯・蓄積は、新たな運動を構築していくしっかりとした基盤となり得ると信じています。

(映像追加)
 12月6日(金)に行われた「Stop!秘密保護法」緊急パレード第3弾の模様を撮影してくれた和田雄輝さんが、約6分半に編集した映像を YouTube にアップしてくださいました。インタビュー主体の映像であり、私も少しお話させていただいています。和田さんによれば、これからも、このような「みんなの意見」をどんどん発信していきたいということでした。とっても素晴らしいことだと思います。是非、ご覧ください。

 
(映像追加 2)
 12月4日(水)に行われた
「Stop!秘密保護法」緊急パレード第2弾の際の映像も、和田雄輝さんによってアップされています。
 
 

(付録)
『We Shall Overcome 大きな壁が崩れる』 中川五郎
 

12/6に「Stop!秘密保護法」緊急パレード第3弾 何があってもあきらめない! ※映像追加あり

 今晩(2013年12月4日)配信した「メルマガ金原No.1563」を転載します。
 
12/6に「Stop!秘密保護法」緊急パレード第3弾 何があってもあきらめない! ※映像追加あり

 今日(2013年12月4日)の昼休みに行われた「Stop!秘密保護法」緊急パレー
ド第2弾には、前回(11月27日)を上回る220名以上の人が参加し、法案成立絶対阻止を訴えました。
 「Stop!秘密保護法 わかやま共同行動」の呼びかけによるもので、第1回と同じく、12時15分に和歌山市役所前をスタートし、ゴール地点の京橋プロムナードまで、約20分の行程を歩きました。

また来たよ!② 今日の午後、さいたま市では地方公聴会が行われ、会期末を待たずに明日(5
日)のうちに本会議で強行採決して通過させるのではないかという報道までなされる中、不思議なほど「明るい」雰囲気に包まれたデモでした。
 もとより、ほとんどの参加者は、国会情勢の厳しさなど百も承知の上で参加しているのであって、国民自らが声を挙げない限り、政治の方向性を変えることなど出来るはずがないという「覚悟」を、言わず語らずのうちに多くの人が共有していればこその「明るさ」ではないか、というのが私の考えです。
 特定秘密保護法案の今国会における帰趨がどうなろうと、私たちの今後の進む道は、この「連帯」の基礎の上に築いていくしかない、ということなどを思いながら、ゴール地点をあとにしました。

先頭が行く なお、主催者から「参加人数は220名以上。それ以上は数え切れませんでした」
という発表がありましたが、これは私が沿道から1人1人頭数をカウントした数字とも一致する、全く掛け値なしの実数です。私が、ダイワロイネットホテル前(行程の半ば付近)で数えたところで約220名でした(この中に乳児・幼児は含めていますが、ワンちゃん2匹はカウントしていません)。パレードの後半にようやく合流できた方もかなりいましたから、「以上」というしかありません。
 ちなみに、前回11月27日には「主催者発表200名」でしたので、実質、前回よりも約50名は参加者が増加したのではないかと思います。

コール役は奥野亮平さん 今回は、シュプレヒコールの先導コール役を、「原発さよなら行進@和歌山」を主
催する奥野亮平さん(デザイナー)がやってくださいました。さすがに堂に入ったものでした。「Stop!特定秘密保護法」が一段落したら、また、是非「原発さよなら行進」をやりましょう。
(参考)

 今日の第2弾に続き、明後日(12月6日)に第3弾の緊急パレードと宣伝行動が
予定されています。チラシから転記します。

(引用開始)
「国民弾圧」法は ただちに廃案!
「Stop!秘密保護法」緊急パレード 第3弾
2013年12月6日(金)
 12時15分 和歌山市役所前      出発
            ↓
 12時45分 県庁前交差点吉宗像前 解散
追加 12月6日(金)17:00~
 JR和歌山駅前にて緊急行動を行います。
Stop!秘密保護法 わかやま共同行動
連絡先 日本国民救援会和歌山県本部
      電話073-425-9411  
戦争は秘密から始まる 
(引用終わり)

お疲れ様でした(次は6日!) 第3弾は、過去2回とは、出発時刻・場所は同じですが、県庁前交差点を目指すルートとなります。デモコースは左回りの設定となりますから、事実上のスタート地点は西の丸広場入り口付近になるのだろうか?まあともかく、明後日も市役所前に集まってください。なお万一、6日昼休みの時点で既に特定秘密保護法案が強行採決されてしまっていても緊急パレードをやるのか?ということについては、誰からも情報を得ていません。個人的な意見としては、「怒りの緊急抗議デモ」に変更して絶対やるべき、とは思いますが。

 なお、午後5時からJR和歌山駅前で行われる街頭宣伝行動では、私も数分話をするようにと言われています。状況によって、話す内容はだいぶ変わってきそうですが。お近くにおられる方は、是非ご参加ください。

(映像追加)
 「Stop!秘密保護法」緊急パレード第2弾の映像を、和田雄輝さんがYouTubeにアップしてくださいましたのでご紹介します。

 

(付録)
『HK & Les Saltimbanks "On lâche rien" (Japanese subtitles)』
(「オン・ラシャ・リアン(あきらめないぞ!)」
 

(急告)「Stop!秘密保護法」緊急パレード 第2弾&第3弾をやります(in和歌山市)

 今晩(2013年11月30日)配信した「メルマガ金原No.1559」を転載します。

(急告)「Stop!秘密保護法」緊急パレード 第2弾&第3弾をやります(in和歌山市)

 既に昨晩(11月29日)のうちにFacebookやTwitterではお伝えしましたが、200人
参加を得て成功裡に実施された11月27日の第1回に引き続き、「Stop!秘密保護かやま共同行動」の呼びかけにより、第2回(12月4日)、第3回(12月6日)の「緊パレード」が行われます。
 以下にチラシの内容を転記します。

(引用開始)
怒・採決強行 参院で廃案!
「Stop!秘密保護法」緊急パレード
第2弾 12月4日(水)
 12時15分 和歌山市役所前  出発
           ↓
 12時45分 京橋プロムナード   解散
第3弾 国会会期末の12月6日(金)も12時15分和歌山市役所集合にて
緊急パレードを行います。
Stop!秘密保護法 わかやま共同行動
連絡先 日本国民救援会和歌山県本部
      電話073-425-9411  
戦争は秘密から始まる 
(引用終わり)

長い列② 私自身、「わかやま共同行動」参加団体の一つである青年法律家協会和歌山
部の会員ではありますが、別に青法協の会員だから、広報に協力したり、参加したりしているつもりは毛頭ありません。
 とにかく、誰かが段取りしなければ急にデモもできない訳で、たまたまそれが「わかやま共同行動」だったに過ぎません。
 私としては、呼びかけ団体が平和フォーラムであろうが和歌山弁護士会であろうが、率先して参加するつもりなのです。
 実際、11月27日の第1回の際には、「わかやま共同行動」参加団体とは何の関係もなさそうな皆さんが、中には「勝つためのカツサンド」持参で参加してくれたりしていました。

 自らの良心に恥じないように、「自分として出来るだけのアピールはした」と言えるか
どうかが一人一人に問われている、そういう時代の入り口に否応なく私たちは立たさているのだろうと思います。

(ちょっと小耳にはさんだ話)
 昨日、和歌山県田辺市のビッグユーで、法テラス和歌山(日本司法支援センター和歌山地方事務所)主催による地方協議会が開催され、私も副所長として参加していたのですが、来賓として出席された田中祥博和歌山弁護士会会長から、以下のようなお話を伺いましたのでご紹介します。
 11月21日に日比谷野外音楽堂で開催された大集会については、日本弁護士連合会も「後援」しており、会員に参加要請のメールが送られたりしていたのですが、21日の集会の模様を伝える映像では、海渡雄一弁護士(日弁連秘密保全法制対策本部副本部長)は目立っていたものの、山岸憲司会長の姿はなく、日弁連の力の入れ加減が対外的にうまくアピールできていないのではないかと思っていましたので、その事情を尋ねてみたのです。
 田中会長によれば、当日は日弁連の理事会が開催されており、会議が終わった後、山岸憲司会長と理事ら(多くは各地の弁護士会会長)は連れだって日比谷野外音楽堂を目指したのですが(弁護士会館は日比谷公園に面して建っている)、あまりの人出のために野音の会場に入ることもできず、多くの入りきれなかった参加者とともに表で立っていたところ、スピーカーから「山岸日弁連会長はよんどころない公務のため出席できず・・・」というアナウンスが流れてきて、日弁連理事らから「ここまで来ている!」という声があがったものの、会場に届くはずはなかった、ということでした。
 

(付録)
『We shall overcome 大きな壁が崩れる』 中川五郎
 

「Stop!秘密保護法」緊急パレードをやりました!(in和歌山市)

 今晩(2013年11月27日)配信した「メルマガ金原No.1556」を転載します。

「Stop!秘密保護法」緊急パレードをやりました!(in和歌山市)

 「特定秘密保護法案」衆議院通過の翌日にやることとなった和歌山市での「Stop!
秘密保護法」緊急パレードですが、好天にも恵まれ、午後0時15分に和歌山市役前を出発し、京橋プロムナードまで、約20分のデモ行進を行いました。
 もっとも、「約20分」と書いたのは先頭の方を行進していた人たちのことで、最後尾はさら何分か遅れてのゴールとなりました。

 参加者総数は約200人ということで、緊急に呼びかけた平日昼休みデモにもかかわ
らず、よく集まってくれたと思います。
 私の見たところ、最年少参加者は、ママに編んでもらった毛糸の帽子をかぶり、「特定秘密保護法案に反対します」と書かれた紙が貼り付けられたベビーカーで颯爽と参加した、今年の4月に生まれたばかりの女の子でした。
 その次に若かったのは、パパに抱かれて参加した昨年7月生まれの男の子だったと思います。
 
長い列 緊急パレードを呼びかけた「Stop!秘密保護法わかやま共同行動」参加団体(和歌山県地評、国民救援会、機関紙協会、自由法曹団、青年法律家協会など)のメンバーやその周囲の人たちが主力ではあったのですが、それらの団体とは基本的に無関係ながら、趣旨に賛同して参加してくれた人たちも結構いました(0歳児や1歳児と一緒に参加してくれた人たちはもちろんそうです)。つまり、「原発さよなら行進@和歌山」でよくお目にかる人たちのうち、都合のついた人たちが駆けつけてくれたというようなところでしょうか。

 弁護士の数もそこそこではあったものの、やはり自由法曹団と青法協の会員以外の
弁護士の姿はなかったようです。というか、そういう弁護士への呼びかけの努力が足りなかったということでしょう。どうせ呼びかけても来ないだろうという思いこみが私にもあったのかもしれません。本当はそういう殻に閉じこもっている時ではないのですが。

 いよいよ今日から参議院での審議入りとなった特定秘密保護法案ですが、最後の
最後まで廃案めざして出来るだけの努力を一人一人がやり抜く、成立してしまったあとのことを今から「あれこれ」しゃべり散らす必要はないと思います。
 とりあえず、和歌山市での行動・企画は、今日の緊急パレードまでしか予定されていませんが、来週末の会期末をにらみ、「緊急企画」が呼びかけられる可能性もあり、その際は、私もメルマガ、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどの手段を総動員しておらせしますので、是非、拡散へのご協力をよろしくお願いします。

