2023年01月19日
漢方のお見立ての実際〜足冷えバージョン〜
漢方の見立ては、西洋医学の病名で行うものではありません。
症状や状態の組み合わせで行います。
気血水や陰陽五行の理論に基づいたり、古典の記載に照らすなど
様々な角度からお一人おひとりに合った漢方薬を導き出します。
例えば、「足が冷える」というお悩みがあるとします。
「足が冷える」方への漢方薬の候補は相当数あります。
「足が冷える」その一点だけでは効率的に適切な漢方薬をお選びすることができません。
ほかにどのような症状があるのか、
日常的にどのようなタイプなのか
点と点を結び合わせていくように伺っていきます。
そこで
・どこがどのように冷えるのか
・どんな時に冷えを感じるか
・どうすると楽になるか…
・他にどのような症状があるか等を伺っていきます。
いろいろなパターンの方がいらっしゃいます。たとえば
A. 足が冷えて頭はのぼせやすい、生理の時に血の塊がでる、むくむ、お小水が遠い…
B. 足が冷える、生理が遠い、大便がゆるい、御小水が近い、むくむ、ウツウツしやすい…
C. 足は冷えるが手はそれほど冷えていない、唇が乾燥する、お通じが緩め…
Aのタイプに対応する漢方薬は〇〇、Bのタイプに対応する漢方薬は◇◇、Cのタイプに対応する漢方薬は△△、というように漢方薬は用意されています。
逆にいえば、とても辛い症状が一つだけあって、それをなんとか治したいから
「他はなんともない」といわれてしまうと効率的に漢方薬をお選びしにくいものです。
カウンセリングの際は、漢方的に必要な情報をどれだけお話していただけるかが大切になります。
よしだ
女性のための漢方相談 若草漢方薬局
TEL: 03-6206-9930 03-6206-9938
E-mail: info@wakakusa-kanpou.com
(営業10:00〜18:00 木・日祭日定休)
予約優先制
2023年もよろしくお願いいたします!
2023年 1月ももう半ば
今年もよろしくお願いいたします♬
昨年後半は、ポスター作製をしました。
最初は私が作成したポスターをTX秋葉原駅と丸ノ内線淡路町駅に掲出させていただきました。自分作のものは自信がなくて…ちょっと恥ずかしかったです。
その後、デザイナーのてづかあけみさんに作成していただきました!
気に入っている植物のモチーフを入れていただいて嬉しいです。
JR神田駅、JR秋葉原駅や
地下鉄丸ノ内線の淡路町駅などに掲出させていただきました。
いまは秋葉原のUDX郵便局や神田駅前郵便局にも掲出されています!
よしだ
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2022年10月30日
学園祭期間中の薬草園へ
今日はお天気も良くて学園祭日和でした。
今日は、学園祭の二日間だけ植物園を開放しているという船橋日大におじゃましてきました。
メインステージで行われている音楽ライブの元気な音を聞きつつ、植物園へgo〜♪
こちらの植物園は広々として陽の当たり具合も気持ち良く、通路の芝が足に優しかったです。
全体的に見頃は過ぎた感もありましたが、秋らしく実がなっているものがみられました。
全体的に見頃は過ぎた感もありましたが、秋らしく実がなっているものがみられました。
ゴヨウアケビ
(五葉あけび)
ミツバアケビの実
赤く色づいていたゴシュユ
ハナトリカブト
今年は花が咲くのが遅いようです
サンシュユが赤い実をつけていました
一通り薬草園を見学して戻るとステージではお笑いライブが催されていました。皆さんとても楽しそうでした。
生薬学教室の会場では、学生さんたちが紫雲膏の詰め作業経験を来場者に教えたり、ケイヒとショウキョウのドリンクふるまったり、薬研でのチンピ擦り体験を用意したりしていました。
若い子たちが一生懸命やっている姿に良いエネルギーをいただいて帰ってきました💕
よしだ
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2022年10月19日
秋の植物園紀行〜その6〜最終回
最近、東京の天候はグズグズしていましたが明日から晴れるようです。植物園日和ですね!
東京都薬用植物園には大きなクズの棚があります。
クズの根っこは、葛根湯(かっこんとう)の主薬の「葛根(かっこん)」。
葛根は肩のこりに。葛根湯は肩が凝るような風邪の引き初めで汗がでないときの発熱、頭痛などによく使われます。
葛根は肩のこりに。葛根湯は肩が凝るような風邪の引き初めで汗がでないときの発熱、頭痛などによく使われます。
クズはマメ科植物。
同じマメ科に「クララ」があります。
↓葉っぱが羽状複葉(うじょうふくよう)なのが特徴。
クララの根っこは生薬名を「苦参(くじん)」といい、名前の通り、味は苦いです。
漢方薬はたいてい2種類以上の生薬が配合されていますが、苦参一種類だけで煮出した「苦参湯」は、陰部のかゆみやヒリヒリに外用で使います。
漢方薬はたいてい2種類以上の生薬が配合されていますが、苦参一種類だけで煮出した「苦参湯」は、陰部のかゆみやヒリヒリに外用で使います。
東京都薬用植物園は、ずんずん奥に行くと、木が茂っているエリアになります。
生い茂っているところは虫さんや蚊に注意。
植物園に行くときは虫よけ対策した方がよいです。
木のエリアもそれぞれにネームプレートがついているので安心。
こちらはコブシ↓

