現場から知る!会計事務所経営成功のヒント

名南経営コンサルティング 若山茂樹 公式ブログ

ある会計事務所の先生とこんな会話をしました。

「個人や組織が、いろんな課題や障害に直面しながらも、前に向かって進んでいくために、最も大切なのは何か?」

行き着いたのは、「信頼関係」でした。


・たとえ1人でも2人でも、自分のことを信頼して必要としてくれる人がいてくれれば、困難があっても、前に向かって生きていける。


・自分のことを信頼して必要としてくれる人が沢山いれば、その人はきっと幸せだし、逆に1人もいなかったら、いくらお金があっても虚しいに違いない。

・組織も、つまり会計事務所も同じで、所内のメンバー同士の信頼関係がしっかりしていて、顧問先や取引先と沢山の信頼関係が構築できていれば、幸福感を感じられるし、いろんな課題や障害があっても、乗り越えていけるのだろう。

という話です。


そのとおりだと感じ、このような価値観を共有することができて、とてもすっきりと腹に落ちました。


そして、私達は同業の会計事務所様に対して、MyKomonというサービスの提供を行っていますが、

よく見てみると、まさしく会計事務所を取り巻く「信頼関係構築の支援」をしていることに気づき、とても嬉しい気持ちになったと同時にとても遣り甲斐を感じました。


つまり、事務所所内の信頼関係を構築するには、業務の見える化がされていて、お互いが承認できる体制が必要だし、顧問先との信頼関係を構築するには、顧問先からお聞きしたお話や、対応の履歴がきっちり所内共有されていて、誰でも必要な対応ができる必要があるし、原価管理ができていて適正な顧問料をもらえる関係でなければ、本当の意味で信頼関係ができているとは言えないはず。

私達は、「業務の見える化」「顧客対応履歴の構築」「原価管理・工数管理」などの機能の提供とサポートを通じて、信頼関係の構築支援をしているのだと気付かせていただきました。


大変有難いことです。

信頼関係図













https://info.mykomon.com/form/lp_gw/

4月28日の日経新聞朝刊の社説にこんな一文がありました。

「0.5%未満とされる日本経済の潜在成長率を高めるには、働き方改革で女性や高齢者、外国人材などの就労を増やしつつ、新陳代謝を進めて生産性を高めなくてはいけない。」


つまり、


①働き方を変革しろ
②就労対象(雇用対象)の枠を広げろ
③新陳代謝を進めろ

ということです。


ついつい、会計事務所業界に当てはめて考えてみてしまう訳ですが、以下のような取り組みが次々に浮かんできました。
いずれも、多くの会計事務所様を回らせていただいて、実際に出会うことのできた取り組み事例でもあります。

・1人に1から10まで任せる担当制から、誰でも対応できる体制への変革をする


・ポテンシャルの高い人材にはルーチンを外し、チャレンジングな業務を与える


・仕訳の自動取り込みができるクラウド会計ソフトを使った業務の改革を図る


・試算表を作る仕事は無くなることを前提に、できている試算表を元に価値を提供する


・原価管理(工数管理)に基づいた顧問料と提供サービスの適正化を図る


・法定納期に縛られた緊急度優先の業務から、顧客目線での重要度優先の業務へ変革する


・リモート環境・セキュリティ環境を整え、在宅スタッフの有効活用に取り組む


・理念の共有があればできる多様な勤務体系の準備をする


・後継者のために顧客対応履歴の蓄積を行う


・若い時から「退く時」を決め、しがみつかずにバトンを渡す


どれも一朝一夕にできることではなく、負荷のかかることではありますが、他業界の中小企業のお手本となるべき業界ですので、よい取り組みは積極的に取り入れて実践し、他業界を先導していくことが、日本経済の成長率に影響を与えるのだろうと感じました。
使命感を感じて、取り組んでいきたいと思います。


先日、「全員担当制」を採って、うまくいっている税理士事務所のマネージャーにお会いしました。
所長(若手男性税理士)と、このマネージャー(女性)および、スタッフ3名の体制の事務所です。

「全員担当制」の概要はこんな感じです。


①全員がお互いのスケジュールと、顧問先ごとの資料回収マニュアルを共有していて、誰でも近くにいるスタッフが顧問先に立ち寄って、資料回収して来れるようになっている。
 (所長が近くにいれば、所長に資料回収を依頼することもあるとか)


用意ドン②回収された資料は、マネージャーの指揮のもと、所内にいるスタッフが全員で処理をする。
 「さあ、今からA社さんの月次処理をやりますよー。田中さんはX銀行の預金の処理をお願いします。鈴木さんはY銀行の預金とカード明細の処理をしてください。佐藤さんは領収書(現金経費)の処理を私と分担してやりましょう。」といった具合なんだそうで、スタッフ全員が同じ時間を共有し、互いに声を掛け合って処理をすると、精度も高く、集中できるので短時間で片付くのだそうです。特に納期に厳しい顧問先の処理には最適だとか。


③全員で入力した後、データは1つに合算し、結果を全員で共有して、次回訪問したときに顧問先に伝えるべきことを互いに意見出ししてまとめる。前年データや報告書(過去の対応記録)なども見ながら。 
だから、誰が月次訪問をしても、同じ品質のご報告や情報提供ができる

上記体制にしたことで、スタッフ間でのコミュニケーションも進んで、関係がよくなった様子。
とても斬新な体制だと感じました。


必要なのは
・スケジュールのクラウド共有
・顧問先単位の資料回収マニュアルのクラウド共有
・仕切り役(マネージャー)
・複数で入力して、後から合算処理できる会計ソフト
・コミュニケーション
といったところでしょうか。

検索


素晴らしいなと思ったのは、スタッフの皆さんが、各自で掲げたテーマについて勉強を行い、発表し合ったり、顧問先に持っていけるようにレポート化したりして、所内共有されていること。テーマは税務や会計に囚われず、「組織の活性化」「WEBマーケ」「マイナンバー」など、経営者にとって、今、関心がありそうなテーマを選んでいるそうです。月次処理の品質だけでは、顧問先の満足は十分に得られないと考えており、付加価値を出すためにそのような取り組みも行っているとのことでした。

驚いたのは、スタッフの皆さん(全員)が、会計事務所業界の経験が無いこと。
「今、一番の課題は、実務経験のある優秀なスタッフが採れないことだ!」と嘆く先生方が多い中で、実務経験のない人でも回っていく仕組みを持った事務所は強い!そう感じました。

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