 ところで、昨日の衆議院での「強行採決」を受けて、日本中の多くの新聞社が関
連社説を掲げました。NPJ(News for the People in Japan)サイトの中に、重要項目ごとに、各紙の社説を集積しているコーナーがありますので、そこから、今日(11月27日)付だけに絞った「秘密保護法」関連社説のタイトルを引用しておきます。おそらく、採決を歓迎する社説を掲げたのは読売新聞と産経新聞だけでしょう(NPJが無視していた産経の「主張」も一応リンクしておきました)。新聞購読者の数から見れば、法案反対派が圧倒的に優勢なのですがね。

特定秘密保護法案―民意おそれぬ力の採決 朝日新聞 社説 11/27
秘密保護法案 指定対象絞り 「原則公開」 確実に 読売新聞 社説 11/27
秘密保護法案衆院通過 民主主義の土台壊すな 毎日新聞 社説 11/27
特定秘密保護法案 国民軽視の強行突破だ 東京新聞 社説 11/27
秘密保護法案の採決強行は許されない 日経新聞 社説 11/27
秘密法衆院通過 世紀の悪法を許すな 良識の府で廃案目指せ 琉球新報 社説 11/27
[秘密法案衆院通過] 数の暴挙は許されない 沖縄タイムス 社説 11/27
秘密法案衆院通過 強行採決は巨大与党の横暴 熊本日日新聞 社説 11/27
秘密保護法案衆院通過 「知る権利」 の後退は確実だ 宮崎日日新聞 社説 11/27
秘密法案衆院通過 問題は残されたままだ 佐賀新聞 論説 11/27
秘密保護法案 あらためて廃案を求める 西日本新聞 社説 11/27
【秘密保護法案】 将来に禍根残す強行採決 高知新聞 社説 11/27
秘密保護法案衆院通過 強行採決は説明責任の放棄だ 愛媛新聞 社説 11/27
秘密法案衆院通過 「知る権利」 踏みにじるな 徳島新聞 社説 11/27
特定秘密衆院通過/「知る権利」が危うくなる 山陰中央新報 論説 11/27
秘密保護法案採決 国民の懸念置き去りに 中国新聞 社説 11/27
秘密保護法案 なぜ拙速に成立急ぐのか 山陽新聞 社説 11/27
秘密法案採決/「数の力」 で押し切るのか 神戸新聞 社説 11/27
秘密保護法案 数の横暴は許されない 京都新聞 社説 11/27
特定秘密保護法案強行可決 強権政治、知る権利どこへ 福井新聞 論説 11/27
特定秘密保護法案 国民の 「知る権利」 が危機 岐阜新聞 社説 11/27
秘密保護法 採決強行 議会政治の自滅行為だ 信濃毎日新聞 社説 11/27
特定秘密法案採決 強行は国民主権の冒涜だ 新潟日報 社説 11/27
「秘密法」 の衆院可決 立法府の魂を捨てるな 神奈川新聞 社説 11/27
秘密保護法案衆院通過 「知る権利」極めて危うい 茨城新聞 論説 11/27
秘密保護法案 禍根を残す採決強行だ 秋田魁新報 社説 11/27
秘密法案衆院通過 恐ろしい社会への一歩 岩手日報 論説 11/27
国民の懸念を置き去り/「秘密法案」 衆院通過 東奥日報 社説 11/27
秘密保護法案、衆院通過 ノーを突き付けて廃案に 北海道新聞 社説 11/27
秘密法採決強行/疑念払拭へ審議を尽くせ 河北新報 社説 11/27
秘密保護法案 成立に向け大きな前進だ 産経新聞 主張 11/27

(付記・緊急パレード参加者のFacebookでの発信)
渡辺忠広さん
川崎正純さん
武内正次さん


(付録)
昨日に引き続き、西郷章さんからリクエストのあった「オン・ラシャ・リアン(あきらめないぞ!)」をお届けします。西郷さんは、今日の緊急パレードにラジカセ持参で参加され、この曲を流していました(だと思います)。
『HK & Les Saltimbanks "On lâche rien" (Japanese subtitles)』
(「オン・ラシャ・リアン(あきらめないぞ!)」
 
※YouTube投稿者(歌詞翻訳者)による解説
ボスニア出身の外国語教師スーレイマンとその仲間が始めた、外国語の歌に日本語字幕を­付けるプロジェクト。第一弾はアシュカ・エ・レ・サルタンバンクの「オン・ラシャ・リ­ン」です。翻訳して短い言葉に置き換えるは難しいですね。多少の意はご勘弁を。偶­然この翻訳が出来上がった同じ時期にMUSICMAGAZINE 増刊「プロテスト・ソング・クロニクル」という本が出版されました。そのなかにもこの­曲が紹介されています。ちょっと参考にさせてもらいました。最後にバンドのメンバーか­らメッセージを戴きましたので記しておきます。
魂におけるユートピア主義者、精神におけるノマドであれ。
私たちは皆「世界の市民」です。
私たちの闘いは同じ、夢も同じ、理想も同じです。
何も手放さないぞ!
北フランス出身のSaltimbanksのバンドより、
尊敬と友情と連帯をこめて。
※西郷さんにこの曲を紹介した山下慶喜さん(茨木市議会議員)のブログもご参照ください(訳詞が転記されています)。

次は11/27「Stop!秘密保護法」緊急パレードに結集しよう(in和歌山市)

 今晩(2013年11月23日)配信した「メルマガ金原No.1552」を転載します。

次は11/27「Stop!秘密保護法」緊急パレードに結集しよう(in和歌山市)

 今日も、「和歌山限定」の話題となり、県外のメルマガ(ブログ)読者の方
には申し訳ないのですが、事態が事態だけに、事情ご了解ください。

 本日(2013年11月23日)午後6時から、和歌山市勤労者総合センター6階文化
ホールにおいて、「Stop!秘密保護法わかやま共同行動」主催による「ストップ!秘密保護法案 緊急集会」が開かれました。
 土曜日の夜という、この種の会合を開くのにふさわしいとは到底言えない曜日・時間設定にもかかわらず、会場いっぱいの約140人の参加者がかけつけました。

 今、この種の集会を開いたり、参加することにどういう意義があるのでしょうか?
 多くの市民が「法案成立阻止」のために行動を起こしているということを形で示し、出来ればそれをメディアで報じてもらい、世論喚起に役立てるというのは、重要な意義の一つですね。今日の集会にも少なくとも3社が取材に訪れていました(朝日と旗は分かったのですが、もう1社は毎日でしたかね)。
 もう一つの重要な意義は、参加者1人1人が情勢を正しく認識し、自らに出来ることをやり抜こうという決意を新たにすることだろうと思います。
 今日の集会でも、(後に詳細をお知らせしますが)11月27日の「緊急パレード」への結集が呼びかけられるとともに、以下のような取組が提案されました。
○一人一人の意思を国会議員や政党に伝えること
 各政党、衆議院国家安全保障に関する特別委員会委員、参議院国家安全障に関する特別委員会委員の各FAX番号一覧表、要請書文例などが配られました。
○「特定秘密保護法制定に反対する請願署名」を緊急に取り組むこと

 今日の集会について、以下に式次第及び発
言者名を記録するとともに、簡単なコメントを付しておきます。

開会あいさつ
 杉勝則氏(和歌山県地方労働組合評議会事務局長)
基調報告 由良登信弁護士(自由法曹団和歌山支部支部長)
基調報告(由良登信弁護士)(コメント)由良弁護士は、45分という限られた時間の中で特定秘密保護法案の問題点を、特に次の5点を中心に指摘されました。
1)「特定秘密の範囲」が不明確で恣意的な指定がされる危険が大きいこと
2)重い「漏えい」罪
3)「秘密取得行為」の広範な処罰
4)「適性評価制度」によるプライバシー侵害
5)国会・司法によるコントロールが効かない
 なお、由良弁護士は、基調報告に先立ち、本日の集会に和歌山弁護士会の田中祥博会長が参加していること、田中会長は、一昨日(21日)の日比谷野外音楽堂で開催された大集会にも参加したこと、和歌山弁護士会としても、「特定秘密保護法案に反対する会長声明」を出していること(その概要まで紹介しました)、来る11月26日(火)午後6時から和歌山弁護士会館において、日弁連秘密保全法制対策本部事務局次長の太田健義弁護士を講師に招いて市民集会を開催することなどを紹介していました(由良弁護士は和歌山弁護士会憲法委員会委員でもあります)。
 もっとも、これを聞いていた聴衆の中で、田中会長が今日の集会に「個人として参加している」という由良弁護士の断りを耳にとめた人がどれだけいたかは疑問ですが。
国会報告 宮本岳志衆議院議員(日本共産党・比例近畿ブロック)
(コメント)和歌山市生まれ、岸和田市育ちの宮本議員がかけつけて国会報告をされました。週明け25日に福島で地方公聴会を行い、福島から帰京したその日のうちに、自民・公明・みんな・維新4党(朝日新聞流に言うと与党2党と翼賛野党2党)による共同修正案の趣旨説明を行う、ということまでは固まったものの、党としては、なおも26日衆議院通過という日程は諦めておらず、状況は予断を許さないということのようです。
リレートーク
①西郷章氏(関電和歌山支店前アクション参加者)
リレートーク(西郷章氏)(コメント)毎週、関西電力和歌山支店前でアコーディオンを奏でながら「脱原発」を訴え続けている西郷章さんから、原発関連情報が「今までも」隠され続けてきたと、もしも特定秘密保護法が成立すれば、なお一層、国民にとって必要な情報が得られなくなるばかりか、国民を抑圧する道具と化すとの強い懸念が示されました(西郷さんに頼まれてFacebook用の写真をせっせと撮っていたため、要約はいい加減です。不十分な点は、また西郷さんに「メルマガ金原」用の原稿を送ってもらうことにしょう)。
②藤本清二郎氏(歴史研究者、和歌山大学教育学部教授)
(コメント)歴史研究者としての立場から反対論を述べられた藤本氏の発言にも変共感しました。藤本氏が紹介された2つの歴史関連学会の意見表明は是非皆さんにもお読みいただきたいと思います。
③鶴田至弘氏(治安維持法犠牲者国家賠償請求同盟和歌山県本部会長)
(コメント)特定秘密保護法がなぜ「現代の治安維持法」と言われるのかについて話されました。時あたかも、和歌山県本部から「和歌山県の治安維持法犠牲者(第2版)」という労作が刊行されたばかりであり(11月11日付)、幸い入手した私も、まだぱらぱらと頁を繰ったという程度なのですが、その「犠牲者」の多様さはうかがうことができ、これに目を通した人は、きっと「明日は我が身」という思いにとらわれるのではないかと思いました。
④坂本文博氏(憲法九条を守るわかやま県民の会代表)
会場一杯の参加者と坂本文博氏(コメント)坂本さんからは、特定秘密保護法案が、国家安全保障会議設置法案と一体となり、日本が米国とともに世界中どこでも戦争の出来る国にするために必須のものとして強引に成立が目指されていることが指摘され、何としてでもその成立を阻止しなければならないという決意が表明されました。
閉会あいさつ(行動提起) 織部利幸氏(日本国民救援会和歌山県本部事務局長)

 最後の織部さんからの「行動提起」でも提案されたとおり、「Stop!秘密保護
法わかやま共同行動」主催により、来る11月27日(水)にデモ行進(緊急パレード)が行われることになりました。
 平日の昼休みではありますが、「その時間帯なら何とか仕事を抜けられる」という方もおられると思いますので、是非1人でも多くの方がこの「緊急パレード」に結集し、「特定秘密法護法の制定を許さない」という断固とした意思をアピールしましょう。開催概要(といっても簡単なものですが)は以下のとおりです。