コブシときくと
♪こぶし咲く、あの丘北国の、ああ北国の春〜♪
と歌いたくなります。
写真中央につぼみが見えるでしょうか。
繊毛におおわれていてふわふわしています。
このつぼみが「辛夷(シンイ)」という生薬になり、鼻づまりなどに用います。葛根湯に加わった「葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)」という処方も花粉症や鼻づまりに使います。
奥のエリアには「ソクズ」もあります↓
「ソクズ」は、切断されたものをつなげる働きがあるようで、金物による傷の治療に使われていた「王不留行散(おうふるぎょうさん)」という薬に「ソクズ」の葉の黒焼きが配合されていました。
東京都薬用植物園では毒性のある植物についてもプラカードで示されています。

これは「イヌサフラン」。
サフランと似ているけど違います。
「イヌ」というのはワンコのことではなくて
「いやいや違いますよ」の「イヌ」です。
これ、不思議なフォルムだな、と思ったら、葉っぱが見当たらないんですよね。葉は夏には枯れてしまうのだそうです。
植物園にはたくさんの植物があります。
今回、「植物園に行きたいけれどよく知らないからなぁ……」という声をいただいて、少しでも、と思い書いてみました。最後はちょっと雑多になってしまいました💦
今回、「植物園に行きたいけれどよく知らないからなぁ……」という声をいただいて、少しでも、と思い書いてみました。最後はちょっと雑多になってしまいました💦
秋の植物園は9月下旬から11月上旬くらいが見ごろかと思います。
ひとりで静かに巡るのもよし
課外授業などで訪れるも素晴らしいことだと思います。
確か東京都薬用植物園ではガイドさんに説明をお願いすることができたのではないかと思います。
そういえば、2023年度の前期の朝ドラは植物学者である牧野富太郎博士がモデルだそうですね。とても楽しみです。植物園もまた人気が上がりそうですね。
ではでは皆様、どうぞよき秋の日をお過ごしください。
植物園を一回りしてきたら
コスモスが咲いていました。
よしだ
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2022年10月16日
秋の植物園紀行〜その5〜
植物園紀行の続き。
出会いたいと思っていてもなかなか出会えない花や実があります。
今回、はじめて出会えたのはこちら↓
オオカラスウリの花が咲いていました!
花びらの形が繊細ではありませんか⁉
とても嬉しかったです♪
オオカラスウリは根っこが「栝楼根(カロコン)」という生薬になります。
キカラスウリの実もなっていました。
植物園では、いろいろな工夫をされています。
東京都薬用植物園では婦人科でよく使う生薬の植物が一か所にまとめられている所がありました。
日が浅いのか小さくてが可愛らしかったです。
「トウキ」
「センキュウ」
「トウキ」も「センキュウ」もセリ科。
セリ科植物は、葉が深く切り込んでいて、芳香があります。食べ物のセリとかセロリもそうですね。
当帰(とうき)も川芎(せんきゅう)も「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」に含まれます。
ですので当店でお客様に当帰芍薬散をお飲みいただくとき、
「セロリっぽい味がしますが大丈夫ですか?」と伺うことがあります。
苦手な方は苦手ですが、合う方は全く問題なく美味しく飲めるものなんですよね。
つづく
よしだ
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秋の植物園紀行〜その4〜
東京都薬用植物園では、植物の前にプラカードが立っていて
どんな植物かちゃんと分かるようになっています。
