ジュズダマ

2022年10月16日

秋の植物園紀行〜その4〜


東京都薬用植物園では、植物の前にプラカードが立っていて
どんな植物かちゃんと分かるようになっています。
何がなんだか分からなくても大丈夫。


これ何でしょう? 干からびちゃんですけれど。

ゴボウ20221004東京2_0

















ゴボウ20221004東京3リサイズ_0
全体はこんな感じ。

















これ「ゴボウ」なんです。
ゴボウの根っこは八百屋さんに売られていますけれど、全体像ってなかなか見ないですよね。

果実は生薬の「牛蒡子(ゴボウシ)」で消炎作用があります。



↓こちらは、ヨモギ。


ヨモギ20221004東京リサイズ_0




















よもぎ蒸しとしてサウナにいれたり、入浴剤に利用されています。
葉の裏の毛は、お灸の艾(もぐさ)になります。

葉を乾燥させると「艾葉(ガイヨウ)」という生薬に。
止血作用があり、「芎帰膠艾湯(きゅうききょうがいとう)」という漢方薬に配合されています。

私は草もちをいただくときはヨモギの味が濃いぃのが好きです。



↓は「ヨモギ」と似ている「カワラヨモギ」。

カワラヨモギ20221004東京2_0









名前や姿は似ているけれど働きは全然違います。
頭花は「茵蔯蒿(インチンコウ)」として肝炎や黄疸に用いられます。




外観が似ている植物はたくさんあります。
例えばジュズダマとハトムギ。

↓ジュズダマ


ジュズダマ20221004東京_0



















ハトムギ20221004東京リサイズ_0



←ハトムギ
















ハトムギは生薬では「ヨクイニン」といい利尿作用があります。
イボとり、美肌に使われることもあります。

どちらもイネ科。
ジュズダマは殻粒の殻がホウロウ質で硬くて指で割れないけれど
ハトムギは指で割れる、というところが鑑別点となります。




今回はちょっと色味が地味になってしまいました。。。
地味なものでも発見があると面白いのが植物園かなと思います。


その中でもきれいなお花を見つけると嬉しくなったりします。



シオン20221004東京_0













風にたなびいて「シオン」が咲いていました。




根は生薬の「紫苑(シオン)」に。
肺の中を温めて咳を鎮める働きがあります。
つづく


よしだ


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