「Stop!秘密保護法」緊急パレード
2013年11月27日(水) 
 12時15分 和歌山市役所前 出発
           ↓
 12時45分 京橋プロムナード 解散
主催 Stop!秘密保護法わかやま共同行動
連絡先 日本国民救援会和歌山県本部(電話073-425-9411)

 最後に、もう一度、「わたしたちに今出来ること」です。
 長野県を代表する地方紙「信濃毎日新聞」の今日(11月23日)の社説をWEBサイトで読んで驚きました。
 私は新聞の社説でこんな「呼びかけ」を読んだのは初めてです。
 以下に抜粋してご紹介します。
 私からは、これ以上付け加えることはありません。
(抜粋引用開始)
 このところ知人と交わす会話やメールで、特定秘密保護法案がしばしば話題にのぼる。
 「衆参とも与党が多数を占めているから成立してしまうだろう」「選挙で勝たせた有権者にも責任がある」―。法案が週明けにも衆院を通過する見通しの中で「自分たちに何ができるのか」という、ため息に似た声が多い。
 昨年の総選挙と今夏の参院選で自民党は圧勝した。けれど、有権者はすべての政策について良しとしたわけではない。
 政治が自らの思いとかけ離れて動こうとしている時、「それは違う」と伝えることが、有権者としての責任ではないだろうか。
(略)
 自分たちにできること―。衆院採決までを考えるのなら、県選出の衆院議員に直接、意見を伝えてはどうか。どの議員もブログやツイッター、フェイスブックを利用していて、サイトを通じて送ることができる。
 県議や市町村議に働きかけてみよう。埴科郡坂城町議会は9月定例会で「特定秘密保護法の制定に反対する意見書」を可決、閣僚や衆参両院の議長に送っている。
 12月定例議会の時期と重なる。国会の審議日程にかかわらず、廃案や法の廃止といった意思表示を求める方法もある。
 仮に法案が衆院を通ったとしても、参院で審議は続く。署名はまだ間に合う。集会や勉強会に参加し、法案の危うさを自ら発信するのも手だろう。
 政治の手綱を握るのはあくまで有権者だ。知る権利が脅かされるばかりか、私たちの暮らしに支障を来す恐れのある法案など必要ない。そうした思いを一人一人が声に出し、行動に表すことで、流れを変えたい。
(引用終わり)

(付記)
 和歌山弁護士会主催の市民集会もよろしく。

「秘密保護法」に反対する市民集会
日時 2013年11月26日(火)18時00分~20時30分(開場17時30分)
場所 和歌山弁護士会館4階講堂 アクセス
講演 「特定秘密保護法案の危険性」
講師 日弁連秘密保全法制対策本部事務局次長
    弁護士 太田健義(おおたたけよし)氏(大阪弁護士会)
入場無料・予約不要
主催 和歌山弁護士会
連絡先 073-422-4580(和歌山弁護士会) 

特定秘密保護法案に反対する緊急行動への参加呼びかけ(in和歌山)

 今晩(2013年11月18日)配信した「メルマガ金原No.1547」を転載します。

特定秘密保護法案に反対する緊急行動への参加呼びかけ(in和歌山)

 今週中にも衆議院での採決が強行されるのではないかと伝えられている特定秘
保護法案ですが、何としても廃案に追い込むための世論を盛り上げるべく、各地取組が続いています。
 私の地元和歌山での向こう約1週間の予定を(既に告知済みのものもありますが)まとめてご案内します。
 ただし、以下は県庁所在地・和歌山市での行動予定のみであり、申し訳ありまんが、県下各地での組情報は含まれていません。

○秘密保護法案阻止 緊急宣伝行動
日時 2013年11月21日(木)16時30分~17時30分
場所 JR和歌山駅西口
(金原からのコメント)
 和歌山県革新懇、安保県民会議の呼びかけによる宣伝行動です。17時30分から、同じ場所で引き続き「全労連・憲法全国キャラバン」(かがやけ憲法!国縦断キャラバンin和歌山)が行われるようです。
 明らかに「全労連系」の宣伝行動ですが、別に全労連と何の繋がりもない方でっても、趣旨に賛同して1人でも多くの方が参加されればと思い、ご案内することとしました(残念ながら私自身は所用のため参加できませんが)。 

○ストップ!秘密保護法案 緊急集会
日時 2013年11月23日(土)18時00分~
場所 和歌山市勤労者総合センター6F アクセス
主催 Stop!秘密保護法わかやま共同行動
連絡先 073-425-9411(日本国民救援会和歌山県本部)
チラシより)
 国民の目、耳、口をふさぐ「特定秘密保護法案」。国民の大きな危惧の声をよそに、安倍政権はこの国会での成立を狙っています。日本弁護士連合会、日本ペンクラブ、憲法・マスコミ論研究者、歴史研究者などから反対の声が上がり、「朝日」「毎日」なども反対の社説をかかげています。世論を急速に広げるため、県内各界から、法案の危険性を訴えます。
(金原からのコメント)
 法律家3団体や全労連、日本国民救援会などで組織する「Stop!秘密保護法 共同行動」が製作したリーフレット「戦争は秘密から始まる」は、私のメルマガ(ブログ)でもご紹介しました(特定秘密保護法に反対するために利用できる配布物について)。
 「Stop!秘密保護法わかやま共同行動」は、その「和歌山版」のようなものなのだろうと思います(多分)。

「秘密保護法」に反対する市民集会
日時 2013年11月26日(火)18時00分~20時30分(開場17時30分)
場所 和歌山弁護士会館4階講堂 アクセス
講演 「特定秘密保護法案の危険性」
講師 日弁連秘密保全法制対策本部事務局次長
    弁護士 太田健義(おおたたけよし)氏(大阪弁護士会)
入場無料・予約不要
主催 和歌山弁護士会
連絡先 073-422-4580(和歌山弁護士会)
チラシより)
 国民に知られたくない情報が隠蔽される可能性があり、さらに指定された情報を漏らしたり、知ろうとするものを厳罰に処するという「特定秘密保護法案」が国会に提出され、安倍政権は12月6日の会期末までに成立させようとしています。
 憲法で保障された基本的人権を侵害し、国民主権を無視し、議会制民主主義を空洞化することになる「秘密保護法案」の制定を断固阻止しなくてはなりません。
 つきましては多くの市民の皆様にこの法案の危険性を知らせるために市民集会を開催いたします。ぜひご参加をお願いいたします。
(金原からのコメント)
 本「市民集会」については、既に「会長声明」とともに本メルマガ(ブログ)でご紹介していますが(和歌山弁護士会「特定秘密保護法案に反対する会長声明」と11/26市民集会の開催について)、チラシが出来上がってきましたのであらためてご案内します。
 なお、午後6時には会館正面玄関のシャッターが下りている可能性がありますので、その際は、裏口から入館して直接エレベーターで4Fまでお上がりください。

 11月21日から26日にかけての和歌山市での主な行動予定でした。21日の
駅前宣伝行動はともかく、23日と26日の集会は「一緒に出来なかったの?」という声が私の耳に入ってきており、正直なところ、私もそう思います。
 少人数の集会を2回やる位なら、結集して少しでも多くの人を集め、そこに対マスコミ広報も集中するというのが(こんな短期決戦ならなおさら)正しい戦略というものでしょう。
 もっとも、どちらの企画についても、私のところには決定した後に情報が入ってきたのですが、それぞれの内情も少しは推測がつく立場であり、「仕方がないかなあ」思わないではないものの、「これまでならともかく・・・」、今後は、弁護士会も含めて「結集」を目指す方向性が絶対に必要な時期になっていると思います。
 昨日のメルマガ(ブログ)でもご紹介しましたが(大阪弁護士会「シンポジウム 集団的自衛権について考える」(11/16)を視聴する)、11月21日に日比谷野外音楽堂で開催される「STOP!『秘密保護法』11.21大集会」(呼びかけ5団体:新聞労連、平和フォーラム、5・3憲法集会実行委員会、秘密法に反対する学者・研究者連絡会、秘密法反対ネット)を、日本弁護士連合会が「後援」し、員に参加を呼びかけているというのも、おそらく新しい動きではないかと思います。
 「特定秘密保護法案」と「安全保障会議設置法改正案」の後には、「国家安全保障基本法案」という“日本国憲法効力停止法(日本版・全権委任法)”が控えています。
 「これまでならともかく・・・」、これからは、過去の経緯や少々の立場の相違を超えた「結集」が是非とも求められることになります。
 ・・・というような問題意識は多くの人が共有していると思うものの、私を含め、なかなか行動がともなわないのが現実なのですが。
 

(付録)
『日弁連 テレビCM Bタイプ(笑顔のオフショット)』

 

「大阪を壊さんとって ストップ!ハシズム 市民大集合 Part 2」(10/30)を楽しんで学ぶ

 今晩(2013年11月1日)配信した「メルマガ金原No.1530」を転載します。

「大阪を壊さんとって ストップ!ハシズム 市民大集合 Part 2」(10/30)を楽しんで学ぶ
 
 去る10月30日(水)、エル大阪・南館5Fホールにおいて、「10・30市民大集合実行委員会」主催による「大阪を壊さんとって ストップ!ハシズム 市民大集合 Part 2」が開かれました。
 堺市長選挙の「勝利」の余韻からでしょうか、非常に明るい雰囲気で始まります。まだ、IWJ大阪チャンネル1による中継(2時間14分)の始めの方を見ただけですが、「天真爛漫」によるオープニングの演奏に引き続く西谷文和さんの主催者挨拶にも非常に勢いがあります(以下のサイトにチラシが掲載されています)。

 多分、全編視聴すればとても「楽しく」しかも「ためになる」集いであると思います。
 是非、皆さんと一緒に視聴したいと思います。
 「橋下維新」に投票してきた大阪の人にこそ見て欲しいものですが、そういう人も、見れば案外楽しんで納得してもらえる内容のような気がします。

田中三彦さんと後藤政志さん、そして菅直人元首相が広島で語った“福島第一原発事故”(第56回日弁連人権擁護大会)

 今晩(2013年10月12日)配信した「メルマガ金原No.1510」を転載します。

田中三彦さんと後藤政志さん、そして菅直人元首相が広島で語った“福島第一原発事故”(第56回日弁連人権擁護大会)

 去る10月3日(木)・4日(金)に開催された日本弁護士連合会第56回人権擁護大
会の内、特に1日目に開かれた3つの分科会の模様を、何とか録画で視聴できないかと探しているのですが、なかなかアップロードされた映像が見つかりません。
 「録画していないんだろうか?」と疑問に思っていたところ、ようやく1つ発見しました。
 それも、第1分科会の全体ではなく、その第3部だけなのですが、これだけでも非常に貴重な報告がなされていますので、ご紹介することとしました。

2013年10月3日(木) 広島国際会議場 フェニックスホール
日本弁護士連合会 第56回人権擁護大会 第1分科会
放射能による人権侵害の根絶をめざして
~ヒロシマから考える、福島原発事故と被害の完全救済、そして脱原発へ~
第3部 脱原発を考える (2時間07分01秒)