何がなんだか分からなくても大丈夫。
これ何でしょう? 干からびちゃんですけれど。
これ「ゴボウ」なんです。
ゴボウの根っこは八百屋さんに売られていますけれど、全体像ってなかなか見ないですよね。
ゴボウの根っこは八百屋さんに売られていますけれど、全体像ってなかなか見ないですよね。
果実は生薬の「牛蒡子(ゴボウシ)」で消炎作用があります。
↓こちらは、ヨモギ。
よもぎ蒸しとしてサウナにいれたり、入浴剤に利用されています。
葉の裏の毛は、お灸の艾(もぐさ)になります。
葉を乾燥させると「艾葉(ガイヨウ)」という生薬に。
止血作用があり、「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」という漢方薬に配合されています。
↓は「ヨモギ」と似ている「カワラヨモギ」。
名前や姿は似ているけれど働きは全然違います。
頭花は「茵蔯蒿(インチンコウ)」として肝炎や黄疸に用いられます。
外観が似ている植物はたくさんあります。
例えばジュズダマとハトムギ。
↓ジュズダマ
←ハトムギ
ハトムギは生薬では「ヨクイニン」といい利尿作用があります。
イボとり、美肌に使われることもあります。
ジュズダマは殻粒の殻がホウロウ質で硬くて指で割れないけれど
ハトムギは指で割れる、というところが鑑別点となります。
今回はちょっと色味が地味になってしまいました。。。
地味なものでも発見があると面白いのが植物園かなと思います。
その中でもきれいなお花を見つけると嬉しくなったりします。
よしだ
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2022年10月10日
秋の植物園紀行〜その3〜
植物園紀行のつづきです。
植物園にはハーブも植えられています。
写真はハッカです。
ハッカは、メントール含量が高いのでスッキリした香りですね。
ハッカはシソ科。
シソ科は芳香のものが多いです。
植物は属や科ごとに特徴があります。例外はありますけれど。
植物をみて特徴が確認できた時、なるほど〜と楽しくなってきます。
植物園では、植物を抜いたりしてはいけませんし
分からないものを不用意に触らない方がよいです。
でも、ハッカは触って香りを確認したいですね。
香りを確かめるとき、茎を指で上下にさすると通っぽいかも。
香りを嗅ぐときに、茎をみてみて。
四角形ですね(これを「茎は4稜」といいます)。
シソ科は、茎が4稜のものが多いです。

上から見てみると葉っぱが十字になっています。
「葉は十字対生」といいます。これもシソ科の特徴。
茎が四角形だからですね。
ハッカを横からみた写真。
葉っぱの生え際にお花がついていますね(腋生)。
ハッカの仲間でも、ペパーミントやスペアミントは
草のてっぺんに花がつきます(頂生)。
もう一つ、シソ科は、お花の形が唇のような形をしている(唇形花)のも特徴です。
一枚目の写真をよーく見てみてください。小さすぎて見えないかな…。
ハッカの葉を乾燥させたものが生薬の「薄荷(ハッカ)」。
薄荷が配合されている漢方薬の「加味逍遙散(かみしょうようさん)」はイライラする人にも使われます。
スッキリした香りも効果の一つです。
つづく
よしだ
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秋の植物園紀行〜その2〜
10月初旬に訪ねた東京都薬用植物園植物の紀行のつづきです。
私がいつも不思議だなと思うのが
花から実への変化です。
まるで姿を変えてしまうのですもん。
今回、嬉しくなってしまったのは
「ワタ」でした。
まさに白いふわふわの「わた」がなっていました。
この部分は「綿花」と呼ばれ
白い部分が花に見えるからということですが
これは花ではなくて実ですね。