 第3部は、以下のような構成で行われました。視聴の目安の時間も記載しておきま
すので参考にしてください。
 
冒頭~
報告「福島第一原発事故を振り返る」
 藤川誠二弁護士(愛知県弁護士会)
 藤岡拓郎弁護士(千葉県弁護士会)
14分~
講演「地震による福島第一原発1号機の損傷の可能性」
 田中三彦氏(サイエンスライター、元国会事故調査委員会委員)
49分~
講演「何故事故は安全と言えないのか-過酷事故対策は安全対策ではない!-」
 後藤政志氏(NPO法人APAST理事長)
※後藤さんの講演の冒頭数分は「汚染水問題」について話されています。
1時間12分~
「菅直人元首相への特別インタビュー」
 インタビュアー 浅岡美恵弁護士(京都弁護士会)
1時間38分~
後藤政志氏による補足説明
1時間42分~
田中三彦さんへの質問
※最初の質問への答えの中で、田中さんがこの日、木村俊雄さん(元東電技術者)と初めて会ったことが紹介されていました。そういえば、その翌日(10月4日)、岡山市で講演された木村さんも、前日に田中さんにデータの説明をしてきたと仰っていました。今後、お2人が(だけではないでしょうが)協力して事故原因を究明する本を出版されるかもしれませんね。
1時間57分~
後藤政志さんへの質問

 なお、この映像は第3部のみですが、第1部、第2部は以下のような内容であったよ
うです(第1分科会に参加したメルマガ読者の和歌山弁護士会会員から譲っていただいた分科会資料による/あくまで「予定」なので、実際には変更となっていた可能性があります)。

第1部 福島被害を考える
1 日弁連からの基調報告  
   海渡雄一(第二東京弁護士会)
2 福島・ウクライナ調査報告
   湯坐聖史(福島県弁護士会)
   渡辺淑彦(福島県弁護士会)
   瀬金大輔(福島県弁護士会)
3 基調講演インタビュー「福島は、今」
   武藤類子氏(福島原発告訴団団長)
   インタビュアー 小林玲子(埼玉弁護士会)
4 講演「事故被害の回復と賠償・補償のあり方」
   除本理史氏(大阪市立大学大学院経営学研究科教授)
  報告「第56回人権擁護大会プレシンポジウム開催報告」
   小海範亮(第二東京弁護士会)

第2部 放射線被害を考える
1 人権擁護大会決議案の説明 田部知江子(東京弁護士会)
2 パネルディスカッション「放射線被ばくとその対策」
 パネリスト
  西尾正道氏(独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター名誉院長)
  津田敏秀氏(岡山大学大学院環境生命科学研究科教授)
  今中哲二氏(京都大学原子炉実験所助教)
  足立修一(広島弁護士会)
 コーディネーター
  中川重徳(東京弁護士会)
  中下裕子(第二東京弁護士会)

 さて、とにかく第1分科会の第3部だけですが、視聴できて良かったです。
 「参加しよう」と思っていた会員でも、所用のために行けなくなる者もいるのですし、もともと広く一般市民に対しても開かれた分科会なのですから、日弁連も、もっと動画公開に積極的になって欲しいなあ、と切に思います。

 ちなみに、YouTubeの「日弁連TV」チャンネルにアップされているコンテンツはこれだ
けでした。
 「いまどき、これはないだろう」というのが正直な感想です。 

(予告/第3報)やおよろずピースウォーク

 今晩(2013年9月12日)配信した「メルマガ金原No.1480」を転載します。

(予告/第3報)やおよろずピースウォーク

 9月25日に南北ルートが、10月1日に東西ルートがスタートする「やおよろずピース
ウォーク」については、これまで2回にわたってお知らせしてきました。

 5日前にお届けした「第2報」では、「私からの事前の情報発信は、この第2報が
そらく最後になるものと思います」と書いたのですが、昨日(9月11日)夜、全行程にての詳細が公式Facebookで発表されるに及び、まだ未定の部分がいくつかあるものの、この発表によってようやくその全体像が明らかになった以上、これをお知らしない訳にはいかないだろうと思い、この「第3報」をお届けすることとしました。
 今後とも、随時、最新情報は公式Facrbookに掲載されるということなので、是非チェックをお願いします。
 

(やおよろずピースウォーク 公式Facebook より)

やおよろず☮ピースウォーク【南北ルート】
2013年9月11日 21:51
*随時更新しますので、時々チェックしてくださいね!* (2013.9.11.現在)
(金原注) 一部9月12日に修正された部分も反映しています。

○9/24(火)出発前日の宿:私有バンガロー
*新宮駅に集合して現地に向かいます。
*1泊500円:夕食(カレー)付き
*あと1~2人宿泊可能。お風呂あり。 ~要事前予約~

~~~やおよろず☮ピースウォークスタート~~~


9/25(水)新宮駅出発!
↓ ウォーク15km(車伴走:花田惠子さん)
宿:勝浦キリストバプテスト教会
和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字天満891 TEL:0735-52-1538
*7~8人宿泊可能。
*食事できるお店は周辺に多数あり
*お風呂は「ホテル萬清楼」 *入浴料500円 アクセス

◎イベント 「9条を抱きしめて~元米海兵隊員アレン・ネルソンが語る戦争と平
和~」(50分)上映 18:00頃からの予定

9/26(木)勝浦キリストバプテスト教会(那智勝浦)出発
↓ ウォーク17km(車伴走:花田惠子さん)
宿:荒船キャンプランド
和歌山県東牟婁郡串本町田原2334 TEL:0735-74-0250 地図
*テント1張2,000円/4人 ※テント・装備等持ち込み
*バンガロー・ロッジ1棟6,000円/4人 ※毛布など別料金 ~要事前予約~
*食事は自炊or外食・持ち込み
*お風呂:国民宿舎あらふねリゾート(西へ徒歩1.3km) 地図
※入浴料400円、15時~21時半
◎イベント 未定

9/27(金)荒船キャンプランド(串本町田原)出発
↓ ウォーク17km(車伴走:花田惠子さん)
宿:潮岬青少年の家 ※ここで2泊します
和歌山県東牟婁郡串本町潮岬669 TEL:0735-62-6045 地図
*本館:1泊900円+リネン代200円
*キャンプ:1人/300~400円) ~要事前予約~
*食事:夕食700円、朝食400円、お風呂有り、研修室利用可
◎イベント 未定 (広大な敷地あり。どなたか何かしませんか~?)

~参考~
宿から潮岬灯台 1.5km ※本州最南端
宿から大島串本分屯基地 約10km
宿から大島nagiさん 約7km
宿から串本駅 4km
串本分屯基地から串本駅 約8km

9/29(日)潮岬青少年の家(潮岬)出発
↓ 串本駅から電車で紀伊富田駅へワープ(車伴走:未定)
紀伊富田駅から宿までウォーク約2km
宿:秘境カフェ権現平
西牟婁郡白浜町才野1758-29 TEL:0739-20-1790 地図
*1部屋1万円(朝食付き):人数割り ~要事前予約~
*夕食当日限定:ベジお弁当&イベントチャージ=2,000円
*シャワー有り(他、近所にお風呂あり)
◎イベント「夏の終わりのハーモニー」
出演:AWAYA、行面帯、Tomofumi&Gotsugotsu他
詳細(FBイベントページ)

9/30(月)秘境カフェ権現平(白浜)出発
↓ ウォーク12km(車伴走:道本みどりさん)
宿:てんつくゲストハウス
和歌山県田辺市湊948 TEL:0739-24-7660 アクセス
*宿泊:8畳1泊/12,000円:人数割り、お風呂有り
*夕食:600円(カレー・サラダ・ドリンク) ~泊・食事:要事前予約~
◎イベント 未定

10/1(火)てんつくゲストハウス(紀伊田辺)出発
↓ 紀伊田辺駅から御坊駅へワープ(車伴走:未定)
御坊駅から宿までウォーク約10km
宿:道草屋
日高郡美浜町三尾1721-2 TEL:0738-20-2278 アクセス
*食事準備可能、テント泊(貸し出せるテント3張有り)、シャワー有り
◎イベント「自給農法のお話し会」

10/2(水)道草屋(美浜町)出発
↓ 紀伊内原駅までウォーク約9km→紀伊由良駅へワープ(車伴走:未定)
紀伊由良駅から中紀バス利用→白崎海洋公園 or青少年の家
(白崎海洋公園→白崎青少年の家ウォーク3km)
中紀バス:紀伊由良駅発→白崎西行き(13:47、15:05、16:00、17:00、17:53) 時刻表
宿:白崎青少年の家
日高郡由良町大引961-1 TEL:0738-65-2351 地図
*1泊1,000円+リネン代200円/キャンプ1名500円 ~要事前予約~
*食事:夕食770円、朝食400円、お風呂有り
◎イベント 未定

10/3(木)白崎青少年の家(由良町)出発
↓ バスで紀伊由良駅→広川ビーチ駅or湯浅駅へワープ(車伴走:未定)
広川ビーチ駅→ 宿までウォーク5.5km
湯浅駅→ 宿までウォーク2.3km
宿:シーカヤッカー平田毅さん宅
和歌山県有田郡湯浅町栖原880-4 TEL:0737-63-3221 地図
*宿泊10人程度可能・食事代カンパ制、お風呂あり(コーディネート:jojoくん)
◎イベント「カヤック映像とお話し」

10/4(金)シーカヤッカー平田毅さん宅(湯浅町)出発
↓ 湯浅駅までウォーク約2km→海南駅へワープ(伴走なし)
海南駅→黒江工房ウォーク2km(海南駅から花田惠子さんが同行)
宿:黒江工房
海南市黒江368 090-8239-2587(花田宗弘さん) 地図
*食事有り、お風呂は近所で(食事担当:宗弘さん)
◎イベント 未定

10/5(土)黒江工房(海南)出発
↓ ウォーク6.5km(車伴走:未定)
宿:木村屋旅館(BAGUS) *南北ルート隊と東西ルート隊と合流*
和歌山市新和歌浦2-2 TEL:073-444-2559(BAGUS)※荒天休み アクセス
*宿泊:木村屋旅館大部屋(男女別) ~要予約~
◎イベント やおよろず☮ピースウォークPEACELIVE & ピースシンボル合体
出演:おおたか静流+Keiju、ママテラス、kayo+Yuki& nobtoo、NO∞無、かずぅ、
Tomoko(Hula)
※ライブの前に、ご神体を合体させる儀式を行いますよ~*
※チャージ 一般2,000円
(ピースウォーカーは無料!&まかないの食事付き!yeah!!!)
 
===================================
やおよろず☮ピースウォーク【東西ルート】
2013年9月11日 22:43
*随時更新しますので、時々チェックしてくださいね!* (2013.9.11.現在)

●9/30(月)出発前日の宿:Kusati(菊池さん宅)
橋本市杉尾175(ナビでは、杉尾223)
TEL:0736-32-4578 / 080-1016-7996 地図
*食事(以下の通り) ~3日前までに予約~
*宿泊は古民家内で10人程度、テント泊も可能
*お風呂は「ゆの里」:和歌山県橋本市神野々898 地図
◎イベント 「暮らしから見つめる世界平和」

9/30(月)
15:00~「豆からはじめる持続可能な暮らし」(ゲスト:高島千晶)(500円)
17:30~夕食「農家の豆ごはんパーティー」(1,000円)※持ち寄り歓迎
19:00~ピースライヴ(ゲスト:柘植健&ベロニク)
クロストーク(ファシリテーター:柘植健&菊池均)

10/1(火)※10:00*ピースウォーク出発
08:30 農家の朝ごはん(700円)
10:00 里山の再生(耕作放棄地の開墾、たねまき)
13:00 農家の豆とやさいカレー(700円)

※ウォーク参加者は、当日朝に現地に行かれてもOKです。また、イベントのみの参加も、歓迎です。

~~~やおよろず☮ピースウォーク【東西ルート】スタート~~~

10/1(火)Kusati(橋本市杉尾)出発!
↓ ウォーク12km(車伴走:菊池さん)
宿:なりゆき屋工房(佐藤さん・浅田さん)
和歌山県橋本市学文路249-2 TEL/FAX:0736-32-0833(浅田さん) 地図
(お好み焼き寿寿 入る)
*食事(夕・朝)宿泊実費、宿泊10人程度OK、お風呂は「ゆの里」
*お風呂:ゆの里 和歌山県橋本市神野々898(宿から北に1.3km) 地図
◎イベント 「ピースなお弁当の会~手しごとと食べること」
自分にとってピースなお弁当を持ち寄ります。
お弁当を用意できない人は代わりに米(88)+おかず(0)=880円で。
中華料理屋みたいな円卓(作ろう!)に弁当並べて、みんなでわけあって食べたら
楽しそう!
みんなでサティシュ・クマールさんの「今、ここにある未来」を観ます*

10/2(水)なりゆき屋工房(橋本市学文路)出発
↓ ウォーク18km (車伴走:花田惠子さん)
※和歌山線にてワープ可能(高野口駅→西笠田駅間どこでも)
宿:ポングリ邸 (奥野さん)
和歌山県紀の川市野上614-1 地図
*宿泊のみ(朝食の準備有り:実費)10人程度受け入れ可能
*お風呂:八風の湯 和歌山県伊都郡かつらぎ町大字佐野702 地図
※ウォークの途上でお風呂に寄って、ゆっくり食事をしてからお宿へどうぞ♪
◎イベント ライブ・お話し会(調整中)

10/3(木)ポングリ邸(紀の川市野上)出発
↓ ウォーク8km 伴走:奥野まみさん
宿:米市農園(高橋さん)
和歌山県紀の川市北中216 TEL&FAX:0736-77-3716 地図
*食事あり、宿泊は20人程度OK
*お風呂:神通温泉:和歌山県紀の川市神通150-1 TEL/0736-77-7553 地図
◎イベント DavidFrance氏によるYoga、キャンプファイヤー、農作業体験

10/4(金)米市農園(紀の川市北中)出発
↓ ウォーク15km (車伴走:未定)
宿:にこにこのうえん(吉川さん)
和歌山市府中 090-5652-4023 /
info@nikonikonouen.com(吉川さん) アクセス 地図
*食事:夕食は自給菜園秋の恵み石窯料理1,500円、朝食は500円
~いずれも前日までに吉川さんへ直接要予約~
*宿泊10数人程度OK、キャンプインも可能、
*お風呂:シャワー整備中(無料)、周辺に「川辺の湯」「幸の湯」などあり
◎イベント 石窯料理作り&キャンプファイヤー交流会 18:00頃~

10/5(土)にこにこのうえん(和歌山市府中)出発
↓ ウォーク15km (車伴走:未定)
宿:木村屋旅館(BAGUS) *南北ルート隊と合流*
和歌山市新和歌浦2-2 TEL:073-444-2559(BAGUS)※荒天休み アクセス
*宿泊:木村屋旅館大部屋(男女別) ~要予約~
◎イベント やおよろず☮ピースウォークPEACELIVE & ピースシンボル合体
出演:おおたか静流+Keiju、ママテラス、kayo+Yuki& nobtoo、NO∞無、かずぅ、
Tomoko(Hula)
※ライブの前に、ご神体を合体させる儀式を行いますよ~*
※チャージ 一般2,000円(ピースウォーカーは無料!&まかないの食事付き!yeah!!!)
 
===================================
(ご連絡&ご注意&お願い)

◇いずれのポイントからも、ウォークの出発時刻は、基本10:00amとします。

◇いつ、どの区間に参加されても、宿泊やイベントのみの参加、ルート途中からの
参加・離脱も自由ですが、参加が決まった方は、やおよろず☮ピースウォークFacebookページのメッセージで、お名前、ご連絡先(TEL & メールアドレスのいずれか必須)、日程、区間、宿泊するか否かを送信してください。要予約となっているポイントでの宿泊を希望される方は、事前にお知らせください。お知らせ無き場合、宿泊できないことがあります。また、宿泊の予約人数がオーバーした時は、できる
だけ自力で宿泊場所の確保をお願いいたします。

◇(南北ルートの)9/26 荒船キャンプランド , 9/27~28 潮岬青少年の家 , 10/2 白崎青少年
の家 に宿泊希望の方は、できるだけお早めにご連絡ください。

◇ウォーク参加者は、寝袋(+マイカップやマイ箸、タオル、着替え、雨具、洗面
用具等)各自ご持参ください。

◇ウォーカーの荷物を積んだり、万一の救護のために、各区間、車(最低1台)
を伴走させたいと思います。「車伴走:未定」とある区間で車を出せる方は、ぜひ
お申し出てください。

◇キャンプ用テントを貸し出せるよという方は、どうぞお申し出ください。(テント泊は2か所の予定)

最後に…いつも笑顔と思いやり、分かち合いの心を持って、最後までピースフ
ルにいきましょうね♡

よろしくお願いします( ´▽`)

===================================
やおよろず会議連絡先
Facebookページ: 
https://www.facebook.com/yaoyorozukaigi 
※メッセージ欄
TEL:073-444-2239(caféざっか屋あわたま ※11:00-18:00頃 水曜定休)

(予告/第1報)やおよろずピースウォーク ※追記あり

 今晩(2013年9月2日)配信した「メルマガ金原No.1470」を転載します。

(予告/第1報)やおよろずピースウォーク ※追記あり

 世に「ピースウォーク」は数々あり、現に、広島・長崎を目指すピースウォーク(
平和行進と言うのでしたっけ?)は毎年の恒例行事となっていますが、和歌山県内において、今年9月25日(水)に新宮を、10月1日(火)に橋本をそれぞれ出発した2つのルートを歩くピースウォークが、10月5日に新和歌浦で合体し、3体が一つになった「御神体」は、石巻市網地島の雷神社に奉納するために東北を目指し、一部の参加者は、10月14日(月)、「9条世界会議関西2013」が開かれる大市中央体育館を目指してさらに北上するという、まことに気宇壮大な企画が進られています。
 名付けて「やおよろずピースウォーク」!
 企画した「やおよろず会議」の面々は・・・と説明したいところですが、8月15日にまたまお会いした花田惠子さん、道本みどりさん、にしでいづみさんと一緒に昼のために入ったレストランで、3人による臨時「やおよろず会議」が始まったのを、横傍聴していただけの知識しかありません。
 私の手元にあるのは、にしでいづみさんから送ってもらったメール1通と添付されていたフライヤー(第1版)だけなので、各日の集合場所・出発時間・ルート・宿泊場所・宿泊料金など、一切不明です。
 随時、フライヤーの第2版、第3版が製作されるでしょうし、公式Facebookや公式ブログも出来るかもしれないのですが(・・・かな?)、その全貌が明らかになるのを待っていては時期を失してしまいますので、とりあえずフライヤー(第1版)の中身を第1報としてお知らせすることとしました。
 以下に掲載した呼びかけ文やフライヤーによる告知を眺めながら、「どんな内容なんだろう?」と想像をふくらませるのも楽しいものだと思いますよ。
 より内容を具体的にお知らせできるようになれば、第2報をお届けしますが、それ以前でも、関心を持たれた方は、以下の連絡先(Cafe ざっか屋 あたま)まで是非お問い合わせください。
 

(やおよろずピースウォーク フライヤー第1版 より)

Dear Friends,

 It is my pleasure to invite you to the join this year’s PEACE WALK
taking place from September 23rd to October 14th.
 For the past many years we have lived with no doubts about the
brightness of our futures;,however, it is now clear that we human
beings are in the midst of crisis.
 Such crises include the current nuclear catastrophe, the possibility
of a future world war, among others.
 We need to maintain some peace, safety, justice and , trust in our lives.
 We need to have a dreams, even though we face many difficulties
tomorrow.

 How about going on a PEACE WALK ?

 This will be a time to discuss what we troubles us, what angers us, what
rightens us, and so on.
 At this time, we will listen to each other calmly, peacefully and with love.
 On the way you can uplift your spirit by playing music, singing songs and,
dancing with flowers!
 We wish for everyone in this universe to be happy and filled with love.

☆Currently, we are planning to begin the walk from both Shingu City and
Hashimoto City, with both groups meeting mid-way at Bagus in Wakayama City. From there, we plan to walk to our goal in Osaka City, with some also going to Ishinomaki City in Miyagi Prefecture.


 わたしたち人間は夢をみます。
 明るい未来を想像します。
 希望に満ちた世界を信じます。

 今、わたしたちの周りで泣いている人、傷ついた人、怯えている人はいませんか。
 みんな笑っていますか、安心していますか、愛しあっていますか。

 これまでわたしたちは長い間、与えられた環境の中で疑いもなく従順に生きてき
ました。
 自分の頭で考え自由に生きているつもりが、実は既成の概念、周囲の圧力に
絡めとられていることに気付かないままに・・・

 そしてある日、わたしたち人類は今、途方もない生命の危機にさらされているの
だという事実に愕然とするのです。
 今まであたりまえのように享受していた平和や安全、自由や平等、人間の尊厳
や信頼といった、わたしたちが生きていくうえで欠かすことのできない大切なことが、
ないがしろにされ踏みにじられようとしているのです。
 もう、これまでのように見ない、考えない、行動しないでは生きていくのが難しい時
代にわたしたちは否応なく生かされているのです。

 さあ、あなたにとって何が大切なことですか。
 どんな世界に生きていきたいですか。

 一緒に考え、語り合い、夢を分かち合い、信頼できる仲間の絆をしっかりと結び
直そうと「やおよろず会議」を立ち上げ、ピースウォークを企画しました。

 わたしたちの住むこの国は古来、自然や人間や生きとし生けるもの皆すべてが
神として敬われ大事にされ、共生の大地として平和に暮らしていた歴史をもって
います。
 もう一度その素晴らしい精神を呼び戻し、宇宙的な流れの中での人間の歩み
を記していきたいと深く願っています。
 あなたの一歩が幸せな未来への扉を開きます。

☆ピースウォーク参加者は思想信条を問わず、多様な考えをしっかりと聴き、話
し合い、批判しない、他者を助け合い、思いやることを実践しましょう。
☆ピースウォーク途中での祭り(宿泊含む)の場を主催してくださる方は「やおよろ
ず会議」にご相談ください。


(金原注)
 「フライヤー第1版より」と書きましたが、以上の呼びかけ文(にしでいづみさんに送っていただいたもの)は、フライヤーと読み比べてみると、かなりの異動があります。
 どちらがより新しいヴァージョンなのか確認していませんが、私の判断で、にしでさんに送っていただいた方を掲載しました。
 なお、以下は、私がフライヤーから転記したものです。


未来に平和をつなぐ
あなたの一歩(Peace Walk)から始まる
いっしょに歩いて話しましょ
心のままに歌って踊りましょ
まぁるい心でつながりましょ

やおよろずピースウォーク ※8/22現在の予定
【北ルート】
●9/25(水)新宮駅~
●9/26(木)那智勝浦~
●9/27(金)紀伊田原~
●9/29(日)串本~
●9/30(月)上富田~
●10/1(火)紀伊田辺~
●10/2(水)美浜町~
●10/4(金)有田市~
●10/5(土)海南市~和歌山市新和歌浦
【東西ルート】
●10/1(火)橋本市杉尾~
●10/2(水)橋本市清水~
●10/3(木)紀の川市野上~
●10/4(金)紀の川市北中~
●10/5(土)和歌山市府中~和歌山市新和歌浦
【9条世界会議ルート】
●10/6(日)和歌山市新和歌浦~大阪市