この白い綿毛の中には、ここでは見えませんが
種があるはずです。
種子は綿実油となる部分ですね。
少し回り込んでみると、はじける前のまるっこい緑色の実が観察できました。
写真では左側です。

ちょっとだけはじけたのもありました。
よくみるとお花もまだ咲いていました。
こんな風に綺麗に可憐な花弁で咲いていた花。
それが、徐々に枯れて実になっていくのですよね。
ずっと見ていられないけれど少しずつ少しずつ変化していく。
生態としては、雌しべや雄しべの下の「子房」が膨らんでいってそうなるのだと頭では理解ていますが、やっぱり不思議なんです。
すごいな植物。
つづく
よしだ
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秋の植物園紀行〜その1〜
秋は、植物観察に適した季節です。
特に、実のものが観察できて楽しいです。
コロナ禍で室内はちょっと、という方も植物園だと出かけやすいのではないでしょうか。
今回は、数回に亘って先日10月上旬に訪れた東京都薬用植物園の植物をご紹介します。

園内に入って最初に出迎えてくれたのはスイフヨウ
(酔芙蓉)
酔芙蓉は、午前中は白い花が、午後になると赤くなり
まるで酔っぱらってきたように見えるということで、「酔」芙蓉と名付けられたとか。
私の後ろで会話をしていた年長の女性の方々が
「だいぶ酔っぱらってきましたね」
「あらほんと」
などと楽しそうに話されていました。

この香りが大好き、という方も多いですね。
キキョウの花。
キキョウ(桔梗)は咽喉が痛い時に用いる桔梗湯(ききょうとう)に配合されています。
排膿作用もあり、できものに用いる漢方薬にも配合されています。
桔梗は秋の七草にもあげられています。
秋の七草は、万葉集に山上憶良が詠んだ句が元になっているとか。
この植物園でも、秋の七草に挙げられる他の植物がみられます。
あら、秋の七草って何だったかしら、なんて思いながら歩くのもよいかもしれませんね。
つづく
よしだ
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2022年10月06日
価格改定のお知らせ
平素より当店をご利用ありがとうございます。
このたびは少々申し上げにくいお知らせがございます。
ー家製剤およびエキス顆粒について
ここ数年来、漢方薬の原料価格が上昇してまいりました。
そのような中、当店は価格を維持するよう努力して参りましたが
ここにきて自助努力だけでは賄えなくなってまいりました。
ご利用くださっているお客様には大変申し訳ございませんが
2022年12月8日より自家製剤(煎じ薬、丸剤及び散剤)と
エキス顆粒の価格を値上げさせていたくことにいたしました。
詳しくは店頭にてご確認ください。
詳しくは店頭にてご確認ください。
大変心苦しくございますが何卒ご理解とご了承くださいますよう
心よりお願い申し上げます。
⊆莪珪ι福屮汽汽悒襯后廚砲弔い
以下のように価格が変更となります。
ササヘルス127ml(税込価格)
1本 1,980円→新価格2,200円
3本 5,500円→6,270円(1本あたり2,090円)
6本 10,230円→11,770円(1本あたり1,960円)
12本 18,700円→21,560円(1本あたり1,796円)
新パッケージへの変更に伴いますので
現パッケージの在庫分は現価格での販売となります。
ご購入をご希望のお客様はお早めにご用命ください。
ご不明な点がございましたら店頭にてご確認くださいませ。
今後とも何卒よろしくお願い申しあげます。
若草漢方薬局
電話:03-6206-9930 03-6206-9938
E-mail: info@wakakusa-kanpou.com
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