◇いつ、どの区間に参加されてもOKです。合流も、宿泊場所やルート途中からでも
OKですが、宿泊が決まった方は、事前にやおろず会議までお知らせください。お知らせが無い場合、宿泊できないことがあります。
◇歩く人の荷物を積んだり、万一の救護のためん、各区間、車(最低1台)を伴走させたいと思います。車を出して伴走できるよという方は、ぜひお申し出てください。
◇キャンプ用テントを貸し出せるよという方は、どうぞお申し出ください。

Live & Event
10/5(土)新和歌浦 Bagus(バグース) ℡:073(444)2559
ライブ:おおたか静流・kayo・アマテラス・かずぅ・NO∞無
10/13(日)石巻市網地島 雷神社「復興まつり」
御神事・ピースシンボル奉納
※10/12雷神社前にて前夜祭ライブ予定

PEACE Symbol
 紀伊半島の2つのルートを同行したシンボル2体と、和歌山市で待ち受けるシンボル1体を合体させ、石巻市網地島へと繋ぎ、10月13日に行われる「復興まつり」にて雷神社に奉納します。
 製作は、3.11福島県いわき市で被災された彫刻家、安藤栄作氏にお願いしました。

(金原注)
目に付いた関連情報を2つほどご紹介しておきます。
「秘境カフェ権現平」(白浜町)のFacebookに以下のような告知が出ていました。
夏の終わりのハーモニー 2013年9月29日 18:00
平和を願い県内全域を歩くイベント「やおよろずピースウォーク」参加者の皆様とともに楽しむパーティ。肉・魚・タマゴ・乳製品を使用しないベジタリアン対応のお食事をご提供。音楽と食事で平和を考える一日にしましょう!癒し音楽のスペシャリストたちが秘境に秋の訪れを告げる波音や虫の音に調和する音色を奏でる。秋の秘境で、ともに平和の尊さを感じる特別な夜を共有しましょう。
【出演アーティスト】
AWAYA/行面帯/Tomofumi & Gotsugotsu 他にも追加次第発表いたします。
【料金】2000円 (お食事・チャージ料込)
 しかし、29日は串本発のようだけれど、夜には白浜に着いているのですね? 
彫刻家・安藤栄作さんのFacebookに「御神体」製作開始の記事が載っていました。
今日(8月30日)はその3体のご神体の木割、吉野の樹齢百年のヒノキの反割を3つに分割。1つは芯の部分、後の2つはその芯を抱きかかえる部分。イメージは天空と大地と光のさなぎ。天と地と人がまだ1体だったころに願いを託して

 
(2013年9月7日追記)
●10月1日(火)は「道草屋」でシェアトーク「自給から見える未来~自然の経済学へのシフト」&宿泊
「新宮から大阪、東北へ歩いていろんなことを考え、語り合う「やおよろずピースウォーク」。その宿泊地のひとつを道草屋にしてもらっています。10月1日の夜道草屋に着いたとき、ピースウォーク参加者も参加者じゃない人もみんなで、講師に自給農民ジャンさんを呼んでシェアトーク開きましょう。テーマは「自給から見える未来~自然の経済学へのシフト」。(略)自給のノウハウや意味、科学的な裏づけを考えている自給農法研究会のジャンさんのお話と共に、それぞれの考えや実践していることなどシェアしましょう」

(2013年9月11日追記 9月11日現在の最新情報~公式Facebookより)
 南北ルート
 東西ルート  


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【やおよろずピースウォーク(やおよろず会議):連絡先】
cafe ざっか屋 あわたま(水曜定休) 
〒640-0014 和歌山市毛見996-2
TEL(073)444-2559 FAX(073)444-5140
======================

8/31シンポ「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか」(大阪弁護士会)に参加して

 今晩(2013年9月1日)配信した「メルマガ金原No.1469」を転載します。

8/31シンポ「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか」(大阪弁護士会)に参加して

 昨日(2013年8月31日)午後1時から、大阪弁護士会館10F1001・1002会議室
において、第56回日本弁護士連合会人権擁護大会のプレシンポジウムとして、「区域外避難者は今 放射能汚染に安全の境はありますか-低線量被曝被害による分断の構造-」(主催:大阪弁護士会、共催:日本弁護士連合会)が開催され、参
加してきました。
 想定を超える(!)130名以上の参加者が詰めかけ、会場には熱気があふれていました。
 非常に盛り沢山な内容でしたから、総括的な報告を行うのは手に余りますが、幸いIWJ大阪チャンネル2によるUSTREAM中継が行われ、その録画映像が期間限定で配信されていますので、その映像をご覧いただくための目安の時間と簡単なコメントを留めておくことにします。
 シンポジウムの構成に従い、IWJの中継映像も2本に分割されていて見やすくなっています。
 
5分40秒~ 開会
 司会:井坂和香子氏、難波泰明氏(大阪弁護士会災害復興支援委員会委員)
10分30秒~ 開会の挨拶
 針原祥次氏(大阪弁護士会副会長)
13分30秒~ 基調報告
 枝川直美氏(大阪弁護士会災害復興支援委員会委員)
 樫葉涼子氏(同上)
→コンパクトによくまとめられていたと思います。以下には基調報告の章立てをご紹介しておきます。
第1章 避難者の現状(関西への避難の現状)
第2章 「区域」の設定について
第3章 「区域」内外の原賠審損害賠償基準
第4章 「20ミリシーベルト」基準の妥当性
第5章 子ども・被災者支援法をめぐる動き
第6章 近時の情勢
1 国連「健康に関する権利」報告者アナンド・グローバー氏
3 日本医師会総合政策研究機構 ワーキングペーパー 「福島県『県民健康管理調査』は国が主体の全国的な“健康支援”推進に転換を」(2013年5月8日)
第7章 弁護士会(大阪弁護士会、日本弁護士連合会)等の動き 
37分01秒~ 基調講演(1時間21分40秒まで)
「放射線健康影響問題と専門家の信頼失墜」
 島薗 進氏(上智大学教授・グリーフケア研究所所長)
→島薗教授からのお話の最初の部分は、「放射線防護をめぐる科学者・専門家の信頼失墜」の具体例として、日本学術・東日本大震災対策委員会・放射線健康への影響と防護分科会(2011年4月8日設置)が、同年4月25日から28日までに分科会名で1~4報の「まことに不適切な」(島薗教授談)情報発信が行われたことが取り上げられましたが、これは初耳でしたね。
 また、上記「東日本大震災対策委員会」主催により、同年7月1日に緊急講会「放射線を正しく恐れる」なるものが開催されたということで、これは何となくうっすらとした記憶があるような・・・。
 最後に、島薗教授は、「福島県・県民健康管理調査」の現状についての強い念を示されて基調講演を終えられました。
 
8分10秒~ 第56回日本弁護士連合会人権擁護大会の告知
 カワシマ弁護士(広島弁護士会)
10分20秒~ パネルディスカッション
(パネリスト)
 島薗  進氏(上智大学教授・グリーフケア研究所所長)
 除本理史氏(大阪市立大学大学院経営学研究科教授)
 森松明希子氏(避難当事者 郡山市から大阪府へ)
 佐藤勝十志氏(避難当事者 相馬市から滋賀県へ)
(コーディネーター)
 加藤高志氏(大阪弁護士会災害復興支援委員会委員)
区域外避難者は今(パネルディスカッション)→シンポの後半は、2時間近い充実したパネルディスカッションでした。コーディターを務められた加藤高志弁護士の的確な段取りによって、パネリストの皆さんから有益な発言をたくさん伺うことができました。是非、IWJの中継映像に耳を傾けていただきたいと思います。
 ここでは、私が特に印象深く聴いて、メモに書き留めた発言を2、3ご紹介します(私の要約は不正確かもしれないので、該当部分の映像の目安時間を書いておきました)。
除本(よけもと)教授「政府による恣意的な区域設定がなされているが、被害は来連続的である上に、いずれ避難指示の解除ということが展望されるため、将的には全員が自主避難という時期が来る。従って、今、区域外避難者の権利援ということをしっかりと確立していくことが非常に重要となる」(28分~)
佐藤さん「2011年の秋、娘が卒業した福島の中学校の1年後輩の吹奏楽部の生徒達が京都に演奏旅行でやって来た際、生徒のお母さんたちが集団でいる時には、『もう戻ってきたら。何でもそろってるよ』という話しかしないのに、これが1対1になると、8割方のお母さんから『何かあったら、子どもだけでも避難させるから、安全が確認できるまで預かって欲しい』と頼まれた。このように、中学校の部活の母親同士の間でも、避難したいということを自由に話せない雰囲気がある」(58分~)
森松さん「私や佐藤さん、それに多くの関西に避難してき人たちが、9月、国と東電に対して裁判を起こします。民事訴訟で損害賠償請求という形をとりますが、私は、この裁判は憲法で保障された人権を守るための裁判だと思っています。平和的生存権は、決して戦争とセットの権利ではなく、放射能の恐怖から、低線量被曝の恐怖から免れる権利も含まれていると思っています」(1時間57分~)
2時間06分10秒~ 消滅時効に関する抜本的な立法措置を求める署名へ協力要請
2時間10分00秒~ 閉会のあいさつ
 山西美明氏(大阪弁護士会災害復興支援委員会委員長)
 
 ずっしりと充実した3時間半のシンポジウムでした。この日のために準備してこられた大阪弁護士会災害復興支援委員会の皆さん、ありがとうございました。
 そういえば、和歌山弁護士会には、いまだに災害復興に関する委員会が出来てないのだった。南海トラフ大地震も近いと言われているのに、このままで良いのだうか?(とはいえ、今でも委員会の数が多過ぎるという声もあるから、難しいかな)。

予告(後編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 今晩(2013年8月11日)配信した「メルマガ金原No.1448」を転載します。

予告(後編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 「紀南ピースフェスタ2013」のご紹介の(後編)は、最終日8月25日(日)に開催
される企画のご紹介です。
 ところで、最終日の午前中は、田辺・9条の会の企画による「憲法しゃべり場」が予定されているということだし、伊藤さんのDVDを売りまくった責任もあるので(?)、24日ではなく、25日の方に参加しようかな。
後編 25日(日)の企画
 

パンフレットより
 
紀南ピースフェスタ2013
KINAN Peace Festa 2013
~つながるいのちのために~
 
2013年8月23日(金)~25日(日)
田辺市民総合センター/ララ・ロカレ/中部公民館

ピースフェスタ2013開催にあたって
 今年で4回目を迎える紀南ピースフェスタは、憲法・平和・環境・人権などに心を寄せ活動している団体やサークルが、学習会・展示・映画上映などの企画持ち寄り、共に平和について考え語り合う広場です。
 ぜひ多くのみなさまのご来場をお待ちしています。
                        紀南ピースフェスタ2013実行委員会一同

フェスタ会場
 和歌山県田辺市高雄一丁目23番1号 ℡(0739)26-4900(代)
 和歌山県田辺市上屋敷2-6-7 ℡(0739)34-2146
 和歌山県田辺市上屋敷1-2-1(田辺第一小学校敷地内) 
 ℡(0739)22-0009
※ララ・ロカレ、中部公民館には専用の駐車場がありませんので、お手数ですお近くの有料駐車場をご利用下さいますようお願い申し上げます。(市民総合センター駐車場・民間駐車場・市営駐車場等)

◇紀南ピースフェスタ2013実行委員会
  代  表 北條 哲生 
  事務局 前田 一彦 
   公式ブログ

 
8月25日(日)の企画

【田辺市民総合センター 2階 青少年ホール】
10:00~12:00 
DVDを見て、憲法について考えよう! 第1部
「憲法しゃべり場」
憲法の伝道師 伊藤真弁護士 語りおろしDVD
「憲法ってなあに?憲法改正ってどういうこと?」
(企画・制作 Workers For Peace/55分) 
 「国家権力」ではなく国民を縛り、アメリカの同盟国として戦争に参加する道を開く自民党改憲案の問題点がわかりやすく解説されています。
 DVD視聴後、参加者で憲法をめぐる情勢や改正の問題点などを一緒に語り合いませんか。
〈伊藤真弁護士からのメッセージ〉
「わが国を戦争ができる国にしてはいけません。子どもたちのために、安全で平和な中で自分らしく生きることができる社会を残すことは、今を生きる私たちの責任です。私の話から、日本国憲法の良いところを再認識し、憲法について、きちんと考え、議論できるようにしていただければ幸いです。」
伊藤真(いとうまこと)さんのプロフィール
1958年東京生まれ。伊藤塾塾長・弁護士。東大在学中に司法試験合格。1995年「伊藤塾」を開設し、真の法律家の育成を目指す一方、「憲法の伝道師」として、執筆、講演、TV出演など多数。また弁護士として「一人一票」の実現のために奮闘中。(DVD紹介HPより)
 チラシはこちら
 企画:田辺・9条の会
 
【田辺市民総合センター 2階 青少年ホール】
13:00~14:00
DVDを見て、憲法について考えよう! 第2部
「9条を抱きしめて-元米海兵隊員アレン・ネルソンが語る戦争と平和-」
(企画・制作 アレン・ネルソン平和プロジェクト 2013/50分)
 アレン・ネルソンさんは、ニューヨーク出身のアフリカ系米国人。貧しい家庭に育ち、18歳で海兵隊に入隊。沖縄の米軍基地で訓練後、ベトナム戦争に従軍したが、除隊後、心的外傷後ストレス障害に苦しみ、何度も自殺を試みたが、カウンセリング治療などで回復。1995年の米兵による沖縄少女暴行事件をきっかけに来日し、各地の市民団体の招きで講演活動を行った。(毎日新聞2013年5月22日記事参照)
 ネルソンさんは2009年に61歳で亡くなったが、活動の支援者らが、ネルソンさんの平和への願いを伝えようと、記録映画の製作を企画。講演会の映像や関係者のインタビューのほか、マンガなどを使って50分間のDVDにまとめた。病身を押して「戦争では何も解決できない」「憲法9条は世界の宝」と語り続けたアレンさんの訴えを多くの人に聞いて欲しいと思います。
PR版・画像
 
 企画:田辺・9条の会
 
【ララ・ロカレ 2階ホール】
15:00~
参加協力券:500円
ピース街かどコンサート
 「へいわってなにかな。ぼくはかんがえたよ。おともだちとなかよし。かぞくがげんき。・・・」(与那国島・安里有生くん「へいわってすてきだね」より)
 みなさん、ピース街かどコンサートでお会いしましょう。
出演:
 コア クラング(合唱)
 カモミール(アンサンブル)
 関守研悟(音楽法話)
 前田佳世(ソプラノソロ)
 企画:輝け9条!芳養の会、フェアトレード&エコロジーショップぴーす

予告(中編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 本日(2013年8月11日)配信した「メルマガ金原No.1447」を転載します。

予告(中編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 「紀南ピースフェスタ2013」のご紹介、(中編)は、8月24日(土)に開催される企
画のご紹介です。24日は、田辺市民総合センター、ララ・ロカレ、中部公民館という3箇所の会場全てで催しがあります。
 私が田辺に出向くとすると、この日が一番都合が良いのだけれど、私が顔を出すと良先生は話がしにくいだろうなあ。どうしようかな・・・。
中編 24日(土)の企画

パンフレットより
 
紀南ピースフェスタ2013
KINAN Peace Festa 2013
~つながるいのちのために~
2013年8月23日(金)~25日(日)
田辺市民総合センター/ララ・ロカレ/中部公民館

ピースフェスタ2013開催にあたって
 今年で4回目を迎える紀南ピースフェスタは、憲法・平和・環境・人権などに心を寄せ活動している団体やサークルが、学習会・展示・映画上映などの企画を持ち寄り、共に平和について考え語り合う広場です。
 ぜひ多くのみなさまのご来場をお待ちしています。
                         紀南ピースフェスタ2013実行委員会一同

フェスタ会場
 和歌山県田辺市高雄一丁目23番1号 ℡(0739)26-4900(代)
 和歌山県田辺市上屋敷2-6-7 ℡(0739)34-2146
 和歌山県田辺市上屋敷1-2-1(田辺第一小学校敷地内) 
 ℡(0739)22-0009
※ララ・ロカレ、中部公民館には専用の駐車場がありませんので、お手数ですお近くの有料駐車場をご利用下さいますようお願い申し上げます。(市民総合センター駐車場・民間駐車場・市営駐車場等)

◇紀南ピースフェスタ2013実行委員会
  代  表 北條 哲生 
  事務局 前田 一彦 
   公式ブログ
 
8月24日(土)の企画

【田辺市民総合センター 会議室4】
10:00~ 
「日置川原発反対運動」に取り組んで
 旧日置川町で原発反対運動に取り組んだ二人が、「反対運動」「推進派の動き」等について詳しく報告します。
 報告者:冷水喜久夫さん 西尾智朗さん
 企画:白浜9条の会

【中部公民館 和室】
10:30~
人形劇団「あした」公演
演目:「金のオノ」「のぼれたよ」「なかよし」
 「よりよい文化環境を作りたい」と集まった青年教師たちが、1972年4月、小学校の一室で活動を始めました。以来41年間活動継続中。
※ただ今、若い(60歳以下ぐらい)劇団員を募集中です。
 企画:上富田9条の会

【ララ・ロカレ 2階ホール】
13:30~15:10 
憲法学習会「今、憲法が危ない!~自民党改憲草案を検討する~」
話し手:由良登信(ゆらたかのぶ)弁護士
 憲法改定を声高に叫ぶ安倍内閣。世界から高く評価されてきた日本国憲法をどう変えようとしているのか。共に考えてみませんか?
 チラシはこちら
 企画:紀南9条交流ネット(参加団体:輝け9条龍神の会/輝け9条!芳養の会/上富田9条の会/変えたらあかん憲法9条中辺路の会/憲法9条を守る田辺西牟婁連絡会/白浜9条の会/ほんぐう9条くらぶ/すさみ9条の会/憲法をまもり、くらしに活かす田辺・西牟婁会議(憲法会議)/田辺・9条の会)

【ララ・ロカレ 2階ホール】
15:30~
映画「祝福(いのり)の海」
ダイジェスト版上映と東条雅之監督のトーク
 命を生み、育んできた海。30年以上前から対岸に原発立地計画がある祝島(山口県)と福島の海を舞台に、命のつながりを描く映画。
 東条さんのブログに掲載された「映画のチラシができました~!!」
 企画:フェアトレード&エコロジーショップぴーす

【田辺市民総合センター 2階 青少年ホール】
19:00~
映画「私が住む、この監獄」~ビルマの戦うコメディアン~
 ビルマを襲った大型サイクロンの被害に何もしない政府を公然と批判したため、刑務所に送られたザーガナー。彼は皮肉、映画、本、詩と喜劇を武器に戦った。共感したドイツのコメディアン、ミハエルが綴った長編ドキュメンタリー作品。
 アムネスティ/インターナショナル日本サイトに掲載された映画の解説
 企画:アムネスティ・インターナショナル日本 田辺よんろくグループ、風グループ

予告(前編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 本日(2013年8月11日)配信した「メルマガ金原No.1446」を転載します。

予告(前編)8/23~25「紀南ピースフェスタ2013~つながるいのちのために~」

 和歌山県下で実際に活動している平和団体、環境団体、人権団体、それにいわ
る9条の会などがどれだけあるのか、正確な数は誰にも分からないと思います。
 ただし、南北に細長い和歌山県の地理的特性が影響しているのかもしれませんが、の方の地域(「紀南」と呼ばれています)は、かねてから「まとまりが良い」と、特に私の住む「紀北」(県庁所在地の和歌山市など県域の北西端~最も大阪寄り~に位置しています)の人間からは思われています

 去る6月23日、憲法講演会(於:新宮市)の講師
として私を招いてくださったのが「くまの平和ネットワーク」という、新宮市や和歌山県東牟婁郡、三重南牟婁郡の体で構成された組織でした。
 和歌山市から新宮市に行くというのは、細長い県域の北西端から南東端まで行く(その間は山また山)ということで、最近は道路網も整備されてだいぶ楽になったとはいえ、片道車で3時間余りは優にかかります。

 これに対し、同じ「紀南」といっても、紀南地方の中心都市である田辺市(
中国以外では最も多くのパンダが生活している白浜町のお隣)までは、自動車専用道路を利用すれば和歌山市から1時間余り(1時間半もかからない)で行けるので、これからご紹介する「紀南ピースフェスタ2013」も、紀南地方だけではなく、紀北地方、あるいは大阪の泉南地方などからも比較的楽に参加できると思います。私も少なくとも1日は参加させていただこうと思っています。皆さんも是非よろしくお願いします。

 さて、「まとまりが良い」紀南の象徴が「紀南ピースフェスタ」であり、田辺市、西牟
婁地方の諸団体が実行委員会を作り、「つながるいのちのために」を共通目標としながら、協力し合って実に多彩な企画を実現されています。
 2010年に第1回を開催し、今年が4回目となります、
 過去3回の日程・会場は以下のとおりでした。
 田辺市内8箇所の会場で分散開催(スタンプラリー実施!)
 紀南文化会館に集約(フィナーレライブのみライブハウス「オレンチ」)
 フェスタ2011の模様が You Tube にアップされています。
動画
 
静止画
 
 上富田町文化会館で集中開催

 そして、4回目となる今年の「紀南ピースフェスタ2013」は、会場が田辺市民
合センター、ララ・ロカレ、中部公民館の3箇所での開催となりますが、時間調整が行われているため、「全企画参加!」も可能となっています(24日午前の2つの企画は苦しいですが)
 開催日は8月23日(金)から25日(日)までの3日間。
 以下に、パンフレット(一部別刷りのチラシからの情報も交えて)の記載を引用する形で企画の内容をご紹介します。
 ただし、非常に盛り沢山なプログラムなので、前編・中編・後編に分けてご紹介しようと思います。

前編 フェスタ概要+23日(金)の企画+24日・25日の常設展示

 まずは、前編からどうぞ。
 

パンフレットより
 
紀南ピースフェスタ2013
KINAN Peace Festa 2013
~つながるいのちのために~
 
2013年8月23日(金)~25日(日)
田辺市民総合センター/ララ・ロカレ/中部公民館

ピースフェスタ2013開催にあたって
 今年で4回目を迎える紀南ピースフェスタは、憲法・平和・環境・人権などに関心を寄せ活動している団体やサークルが、学習会・展示・映画上映などの企画を持ち寄り、共に平和について考え語り合う広場です。
 ぜひ多くのみなさまのご来場をお待ちしています。
                        紀南ピースフェスタ2013実行委員会一同

企画・出展
憲法9条を守る田辺西牟婁連絡会/輝け9条!芳養の会/白浜9条の会/上富田9条の会/田辺・9条の会/変えたらあかん憲法9条中辺路の会/すさみ9条の会/ほんぐう9条クラブ/紀南9条交流ネット/人形劇団「あした」/アムネスティ・インターナショナル日本 田辺よんろくグループ、風グループ/つゆくさと大地の会/輝け9条龍神の会+龍神母親連絡会/フェアトレード&エコロジーショップ「ぴーす」/Y's FACTORY/山本祐也

ご協力・ご支援・ご賛同いただいたみなさま
憲法をまもり、くらしを活かす田辺・西牟婁会議(憲法会議)/みなべ「九条の会」/和音工房いろは/熊野の森ネットワーク いちいがしの会/龍神村アートセンター/年金者組合西牟婁支部/新日本婦人の会/田辺・西牟婁母親大会連絡会/NPO法人かたつむりの会(町家カフェ上屋敷二丁目、ララ・ロカレ、ワークサポート・いこう)/幸梅漬本舗株式会社池本商店/シオン幼稚園/田辺聖公会/和歌山県教職員組合西牟婁地方支部/和歌山県高等学校教職員組合第4支部/和歌山県地方労働組合評議会西牟婁支部/和歌山
県地域人権運動連合会

フェスタ会場
 和歌山県田辺市高雄一丁目23番1号 ℡(0739)26-4900(代)
 和歌山県田辺市上屋敷2-6-7 ℡(0739)34-2146
 和歌山県田辺市上屋敷1-2-1(田辺第一小学校敷地内) 
 ℡(0739)22-0009
※ララ・ロカレ、中部公民館には専用の駐車場がありませんので、お手数ですがお近くの有料駐車場をご利用下さいますようお願い申し上げます。(市民総合センター駐車場・民間駐車場・市営駐車場等)

◇紀南ピースフェスタ2013実行委員会
  代  表 北條 哲生 
  事務局 前田 一彦 


8月23日(金)の企画

【田辺市民総合センター 2階会議室1】
13:00~ 
映画上映とお話 「轟音(ごうおん) 龍神村物語」
 太平洋戦争末期に龍神村に墜落したB29をめぐるドキュメンタリー(ドイツ日本映画祭受賞作品)上映と、映画の中で当時の様子や平和への思いを語る、地元の郷土史家 古久保 健 氏のお話。
 企画:輝け龍神9条の会・龍神母親大会連絡会
※金原注
 この作品は、大阪芸術大学芸術学部映像学科の学生たちが制作したドキュメンタリー作品であり、昨年2月、完成した作品の上映会が龍神村殿原で行われたことを伝える紀伊民報の記事を読むことができます。ちなみに、墜落を生き延びて捕虜となったアメリカ軍兵士にも悲劇的な運命が待ちかまえていたようです。

 
【田辺市民総合センター 2階会議室1】
15:30~ 
原発関連のドキュメンタリー映画上映
 3・11の福島原発事故直前にドイツで制作、上映され話題を呼んだ原子力発電所についてのドキュメンタリー映画を上映します。
 企画:つゆくさと大地の会


常設展示のご案内 8月24日(土)・25日(日)

【田辺市民総合センター 2階会議室1】
開催時間:24日(土)12:00~21:30 25日(日)10:00~17:00
カフェ 「のらり くらり」
今年のY's FACTORYはスローなカフェ「のらり くらり」をOPENします!
本・DVDの貸出やフリーペーパー・フライヤーの配布、そして心ばかりのおもてなし。
ちょっと立ち寄って冷たいものでも飲みながら「のらり くらり」しませんか?
 企画:Y's FACTORY
山本祐也 絵画展
出展者:山本祐也
1987年4月22日、上富田町に生まれる。
17歳のとき、道本勝先生と出会い抽象画を始める。
主にローラー技法を使い作品を制作、ダイナミックかつ繊細な作品が魅力。
別刷りのチラシに書かれていた出展者からのメッセージ
「絵は感情そのもの」
絵を描いているとその時の感情が素直に表れる
気持ちの乗っていないときは、同じ色を出し、同じ力加減で書いてもいいものは描けない
またもっといい色を出してやろうもっともっとと欲が出た時は色が濁ってますます作品をだめにしてしまう。自己の感情表現の一つとして「絵画」というものが存在している。
その活動をさまざまな面から支援してくださっている方々に感謝しながらこれからも頑張ってゆきたい
絵が描けることに喜びをかんじながら力いっぱい描きました。
※金原注
 山本祐也さんのFacebookで作品を観ることができます。

【ララ・ロカレ】
開催時間:8月24日(土)・25日(日)両日とも 10:00~17:00
※但し、催しもののある時間帯は、ご覧いただけません。
パネル展 「福島の子どもたちを守ろう」~今も続く原発事故による汚染とその影響~
 3・11から2年以上経った今も放射能による土壌、地下水、海への汚染は収まらず、除染の効果も疑問視されている。子どもたちは思いっきり外で遊ぶ自由を奪われ、放射線による健康被害も心配される。
 私たち大人に何ができるだろうか。
 企画:つゆくさと大地の会

予告8/17藤原節男氏講演会「原発再稼働は危険!福島原発 事故の原因は未解明」(in田辺市)

 今晩(2013年8月10日)配信した「メルマガ金原No.1445」を転載します。

予告8/17藤原節男氏講演会「原発再稼働は危険!福島原発 事故の原因は未解明」(in田辺市)

 和歌山県田辺市の木川田道子さん(田辺・9条の会/紀南9条交流ネット)から、
今年で4回目を迎える「紀南ピースフェスタ2013」(8月23日~25日)のパンフレット、チラシ等の資料をお送りいただきましたので、早くご紹介しなければと思っているのでが、非常に盛り沢山な内容なので一度でご紹介するのは難しいかもしれず、いま
しばらくお待ちください。
 それまで、公式ブログにアップされたフレットに目を通しておいてください。

 ところで、木川田さんから送っていただいた資料の中に、多分「紀南ピースフェスタ」
のプログラム外の企画と思われますが(中心メンバーはしっかり重なっていますが)、脱原発わかやま主催による講演会のチラシが入っていました。
 講師は、和歌山県みなべ町出身の藤原節男さんで、ちょうど1週間後の8月17日に紀南文化会館で開催されます。

 藤原節男さんといえば、以下に転記したチラシに記載のとおり、原子力安全基盤
機構在職中、北海道泊原発の検査結果の改ざんを上司から指示され、これを拒して公益通報したために職を失った方としてご存知の方も多いと思います。
 その間のいきさつを綴った『原子力ドンキホーテ~原発の検査データ改ざん命令に背いた男の訴え~』について、今年の5月24日、紀伊民放のコラム「水鉄砲」に掲載された書評をご紹介します。

(抜粋引用開始)
 その本を読み終えた後、しばらくは立ち上がれなかった。それほどの衝撃だった。書名は『原子力ドンキホーテ』(ぜんにち出版)。「原発の検査データ改ざん命令に背いた男」という副題がある。(略)
▼藤原さんは2009年春、北海道電力泊原子力発電所3号機の使用前検査を担当。その際、組織的なデータ改ざんが行われたことを、法律に基づいて「公益通報」したことで翌年、解雇された。
▼本では検査記録の改ざん命令から始まり「原子力ムラ」と呼ばれる電力業界とメーカー、官僚組織、研究者、マスコミが一体となった原子力行政の暗部を、当事者の実名をあげて告発している。(略)
▼驚いたのは福島原発事故の3日前、経産省記者クラブの記者たちに「この公益通報が無視されたままの状態が続けば、明日にでもチェルノブイリ級の大事故が生じる可能性があります」とメールで発信していること。そして、予告通りに大事故が起きた。3号機の爆発は政府、東京電力のいう水素爆発ではなく、核爆発だったという。
▼自らの立場を脱原発派であり、原子力研究推進派と位置付けたうえで「まずは原子力ムラを解体すること」と、繰り返し説く著者の主張には説得力がある。(石)
(引用終わり)



 それから、今年(2013年)5月11日に藤原さんが福井で行った講演の映像が視
できますのでご紹介しておきます。

 
 なお、「原発がこわい女たちの会」ブログにも、8月17日の講演会案内が掲載されていますので、こちらの方もご参照ください。
 

(チラシより)
原発講演会
            原発再稼働は危険!
         福島原発 事故の原因は未解明
   ~原爆と原発の原理は同じ。同じ危険性を持つ~ 記録映像解説
   ~福島第一原発3号機で核爆発!~ 記録映像解説
        講師 藤原節男(ふじわらせつお)
        (元・原子力安全基盤機構 検査業務部調査役)

【日時】 2013年8月17日(土)13時30分~
【会場】 紀南文化会館(4階研修室)
       和歌山県田辺市新屋敷町1番地 ℡0739-25-3033
入場無料
【主催】 脱原発わかやま

 通常は、安全設計基準のとおり、使用済燃料プール内の燃料集合体はどのよう
状態になっても、臨界にならないよう設計されている。しかし、福島3号機の場合には、爆発が生じるまでに、既に臨界になっていた可能性がある。冷却水が少なくなり、燃料被覆管上部が溶けて、中の燃料ペレットが崩れ、積み木崩しの塊状になった。塊状になった燃料ペレットが、臨界量以上のウラン対水比率となり、沸騰水型原子炉さながら、小出力で臨界状態となって、水が沸騰していた。それが、プール上方での水素爆発の圧力で、沸騰水中の水蒸気が圧縮された。3号機使用済燃料プール爆発時のビデオを観ると、爆発音が3回聞こえる。最初の爆発音は、水素爆発。2回目、3回目の爆発音は核爆発と推測される。結論、福島3号機爆発は、沸騰水中のボイド消滅事象による急激な反応度増加(即発臨界、核爆発)であったと推測できる。

(注)ビデオ爆発音は撮影時のものではなく、後付け、偽造との話もある。

(金原注)3号機爆発の瞬間をとらえた映像は福島中央テレビが、福島第一原発
ら17㎞離れた場所に設置していた(旧式の)無人カメラだけでした。福島県内のTV局が設置していたハイビジョン仕様の無人カメラは、いずれも3月11日の地震で使できなくなっていたそうです。この映像については、福島中央テレビ自身が検証「原発水素爆発、わたしたちはどう伝えたか」を製作放送し、「みんな楽しくHappyがいい♪」に文字起こしが掲載されています。
 また、水島宏明法政大学教授の論考「福島第一原発の爆発映像“公共財”として社会で共有を」が朝日新聞デジタルに掲載されています。
 ちなみに、ドイツZDFが番組内で使用した3号機爆発映像に「効果音」が付加されていたことを理由として、福島中央テレビが動画サイトに著作権侵害通告をしただったと記憶しているのですが、違いましたっけ?
 「真相」を判断する材料の持ち合わせはありませんが、普通、17㎞も離れた予備無人カメラがあんなにクリアな音を拾うはずがないと思いますがね(第一、無人カメ音声を拾うマイクなど搭載されているものだろうか?)。

講師 プロフィール
みなべ町出身。灘孝行、大阪大学工学部原子力工学科を卒業。1972年4月、菱原子力工業(後に三菱重工と合併)に入社。その後、日本原子力研究所を経て、2005年に原子力安全基盤機構に勤務し、検査業務部調査役に。2009年3月、北海道電力泊発電所3号機の使用前検査を手がけ、組織的な検査記録改ざんなどを公益通報したため勤務先である原子力安全基盤機構を、2010年3月に解雇された。現在は「脱原発派」として執筆、および全国各地に講演活動を行っている。著書に『原子力ドンキ